GS美神 極楽大作戦!!(漫画・アニメ・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『GS美神 極楽大作戦!!』とは、椎名高志が『週刊少年サンデー』で連載した、日常のドタバタと悪霊・妖怪との戦いを描いたオカルトコメディ漫画である。1991年から1999年まで連載され、本作品を原作としたテレビアニメ『GS美神』も1993年に放映された。幽霊や妖怪といった超常現象と、それらを退治する霊能力者、ゴーストスイーパーの存在が広く認知されている世界が舞台。ゴーストスイーパーの美神令子と、助手の横島忠夫、幽霊のおキヌを中心とした物語が描かれる。

死津喪比女との戦いの後、反魂の術で生き返ることになったおキヌ。幽霊の時の記憶を失うとわかっていても、美神と横島はおキヌに生きてほしいと願う。おキヌは二人に「絶対に思い出しますから!忘れても二人のこと、すぐに」と約束する。

横島「西条だろーが誰だろーが…!あんたのそばにずっといられるバカなんか―俺ぐらいなもんっスよ…!」

美神を守る実力をつけるため、過酷な修行に挑んだ際の横島。朦朧とする意識の中で、怒ったように美神が横島の名前を呼ぶ。いつも自分ばかりこき使い、無茶な要求をする美神に不満を漏らしつつ「西条だろーが誰だろーが…!あんたのそばにずっといられるバカなんか―俺ぐらいなもんっスよ…!」と思う横島。
ワルキューレから戦力外通告され一時自信をなくしたが、美神のそばにいられるのは自分しかいないと奮起し、新しい能力「文珠」を習得した。

高島「また会おうな。」

前世で約束を交わすメフィスト(左上)と高島(中央)
前世の記憶が蘇り涙を流す美神(右)

アシュタロスに殺された高島は、横島の体を借り「また会おうな。」と最後の願いをメフィストに告げた。美神は前世の記憶を無意識に封印していたが、横島が前世から戻った時に何気なく言った「また会えてよかったっス」の言葉で一瞬だけこの言葉を思い出す。1000年の時を超えて願いを叶えたメフィストの想いが蘇り、美神は自然と涙を流したのだった。

ルシオラ「一緒にここで夕陽を見たね、ヨコシマ…短い間しか見れないから…きれい…昼と夜の一瞬の隙間…」

死を覚悟し、横島を想うルシオラ

瀕死の横島に大量の霊力を与えたルシオラは、自分は平気だと嘘をつき横島をアシュタロスの元へ送り出す。一人になったルシオラは「一緒にここで夕陽を見たね、ヨコシマ…短い間しか見れないから…きれい…昼と夜の一瞬の隙間…」と言い、消滅する。アシュタロスに創られ、一年しか生きられない自分の運命と重ね、夕陽を見るのが好きだったルシオラ。横島と過ごした短い時間は、彼女にとって美しくかけがえのないものだった。

『GS美神 極楽大作戦!!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作中に使われる他作品のパロディ

作中や、サブタイトルなど、あらゆるところで他作品(漫画、アニメ、SF系の映画など)のパロディがある。サブタイトルでは『狼たちの死後!!』(アメリカの犯罪映画『狼たちの午後』)や、『極楽愚連隊、西へ!!』(日本の戦争映画『独立愚連隊西へ』)など。
作中でも登場人物に「今回は久々にターミネーター2ネタで行く~」と語らせるなど、作者もパロディを意識している。

東日本大震災の復興支援企画「ヒーローズ・カムバック」

2013年に東日本大震災の復興支援として、細野不二彦が提案した「かつての人気キャラクターたちが復活する」という企画。「漫画家なら漫画を描くことで貢献したい」との思いに賛同した8人の人気漫画家による新作が、『ビッグスピリッツ』、『少年サンデー』、『ゲッサン』のコミック3誌に掲載された。この中で、本作品も『週刊少年サンデー』2013年13号、14号に前後編の新作を掲載。2013年に発売された単行本『ヒーローズ・カムバック』にも収録された。
本作品の主要キャラクター、美神、横島、おキヌに加え、『一番湯のカナタ』、『MISTERジパング』の椎名漫画2作品のキャラクターも登場するクロスオーバー的内容になっている。

作者は連載後も本作品についてツイート

椎名高志のTwitterには本作品についてのツイートがときどき投稿されている。

『GS美神 極楽大作戦!!』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):原田千栄『GHOST SWEEPER』

ED(エンディング):小坂由美子『BELIEVE ME』

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