ジェフ・マークソン(刃牙)の徹底解説・考察まとめ
ジェフ・マークソンとは、『刃牙シリーズ』第2作目『バキ』に登場する元警官である。警官だった頃、ヒッピー相手に恐喝していたところを、死刑囚ながら圧倒的な武力で政府から自由を認められたビスケット・オリバに目撃される。逆上してオリバに戦いを挑んだが瀕死の重傷を負わされ、その復讐のためだけに24年間生きてきた。ビルに立て籠もり、ビスケット・オリバを呼び出して決闘をしたが返り討ちにされた。十分な準備をしたにも関わらずオリバには全く歯が立たず、彼の強さを際立たせるキャラクターとして描かれている。
ジェフはニューヨーク州で警察官をしながらヒッピー相手に秘密のアルバイトをしていた。警棒を持っていることとヒッピーの怯えた表情から、事実上の脅迫をしていたと予想される。その時、現場をビスケット・オリバという男が通りかかる。オリバは死刑囚ながら個人の武力だけで政府に己の自由を認めさせた豪傑で、この日も趣味と実益を兼ねて犯罪者狩りを楽しんでいた。オリバからすればジェフの行為は「取るに足らない小悪党の所業」であり、わざわざ捕まえる必要すらないと判断して嘲笑する。これに逆上したジェフは身につけていた武術を使ってオリバを攻撃したが全く効かず、逆に瀕死の重傷を負わされたのだ。腕を折られ、脚を折られ、顎を割られるなど唯一絶命だけを逃れるだけの状況にまで追い込まれた。その結果、警察官の仕事を続けることができなくなり退職し、オリバへの復讐のためだけに24年間生きてきたのである。警察官を辞めたのは重傷を負わされたからではなく、ヒッピー相手に秘密のアルバイトをしていたことがバレたからだと推測される。24年間も復讐心が無くならなかったのは、警察官を辞めてからのジェフの人生がいかに過酷なものだったかを暗に示している。
オリバへの復讐
オリバへの復讐のために24年間準備してきたジェフは、まずビルの爆破を実行した。この事件によって警察が出動するとオリバを呼びやすいと考えたからだ。オリバは警察から言われる前に「犯人の目的は自分を呼び出すこと」であることを察知し、1人でビル内へと入っていった。オリバがジェフの元へ着くと、ジェフは24年前に起こった出来事について語り、その復讐のために今まで準備してきたことを告白した。散弾銃を構え、オリバに服を全て脱ぐよう伝えると、オリバは笑いながら躊躇することなく全裸になった。オリバの肉体を見たジェフは、24年前自分の武術がオリバに全く通用しなかったことを理解した。オリバの肉体は人間離れした筋肉で覆われており、普通の人間が鍛えるだけでは手に入れられない強靭なものであることが一目見てわかったからだ。無防備になったオリバに、ジェフは散弾銃を打つとオリバは顔面だけをガードして他の部位は特にガードしなかったため、全身に散弾銃を受けることになってしまったのだ。しかしオリバは笑いながら、「銃が小さすぎるぜ、なぁジェフ」と言って自分の筋肉の前には散弾銃すら効かないことを説明した。するとジェフは両手を上げてホールドアップのポーズを取ったように見せかけると、そのまま背中に手を回して隠し持っていた日本刀を取り出してオリバに斬りつけようとした。この攻撃はオリバにかわされるが、最初から避けられることを想定していたジェフはすぐさま次の攻撃に移る。次の攻撃は日本刀をオリバの心臓目掛けて突くというものだったが、オリバは心臓をプレートでカバーしていたためにダメージを受けなかった。オリバは素手で日本刀を掴み、自慢の握力で強く握るとジェフは日本刀を抜くことができず、次の攻撃ができなくなった。オリバが「君はつまらん」と言いながら右ストレートをジェフの胸にぶち込むと、彼はその一撃で絶命すると共に吹き飛ばされ、ビルの窓を割って落下した。
ジェフ・マークソンの関連人物・キャラクター
ビスケット・オリバ
アメリカの死刑囚。アリゾナ州立刑務所に収容されているが、刑務所内でのオリバの生活は囚人とは思えないほど豪華なものである。というのは、オリバは他の犯罪者を捕獲する才能に秀でているからである。刑務所内に閉じ込めておくよりも他の犯罪者を逮捕するために利用した方が有益であるとアメリカ合衆国が判断し、その功績からオリバの要求を聞かざるを得なくなったために贅沢な生活になっている。知力・体力が並はずれており、持って生まれたものというより後天的に身につけた努力家である。モデルはアメリカのボディビルダーであるセルジオ・オリバ。
アメリカ警察
ビル爆破事件が起こった時、すぐさまアメリカ警察が現場に駆けつけて状況を調べた。犯人の要望は「オリバを1人で最上階に連れてこい」とのことだったため、アメリカ警察はオリバにそのことを伝え、ビルの最上階にはオリバ1人が登った。ジェフはオリバを呼び出すには警察を動かすのが手っ取り早いと考え、ビル爆破事件を計画し実行したのだ。
ビル内にいた市民
ビル爆破事件に巻き込まれた市民達の多くは重軽傷を負った。市民が巻き添えを喰らうと当然アメリカ警察は動かざるを得ないため、ジェフがそういうことを全て考慮した上で犯行に及んだことが見て取れる。
ジェフ・マークソンの名言・名台詞/名シーン・名場面
「わたしは24年間準備してきたのだよ」
ジェフがオリバに散弾銃を向けながら言ったセリフ。
1978年・夏、マンハッタン7番街でジェフはヒッピー相手に秘密のアルバイトに精力的だった。この秘密のアルバイトとは事実上の恐喝であったと予想される。そんなある日、オリバはジェフの背後に立ち、逆上するジェフの武術を嘲りながら恐るべき破壊を実行した。顔を破壊し腕を破壊し脚を破壊しおよそ人体が絶命だけを免れるギリギリの破壊を行った。
「その日以降のわたしの人生が想像できるかね。まともな手足は一本もない…君に会いたかった。わたしは24年間準備してきたのだよ。今日…この日の為に…」
このセリフはオリバの恐ろしさとジェフの執念深さを端的にあらわした名シーンである。
「ナルホド…一介の警察官など歯が立たなかったわけだ」
ジェフはオリバが武器を持っていないことを確認するために裸になるよう要求した。オリバが躊躇することなく裸になった時、ジェフがオリバの体つきを見て思わず口ずさんだセリフ。
「ナルホド…一介の警察官など歯が立たなかったわけだ」
24年前に自分の武術が全く通用しなかったことを認識したセリフである。オリバの肉体は常人離れしており、鍛えただけでは作られない肉体であることが一目見てわかるレベルだったからだ。武器を用意して復讐に臨んだことが正解であることを物語る名シーンとなっている。
「そう動くことも、知っていたッッッ」
ジェフはオリバに散弾銃が効かないことがわかると、背中から日本刀を取り出して上から振り落とした。オリバがその攻撃を横にかわした時にジェフが言ったセリフ。
「そう動くことも、知っていたッッッ」
そう言いながら突きの姿勢に入り、オリバの心臓目掛けて一直線に突いたが、オリバは心臓をプレートでカバーしていたために致命傷を与えることができなかった。
ジェフの用意周到さとオリバの無敵感をあらわす名シーンである。
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劉海王(りゅう かいおう)とは板垣恵介の漫画『刃牙シリーズ』に登場する中国拳法最高峰の称号「海王」の名を持つ格闘家である。中国拳法を代表する実力者で、100歳を超えても屈強な肉体を維持している。自身が率いる白林寺では多くの格闘家が修行し、烈海王やドリアン海王といった一流の戦士も輩出している。海王同士が戦い、優勝者に最強の証たる「海皇」の称号を与えるトーナメント「中国大擂台賽」に現役海王として出場。「地上最強の生物」の異名を持つ範馬勇次郎と対決し、顔面の皮を剥ぎ取られる衝撃的な敗北を喫した。
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刃牙シリーズの武術・流派まとめ
『刃牙』シリーズは、強さを求めて飽くなき戦いを繰り広げる格闘家たちの熱く壮絶な生き様を描いた板垣恵介の描く漫画作品。『グラップラー刃牙』、『バキ』、『範馬刃牙』、『刃牙道』、『バキ道』と名前を変えながら30年以上の長期連載を果たしている。 格闘技を扱った作品であるだけに、現実に存在するものを中心に様々な武術や流派が登場する。空手や柔道といったお馴染みのものから柔術、合気道、ボクシングまで多種多様。ここでは、『刃牙』シリーズに登場する武術と流派を紹介する。
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目次 - Contents
- ジェフ・マークソンの概要
- ジェフ・マークソンのプロフィール・人物像
- ジェフ・マークソンの能力
- 狡猾さ
- 執念深さ
- 用心深さ
- ジェフ・マークソンの必殺技
- 爆薬
- 散弾銃
- 日本刀
- ジェフ・マークソンの来歴・活躍
- 警察官時代
- オリバへの復讐
- ジェフ・マークソンの関連人物・キャラクター
- ビスケット・オリバ
- アメリカ警察
- ビル内にいた市民
- ジェフ・マークソンの名言・名台詞/名シーン・名場面
- 「わたしは24年間準備してきたのだよ」
- 「ナルホド…一介の警察官など歯が立たなかったわけだ」
- 「そう動くことも、知っていたッッッ」
- ジェフ・マークソンの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- オリバの強さを際立たせる存在
- 典型的な計画犯
- 立場の逆転