範馬勇一郎(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

範馬勇一郎(はんま ゆういちろう)とは板垣恵介の漫画『刃牙シリーズ』に登場する柔道家で故人。地上最強の生物と言われる格闘家の範馬勇次郎の実父であり、主人公範馬刃牙の祖父にあたる。勇次郎と刃牙による「地上最強の親子喧嘩」の際、刃牙を激励するために幽霊として登場した。生前の勇一郎は凄まじい怪力を発揮し、異常な威力の投げ技で投げた人間を敵に当てて複数の敵を仕留め、太平洋戦争では米軍の旗艦を1人で撃退している。その事を知る人物からは、勇一郎は「アメリカに勝った男」と言われている。

力剛山(りきごうざん)

「プロレス王」と呼ばれる大相撲の元関脇上がりのプロレスラーで、地下闘技場のトップファイターでもある。勇一郎とはプロレスラーとしてライバル関係であったが、大金を渡す代わりに力剛山が一方的に勝つという八百長試合をしている。八百長試合で日本武道の誇りを汚される事が許せない独歩が地下闘技場で力剛山を倒し、八百長が世間に公表された。

勇一郎の妻(勇次郎の母)

出家した勇一郎の妻

勇次郎が誕生した時のエピソードに勇一郎の妻が登場している。勇次郎は産まれた時から強い意志で母親の脳に直に命令を伝える事で授乳を強要するような恐ろしい赤子であった。勇次郎の育児の過程で勇一郎の妻は仏の道を志し、出家している。

範馬勇一郎の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「フフ…変わらん…我が子相手に手こずる我が子…。刃牙ちゃんや…勝てるぜお前…」

「勝てるぜお前……」と劣勢の刃牙を激励する幽霊の勇一郎

勇一郎の息子の範馬勇次郎と孫の範馬刃牙が対決した通称「地上最強の親子喧嘩」は刃牙の健闘も虚しく勇次郎の優勢で進んでいく。刃牙が勇次郎の強さを認めようとしたその時、勇一郎は幽霊となって姿を現し「フフ…変わらん…我が子相手に手こずる我が子…。刃牙ちゃんや…勝てるぜお前…」と刃牙を激励して姿を消す。すぐに消えてしまったものの、もの凄い存在感を放っている名シーンであった。

米軍旗艦アイオワを占領する勇一郎

旗艦アイオワを占領した勇一郎。

太平洋戦争敗戦後の日本で、地図にも残っていない孤島で勇一郎はたった1人で米軍と闘っていた。島の形状が変わる程の砲撃を受けたのだから通常であれば絶命しているはずだが、ほぼ無傷で生還し、米軍に襲い掛かる。2000人を超える乗組員がいる旗艦アイオワを涼しい顔で占領してしまう、勇一郎の凄まじい戦闘力の高さが描かれた、インパクト抜群のシーンであった。

範馬勇一郎の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

範馬の血の歴史

範馬家の特徴である背中の筋肉が鬼の貌のような形になっている壁画が発見された。

勇一郎が登場した事によって、範馬家の特徴である「背中に鬼の貌が浮かぶ人物」の歴史が語られている。エジプトのピラミッドの中には背中に鬼の貌のようなものが浮かんでいる人間に無数の槍や矢のような武器が向けられている壁画がある。この多くの武器は兵器や武力と捉えることができ、背中に鬼を浮かばせている人物がいかに危険人物であったかが描かれている。

範馬勇一郎のモデルは柔道家の木村政彦(きむら まさひこ)

木村雅彦氏

範馬勇一郎のモデルは実在した柔道家でプロレスラーの木村政彦(きむら まさひこ)といわれている。木村は力道山(りきどうざん)というプロレスラーに八百長が疑われる試合で敗戦しており、柔道界から存在を抹消されたエピソードがある。だが、木村が圧倒的な強さを持っていたことは数多くの関係者が証言しており、彼が使用した柔道技の腕絡みは「キムラロック」という名で世界共通の認識となるなど、“不世出の柔道家・木村政彦”の名は世界の格闘技界に刻まれている。

勇一郎の死因は不明

範馬勇次郎と範馬刃牙による「地上最強の親子喧嘩」の最中に突如幽霊として現れた勇一郎だが、その死因は不明。一部のファンからは「フフ…変わらん…我が子相手に手こずる我が子…」という言葉から察するに、勇一郎はかつて勇次郎と対決しており、その時に勇次郎に殺害されたと考察されているが、真相は明かされていない。

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