ただいま、おかえり（漫画・アニメ）のネタバレ解説・考察まとめ

『ただいま、おかえり』の概要

『ただいま、おかえり』とは、2015年よりいちかわ壱がアンソロジーコミック誌である『オメガバースプロジェクト』で連載している漫画およびそれを原作としたアニメ作品。『オメガバースプロジェクト』とは男女とわず妊娠出来る世界が描かれるBLアンソロジー。『ただいま、おかえり』は2015年の『オメガバース・プロジェクトSeason2-1』から連載が始まり、単行本は『ただいま、おかえり』、『ただいま、おかえり -かがやくひ-』、『ただいま、おかえり -またあした-』、『ただいま、おかえり -ひとやすみ-』、『ただいま、おかえり-はれのひ-』等のタイトルが発売されている。2020年7月には『ただいま、おかえり』、2021年11月には『ただいま、おかえり -かがやくひ-』のドラマCDが発売され、2024年春からはTVアニメ放送が開始しており、TVアニメの声優はドラマCDから続投となっている。
本作は、男性同士でも結婚、妊娠ができるオメガバースの世界での物語。オメガバースには男女の性別のほかにα（アルファ）、β（ベータ）、Ω（オメガ）という第二の性が存在している。αはエリート階級、βはごく平凡な一般人、Ωは一番下の階級で男女とわず妊娠、出産が可能である。Ωには発情期があり、この時期にαと性行為をすると男女関係なく妊娠する。また、性行為時にαがΩのうなじを噛むと、その2人は「番（つがい）」という関係になる。
主人公の藤吉真生（ふじよしまさき）（Ω）はエリートサラリーマンの藤吉弘（ふじよしひろむ）（α）と結ばれ、専業主夫となる。その後、息子の輝（ひかり）が生まれ輝がもうすぐ2歳になる頃に郊外の街に引っ越してきたところから物語は始まる。物語は藤吉家の家族団欒の様子や、息子の輝の成長、新しい命の誕生、Ωに劣等感を持っていた真生の精神的成長、輝の新しい友だち等を通してたくさんの喜びや悲しみを経験して「本当の家族」になっていく姿を描いている。

『ただいま、おかえり』のあらすじ・ストーリー

『ただいま、おかえり』

主人公の藤吉真生（ふじよしまさき）（Ω）はエリートサラリーマンの藤吉弘（ふじよしひろむ）（α）と結ばれ、専業主夫となる。その後、息子の輝（ひかり）が生まれ、輝がもうすぐ2歳になる頃に郊外の街に引っ越してきた。幸せなごく一般的な家庭だが、αとΩの異種間結婚は珍しく、偏見も少なくない。そのため、Ωである真生は自分に劣等感を強く感じていた。ある日病院に行く予定があった真生は仕事が昼までの弘と一緒に帰ることを約束し、弘の会社のロビーに向かう。そこでは弘の同僚、部下が来ており、息子の輝は皆に可愛がられていたが、人見知りである輝は泣きだしそうになる。その様子を見た真生が輝を抱こうとした時、鞄を落とし中身が散らばってしまった。部下が散らばった荷物を拾っていたところ処方箋の用紙を見て真生がΩであることに驚く。真生はその様子を見て、内心動揺しながら弘の部下の前だと平静を装うとする。そこに弘が現れ、藤吉一家は帰宅した。その後、弘の同僚で幼馴染の松尾友泰（まつおともひろ）（α）は会社のロビーでのやり取りを弘にメールで連絡し、それを見た弘は「考えすぎはお前の悪い癖だよ」と真生を励ます。

藤吉一家で公園に遊びに来ていたところ、隣の家に住む大学生の平井祐樹（ひらいゆうき）（β）と出会う。祐樹の第一印象は挨拶をしても返事せず、走り去ってしまったことから、愛想がないという悪印象だった。後日、泣いて機嫌が悪い輝を公園に連れていこうとしていた真生は、偶然家から出てきた隣の家に住む祐樹の母と会う。そこで祐樹の母親はいい遊び相手がいると祐樹を紹介した。最初は嫌そうな態度をとっていた祐樹だったが、輝は祐樹に懐き、次第に一緒に遊ぶことが増えていく。ある時、輝は祐樹に好きだと話すが、祐樹はなぜ輝が自分に懐き、好いてくれているのか分らずにいた。
真生と輝は買い物に出かけたところ祐樹と遭遇する。買い物を終え、3人で一緒に帰宅していると祐樹の同級生の親と遭遇する。祐樹の同級生の親は祐樹へ輝のような小さな子を相手にするのではなく、ちゃんと友達を作りなさい、人付き合いがさらに下手になると話かける。その話を聞いていた真生は祐樹は輝と友達だとフォローし、その場は収まった。その後3人は公園に行き、祐樹が輝が自分に懐いてくれるのがなぜかわからない、輝はまだ小さいからわからないだけで絶対いつかがっかりさせてしまうと真生に伝えると、真生は一緒に砂場で遊び、絵本を読み、絵を描きといったことは輝が生まれて初めて両親以外にできたことで祐樹が思う以上に輝にとっては大切な存在だと伝える。

祐樹が真生、輝と待ち合わせをしているスーパーへ向かおうとしたところ、藤吉家の前に1人の男が立っているのを目撃した。その男へ藤吉家は今留守であると話しかけると男はありがとうとだけ伝える。真生、輝と落ち合いスーパーから帰ると、家の前に1台の車が停まっていることに気づく。車を見た祐樹は自分が家を出た時も停まっており1人の男がいたと真生に伝える。そこへ男が待ちくたびれたよと車から降りてきて、真生は驚きつつ必死に取り繕うように「ご無沙汰しています、藤吉さん」と男に挨拶をした。この男は弘の父親で、彼は弘の帰りを待ちたいと話すが、真生の動揺した様子を見ていた輝が自分の家に入るのはダメと告げる。弘の父親は輝に止められては仕方ない、また出直すと言い、車で去っていった。
後日再び藤吉家を訪れた弘の父親と、弘は2人で話をすることにした。弘の父親は真生のことについて考えを改めたと弘に伝えるが、弘は納得できず、弘の父親に決別の言葉を言おうとしていたところ、2人が話している様子を隠れて見ていた輝と真生が現れた。輝は弘にごめんなさいをしてと弘の父親に怒りながら伝える。それを聞いた弘の父親は笑いながらその通りだと弘にすまなかったと謝罪の言葉を述べる。弘と弘の父親はその後も些細な言い合いはするも和解をし、真生に対しても弘のことをよろしく頼むと2人の関係を認めるのであった。

『ただいま、おかえり -かがやくひ-』

藤吉家に女の子の「陽」（ひなた）が誕生した。輝は陽と遊び、面倒を見るようになる。ある日、松尾はたくさんの絵本をプレゼントするため藤吉家に訪れた。そこで弟がいる松尾は同じく兄である輝に兄は大変だ、我慢しなきゃいけないこと、一人で出来なきゃいけないことも増えると笑いながら話す。それを聞いた輝は今まで以上に陽の面倒を見るようになり、なるべく自分一人で何でもするようになる。そんなある日、輝を膝に抱きおやつを食べさせようとした時、輝の様子がおかしいことに気づく。輝の顔を見ようとしたが、陽が泣き出し真生は陽の元へ向かった。輝は自分でおやつを食べようとコップに手をかけたところ誤ってこぼしてしまう。そのことがショックだった輝は泣き出してしまい、その様子を見た真生は輝を抱きしめ、輝に熱があることに気づく。幸い輝の熱はそこまで高くなく恐らく知恵熱だろうと朝までに熱が下がっていなかったら病院へ行くことにした。真生は弘に輝のこれまでの行動が健気で可愛くジンときたとこぼす。真生は今はまだ輝の方が記憶に残るため寂しい思いはさせないようにと考えていたが、自分が思うよりも輝がしっかり者で頭が下がると感動しながら弘に話す。次の日、輝はすっかり熱は下がり陽と仲良く遊んでいた。

弘の父親から連絡が入り、弘の実家に遊びに行くことになった。弘の実家ではこどもの日であったことから輝の名前が入った大きなこいのぼり、兜、豪華な食事が用意されていた。弘の母親から話しかけられた真生は、節句の豪華な飾りのお礼を言う。弘の母親は真生の両親の分まで自分が力になりたいと言うが、反応に困った真生は荷物を離れに置いてくるとその場から逃げる。真生は結婚を許されただけで十分で、自分に気を使ってもらうのが申し訳ないと思っていた。そこへ弘が陽と一緒に来て、気を使っている様子だった真生を気遣う。さらに家の中を探検していた輝もやって来て、真生は輝を追いかける。輝は綺麗な着物が飾られているのを見つけ部屋に入り、着物を倒してしまう。真生は輝の無事を確認すると、そこへ弘の母親が現れる。飾られていた着物は弘の母親のものだと思った真生は輝と共に謝る。すると弘の母親はこの着物は弘の母親が藤吉家に嫁いだ時にもらったもので本来は真生と弘が一緒になる時に渡すべきだったと今更だが、真生に受け取ってほしいと話す。しかし、真生はそんな大事なものは受け取れないと遠慮する。弘の母親は「自分たちが今更何を言っても遅いとはわかっているけど…ごめんなさい」と告げ、それを聞いた輝は真生は優しいからごめんなさいをすれば許してくれると弘の母親に伝える。輝の言葉を聞いた真生は遠慮していた着物を弘の母親から着せてもらい、着物をもらうことにする。そして真生は藤吉家の一員となったのであった。

真生は「渡したいものがあるから」と親戚から連絡をもらい、弘、輝、陽、松尾、祐樹と共に地元へ帰った。皆は真生の従兄が勤めている温泉宿を紹介され、そこでゆっくり過ごしていたところ、真生の従兄の荻原和彦（おぎわらかずひこ）と出会う。和彦は不愛想な感じで弘を見ると自分と真生は昔許嫁だったと告白し、弘はぴりつく。真生は昔話の口約束であり、今は弘と結婚し子供もいる、和彦には迷惑をかけることはないと話す。そこで和彦は親戚が渡したがっていた真生の母親から真生への手紙を預かっているが手紙を読んだところ、今の真生には必要ないため、渡すつもりはないと告げ去っていく。真生は自分宛であれば必要でないと言われても読んでみたいとのことから子供たちが寝た後に再度和彦を部屋へ呼び弘も同席し、手紙を渡してほしいと和彦に伝える。和彦は過去他人を寄せ付けず、一人になりたがっていた真生が弘を選び結婚したことを皮肉めいて褒め、弘に対して敵対心を見せる。弘は手紙をもらいに帰ってきたから渡してほしいと冷静に話すが和彦は弘がいるから手紙を渡したくないと怒りながら告げ、去っていく。和彦のあとを追いかけた真生は和彦から自分は真生のことを理解していたのになぜ番を作りわざわざ生きづらい環境に、真生の母親が知ったらどう思うかと真生に怒りをぶつける。それを聞いた真生はショックを受け、その場から逃げ出し、部屋へ帰った。その様子を見ていた弘は部屋に戻った真生を慰める。真生は自分や自分の大好きな人たちを否定されるのが怖くて逃げた自分を許せない、自分はいつまでも弱いままだと弱音を吐く。弘は誰だって自分や自分の大好きな人を否定されることは怖い、真生がどんなに躓いたって傍に居て生きていくよと励ます。翌朝和彦から連絡があり、真生はついていくときかなかった輝を連れて和彦に会う。和彦は昨日は言い方悪く傷つけて悪かったと謝罪し、もし真生が一人だったらと話しながら真生に手を掛けようとしたところ輝がその手をはじく。輝は「まぁちゃはひーくんとひなちゃんとパパの！あげない！」と告げ、和彦はとるなんて言ってないと伝えるも輝はとろうとすると聞かず泣き出してしまう。真生は輝にどこかに行くわけない、ずっと輝と一緒にいるよと話すと輝は泣き止む。和彦はその様子をみて真生に「お前今幸せなんだよな？」と問い、真生は満面の笑顔で「うん！とっても！」と告げる。その後、無事に手紙を受け取ることができたのであった。

『ただいま、おかえり -またあした-』

真生、輝、陽は買い物に出かけていた。そこで輝同世代くらいの男の子望月満（もちづきみちる）と出会い、輝はその子の頭の寝ぐせを見てトマトに似ていると思い「あー、トマト～！」と急に声をかけた。すると満はびっくりして逃げ出してしまう。輝は行ってしまったと残念がるが、ちゃんと挨拶をしようと、満の元を追った。満は父親の望月仰人（もちづきあおと）の元におり、そこに駆け付けた輝、真生は挨拶をする。それに答えるように満、仰人も挨拶を交わし一昨日引っ越してきたばかりであることを伝える。輝は満と一緒に遊ぼうと砂場に連れていき、遊んだ。子供たちが遊んでいる間仰人は真生に気分悪くしたら申し訳ないと前置きをしΩではないかと問う。真生の戸惑いを感じた仰人は自分、満、死んだ家内みんなオメガだと告げる。そこへ満がお腹すいたと戻ってきて解散となった。翌日から輝と満は一緒に遊ぶようになる。ある日、仰人からそろそろ働かなければいけないが、自分が働いている間の満の預け先に困っているという話を聞いた真生は自分が預かろうかと提案する。仰人はそんな厚かましいことお願いしていいのかと喜び、満を藤吉家で預かることになった。

ハロウィンの日、マントを羽織って軽い仮装をした輝、満は祐樹からお菓子をもらい、トリックオアトリートの意味を教えてもらう。そんな中、藤吉家のインターホンが鳴った。玄関には黒いマントにお化けの仮面を被った2人の男がおり、子供たちに近づこうとする2人の男に真生は子供たちを庇うように前に立ちはだかる。すると2人の男は久しぶりと真生に抱き着く。それを見た弘に頭を叩かれ渋々離れたこの2人は松尾の双子の弟松尾優人（まつおゆうと）、松尾秀人（まつおしゅうと）であった。その後改めて祐樹や輝たちに2人の紹介をするも、輝は弘が頭を叩いていたこととお化けのお面を被っていたことから敵だと見なし、2人を警戒する態度を示した。2人は輝と仲良くなりたいと満と協力して、仲良くする作戦を立てた。作戦は犬好きの輝へ犬の仮装で近づき仲良くなるという作戦だったが、それは建前で優人、秀人はヒーロー好きの輝に対し先ほどのお化けの仮面を被って満を人質に仮面を被っていないもう片方が満を助けて仲良くなるという作戦を立てた。そして作戦を決行したが、優人がお化けの仮面をつけないまま満を人質にとり、それを見た輝は2人が敵だと再認識してしまう。2人は弁解しようとするも輝は取り合わなかった。そこへ満が作戦を破った2人をだめだと叱る。2人を叱っている様子を見た輝は凄い、強いねと満を褒め、満はもう怖くない？と輝を気にかけていた。輝は大丈夫と笑顔で答え、2人で微笑み合っていた。色々あったが、最終的に優人、秀人と子供たちは仲良くすることができたのであった。

仰人は普段満を預かってもらっており、お世話になっている藤吉家に弘に挨拶するため訪れていた。兼ねてより弘に挨拶したいと仰人は言っていたが、都合がつかずなかなか会えずにいた。真生は同じ種で話せる人に会えたのが嬉しいと仰人に話し、仰人はオメガ性について真生に語りだす。オメガで苦労したことはそれなりにあるが、満にはできるだけ同じような生きづらさは感じさせたくないと話し、少しでも力になれたらうれしいと真生も協力することを告げる。真生は仰人の顔が赤いことに気づき、声をかける。仰人はもうすぐあれの時期だからと思い当たる節があるように零すと真生の首の傷を見て少し戸惑いを見せる。そこへ弘が帰宅すると弘と仰人の間に違和感が走る。実は仰人は発情期が近く、Ωである仰人のフェロモンにαの弘が反応を示したことで2人に違和感が生じていた。仰人は満を自分の元へ連れ戻し、弘は祐樹に外で松尾が待っているから家に入らず、輝と陽を少し預かって貰えないかとお願いし、祐樹は了承する。仰人は自分に近づこうとした弘にこれ以上近づかないのがお互いのため、もしもがあっては困ると牽制すると弘はこの状態で申し訳ないがと挨拶をして部屋を出ていった。仰人は「この状況でしっかり礼を言えるなんて立派な人だな」と話し、真生に「よっぽど恵まれた環境で生きてきたんだろうな、そうじゃなきゃ番もちでもない自分たちを天敵の中に放り込んだりしない」と皮肉めいて告げる。それを聞いた真生は自分の家族が危険な存在だと思っていないと強く否定するも仰人は初めて会ったばかりの自分のフェロモンに弘は反応したαとΩは番という縛りなしには仲良く生きていけないと強く訴える。そこへ満が喧嘩はだめと仰人を止め、仰人は熱くなりすぎたと少し冷静になり、自分は満を守らなければいけないからあんたらとはこれっきりだと帰っていった。

それから1週間仰人と連絡取れておらず、輝は満とも遊べていない状態だった。その状態に気に病む真生を見て弘は気にするなと励まし、それを受け真生は仰人に連絡をしてみた。
祐樹は松尾に渡すお土産のため買い物に出かけたところ仰人、満に出会う。祐樹を見て逃げようとする仰人に祐樹は自分はβですと叫び、呼び止め2人で座って話をする。祐樹は真生と弘が番になったのは割と最近だと話し出し、松尾から聞いた話を仰人にする。真生は弘と出会ってから劣等感が強く、そんな状態の真生とは番えないと真生の準備が整うまで弘は待っていたとのこと。それを聞いた仰人は藤吉家は理解があるから大丈夫ということなのかと問うと祐樹はそうではなくて一番大事なのはリスペクトだと告げる。そこで松尾から連絡があり、松尾との待ち合わせ場所に向かった。
真生は弘、陽、輝と共に公園に来ていた。公園には仰人と満を誘っているが未だ来ない状況だった。真生は2人が来てくれるか不安に思っていたところ、仰人と満が来てくれた。仰人はこの間のことを真生と弘に謝りたいと謝罪をし、自分のことと満のことを語りだす。仰人はフェロモン過多の体質だったため弘にも迷惑をかけることになった、同じΩである満が自分と同じかそれより厄介な体質だったらと思うと自分が満を守らなければと強く考えていることを伝えると真生は一人じゃない、お互い助け合えると伝える。そこへ輝が現れ満へ遊ぼうと声をかけるも仰人はだめだと満を離さない。輝はなぜ満と遊べないのか分からず、仰人にお願いしたらいいのかと仰人に満と遊びたいと涙目でお願いする。その様子に真生と弘はお願いはやめようと輝を宥め、輝は満が好きで一緒に遊びたいと満と仰人に伝える。それを聞いた満は仰人を押しのけ輝にありがとうと感謝を述べ2人で遊びだした。仰人はΩ同士ということから子供を作るのが難しいかもと思っていたところやっと生まれた宝物だからどうしたら守ってやれるかを考えていたと不安だったことを打ち明ける。真生は自分も力になれると仰人を励まし、無事和解できたのであった。

『ただいま、おかえり』の登場人物・キャラクター

藤吉家

藤吉真生（ふじよし まさき）

CV：田丸篤志
本作の主人公。格差婚という世間からの偏見もあり、自分に自信が持てない美人Ωの専業主夫。誕生日は10/29。
両親はどちらもΩではないが、なぜか真生はΩとして生まれた。その後、地元での窮屈な生活が嫌になった真生は地元を離れ、弘と出会い結婚する。
自分に自信を持てない真生が家族や周囲の人に支えで、少しずつ自分のΩ性に向き合っていく。

藤吉弘（ふじよし ひろむ）

CV：森川智之
家族をこよなく愛するαのエリートサラリーマン。家族が大好き過ぎて、弘が勤めている建設会社でも愛妻家として有名。誕生日は5/8。
真生とは大学のOB講演会で出会い、互いに運命の番と本能で感じて、交際がスタート。その後、真生が妊娠したことをきっかけに、2人は夫婦となる。
父親は大手建設会社の社長で現在はそのライバル会社に勤めているが、のちに父親の会社を継ぐ予定である。

藤吉輝（ふじよし ひかり）

CV：種﨑敦美
藤吉家の長男で、カエルのぬいぐるみがお気に入り。誕生日は4/14。
真生のことは「まぁちゃ」、弘のことは「ぱぱ」、のちに生まれる妹の陽のことは「ひなちゃん」と呼んでいる。
真生や弘が何か不安に感じたりするとそれを察して行動することがあり、その行動に真生や弘は救われていく。

藤吉陽（ふじよし ひなた）

CV：小原好美
藤吉家の長女で、お兄ちゃん大好きな輝の妹。誕生日は1/7。
藤吉家の唯一の女の子で、「陽」という名前は輝がつけた名前。
漫画『ただいま、おかえり』の番外編で初登場し、漫画『ただいま、おかえり -かがやくひ-』で本格的に物語に加わる。