FAIRY TAIL(フェアリーテイル)のスプリガン12まとめ

スプリガン12は『FAIRY TAIL』(フェアリーテイル)に登場するアルバレス帝国の魔導士集団。皇帝スプリガンことゼレフ・ドラグニルを守るための精鋭部隊である。主人公のナツ・ドラグニルがいる大陸イシュガルで特に優れた10人の魔導士「聖十大魔道」の中でも最強とされるゴッドセレナが所属しており、他の11人も彼と肩を並べるほどの魔導士だとされる。作中では強大な敵として、ナツをはじめとするギルド・妖精の尻尾(フェアリーテイル)や、イシュガルの魔導士の前に立ちはだかる。

『FAIRY TAIL』(フェアリーテイル)の概要

『FAIRY TAIL』(フェアリーテイル)は2006年から2017年にかけて『週刊少年マガジン』で連載された真島ヒロのファンタジー漫画。略称は『FT』。魔導士ギルド・妖精の尻尾(フェアリーテイル)に所属する主人公のナツ・ドラグニルやヒロインのルーシィ・ハートフィリアを中心に展開されるバトルものである。ナツは育ての親であるイグニールという炎竜を探しながら、様々なクエストをこなしていく。個性的なキャラクターと心を揺さぶる熱い展開が魅力の作品だ。
2009年や2014年、2018年にはアニメが放送された。また本作の続編『FAIRY TAIL 100 YEARS QUEST』が上田敦夫の作画で『マガジンポケット』にて連載される。

本作の物語の中で、ゼレフと呼ばれる黒魔導士が大きなカギを握っている。彼はナツたちが主に活動する大陸イシュガルの西にあるアラキタシアの大陸の、アルバレス帝国では皇帝スプリガンという名で知られている。「アルバレス帝国編」では、彼が率いるスプリガン12と、妖精の尻尾やイシュガルの魔導士たちの戦いが描かれる。

スプリガン12とは

スプリガン12はアルバレス帝国の皇帝スプリガン(ゼレフ)が率いる精鋭部隊のこと。ゼレフを守るために存在しており、それぞれが高い戦闘能力を有する。スプリガン12に属するゴッドセレナは、イシュガルで特に優れた10人の魔導士「聖十大魔道(せいてんだいまどう)」の中で最強とされる。そんなゴッドセレナに比肩する魔導士が、他に11人揃っているのだ。
アルバレス帝国は広いため、一同が会することはほぼない。作中ではゼレフが妖精の尻尾の秘匿された魔法・妖精の心臓(フェアリーハート)を求めたため、スプリガン12全員でイシュガルへ侵攻する。

強さランキング

スプリガン12は全員が化け物級の実力を持つが、その強さには多少なりとも差異がある。中でもオーガストは「他のスプリガン12とは別格」とマカロフに評価されており、読者からも彼が最も強いと予想されている。その次に強いと予想されているのがスプリガン12最強の女魔導士アイリーン。彼女はオーガストと並びスプリガン12の中でも別格の強さを持つとされる。3番目はラーケイド。ゼレフからもアクノロギアを倒せる可能性を秘めていると言われる。
ここまでがトップ3で、多くの読者が1位オーガスト、2位アイリーン、3位ラーケイドと予想している。ここからは評価が分かれるところだ。「Yahoo! 知恵袋」では4位ブランディッシュ、5位ディマリア、6位ゴッドセレナ、7位ワール、8位アジィール、9位インベル、10位ブラッドマン、11位ナインハルト、12位ジェイコブという考察がベストアンサーに選ばれているが、ゴッドセレナやインベルの強さをもっと高く評価する人もいる。

『FAIRY TAIL』(フェアリーテイル)のスプリガン12

皇帝

スプリガン(ゼレフ・ドラグニル)

声優:石田彰
スプリガンはアルバレス帝国の皇帝。その正体は魔法界の歴史上、最も凶悪だったと言われる黒魔導士ゼレフである。

かつては黒魔法を崇拝する教団が、Rシステムにより復活を企てたが、実際は死亡していない。呪いにより不老不死の体であり、400年という悠久の時を生きている。
外見は角のようなアホ毛がある黒髪の青年。一人称は「僕」で、普段は穏やかである。しかし時に冷徹な表情を見せることも。ナツのことを知っており、「自分を壊してくれる存在」として、自分を殺してくれることを待ち望んでいる。
物語の序盤で登場した呪歌「ララバイ」はゼレフが作り出した黒魔法。また「闇の翼」と呼ばれる漆黒の竜アクノロギアを人間から竜に変えたとされるが、ゼレフ自身もアクノロギアを恐れている節があり、彼を倒すために準備を進めている。
能力は黒魔法や生活魔法、固定化の魔法、瞬間移動の魔法、火の魔法、念話、銃弾魔法、付加術。

ゼレフが不老不死の肉体になったのは、「アンクセラムの黒魔術」という古い呪いに掛かったため。これは本人の意思と関係無く周囲の生命を枯渇させる力を持っており、ゼレフ自身は「死の捕食」と呼んでいる。
命を尊く思うほど死のエネルギーを放出して周囲の魂を奪ってしまい、魔法も思った通りに使えなくなる。命の重みを忘れれば自分の力を制御できるようになり本来の魔法が使用できる。また呪いの影響で思考の矛盾に頭を痛める時がある。

ゼレフの本名はゼレフ・ドラグニル。ナツの実の兄で、彼をエーテリアス(悪魔)にした張本人である。かつてはミルディアン魔術学院の生徒で、学院創立以来の天才と言われるほどの魔導士だったが、幼くして亡くなったナツの死をきっかけに生と死に関する研究を始め、その過程でRシステムやエクリプスといった技術を作り出した。
しかし、ゼレフは教授達から「弟であるナツを蘇らせるための危険思想」と指摘され学院の退学処分を受けてしまう。その際に学院が信仰するアンクセラム神の怒りに触れて「アンクセラムの黒魔術」の呪いに掛かり、教授や生徒達を死なせた。それと同時に不老不死の体になる。
ゼレフはそれから大勢の命を奪った罪悪感と無限に研究ができる充実感持ち続けた結果「死にたい」と願うようになる。自分を殺してくれる存在としてエーテリアスを創り出したがいずれも自分を殺すには至らず、「最後」の意味を込めて大切に保管していたナツの体を「END」として蘇らせた。

出典: pbs.twimg.com

ナツの復活当時は扱いに手を焼き、友人のイグニールに預けることに。そして竜達のアクノロギアを倒す計画に賛同して、星霊魔導士アンナの力で開いた時を渡るエクリプスを使って彼らを未来に送った。その一方でアクノロギアに対抗するため次の竜王祭(人間との共存を望むイシュガルの竜とそれに反対するアラキタシアの竜との間で起きた戦争)の準備も進めており、アラキタシアの大陸で国作りをはじめる。その過程で数多のギルドを吸収し、アルバレス帝国という巨大な組織を作り上げた。

ゼレフは400年の間にアラキタシアのみならず、イシュガルの地も訪れている。X686年にはマグノリアの西の森でメイビスを始めとした後の「妖精の尻尾」創設期メンバーと出会い、彼らに魔法を教える。X696年に偶然メイビスと再会すると、彼女が「アンクセラムの黒魔術」の呪いに掛かっていることに気付き、仲間意識を覚える。そして1年後には唯一自分を受け入れてくれたメイビスに愛を抱くが、「アンクセラムの黒魔術」の呪いにより彼女の命を奪ってしまう。これにより「自分は誰も愛してはいけなかった」と悟り、メイビスの体を彼女の仲間のプレヒトに届け、「醜い妖精(スプリガン)」を名乗ってもう人に会わないためにアラキタシアに戻った。

本編中では当初は天狼島に身を隠していた。そこで「妖精の尻尾」のメンバーに見つかり、ナツとの再会を果たす。ナツはゼレフのことを覚えてはいなかった。この時に「死の捕食」の影響で、ナツがイグニールから貰ったマフラーを黒く変色させている。

ギルド「悪魔の心臓」の襲撃に憤り、遭遇したウルティアに島から出ていくように言うも、この時は魔法を扱えずに敗北。後に「悪魔の心臓」のメンバー、ザンクロウが「妖精の尻尾」を襲っている時に意識を取り戻し、彼の命を奪った。そして「悪魔の心臓」の戦艦に赴き、自分の真実をボスのハデスに語り、アクノロギアを呼んだことと自分に命の重みを忘れさせたことの罰として死の裁きを与えた。

X791年の大魔闘演武はギルド「大鴉の尻尾」に潜入させたオーブラを通して様子を見ていた。そして自分を拒み続けるこの世界を滅ぼすことを決め、メイビスに宣戦布告する。その後はギルド「冥府の門」本拠地にてナツと再び相対、ENDに関して意味深な発言をして消えた。それからENDの書を回収するために三度ナツの前に現れ、「アクノロギアという絶望から生き残れたら、自分がさらなる絶望を与えよう」と言ってまたもや姿を消した。

X792年にはアクノロギアと接触して再び竜王祭が始まることを告げる。1年ぶりにアルバレス帝国に帰還した後は、交渉のために訪れていたマカロフと会談。そこでアクノロギアもイシュガルも殲滅することを宣言して、彼を殺そうとするが、救出に現れたメストによって失敗に終わる。

出典: manga-navi.info

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