闇乃武の頭目/老婆(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

闇乃武の頭目(やみのぶのとうもく)/老婆とは、『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-』の登場人物で、北海道で暗躍する謎の組織「劍客兵器」に雇われた傭兵集団「闇乃武」の長を務める老婆。名前は不明。
かつて幕府直属の暗殺組織として名を馳せるも、“伝説の人斬り”緋村剣心の暗殺に失敗して信用を、徳川幕府の滅亡によって組織としての基盤を失った闇乃武を傭兵として切り盛りする遣り手。金さえ払えばどのような仕事も笑顔で引き受けるが、無駄死にさせられた部下を無念そうに見詰めるなど、相応の仲間意識を持つ。

闇乃武の頭目/老婆(るろうに剣心)の概要

闇乃武の頭目(やみのぶのとうもく)/老婆とは、『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん ほっかいどうへん)の登場人物で、北海道で暗躍する謎の組織「劍客兵器」(けんかくへいき)に雇われた傭兵集団「闇乃武」(やみのぶ)の一員。名前は不明。本記事では「頭目」という形で紹介していく。
闇乃武は徳川幕府直属の暗殺集団として活動していたが、“伝説の人斬り”こと緋村剣心(ひむら けんしん)の暗殺失敗と幕府の崩壊により信用と組織としての基盤を失い、凋落。現在は傭兵業で食いつないでいる。頭目は買い取った子供に暗殺者としての技術と知識を叩き込みつつ、戦力を必要とする者に彼らを貸し与えることで組織の命脈を保っている。

明治16年、北海道における“実検戦闘”を開始した劍客兵器は、人手不足を補うために外部の戦力を欲し、彼らに雇われる形で闇乃武も現地に移動。劍客兵器に命じられるまま、北海道にて様々な作戦を遂行する。
折しも因縁深い緋村剣心が北海道を訪ねており、仲間たちと共に劍客兵器と敵対。剣心の実力もよく知るだけに迂闊に手を出すようなこともしていないが、一方で復讐のチャンスを虎視眈々と狙っている。

闇乃武の頭目/老婆(るろうに剣心)のプロフィール・人物像

黒岩服に身を包んだ小柄な老婆。その性格は老獪にして狡猾、冷静にして冷酷。仲間の死体を見ても眉1つ動かさない一方、彼らが無駄死にさせられることに対しては無念さを含んだ言葉を口にするなど、相応に仲間意識も持っている。
その手腕で闇乃武の猛者たちをまとめあげており、仲間内ではもっとも腕の立つ佐古(さこ)も彼女の指示にはおとなしく従う。闇乃武の一員である久保田旭(くぼた あさひ)が「自分を買い上げて自由になりたい」と言い出した時は「そのような掟は無い」とあっさり却下する一方、それ以上彼女を卑下するようなこともなく、ビジネスライクな対応に終始していた。

闇乃武の頭目/老婆(るろうに剣心)の来歴・活躍

闇乃武の凋落

徳川幕府直属の暗殺組織として活躍してきた「闇乃武」は、“伝説の人斬り”と謳われた緋村剣心(ひむら けんしん)の暗殺に失敗したことで信用を失い、有力な暗殺者もほとんどが剣心に斬り捨てられ、さらに明治維新によって徳川幕府が滅んだことで組織としての基盤さえも失い、凋落の一途を辿る。
頭目は幕府の後ろ盾の下で活動してきたそれまでのやり方を改め、闇乃武を傭兵集団として再編成し、どうにか組織としての体面を保ち続ける。「剣心に負けてからケチが付き始めた」と佐古(さこ)を始めとする闇乃武の構成員が彼への怒りと恨みを募らせる中、頭目自身が剣心に対してどのような考えを持っているかは不明。

久保田旭の脱走

ある時、闇乃武が育てた久保田旭(くぼた あさひ)という少女が「自分を買い取って自由になりたい」と大金を差し出してくる。旭は他人を傷つけることを嫌う優しい性格で、明治の華やかな空気に憧れ、暗殺者や傭兵といった後ろめたい生活とは縁を切ることを望んでいたのだった。
しかし闇乃武に「自分を買い取って自由になる」という掟は存在せず、組織の誰かが旭をからかうために嘘を教えたことが明らかとなる。旭は呆然としながら「自由になりたい、抜けさせてほしい」と訴えるが、頭目は淡々とそれを却下する。

ここに別件で旭と親交を得た長谷川明日郎(はせがわ あしたろう)という少年が乱入し、これを追って剣心とその仲間までもが現れる。因縁深い相手との唐突な遭遇だったが、剣心は自分が相対しているのが闇乃武の残党とは気づかないまま、旭を助けるため仲間と共に彼らを叩きのめす。
ドサクサ紛れに旭は闇乃武から脱走し、佐古たちは剣心への復讐心をさらに募らせるのだった。

劍客兵器からの誘い

長く北海道に潜伏していた劍客兵器(けんかくへいき)という組織が、欧米列強に対抗するために“実検戦闘”という大規模な武装蜂起を企てており、闇乃武は戦力の拡充のために彼らに雇われる。

かくして仲間の暗殺者たちと共に北海道へと向かった頭目だったが、劍客兵器は「弱者は生きる価値無し」という価値観の組織で、闇乃武に対しても容赦なく「本当に使えるのかどうか」を試そうと攻撃を加える。仲間たちが何人も殺される中、佐古が奮戦したことで相応の評価を得ることはできたものの、頭目は特に必要の無い戦闘で命を落とした部下たちの亡骸を無念そうに見詰めていた。
旭や因縁深い剣心も北海道に来訪しており、自身の仲間たちと共に劍客兵器と戦う準備を整えていた。諜報のために奔走していた頭目もこの動きに気付いてはいたが、戦っても金にならない上に迂闊に挑んでも勝てない相手であることを重々承知し、佐古たちの暴発を抑えている。

伊差川糸魚の依頼

劍客兵器のために様々な作戦を遂行する中、闇乃武は伊差川糸魚(イサガワ イトイ)という人物から個別に依頼を受ける。伊差川は闇乃武と同様に劍客兵器が外部から招いた猛者の1人だったが、その実力を認められて正式に劍客兵器の一員となった男だった。

伊差川は兄弟子の魚沼宇水(うおぬま うすい)を倒した斎藤一(さいとう はじめ)という男への復讐を目論んでおり、彼と戦える状況を作れというのが依頼の内容だった。頭目は部下たちと共に斎藤が通る橋に爆弾を仕掛け、伊差川と1対1で相対する状況を作り出す。
しかし斎藤が自分に適した刀を失っていることを知ると、伊差川は「本気のお前を倒さなければ意味がない」と判断して引き上げてしまった。

闇乃武の頭目/老婆(るろうに剣心)の関連人物・キャラクター

佐古(さこ)

闇乃武の構成員。今の時点では同組織最強の暗殺者であり、その実力は劍客兵器からも相応に認められている。闇乃武衰退のきっかけを作った剣心のことを深く恨み、復讐の機会を虎視眈々と狙っている。
非常に短気で荒っぽい性格だが、頭目のことは長として認めており、彼女の指示には素直に従う。頭目も佐古の実力を評価し、自身の右腕的存在として活用している。

renote.net

久保田旭(くぼた あさひ)

ガラスや貴金属など、西欧文化の“キラキラしたもの”を愛好する少女。かつては闇乃武の下級構成員だったが暴力を嫌い、自分で自分を買い取って足抜けしようとしていた。明日郎や井上阿爛(いのうえ あらん)との出会いを経て剣心預かりの身となり、北海道へも同行する。
闇乃武には「自分で自分を買い取る」という制度は無く、旭は誰かの言った気休めの言葉を信じて必死に金を溜めていた。これを知った頭目は彼女に同情するような言葉はかけなかったが、一方で卑下するような言葉もかけておらず、上の立場の者としてビジネスライクな対応に終始していた。

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緋村剣心(ひむら けんしん)

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石動雷十太(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

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石動雷十太(いするぎ らいじゅうた)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、実戦剣術流派「真古流」の隆盛を目論む剣豪。 次々と新しい兵器が生まれる中、剣術の意義が失われていくことを憂い、「兵器に負けないほど強力な剣士」たちによる剣術の再興を目論む。自身も古流剣術「飯綱」を修得した凄腕の剣士だが、言動のわりに中身は小物で、作中では「愚物」と吐き捨てられている。真古流のパトロンにするために刀剣商の塚山由左衛門に近づき、やがて主人公緋村剣心と対峙する。

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武田観柳(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

武田観柳(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

武田観柳(たけだかんりゅう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する悪徳実業家。 表向きは町外れに住む青年実業家だが、裏では医師と結託し「蜘蛛の巣」という阿片を売りさばいていた。仲間割れにより協力者であった医師を殺害してしまい、その助手を務める高荷恵を監禁し無理矢理阿片の製造に協力させた。四乃森蒼紫を御頭とする御庭番衆や私兵団を従え、阿片で得た利益を利用して武器商人となり、更なる財を築こうと企む。実写や舞台の要素を取り入れて深みが増していったキャラであり、『北海道編』で再登場する。

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魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

魚沼宇水(うおぬま うすい)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで、明治政府転覆を目論む志々雄真実配下の精鋭部隊「十本刀」の一員。その中でも最強格の戦闘能力を持つ剣士で、盲目であることから「盲剣の宇水」と呼ばれている。琉球王家秘伝の武術の使い手であり、かつて対人斬り用暗殺者として腕を振るっていた。志々雄に敗れて光を失い、「隙あらばいつでも斬りかかって構わない」という条件で彼の仲間になっている。しかしすでに復讐を断念していることを斎藤一に見抜かれ、死闘を繰り広げる。

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エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。

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四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。

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