幕末Rock(ゲーム・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
「幕末Rock」とは、2014年に発売された音楽ゲーム、及びそれを題材としたアニメ・舞台作品。舞台は幕末、幕府の作る天歌(ヘブンズソング)以外の音楽を禁止されていた。ロックを愛する主人公「坂本龍馬」は「高杉晋作」「桂小五郎」、そして序盤は敵であった新撰組の「沖田総司」「土方歳三」の五人でバンドを組み、時代に革命を起こす。
『幕末Rock』の概要
「幕末Rock」とは、PlayStation Portable用ゲームソフト及び、同作を題材としたアニメ・舞台。
2014年2月にマーベラスAQLから音楽ゲーム「幕末Rock」が発売、2014年9月に二作目としてPlayStation Portable・PlayStation Vita用ゲーム「幕末Rock 超魂」が発売した。
2014年7月にテレビアニメ化し、2014年12月に舞台化。
幕末を舞台に、ロックを愛する主人公「坂本龍馬」は、ベーシスト「高杉晋作」ドラマー「桂小五郎」とバンドを組み、徳川幕府直属の最高愛獲(トップアイドル)「新撰組」と音楽で戦い、時代に革命を起こす。
原作ゲームではシリアスな雰囲気があったが、テレビアニメ版は原作とは違う設定が多く見られ、コミカルな雰囲気に徹した。
アニメ版は突然楽器が出現して歌い出し、演奏中服が弾け飛び歌い終わると元に戻るなど、思わずツッコミを入れずにはいられないおバカ演出やノリの良さが魅力。
幕末という設定であるが幕末にはない用語やアイテムが多数あり、ライブを雷舞と書くなど一部の横文字には当て字が使われる。
キャラクター達の歌唱シーンはそのまま声優が歌っており、歌のあるキャラたちは「谷山紀章」「鈴木達央」などの歌唱力に定評のある声優で編成されている。
『幕末Rock』のあらすじ・ストーリー
時代は幕末、徳川幕府の最高愛獲(トップアイドル)である「新撰組」の「土方歳三」と「沖田総司」は若い女性を中心に爆発的な人気を得ていた。
新撰組は「天歌(ヘブンズソング)」と言われるアイドルソングを歌い、ヘブンズソング以外の音楽を演奏したり歌うことを禁止する。
民がギターを持っていると幕府や新撰組に取り上げられ、幕府への反逆者とされてしまう。
ロックが好きな主人公「坂本龍馬」は、土佐で見知らぬ老人からギターを貰い、音楽で一旗上げるため幼馴染の「岩崎弥太郎」と共に京の都へやってきた。
しかし都へやってきた龍馬は行き倒れてしまい、宿屋兼食堂「アルベルゴ・ディ・テラーダ」の「お登勢」に拾われ、居候する事となった。
そして予定通り単独で路上ライブをするが、誰も相手にしてくれない。
龍馬は道端で謎の少年に出会い、少年は龍馬の音楽を褒め、龍馬は少年を「違いの分かる少年」と呼んだ。
龍馬は岩崎から、新撰組がオーディションをすると聞いて会場に行くが、招待状を持っていない人間は入れないと門前払いされてしまう。
都にいると思われるギターをくれた老人に招待状を書いてもらおうと探し歩いていると、新撰組のファンの女の子たちがなにやら落胆していた。
話を聞くと雷舞(ライブ)チケットを取ろうとしたが落選してしまったのだという。
すると違いの分かる少年が来て、歌なら龍馬も歌えると言い、龍馬に演奏するように言う。
龍馬が演奏を始めると、そこに二人の男が現れ龍馬に突っかかってきた。
それは「高杉晋作」と「桂小五郎」であった。
二人は龍馬にギターを何処で手に入れたのかと迫り、龍馬は人に貰ったと言うが、高杉は信じず盗んだのでは無いかと疑い、二人は喧嘩になってしまう。
桂は龍馬の持っていたギターは自分たちの師匠である「吉田松蔭」のもので、二人は松陰を探していた。
龍馬にギターをくれた老人が松陰だったのである。
そこに新撰組が現れ、龍馬からギターを奪おうとし、新撰組と龍馬の音楽バトルになる。
演奏には高杉たちも参加し新撰組を追い払う。
演奏中、テンションが上がった龍馬の服が弾け飛び、その状態になった龍馬の演奏や歌には相手を圧倒するパワーがあった。
三人は新撰組に狙われるのを承知で、ロックバンドを組む事にした。
幕府は新撰組の報告を受け、龍馬たち反逆者の存在を認識した。
三人は雷舞小屋(ライブハウス)で演奏するが、演奏技術より気持ちが先行しがちな龍馬に、高杉はもっと練習しろと怒る。
龍馬たちを偵察するためか、新撰組の男が演奏を聞きに来ており、龍馬の演奏をまだ未熟ではあるが悪くないと評価し、一度新撰組のライブを見るように言う。
龍馬は松陰からギターを貰った後、自分に向かって流れ星が落下してくる様に見えたが実際には何も落ちてないという不思議な体験をしており、それは高杉と桂も同じであった。
桂曰く、龍馬が演奏中に特殊な力を発揮するのは、流れ星によって授かったピースソウルを覚醒させた結果なのだという。
龍馬がピースソウルとは何かと聞くと、桂はウルトラソウルの欠片だと答えた。
ウルトラソウルとは音楽を愛する心が起こす、音楽で人の心を動かす力のようなものである。
高杉と桂はこのピースソウルを覚醒させられずにいるのだという。
龍馬たちは新撰組のチケットを入手し、ライブへ行って見る事にした。
ライブが始まり、土方と沖田が歌うと会場は盛り上がり、ライブパフォーマンスも高かったが、突然龍馬はこんなのは間違っていると言い出し、ライブに乱入した。
龍馬は土方と沖田に折角の音楽が死んでいて勿体無い、二人の音楽には魂が篭ってないと言い、ステージの上で突然演奏を始めてしまう。
桂と高杉も演奏に参加し、新撰組のステージは三人に乗っ取られてしまう。
演奏中、高杉もピースソウルを覚醒させた。
そして三人は演奏が終わると、ライブハウスに来ていた新撰組の男の手引きで裏口から逃げて行った。
この新撰組の男は「近藤勇」であった。
近藤は三人の演奏を土方と沖田に見せ、マンネリになりがちであった二人を叱るために龍馬達を利用したのであった。
金銭面が厳しい龍馬たちは、新撰組のライブスタッフのアルバイトへ行く。
新撰組は日々努力し、沖田や土方たちはライブ直前まで振り付けを予習し、ライブでも見事なパフォーマンスをした。
三人は新撰組もまた本気で音楽に取り組んでいるのだと知る。
しかし、幕府の大老「井伊直弼」は沖田を呼び出し、禍々しい気配を放つ新曲の楽譜を渡す。
その後、町の人々は生気を抜かれたように活気をなくし何か様子がおかしくなっていく。
龍馬たちが路地でライブをしても、誰も耳にすら入っていないようであった。
すると何処からかヘブンズソングが聞こえてきて、ヘブンズソングには町の人々は反応を示した。
龍馬たちが音楽が鳴っているほうへ行くと、そこには沖田と何人かの新撰組が居た。
沖田はそこでライブの練習をしており、三人に練習中の音楽を披露する。
沖田は特殊なダンスをしており、そのダンスを見た高杉は失神してしまう。
ダンスはフェニックスダンスと呼ばれ、見たものをトランス状態にする特殊なダンスだという。
沖田はトランス状態にした村人をヘブンズソングで支配しようとしているのである。
三人は沖田のライブに潜入する。
沖田が歌い出すと、観客たちは自我をなくし洗脳される(この状態を「泰平化」という)。
泰平化された人々は沖田に声援を送った。
龍馬たちはライブを止めさせようと乱入するが、龍馬と高杉は沖田に攻撃されピンチになってしまう。
桂は二人を助けようと囮になりステージに上がり死の覚悟を決めたが、そこで音楽に対するパッションを思い出し、ピースソウルが覚醒する。
ピースソウルを覚醒させた三人での演奏で観客達の洗脳は解ける。
沖田は井伊の指示で病弱キャラという設定をつけていたが、ライブ後本当に吐血してしまう。
近藤は最近どうも沖田の様子がおかしい事に気づき、土方を連れて井伊の元へ行く。
沖田は井伊から歌の手解き(呪い)を受け、手解きを受けると歌が上達して行き、反面どんどんやつれ体を壊していった。
沖田は吐血しながら自分の歌の上達を近藤に見せるが、近藤はこんなのは本当の沖田の歌とは違うと沖田を心配する。
一方、龍馬たちもは沖田が二条城で行うライブへの参加オファーが届いていた。
恐らく罠であることは分かっていたが、大衆の前で自分達の演奏をするチャンスでもあると、龍馬たちは二条城へ行く。
やはり罠であり、龍馬たちは演奏中に沖田に乱入され、沖田の踏み台にされてしまう。
そして沖田の歌を聞いた客は次々と泰平化し、龍馬達に襲い掛かってくる。
近藤と土方は、井伊の策略する人々を泰平化させる方法での活動は望まず、沖田を止めようと会場へ来ていた。
沖田は井伊のかけた呪いによって操られ吐血しながら歌を歌い、今にも倒れそうになっていた。
駆けつけた近藤は自分の歌声で沖田を止める。
すると近藤が実は持っていたピースソウルを覚醒させ、その力で沖田に掛かった呪いを自分の体へ移す。
沖田は元に戻ったが、沖田の受けた呪いを全て引き受けた近藤は絶命してしまう。
近藤の死に際、駆け寄った土方に近藤のピースソウルが受け継がれる。
そして沖田もピースソウルも覚醒する。
沖田は最初からピースソウルを持っていたが、井伊によって封印されていたのだ。
井伊はもう一度呪いをかけようとするが、それを止めたのは龍馬の元をたまに訪れている違いの分かる少年であった。
一連の流れを見ていた龍馬は、人々を惑わし歌うものまで苦しめるヘブンズソングへ怒りを感じていた。
沖田と土方は新撰組を抜け、龍馬達の元へ顔を見せにやってきた。
二人は幕府のやり方に疑問を感じ、元凶である井伊を倒そうとしていた。
龍馬は二人に自分達と一緒に音楽をしようと誘うが、まだ沖田たちを信じられない高杉は反対し、沖田たちも自分達のやり方でやると申し出を断った。
ピースソウルを持った者同士惹かれ合う物もあるようであるが、それまでの敵対関係もあり、まだお互いに歩み寄れないようである。
そして龍馬たちの元には、松陰がライブをするという情報と、そのチケットが届く。
罠である可能性が高いが、三人は松陰のライブを見に行く事にする。
松陰の古き友で、過去には松陰とロックバンドを組んでいたこともある「勝海舟」も松陰のステージを見に来ていた。
ステージに出てきたのは確かに松陰であったが、どうも様子がおかしく、松陰が歌い出すと観客達は泰平化されて行った。
ロックを愛していた松陰であったが、ステージで歌っているのはヘブンズソングであったのである。
松陰に憧れていた高杉は松陰の変わり様に動揺し、松陰に何故変わってしまったのかと問うが、松陰は聞く耳を持たなかった。
そこに土方と沖田が加勢に現れる。
勝は龍馬達に既に松陰はこの世の者ではなく、井伊の術によって魂を捕らわれヘブンズソングを歌わされている状態にあるという。
龍馬たちは松陰の魂を解放するために演奏し、龍馬たちの演奏に感化された沖田と土方も演奏に参加し、5人はピースソウルを覚醒させる。
ピースソウルの力により松陰の魂は井伊の術から解放され、龍馬達に「熱いロックだった」と言い、光になって消えて行った。
そしてこれをきっかけに、ギターの龍馬・ベースの高杉・ドラムの桂・ピアノの沖田・ギターの土方の五人でバンド超魂團(ウルトラソウルズ)を結成することになった。
龍馬たちの演奏は人々の心を動かし、ロックを愛するものの人口数が増えていく。
それと比例して幕府の取締りも強化され、ヘブンズソング以外の音楽を演奏したり応援したものは次々と罰せられて行った。
それでもロックの人気は衰えず、次第にロックがヘブンズソングを凌駕していく。
ヘブンズソングを洗脳からではなく純粋に愛していた人たちは形見が狭くなって行き、その姿を目の当たりにした龍馬は、自分達の在り方に疑問を感じるようになる。
今のヘブンズソングは、龍馬が肩身の狭い思いをしていた頃のロックと同じで、ヘブンズソングとロックの立場が入れ替わっただけだったのである。
時を同じくして、龍馬たちは勝から幕府が巨大拡声機を製作していると知らされる。
もしこの巨大拡声器で日本全国にヘブンズソングが流れたら、日本中が泰平化されてしまう。
巨大拡声器に負けない力をつけるため、龍馬たちは幕府の若手アイドルのライブへ乱入しに行くが、龍馬は演奏中に突然歌うのを止めてしまう。
何故演奏を止めたのかと声を荒げる高杉に、龍馬は今はもうロックが何なのか分からないと胸の内を語る。
高杉は怒り、もうお前とはやってられないと一人何処かへ行ってしまう。
龍馬も一人で何処かへと消えてしまい、ウルトラソウルズは桂・沖田・土方の三人だけになった。
一人になった高杉は井伊の元へ行き、ロックを止めヘブンズソングを極めたいと自ら申し出る。
井伊の下には、井伊が「上様」と呼ぶ人物、つまり「徳川慶喜」がいた。
龍馬の元に時折現れていた違いの分かる少年の正体は、慶喜だったのである。
慶喜は高杉が本当はロックを捨てておらず井伊にを倒すために近づいたのであろう事を見透かし、沖田や松陰が井伊にかけられたものと同じ呪いを高杉にかけた。
桂たちは勝から、幕府の大規模アイドルライブ「大江戸ヘブンフェスティバル」が開かれるという話を聞き、幕府はそのライブを巨大拡声器で日本中に流そうとしていると知る。
拡声器でヘブンズソングが流されれば、日本中が泰平化されてしまう。
勝はウルトラソウルズにフェスティバルに乱入し乗っ取るように言う。
三人は、龍馬と高杉の二人が抜けてしまって不安ではあるものの、幕府を倒すこれが最初で最後の好機かもしれないと三人は江戸へ向かった。
一方龍馬は一人、腐抜けたようにぼんやりと空を見ていた。
自分を見失ってしまっていた龍馬の元に勝が現れ、自分が好きな歌を歌うこと事は間違ってないと諭す。
ウルトラソウルズの歌に憧れた若手のバンドマンたちが、龍馬の曲を歌って自分達を取り締まろうとする幕府に立ち向かう姿を龍馬は見る。
自分達の音楽は誰かに届いてその心を動かしていると分かり、龍馬はやはり自分はロックが好きで、ロックを歌いたいと強く思う。
龍馬がウルトラソウルズの拠点であったアルベルゴ・ディ・テラーダに戻ると、桂たちの姿はなく、お登勢から事情を聞く。
江戸城へ行くという龍馬にお登勢は協力し、何処に隠し持っていたのか店から巨大なロケットを出し、ロケットに龍馬を括り付けて江戸城に向けて発射した。
ヘブンズフェスティバルに予定通り桂たちは乱入するが、やはり三人では分が悪かった。
さらにそこに洗脳された高杉を迎えたユニット「ザ・高杉&奇兵隊」が現れ、三人のウルトラソウルズはピンチになる。
龍馬が遅れて到着し、事情を把握した龍馬は操られている高杉に向かい演奏し、桂たちもそれに続いた。
龍馬の熱いパッションを見て高杉は正気に戻り、5人に戻ったウルトラソウルズは演奏をする。
井伊は大規模な魔術で江戸城に巨大な蛇を召喚するが、その力は暴走してしまい、井伊は蛇に飲み込まれてしまう。
しかしまだ江戸城には井伊よりもさらに強い力を持った人物が居た、それは違いの分かる少年こと徳川慶喜であった。
慶喜は退屈からウルトラソウルを見て見たいと思っていた。
そして同時に井伊に構って欲しかった。
しかし井伊は慶喜の望みを聞いてくれず、さらに慶喜個人ではなく徳川家の将軍としての慶喜しか興味がないと慶喜は言う。
仕方が無く慶喜は一人でウルトラソウルを探しに城を抜け出して街へ行くが、井伊は慶喜を探してもくれなかった。
実際には井伊は匿名で捜索願を出していたし、井伊にとって物事の最優先はいつでも慶喜のことであったが、当の本人である慶喜はそれらを知らなかった。
自分の一番近くに居た井伊に依存し、井伊に構って欲しかったからこそ井伊に迷惑を掛けていた慶喜であったが、その井伊は既に死んでしまっている。
慶喜は井伊を追い詰めて殺したのは龍馬たちだと言い掛かりをつけ、逆恨みした。
慶喜は拡声器を使って自分の声を全国へ届け、慶喜の声を聞いた者達はヘブンズソングを聞いた時と同じように自我を失い泰平化していく。
龍馬たちは慶喜が現状に苦しみ助けを求めている状態では無いかと感じ、慶喜を救おうと城へ乗り込む。
しかし城には強力な結界が張られており、桂は単身で演奏しピースソウルを発動させ結界を破るも、桂は力を使いきりその場に伏してしまう。
城の中では、襲ってきた敵を食い止めるために沖田と土方が相手を引き受け、龍馬と高杉を先に生かせた。
そして沖田と土方も力を使いきり倒れてしまう。
さらに襲ってきた敵を高杉が引き受け自爆し、龍馬は一人で慶喜の元へ走った。
慶喜は井伊の死んだショックから、徳川家の亡霊たちに精神を乗っ取られている状態であった。
徳川は400年ずっとヘブンズソングによって安寧を築いており、井伊は徳川の威厳を守るために徳川の亡霊と契約しヘブンズソングを扱っていた。
龍馬は歌で慶喜から徳川の亡霊を引き剥がし、慶喜は正気に戻る。
すると慶喜は上空へ浮き上がり、龍馬と倒れて行ったウルトラソウルズのメンバー達が慶喜を囲んで歌い出し、それによって奇跡が起きたのか慶喜の元には死んだ井伊が現れ、慶喜を何より大事に思っていたことを告げる。
この音楽の起こした奇跡が慶喜が見たがっていたウルトラソウルであったのだろうか。
すると一連の騒動を見守っていた民達は皆でウルトラソウルズの歌を合唱しはじめ、龍馬は慶喜に一人じゃ無いと語りかけた。
龍馬は死んでいった高杉たちに思いを馳せるが、高杉たちは誰一人死んでいなかった。
民達は龍馬を胴上げし大円団を迎えた。
しかし、港には新たな動きがあった。
「マシュー・カルブレイス・ペリー・ジュニア」が、つまりペリーが来航したのであった。
『幕末Rock』の登場人物・キャラクター
主要キャラクター
坂本龍馬(さかもと りょうま)
CV:谷山紀章
本作の主人公。ギター担当。
故郷の土佐で歌っていた時に吉田松陰に認められギターを貰い、その後ピースソウルを得た。
岩崎弥太郎と共に京の都へやってきて、アルベルゴ・ディ・テラーダの女将・お登勢のもとで居候することになる。
ポジティブな性格で、底抜けに明るく誰とでも打ち解け仲良くすることが出来る。
ロックをこよなく愛し、湧き上がる熱い気持ちをパッションと表現する。
しかしお酒を飲むとネガティブで弱気な逆の性格になってしまう。
ギター担当であるが、気持ちが先行するタイプで技術面はまだ未熟。
本番に強く、練習はあまり好きでは無い。
仲良くなった人にあだ名を付ける癖があり、高杉晋作を「シンディ」、桂小五郎を「センセー」、沖田総司を「ソウちん」、土方歳三を「ヒジゾーさん」と呼ぶ。
京の都へ来た後、高杉と桂に出会いバンドを組む。
新撰組の活動に感心しながらも、井伊が新撰組にてこ入れ後は、歌い手の意志や思いのないヘブンズソングを嫌う。
その後、新撰組を抜けた沖田と土方をバンドに招き、5人でウルトラソウルズを結成。
5人の活躍はロックの勢いを強めるが、その勢いは純粋にヘブンズソングが好きな人々を弾圧してしまう。
これではロックとヘブンズソングの立場が入れ替わっただけだと、自分の音楽に迷いが生じ、龍馬の腑抜けた行動を見かねた高杉は一人井伊の元へ乗り込んでしまう。
勝との会話で、龍馬はやはりロックが好きであると再確認し、メンバーの元に戻る。
しかし桂たちは大江戸ヘブンフェスティバルに行ってしまったと聞き追いかけ、フェスティバルの場に出てきた井伊に洗脳された高杉と音楽で戦う。
高杉を正気に戻した後は、井伊を失い苦しむ慶喜を救うため江戸城内部へ向かった。
高杉晋作(たかすぎ しんさく)
CV:鈴木達央
ベース担当。
ロックの師匠である吉田松陰に心酔し、ロックを広めるためにライブ活動している。
行方不明になってしまった松陰を、幼馴染で先輩弟子の桂と共に探しに出る。
京の都で、松陰のギターを持った龍馬に出会い、三人でバンドを組む事になった。
桂との付き合いは長く、小さい頃に桂を女の子だと思い告白してしまった過去を持つ。
また、一緒に行動する桂に家事能力が全くなく、高杉が家事全般を担当していたため、掃除や料理が得意。
所謂ツンデレで、斜に構え気味で物腰はキツいが、人情深く面倒見は良い。
音楽に真剣で、練習を怠る龍馬をよく叱る。
酔うと笑い上戸になる。
龍馬からは「シンディ」沖田からは「スカシくん」と呼ばれるが、その呼び方を気に入っていない。
土方とは似たもの同士と言われているが、本人達は否定している。
ウルトラソウルズを結成後、龍馬の煮え切らない態度を見て、単身井伊の元へ行く。
勿論井伊へ下るわけではなく井伊に近づいて倒すためであったが、それを慶喜に見透かされ洗脳されてしまう。
フェスティバルで龍馬たちと演奏で戦い、龍馬のパッションを感じ取り正気に戻った。
その後江戸城で自爆するが、無事生還した。
桂小五郎(かつら こごろう)
CV:森久保祥太郎
ドラム担当。
師匠である松陰を高杉と共に探しに行き、龍馬に出会う。
特技は発明で、作中便利なアイテムを数々作る。
頭も良く物知りで、音楽技術も高い半面、生活能力は皆無で体力も低め。
穏やかな性格で、争いを好まないおっとりとした天然であるが、叱る時にはちゃんと叱る。
酔うと直ぐ寝てしまう。
小さい頃は女の子のような外見で、桂を女の子と間違えた高杉からは告白されている。
ウルトラソウルズを結成後、縁の下の力持ちとして活躍。
龍馬と高杉が喧嘩別れをした後もバンドに居残り、沖田・土方との三人でバンドを続けた。
フェスティバルでは三人というハンデからピンチになるが、龍馬の登場で形勢逆転した。
慶喜を救うため江戸城に入る際には、結界を破るためにピースソウルを使い、メンバーを城に送り込み桂は入り口で倒れたが、無事生還した。
沖田総司(おきた そうじ)
CV:小野賢章
新撰組のWセンターの一人。新撰組の人気ナンバーワン。
表向きは好青年であるが、土方と近藤以外の同志やファンには一切の興味が無く、辛辣な言葉を言う腹黒サディスト。
血の気も多く、直ぐに刀に手が伸びる。
井伊の提案で心臓を患う病弱キャラと言う設定がついている。
幼い頃は盗賊団を点々としていたが、近藤に拾われ、近藤を心から尊敬・崇拝している。
沖田の行動は殆どが近藤のためのもので、近藤の泰平の世にしたいという願いをかなえる為にアイドルとして歌い、それを井伊に利用されてしまう。
病弱というのは設定であったが、井伊から貰った曲を歌うと本当に体を病み、吐血するようになってしまう。
代償に他を圧倒する歌唱力を手に入れたが、それも全て近藤に褒めてもらうためであった。
また、近藤が興味を持っていたという理由から龍馬へも興味を持つ。
近藤亡き後は新撰組を土方と共に抜け、自分達なりの泰平の世を作る道を探し、龍馬たちと合流した。
龍馬同様他人にあだ名をつけて呼び、龍馬を「トサカくん」高杉を「スカシくん」桂を「メガネくん」と呼ぶ。
酔うとキス魔になる。
ウルトラソウルズ結成後は、高杉や桂と喧嘩したり交流を深めたりしながら土方以外にも心を開くようになっていく。
龍馬と高杉が喧嘩別れした後もバンドに居残り、フェスティバルに出場した。
慶喜を救うため江戸城に入った後は、龍馬達を先に進ませるため土方と二人で戦い倒れるが、無事生還した。
土方歳三(ひじかた としぞう)
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目次 - Contents
- 『幕末Rock』の概要
- 『幕末Rock』のあらすじ・ストーリー
- 『幕末Rock』の登場人物・キャラクター
- 主要キャラクター
- 坂本龍馬(さかもと りょうま)
- 高杉晋作(たかすぎ しんさく)
- 桂小五郎(かつら こごろう)
- 沖田総司(おきた そうじ)
- 土方歳三(ひじかた としぞう)
- サブキャラクター
- 徳川慶喜(とくがわ よしのぶ)
- 井伊直弼(いい なおすけ)
- 吉田松陰(よしだ しょういん)
- 近藤勇(こんどう いさみ)
- 岩崎弥太郎(いわさき やたろう)
- お登勢(おとせ)
- 『幕末Rock』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ライブシーン
- ヘブンズソングの脅威
- 最終回の展開
- 「サプライズ!」
- 「静まれ!…静まるんじゃない!」
- 『幕末Rock』の主題歌・挿入曲
- オープニングテーマ「Jack」
- エンディングテーマ「絶頂DAYBREAK」
- 挿入曲
- 『幕末Rock』のベストアルバム
- 『幕末Rock』のBlu-ray BOX
- 『幕末Rock』の原作ゲーム
- 『幕末Rock』の公式HP