Return of the Obra Dinn(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『Return of the Obra Dinn』とは、ルーカス・ポープの監督による謎解きアドベンチャーゲームである。白と黒のみの1ビットで表現されるグラフィックが特徴的だ。
舞台は19世紀初頭、5年間消息を絶っていた「オブラ・ディン号」が船員ゼロで帰港。保険調査官である主人公は、損害査定書の作成のため同船に派遣され、奇妙な懐中時計を使って乗客、乗員60人の死因や推定現在地を割り出す。懐中時計の特別な力で、主人公は死者の最期の場面を確認し、これを基に船上で起きた真実を紐解く。
スコットランド出身の船員で、オブラ・ディン号では事務長を務めた。貨物や貿易取引を管理するような役職のため、カニの怪物襲来時には自室にこもっていた。複数の船員と救命ボートで船からの脱出を試みたが、直後にクラーケンが襲来しボートは転覆。そのまま行方不明となった。
フィンリー・ドルトン
イングランド出身の船員で、オブラ・ディン号では操舵手を務めた。舵取りを担当していたからか、登場する残留思念は2つのみと出番が少ない人物である。二等航海士のニコルズの一派がフォルモサ王族を人質にボートで逃走を謀った際に彼は槍で太ももを刺されたが、そのケガからは回復している。しかし、クラーケンの襲来で触手に体をつかまれ、そのまま行方不明となった。
エドワード・スプラット
イングランド出身の船員で、オブラ・ディン号では画家を務めた。手記に載っているスケッチを描いた人物で、彼自身の姿はスケッチには登場せず「E.S.」というサインのみが残っている。船上で何か事件があればスケッチを残そうとし、人魚が暴れたときの事故現場である貨物倉庫に入ろうとしたが、掌砲手のオーラス・ヴィアテルに止められた。クラーケンの最初の犠牲者で、彼が船首で用を足している時に触手によって潰された。
乗客
アビゲイル・ホスカット・ウィッテレル
オブラ・ディン号の乗客で、出身はスコットランド。クラーケン襲来時、夫であるロバート・ウィッテレル船長に会おうと主甲板に出てしまい、クラーケンが握る帆桁に殴られて死亡した。彼女の遺体はその後左舷の船室のベッドに寝かされており、その場で彼女の白骨化遺体が見つかる。
ヌーツィオ・パスクア
オブラ・ディン号の乗客で、出身はイタリア。貨物倉庫に迷い込み、そこで意識を失って倒れているフォルモサ王族の護衛ラウ・ホクセンを発見する。そのすぐ近くでフォルモサの宝を物色していた二等航海士のエドワード・ニコルズに、犯罪の隠蔽のためナイフで殺害された。
エミリー・ジャクソン
オブラ・ディン号の乗客で、出身はイングランド。乗客のジェーン・バード嬢や船医のヘンリー・エバンズらと共に救命ボートで船から脱出し、モロッコで生存している。脱出時に檣楼員のレオニード・ヴォルコフが救命ボートを襲撃しにくるも、彼女はヴォルコフを銃で撃ち脱出に成功した。
ジェーン・バード嬢
オブラ・ディン号の乗客で、出身はイングランド。乗客のエミリー・ジャクソンらと共に、救命ボートでオブラ・ディン号から脱出し、現在はモロッコで暮らしている。保険調査の1年後、彼女からプレイヤー宛に1通の手紙が届き、船医であり手記や懐中時計の持ち主であったエヴァンズの死が報告される。また、「嬢」は未婚女性を表すためにつけられており、設定言語を変えても、未婚女性につけられる呼称がついている。
リム・ブンラン
オブラ・ディン号の乗客で、出身はフォルモサ。王族で、謎の貝殻を宝として所持していた。彼女は多くの時間を船室で過ごし、それを護衛のタン・チョウやシア・イトベンが警備していた。二等航海士のエドワード・ニコルズは貝殻と共に彼女とイトベンを拉致し、救命ボートで船から逃走した。彼女とイトベンは、貝殻が怪物を呼び寄せることを危惧しており、実際に人魚がボートを襲来した。彼女は人魚に爪で喉元を刺され、死亡した。
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目次 - Contents
- 『Return of the Obra Dinn』の概要
- 『Return of the Obra Dinn』のあらすじ・ストーリー
- 現在(調査前)
- 第I章 崩れた積荷
- 第II章 死に至る病
- 原因不明の肺病
- 牛の食肉処理
- 第III章 殺人
- 口封じ
- 船上裁判
- 宝の強奪
- 第IV章 出現
- 人魚の襲撃
- 貝殻の不思議な力
- 性悪な航海士
- 人魚襲撃の理由
- 第V章 呪われた獲物
- 人魚と貝殻を本国へ
- 不注意
- 呪いの始まり
- 第VI章 海の兵たち
- 不穏な空気
- 新たな怪物の襲来
- 勇敢な士官候補生
- 敵討ち
- 第VII章 破滅
- 濡れ衣
- クラーケン襲来
- 砲列甲板の崩壊
- 破滅と妻の死
- 第VIII章 取引
- 貝殻の美しさ
- 船長の怒りの矛先
- 「これで母港に帰れる」
- 探求欲の犠牲者
- 第IX章 脱出
- 船長への不信感
- 呪われた船からの脱出
- 対立
- 第X章 終幕
- 最後の反乱
- 一騎打ち
- 貝殻を狙って
- オブラ・ディン号の最期
- 現在(調査後)
- 『Return of the Obra Dinn』のゲームシステム
- 『Return of the Obra Dinn』の登場人物・キャラクター
- 調査時(1807年)の登場人物
- 調査官(プレイヤー)
- ボートを漕ぐ男
- 家政婦
- 職員
- ロバート・ウィッテレル
- ウィリアム・ホスカット
- エドワード・ニコルズ
- マーティン・ペロット
- ジョン・デービーズ
- アルフレッド・クレスティル
- チャールズ・マイナー
- ヘンリー・エバンズ
- ジェームズ・ウォレス
- ウィンストン・スミス
- マーカス・ギブズ
- トーマス・セフトン
- エーミル・オファレル
- クリスチャン・ウォルフ
- オーラス・ヴィアテル
- ダンカン・マッケイ
- フィンリー・ドルトン
- エドワード・スプラット
- 乗客
- アビゲイル・ホスカット・ウィッテレル
- ヌーツィオ・パスクア
- エミリー・ジャクソン
- ジェーン・バード嬢
- リム・ブンラン
- シア・イトベン
- タン・チョウ
- ラウ・ホクセン
- 司厨手(しちゅうしゅ)
- ズンギ・サーティ
- フィリップ・ダール
- ポール・モス
- サミュエル・ギャリガン
- ロデリック・アンダーセン
- デービー・ジェームズ
- 士官候補生
- ピーター・ミルロイ
- トーマス・ランケ
- チャールズ・ハーシュティク
- 檣楼員(しょうろういん)
- オミッド・グール
- ティモシー・ブーテメント
- リ・ハン
- ジャン・ジエ
- ホン・リ
- リー・ウェイ
- ニコラス・ボッテリル
- マバ
- ルイス・ウォーカー
- レオニード・ボルコフ
- 甲板員
- アラルクス・ニキシン
- アレクセイ・トポロフ
- ネイサン・ピーターズ
- ラーズ・リンデ
- ジョン・ネープルズ
- レンフレッド・ラージューブ
- アブラハム・アクバル
- ウィリアム・ワシム
- ソロマン・サイド
- ハマドウ・ディオム
- ヘンリー・ブレナン
- アレクサンダー・ブース
- パトリック・オヘーガン
- ジョージ・シャーリー
- サミュエル・ピーターズ
- 怪物
- 人魚
- カニの怪物(Crab-riders)
- クラーケン
- その他
- 身元不明の密航者
- サル
- 牛
- 『Return of the Obra Dinn』のアイテム
- 残留思念
- 懐中時計
- 手記
- 『Return of the Obra Dinn』の用語
- 船内
- 主甲板
- 砲列甲板
- 最下甲板
- 貨物甲板
- その他
- フォルモサ
- 索具
- 『Return of the Obra Dinn』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 変化する本棚内の装飾
- 1ビットゲームを現代的に
- 当初はより高かった難易度
- ルーカスは日本在住