Return of the Obra Dinn(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『Return of the Obra Dinn』とは、ルーカス・ポープの監督による謎解きアドベンチャーゲームである。白と黒のみの1ビットで表現されるグラフィックが特徴的だ。
舞台は19世紀初頭、5年間消息を絶っていた「オブラ・ディン号」が船員ゼロで帰港。保険調査官である主人公は、損害査定書の作成のため同船に派遣され、奇妙な懐中時計を使って乗客、乗員60人の死因や推定現在地を割り出す。懐中時計の特別な力で、主人公は死者の最期の場面を確認し、これを基に船上で起きた真実を紐解く。
イングランド出身の船員で、オブラ・ディン号では三等航海士付き司厨手を務めた。クラーケンの襲来時、掌砲手のクリスチャン・ウォルフを撃った大砲は、反動で砲台から外れ固定を失った。直後にクラーケンによって船は大きく傾き、大砲はアンダーセンが逃げた方へ向かった。彼は大砲と壁に潰されて死亡した。
デービー・ジェームズ
イングランド出身の船員で、オブラ・ディン号では四等航海士付き司厨手を務めた。船医のヘンリー・エバンズらと共に船を脱出し、現在はモロッコで生存している。一等航海士付き司厨手のポール・モスが彼を「boy」と呼ぶほど、彼は若いと見られる。
士官候補生
ピーター・ミルロイ
イングランド出身の士官候補生。クラーケンの襲来時、彼ともう1人の士官候補生トーマス・ランケは、火薬袋をクラーケンに使用するために手に入れた。運悪くミルロイはクラーケンの触手に捕まり、ランケはロープで彼を引き戻そうとするも、ミルロイが所持していた火薬袋が爆発。ミルロイは爆発に巻き込まれて死亡し、クラーケンは触手を1本失った。
トーマス・ランケ
イングランド出身の士官候補生。掌砲手オーラス・ヴィアテルと四等航海士デービー・ジェームズが反乱について話しているのを聞き、彼は「反乱だ!」と叫んだ。それに対し、ヴィアテルは口止めのためにランケの背中を刺した。その後、ヴィアテルは間に入ろうとしたジェームズとのもみ合いの末に死亡する。ランケは一等航海士のウィリアム・ホスカットに介抱されながら、クラーケン襲撃の際に同じ士官候補生のピーター・ミルロイの母へ、ミルロイを助けようとしたことを伝えて欲しいとホスカットに頼んで死亡した。
チャールズ・ハーシュティク
イングランド出身の士官候補生。牛の食肉処理を学んでいる際、処理を見ながら吐いてしまい、他の士官候補生達に「牧場育ちじゃないから」と言われていた。彼はカニの怪物に攻撃をするためにランタンを投げつけ、さらにそこに決死の覚悟で飛びかかって押さえつけ、カニと共に焼死した。最終的な保険査定にて、彼の行動に並外れた勇気が認められ、彼の遺産に未払いの報酬として50ポンドが与えられた。
檣楼員(しょうろういん)
オミッド・グール
ペルシャ出身の檣楼員。オブラ・ディン号の船員としては唯一のペルシャ出身者であり、カニとクラーケン襲来時にシミターという特徴的な形の剣を持っている姿が確認できる。クラーケン襲来時、船外に落ちてそのまま死亡した。
ティモシー・ブーテメント
スコットランド出身の檣楼員。右腕に女性のタトゥーが入っていることが特徴的である。二等航海士エドワード・ニコルズの逃走を阻止しようとナイフで応戦したが、ニコルズに銃殺された。死亡時に船外にそのまま落ちたように見えたが、脚にロープが絡まっており、白骨化した後は脚の骨のみが一等航海士の船室の窓から発見できる。
リ・ハン
中国出身の檣楼員。ロバート・ウィッテレル船長が人魚やフォルモサの宝についてフォルモサの衛兵タン・チョウに尋問した際、彼は通訳を務めた。クラーケン襲来直前、嵐が来る前に帆を畳む作業に当たっていた際に、索具の上で落雷に遭い死亡した。
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目次 - Contents
- 『Return of the Obra Dinn』の概要
- 『Return of the Obra Dinn』のあらすじ・ストーリー
- 現在(調査前)
- 第I章 崩れた積荷
- 第II章 死に至る病
- 原因不明の肺病
- 牛の食肉処理
- 第III章 殺人
- 口封じ
- 船上裁判
- 宝の強奪
- 第IV章 出現
- 人魚の襲撃
- 貝殻の不思議な力
- 性悪な航海士
- 人魚襲撃の理由
- 第V章 呪われた獲物
- 人魚と貝殻を本国へ
- 不注意
- 呪いの始まり
- 第VI章 海の兵たち
- 不穏な空気
- 新たな怪物の襲来
- 勇敢な士官候補生
- 敵討ち
- 第VII章 破滅
- 濡れ衣
- クラーケン襲来
- 砲列甲板の崩壊
- 破滅と妻の死
- 第VIII章 取引
- 貝殻の美しさ
- 船長の怒りの矛先
- 「これで母港に帰れる」
- 探求欲の犠牲者
- 第IX章 脱出
- 船長への不信感
- 呪われた船からの脱出
- 対立
- 第X章 終幕
- 最後の反乱
- 一騎打ち
- 貝殻を狙って
- オブラ・ディン号の最期
- 現在(調査後)
- 『Return of the Obra Dinn』のゲームシステム
- 『Return of the Obra Dinn』の登場人物・キャラクター
- 調査時(1807年)の登場人物
- 調査官(プレイヤー)
- ボートを漕ぐ男
- 家政婦
- 職員
- ロバート・ウィッテレル
- ウィリアム・ホスカット
- エドワード・ニコルズ
- マーティン・ペロット
- ジョン・デービーズ
- アルフレッド・クレスティル
- チャールズ・マイナー
- ヘンリー・エバンズ
- ジェームズ・ウォレス
- ウィンストン・スミス
- マーカス・ギブズ
- トーマス・セフトン
- エーミル・オファレル
- クリスチャン・ウォルフ
- オーラス・ヴィアテル
- ダンカン・マッケイ
- フィンリー・ドルトン
- エドワード・スプラット
- 乗客
- アビゲイル・ホスカット・ウィッテレル
- ヌーツィオ・パスクア
- エミリー・ジャクソン
- ジェーン・バード嬢
- リム・ブンラン
- シア・イトベン
- タン・チョウ
- ラウ・ホクセン
- 司厨手(しちゅうしゅ)
- ズンギ・サーティ
- フィリップ・ダール
- ポール・モス
- サミュエル・ギャリガン
- ロデリック・アンダーセン
- デービー・ジェームズ
- 士官候補生
- ピーター・ミルロイ
- トーマス・ランケ
- チャールズ・ハーシュティク
- 檣楼員(しょうろういん)
- オミッド・グール
- ティモシー・ブーテメント
- リ・ハン
- ジャン・ジエ
- ホン・リ
- リー・ウェイ
- ニコラス・ボッテリル
- マバ
- ルイス・ウォーカー
- レオニード・ボルコフ
- 甲板員
- アラルクス・ニキシン
- アレクセイ・トポロフ
- ネイサン・ピーターズ
- ラーズ・リンデ
- ジョン・ネープルズ
- レンフレッド・ラージューブ
- アブラハム・アクバル
- ウィリアム・ワシム
- ソロマン・サイド
- ハマドウ・ディオム
- ヘンリー・ブレナン
- アレクサンダー・ブース
- パトリック・オヘーガン
- ジョージ・シャーリー
- サミュエル・ピーターズ
- 怪物
- 人魚
- カニの怪物(Crab-riders)
- クラーケン
- その他
- 身元不明の密航者
- サル
- 牛
- 『Return of the Obra Dinn』のアイテム
- 残留思念
- 懐中時計
- 手記
- 『Return of the Obra Dinn』の用語
- 船内
- 主甲板
- 砲列甲板
- 最下甲板
- 貨物甲板
- その他
- フォルモサ
- 索具
- 『Return of the Obra Dinn』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 変化する本棚内の装飾
- 1ビットゲームを現代的に
- 当初はより高かった難易度
- ルーカスは日本在住