Return of the Obra Dinn(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『Return of the Obra Dinn』とは、ルーカス・ポープの監督による謎解きアドベンチャーゲームである。白と黒のみの1ビットで表現されるグラフィックが特徴的だ。
舞台は19世紀初頭、5年間消息を絶っていた「オブラ・ディン号」が船員ゼロで帰港。保険調査官である主人公は、損害査定書の作成のため同船に派遣され、奇妙な懐中時計を使って乗客、乗員60人の死因や推定現在地を割り出す。懐中時計の特別な力で、主人公は死者の最期の場面を確認し、これを基に船上で起きた真実を紐解く。
声のみの出演である調査官の家に仕える家政婦。オブラ・ディン号での調査の一年後、夜中に届いたヘンリー・エバンズ医師からの郵送物を調査官の部屋まで届けた。
職員
ロバート・ウィッテレル
イングランド出身の船員で、オブラ・ディン号では船長を務めた。妻のアビゲイル・ホスカット・ウィッテレルも乗客として船に乗船しており、一等航海士のウィリアム・ホスカットは彼の義兄にあたる。二等航海士のエドワード・ニコルズが持ち帰った人魚を船に積み込んだ後にカニの怪物やクラーケンの襲来に遭い、このような災厄を人魚を殺すことで鎮めようとしていた。第X章にて、彼は一等航海士達の最後の反乱を受け、重傷を負った。反乱者を殺害した後は、懺悔をして銃で自殺。彼は船内で生き残った最後の人物である。
ウィリアム・ホスカット
スコットランド出身の船員で、オブラ・ディン号では一等航海士を務めた。そのため、役割上船長のロバート・ウィッテレルと一緒に彼の命令を実行する姿が見られる。船が怪物たちに襲われている際には、船員の武装や組織化を手伝い、人魚を殺すことで厄災を抑えようとした船長とは違う行動を取っていた。船長に反乱を仕掛けた際、船長に銃で射殺された。船長の妻アビゲイル・ホスカット・ウィッテレルは彼の妹であるため、船長は彼の義弟にあたる。
エドワード・ニコルズ
イングランド出身の船員で、オブラ・ディン号では二等航海士を務めた。フォルモサ王族の宝を盗もうとしていたところを乗客のヌーツィオ・パスクアに目撃され、パスクアを殺害し、その罪をフォルモサの見張り番であったラウ・ホクセンに被せた。船員数名とフォルモサ王族を拉致し救命ボートで逃走を図るも、途中で人魚に襲われオブラ・ディン号に戻る。戻ってきた際に、フォルモサ王族の護衛であるタン・チョウに射殺された。
マーティン・ペロット
イングランド出身の船員で、オブラ・ディン号では三等航海士を務めた。船医のヘンリー・エバンズと謎の肺病について話していたり、人魚とフォルモサの箱の回収を指示していたりなど、実務により多く携わっており活動的な人物である。船長が二匹の人魚を殺害した後に三匹目を逃がすために船尾倉庫内に入った際、彼が人魚を安心させる前に人魚はトゲを発射し、運悪くトゲが彼に命中。そのまま船尾倉庫内で亡くなる前に、人魚を安心させ、貝殻もその人魚に渡すよう指示を出した。東インド会社の保険査定にて、彼の行動には著しい勇気と職務上の秀でた功績が認められ、遺産として最高額の報償が相続人に支払われた。
ジョン・デービーズ
イングランド出身の船員で、オブラ・ディン号では四等航海士を務めた。フォルモサ王族の護衛であるラウ・ホクセンの処刑にて、抗議するフォルモサ王族達を抑える姿が見られる。掌砲手のオーラス・ヴィアテルに反乱を持ちかけられた際、盗み聞きした士官候補生のトーマス・ランケが警告のため騒ぎ出し、ヴィアテルとトーマスとのもみ合いになった。デービーズがヴィアテルを止めようとするも、もみ合いの末にトーマスが持っていた銃が暴発しヴィアテルは死亡。騒ぎを聞いたヘンリー・ブレナンはもみ合いの後に銃を持っていたデービーズを見て、彼がヴィアテルを殺害したと考えこん棒で彼を殴った。デービーズはそれにより死亡する。
アルフレッド・クレスティル
オーストリア出身の船員で、オブラ・ディン号では甲板長を務めた。甲板手のチャールズ・マイナーと共に、多くの甲板員の仕事を支えた。彼はクラーケンの襲来により左腕をもがれ、それを助けようとしたマイナーが先に亡くなった。彼は致命傷を負った後に食堂内に運ばれ、四等航海士のジョン・デービーズとの短い会話でマイナーの死とクラーケンが去ったことを知り、「あの手の呪いは自然に解けはしない」と言い残し死亡した。
チャールズ・マイナー
フランス出身の船員で、オブラ・ディン号では甲板手を務めた。彼の遺体は残っておらず残留思念を見ることはできないが、アルフレッド・クリスティルの残留思念内での会話によると、腕を捕まれたクリスティルを助けようとした時にクラーケンによって八つ裂きにされた。カニとの戦闘の際には、カニを撃とうとするも弾は当たらず、その流れ弾により壁の向こうの通路に避難していた司厨手のズンギ・サーティを誤って殺害している。
ヘンリー・エバンズ
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目次 - Contents
- 『Return of the Obra Dinn』の概要
- 『Return of the Obra Dinn』のあらすじ・ストーリー
- 現在(調査前)
- 第I章 崩れた積荷
- 第II章 死に至る病
- 原因不明の肺病
- 牛の食肉処理
- 第III章 殺人
- 口封じ
- 船上裁判
- 宝の強奪
- 第IV章 出現
- 人魚の襲撃
- 貝殻の不思議な力
- 性悪な航海士
- 人魚襲撃の理由
- 第V章 呪われた獲物
- 人魚と貝殻を本国へ
- 不注意
- 呪いの始まり
- 第VI章 海の兵たち
- 不穏な空気
- 新たな怪物の襲来
- 勇敢な士官候補生
- 敵討ち
- 第VII章 破滅
- 濡れ衣
- クラーケン襲来
- 砲列甲板の崩壊
- 破滅と妻の死
- 第VIII章 取引
- 貝殻の美しさ
- 船長の怒りの矛先
- 「これで母港に帰れる」
- 探求欲の犠牲者
- 第IX章 脱出
- 船長への不信感
- 呪われた船からの脱出
- 対立
- 第X章 終幕
- 最後の反乱
- 一騎打ち
- 貝殻を狙って
- オブラ・ディン号の最期
- 現在(調査後)
- 『Return of the Obra Dinn』のゲームシステム
- 『Return of the Obra Dinn』の登場人物・キャラクター
- 調査時(1807年)の登場人物
- 調査官(プレイヤー)
- ボートを漕ぐ男
- 家政婦
- 職員
- ロバート・ウィッテレル
- ウィリアム・ホスカット
- エドワード・ニコルズ
- マーティン・ペロット
- ジョン・デービーズ
- アルフレッド・クレスティル
- チャールズ・マイナー
- ヘンリー・エバンズ
- ジェームズ・ウォレス
- ウィンストン・スミス
- マーカス・ギブズ
- トーマス・セフトン
- エーミル・オファレル
- クリスチャン・ウォルフ
- オーラス・ヴィアテル
- ダンカン・マッケイ
- フィンリー・ドルトン
- エドワード・スプラット
- 乗客
- アビゲイル・ホスカット・ウィッテレル
- ヌーツィオ・パスクア
- エミリー・ジャクソン
- ジェーン・バード嬢
- リム・ブンラン
- シア・イトベン
- タン・チョウ
- ラウ・ホクセン
- 司厨手(しちゅうしゅ)
- ズンギ・サーティ
- フィリップ・ダール
- ポール・モス
- サミュエル・ギャリガン
- ロデリック・アンダーセン
- デービー・ジェームズ
- 士官候補生
- ピーター・ミルロイ
- トーマス・ランケ
- チャールズ・ハーシュティク
- 檣楼員(しょうろういん)
- オミッド・グール
- ティモシー・ブーテメント
- リ・ハン
- ジャン・ジエ
- ホン・リ
- リー・ウェイ
- ニコラス・ボッテリル
- マバ
- ルイス・ウォーカー
- レオニード・ボルコフ
- 甲板員
- アラルクス・ニキシン
- アレクセイ・トポロフ
- ネイサン・ピーターズ
- ラーズ・リンデ
- ジョン・ネープルズ
- レンフレッド・ラージューブ
- アブラハム・アクバル
- ウィリアム・ワシム
- ソロマン・サイド
- ハマドウ・ディオム
- ヘンリー・ブレナン
- アレクサンダー・ブース
- パトリック・オヘーガン
- ジョージ・シャーリー
- サミュエル・ピーターズ
- 怪物
- 人魚
- カニの怪物(Crab-riders)
- クラーケン
- その他
- 身元不明の密航者
- サル
- 牛
- 『Return of the Obra Dinn』のアイテム
- 残留思念
- 懐中時計
- 手記
- 『Return of the Obra Dinn』の用語
- 船内
- 主甲板
- 砲列甲板
- 最下甲板
- 貨物甲板
- その他
- フォルモサ
- 索具
- 『Return of the Obra Dinn』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 変化する本棚内の装飾
- 1ビットゲームを現代的に
- 当初はより高かった難易度
- ルーカスは日本在住