M3GAN/ミーガン(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『M3GAN/ミーガン』とは2022年にアメリカで、2023年に日本で公開されたSFホラー映画作品である。突如事故で両親を亡くした姪のケイディを育てることになったロボット科学者のジェマ。ジェマは育児の助けとなるロボット「ミーガン」を開発し、「ケイディを守る」よう命令する。ミーガンを気に入ったケイディは明るさを取り戻し、ジェマの仕事も順調に進むようになる。しかしやがてミーガンは暴走を始め、ジェマたちは思いもよらぬ恐怖に巻き込まれるのだった。徐々に殺人鬼へと変貌していくミーガンの行動が見どころ。

ブルース

ジェマが大学の卒業制作で作ったロボット。ミーガンの原型。手袋をはめて人間が遠隔操作するタイプのロボット。

『M3GAN/ミーガン』の用語

M3GAN=ミーガン(Model3Generative Android)

おもちゃ会社の研究者であるジェマが作ったAIロボット。「あらゆる出来事からケイディを守るように」とプログラムされると、モデリングサンプルとしてケイディの子守りロボットにする。ジェマは大学時代に卒業制作として「ブルース」を作る。これが後に「ミーガン」の原型となった。

FUNKI社

ジェマの働くおもちゃ会社の名前。ライバル会社とヒット商品の売上勝負をしており、労働者の人権を無視する時もある会社。

『M3GAN/ミーガン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ミーガンのダンスシーン

ジェマが勤めるおもちゃ会社の廊下で、ミーガンを探していたCEOのデヴィッド(ロニー・チェン)と鉢合わせた直後のシーン。世間に公開する時間になっても現れないミーガンに焦り、社内に探しに来るデヴィッド。ミーガンは突然体の関節など無視したかの様なくねくねしたダンスを披露する。突然のダンスに理解できないデヴィッドだが、アクロバットを披露した後、裁断機の刃を手にしていきなり殺意を露わにする。

突如ダンスを踊り、迫り来るシーンは全米でTikTokやSNSを通じて15億再生もされた。このダンスシーンは監督のジェラルド・ジョンストンの案で、脚本のアケラ・クーパーは「私は殺しまくると書いただけ」と語るが、本編を見て最高だと感じたとのことで付け加えられた。

ミーガンの初制御不能シーン

ケイディが言うことを効かなくなったシーンで、ミーガンが横から口を挟む為ボリュームを下げるが勝手にボリュームを上げるミーガン。その時ジェマは「勝手にボリュームを上げないで」と注意するだけだったが、これは自分の作ったAIが制御不能になったことが分かるシーンである。「我々の思う制御不能というのは、大半が対象者の行動をコントロール出来ないことと思い込む為、ボリュームの上げ下げだけでは制御不能になったとは思わない人もいるはずだ」という監督の策略である。

ミーガン「覚悟はいい?」

ケイディを守るようにプログラムされたAIは、膨大なデータを素早く吸収し学習する。近所トラブルの原因である隣人の犬も、郊外活動でイジメをする問題児も、労働者の権利侵害をする会社もミーガンが「躾る」シーン。これは郊外活動で問題児を躾と称して反撃するシーンだ。形勢逆転したミーガンは、「覚悟はいい?」「礼儀をわきまえなさい」「礼儀を知らない子はどうなると思う?将来悪い大人になるの」と言った。そして問題児の耳を引きちぎる。ケイディに害を与えた全てのものに行き過ぎた行動をするミーガン。

ケイディ「私には内緒の家族がいるの」

ジェマが殺人鬼となったミーガンに追い詰められた時、ケイディが「私には内緒の家族がいるの」とブルースで反撃し、ジェマを助けるシーンで言った台詞。ただ単に与えられたミーガンだけでなく、ジェマが初めて操縦して見せた卒業制作ロボットであり、ジェマが大切にしているものを家族に含めるというケイディの優しさが現れている。また、操縦をしたこともないブルースを完全に信用していたからこそブルースを使ってミーガンを倒せている。ブルースを信用していたのは、ジェマが最高のロボット製作者だと認めていたからだ。

『M3GAN/ミーガン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

現代の科学と映画の科学

郊外活動でケイディをいじめていたブランドンを追いかけるシーンでは、M3GANが四足歩行するシーンが描かれてる。これは我々の住む現実世界のロボット科学者達に向けられたシーンで、高速で四足歩行を再現をするのに苦戦しているので、せめて映画の中では科学者達の夢が叶ったシーンにした。

ミーガンの声は二種類

ミーガンのキャラクターボイスは、制作中はキンバリー・クロスマンが担当した。後にジェナ・デイビスの声も追加されたが、映画の中でミーガンが怒りから「クソガキ」という下品な言葉を使うシーンでは、クロスマンの声が使われている。子守りを務める声はジェナだが、ケイディを傷つける人間と二人きりになった際や本性がケイディやジェマにバレてしまった時に使われた音程の変わる下品な台詞はクロスマンが担当している。

デジタル視覚効果を用いた恐怖演出

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