シンデレラ(ディズニーアニメ映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『シンデレラ』とは、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズが制作した長編アニメーション映画作品。原作はシャルル・ペロー童話の『シンデレラ』。1950年にアメリカで、1952年に日本で公開された。その後何度かリバイバル上映されている。ウォルト・ディズニーは、『シンデレラ』を制作するにあたって、27年にも及ぶ長期間を構想に当てたという。本作は経営危機に陥っていたディズニー社を救った一作であり、公開から何十年も経っているにも関わらず、幅広い年齢層から絶大な支持を集めている。

『シンデレラ』(ディズニーアニメ映画)の概要

『シンデレラ』とは、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズが制作した長編アニメーション映画作品。原作はシャルル・ペロー童話の『シンデレラ』である。

1950年2月15日にアメリカで劇場公開され、日本では1952年3月7日に公開された。その後何度かリバイバル上映されており、2023年にはディズニー創立100周年を記念して行われる映画の祭典『ディズニー100 フィルム・フェスティバル』という名目で、2023年10月14日に全国100箇所の劇場で上映されることが決まっている。

ウォルト・ディズニーが、『シンデレラ』を最初に企画立案したのは1923年のことだった。しかし第二次世界大戦などの影響によるスタッフ不足が原因で制作を中断。1944年に再び企画を立案し、終戦後の1945年から制作を開始する。1950年のアメリカでの公開までの5年間に描きあげた絵の数は150万枚にのぼった。27年にも及ぶ構想を経て公開された『シンデレラ』は瞬く間に大ヒットし、経営危機に陥っていたディズニー社を救うに至る。本作は、公開から何十年も経っているにも関わらず、幅広い年齢層から絶大な支持を集めており、主人公であるシンデレラは、「ディズニープリンセス」の代表的なキャラクターに名を連ねている。

主人公のシンデレラは、とある小さな国に生まれた美しい容姿を持つ女性。早くに母親を亡くし、やがて父親をも亡くしたシンデレラは、父親が再婚した継母・トレメインや2人の義理の姉アナスタシアとドリゼラにその美しさを妬まれ、イジメられる日々を送る。それでもシンデレラは夢はいつか叶うと希望を持ち、辛い日々を前向きに生きていくのだった。

『シンデレラ』(ディズニーアニメ映画)のあらすじ・ストーリー

シンデレラの日常

昔むかし、ある小さな国に、シンデレラという少女がいた。シンデレラは裕福な家庭で生まれ、育ち、美しい娘へと成長していく。シンデレラの母親は早くに亡くなったため、シンデレラの父親はシンデレラのために再婚して、新しい母親を家庭に迎え入れた。継母の名はトレメイン。トレメイン夫人には、2人の娘アナスタシアとドリゼラがいた。3人はシンデレラの美しさを酷く妬み、シンデレラの父親が病で亡くなった後、シンデレラを召使いのように扱って家の仕事を全て押し付けるようになる。シンデレラは屋敷の隅にある塔のてっぺんに追いやられ、毎日毎日たくさん働かされた。シンデレラにはネズミのジャック、ガス、パーラやスージー、犬のブルーノ、馬のメジャーなど友達がそばにいたため、辛い日々も前向きに明るく過ごしていく。何よりシンデレラには夢があり、いつかきっとその夢が叶うことを信じていた。

舞踏会の夜

舞踏会で王子様(左)と出会ったシンデレラ(右)。

ある日、国の王子プリンス・チャーミングが帰国することになった。老齢の王様は、いつまでも結婚に関心がないチャーミングのために、帰国祝いと称して舞踏会を開くことにした。舞踏会開催を決定したその日に、年頃の娘がいる家庭全てに招待状が送られる。もちろん、シンデレラの家にも招待状が届いた。シンデレラは一生懸命働き、舞踏会用のドレスも準備したが、トレメイン夫人達の意地悪のせいでドレスは引き裂かれ、舞踏会に行けなくなってしまう。絶望したシンデレラが庭で泣いていると、突然フェアリー・ゴッドマザーという妖精が現れた。ゴッドマザーはカボチャを馬車に変え、シンデレラに美しいドレスを着せて舞踏会に送り出してやる。シンデレラは遅れて舞踏会に参加し、そして見事チャーミングの心を射止めた。そして2人でダンスを踊り、静かで甘い時を過ごす。するとその時真夜中の12時の鐘の音が響き渡った。ゴッドマザーの魔法は12時で解けてしまうため、シンデレラはチャーミングの止める声も聞かずにその場から走り去る。シンデレラはその時、ガラスの靴を片方残していった。

ガラスの靴の持ち主

翌朝、シンデレラのことが忘れられないチャーミングは、残されたガラスの靴を頼りに昨夜の娘(シンデレラ)を探す。シンデレラはチャーミングが自分のことを探していることに気がついており、そのことに浮かれていた。それを見て怪しんだトレメイン夫人は、シンデレラを塔の上の部屋に閉じ込める。その間に大公がガラスの靴を持ってシンデレラの家を訪れた。アナスタシアとドリゼラは無理やりガラスの靴を履こうとしたが、入らない。大公が諦めて帰ろうとした時、動物達の助けを借りて部屋を脱出したシンデレラが現れた。大公はシンデレラを見て、彼女こそが探し人ではと期待を膨らませる。それが気に入らないトレメイン夫人は、事故に見せかけて大公が持ってきていたガラスの靴を破壊する。手がかりのガラスの靴が壊れたことに絶望した大公に、シンデレラは自分が持っていたもう片方のガラスの靴を差し出した。ガラスの靴はシンデレラの足にピッタリだった。

その後、シンデレラはチャーミングと結婚。幸せになることができたのだった。

『シンデレラ』(ディズニーアニメ映画)の登場人物・キャラクター

主人公

シンデレラ

CV:アイリーン・ウッズ
日本語吹替:富沢志満(1961年公開版)、鈴木より子(1992年公開版)

本作の主人公。とある小さな国の裕福な家に生まれた、美しい容姿を持つ女性。早くに母親を亡くし、父親は幼いシンデレラに母親が必要だと思い再婚。しかしその父親も再婚してまもなく死んでしまう。継母・トレメインと2人の義理の姉アナスタシアとドリゼラにその美貌を妬まれ、父親が死んだ後、召使いのような扱いを受ける。家の仕事を全て押し付けられ、何かと難癖をつけられる辛い日々を送っていた。それでも夢や希望を捨てずに前向きに生きている。

シンデレラの家族

トレメイン夫人

CV:エレノア・オードリー
日本語吹替:北林谷栄(1961年公開版)、寺島信子(1992年公開版)、谷育子(追加収録部分)

シンデレラの継母で、アナスタシアとドリゼラの実母。シンデレラの父親と再婚し、父親が亡くなった後、意地悪な本性を現した。シンデレラの美しさを妬み、自分の2人の娘だけを可愛がっている。

アナスタシア・トレメイン

右がアナスタシア、左がドリゼラ。

CV:ルシール・ブリス
日本語吹替:依田緑(1961年公開版)、高乃麗(1992年公開版)

シンデレラの義理の姉の1人。トレメインの実の娘で、ドリゼラの妹である。縦ロールの茶色い髪とピンク色のドレスが特徴。意地悪な性格をしており、ドリゼラともあまり仲が良くない。ただシンデレラをイジメる時だけは息がピッタリである。

ドリゼラ・トレメイン

CV:ローダ・ウィリアムズ
日本語吹替: 前沢奈緒子(1961年公開版)、藤田淑子(1992年公開版)

シンデレラの義理の姉の1人。トレメインの実の娘で、アナスタシアの姉である。2つ結びにした黒い髪と薄黄緑色のドレスが特徴。意地悪な性格をしており、アナスタシアともあまり仲が良くない。ただシンデレラをイジメる時だけは息がピッタリである。

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