川のぬし釣り 秘境を求めて(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『川のぬし釣り 秘境を求めて』とは、パック・イン・ソフトから発売されたPlayStation用釣りゲームで、『ぬし釣り」シリーズの1つ。隠しキャラを含む合計6人のキャラから主人公を選択し、様々なステージでミッションをクリアしながら「ぬし」と呼ばれる幻の魚を釣り上げる。
渓流の村に住む主人公一家は、様々な目的から「ぬし」と呼ばれる幻の魚を釣り上げようと旅に出る。旅の途中で出会う個性豊かな村人や動物達に助けられながら、主人公達は川のぬしを求めて冒険する。

渓流の村に住んでいる一家のもとに、長男・太郎の友達である三平の母が慌てた様子で訪ねてくる。三平が川のぬしを求めて旅に出たまま行方不明になったことを知ると太郎は三平探しの旅に出ようとする。
丁度その話をしていた時、都会から遊びにきていた太郎のいとこである一郎が、お世話係の爺を引き連れて家に訪ねてくる。一郎は太郎が友達探しの旅に出ることを知ると、負けたくないという意地から「僕が三平を探し出す」と言い出した。家族や爺は驚くが、太郎の父・雄三は三平の人命がかかっているとして2人に三平探しの許可を出す。こうして一郎は、爺を引き連れて三平探しの旅に出るのだった。

三平捜索の旅

太郎に一方的なライバル心を持つ一郎は、太郎よりも先に三平を見つけてやると意気込み、まずは近くの渓流を探す。上流の方まで行くと、「仙人」と呼ばれる釣り師の老人から三平が山上湖へ向かったとの教えてもらう。しかし、山上湖へ向かう道は落石で塞がってしまっていた。
仕方なく渓流を散策していると、怪我をした熊を発見したので話を聞くと、太郎が熊の為にイワナ釣り大会に参加して優勝賞金で傷薬を買おうとしていることを知る。太郎に負けたくない一郎は、自分が太郎よりも大きなイワナを釣り上げて大会で優勝し、その優勝賞金で熊に傷薬を買ってあげようとする。既にイワナ釣り大会に参加していた太郎の記録を見て、それよりも大きなイワナを狙って釣りをする一郎。なんとか太郎よりも大きなイワナを釣り上げるも、その後に太郎がさらに大きなイワナを釣り上げたようで、一郎は優勝を逃してしまう。さらに、既に太郎は受け取った優勝賞金で傷薬を買い、熊を助けてしまっていた。
熊が岩をどかしてくれたおかげで、山上湖への道が開通し、一郎は太郎を追いかけて山上湖へ向かう。山上湖では、最近鬼が出るようになっていて、食べ物を盗まれるという被害が出ていた。
その話を知った一郎は、既に鬼退治に向かったという太郎に追いつく為、鬼が住むという家へと向かった。鬼の家に辿り着くものの、既に中はもぬけの殻で、太郎が鬼を退治して三平を助け出した後だった。先を越されてしまったと悔しがる一郎は、渓流まで戻り、三平が無事に家に帰っていることを確認する。そして、太郎の自宅で家族に話を聞くと、太郎は三平を助け出した後、川のぬしを釣り上げる旅に出たことを知る。

ぬし釣りの旅

一郎は、太郎へのライバル心をさらに燃やし、自分もぬし釣りの旅に出ることを決意する。太郎が向かったという清流まで足を運ぶと、湖へ向かう道にお腹を空かせて動けなくなっているイノシシを発見し、そのイノシシを助ける。
湖の村に辿り着くと、ここの宿屋に最近怪物が出るという噂があることを知る。宿屋に行ってみると、そこには太郎の姿があり、宿屋の主人に怪物退治を約束しているところだった。太郎に負けたくない一郎は、自分が先に怪物を退治すると言い張るが、結局怪物を退治したのは太郎だった。一郎は、またしても太郎に問題を解決されてしまった為、悔しさを募らせるのだった。
下流までやってきた一郎は、村の中にある田んぼが干上がってしまっているのに気が付いた。村人に話を聞くと、この村の地主が水車を止めてしまった為に田んぼに水が入らなくなって困っているのだという。地主に話を付けて水車を動かしてもらおうと地主の下へ向かうと、そこには太郎と地主の息子がコイ釣りで対決をしている最中だった。近付いて様子を見ると、僅差で太郎が地主の息子に負けてしまっていた。
それを知った一郎は、間接的に太郎に勝つ為、地主の息子に「今度は僕と勝負をしろ」と言い放つ。地主の息子は一郎の挑戦を受け止め、翌日一郎と地主の息子によるコイ釣り対決が始まった。大きなコイを釣り上げた一郎は、それを地主の息子に見せると、僅差で一郎が勝利を掴んだ。地主は息子が負けたのを見て、約束を守る為水車を動かして田んぼに水を引き入れる。村人達は喜び、一郎も間接的に太郎に勝った為、満足そうに下流の村を後にする。
その後、河口までやって来た一郎は、村の一角でウミガメを捕まえている漁師と話す太郎の姿を目撃する。一郎が近づくと、ウミガメを助ける為には、80cmのスズキを2匹釣らなくてはならないことが判明した。太郎が漁師の交換条件を吞もうとすると、一郎は自分も手伝おうと太郎に「スズキを1匹釣って来てやる」と約束する。80cm以上のスズキを1匹釣り上げた一郎は、それを持って漁師の下へ向かうと、太郎も80cm以上にスズキを1匹持って現れた。太郎と一郎からスズキを受け取った漁師は、ウミガメを解放する。太郎と一郎はこの一件でお互いにいがみ合うのをやめ、和解するのだった。
一郎が河口の宿屋で1泊すると、夜に乙姫が現れ、仙人の竿を一郎へ手渡してきた。受け取った竿を持って渓流に戻り、仙人に返すと、仙人はお礼にと川のぬしについて教えてくれるのだった。

ぬしを狙う

仙人から、川のぬしが河口に住むアカメであることを知らされた一郎は、太郎よりも先にアカメを釣り上げようと河口へ急いだ。
アカメが釣れるというポイントを探し、河口で釣りを続けると、ついに巨大なアカメを釣り上げることに成功する。仙人に見せに行くと、このアカメが川のぬしで間違いないことが判り、一郎は太郎よりも先にぬしを釣り上げ勝利するのだった。

『川のぬし釣り 秘境を求めて』のゲームシステム

キャラクターセレクト

隠しキャラを含む全6人の主人公から1人を選択してストーリーを始める

本作は、6人の主人公から好きなキャラを選択してプレイすることができる。
最初から選択できるキャラは、兄、父、母、姉、妹の5人で条件を満たすと6人目の主人公「いとこ」が出現して選択できるようになる。どのキャラから始めても、それぞれのストーリーに影響しない。

冒険パート

主人公を操作して物語を進めていく

本作のストーリー部分。
基本的な進め方は、川や湖で釣りをし、魚屋で釣った魚を売却してお金を稼いだり、釣具屋で釣具や道具を購入して持ち物を充実させていく。
ストーリーは一本道であり、それぞれのステージでクリア条件を満たせば次のステージへ行くことができる。村人達と会話することで登場キャラの性格や特徴、キャラ同士の関係を知ることができる。
主人公には体力があり、川を泳いだり動物等に攻撃されて体力が0になると、スタート地点もしくはセーブ地点まで強制的に戻されてしまう。

状態

メニューを開くと画面左上に現在の状態が表示される

時間と天気

本作では、時間と天気の変化が釣りに大きく影響する。
時間は道具の湯飲みを使う事で朝、昼、夕方と任意で進められる。天気は、宿屋で1泊して翌日になるとランダムで決まる。
1番釣りやすいのは、くもりの朝か夕方である。

体力

水の中を泳いだり動物から攻撃されることで減っていく。体力が0になってもゲームオーバーにはならないが、最後にセーブした場所まで強制的に戻されてしまう。
食べ物を食べるか湯飲みを使用することで回復する。宿屋で1泊すると全回復する。
釣りのレベルが上がると体力の最大値も増える。

お金

釣った魚を魚屋で売ると増やすことができる。
お金は釣具の購入や宿屋での宿泊に必要となる。

経験値

魚を釣り上げると手に入る。
経験値が一定値以上になると釣りレベルが上がり、体力の最大値も増える。

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