ビリー・スクワイア(SPY×FAMILY)の徹底解説・考察まとめ

ビリー・スクワイアとは、『SPY×FAMILY』の登場人物で、オスタニアの極左組織「赤いサーカス」の幹部。
「赤いサーカス」は作中にてすでに壊滅した組織だが、この時は海外に潜伏していたため本人は無傷なまま活動を続け、オスタニアに帰還。オスタニア屈指の名門校であるイーデン校の1年生が乗り込み、社会科見学に向かう途中のバスをジャックし、生徒たちを人質にするという凶悪事件を起こした。あらかじめ部下を本物の運転手と入れ替えておくなど、手際良く犯行を進めていく知能犯である。

ビリー・スクワイアの概要

ビリー・スクワイアとは、『SPY×FAMILY』の登場人物で、東国(オスタニア)の極左組織「赤いサーカス」の幹部。
「赤いサーカス」は、主人公の1人であるヨル・フォージャーによってすでに壊滅させられた組織だが、この時は海外に潜伏していたため本人は無傷なままだった。仲間たちの憂き目を聞いたことが理由でか、部下を率いて東国に帰還。オスタニア屈指の名門校であるイーデン校の1年生が乗り込み、社会科見学に向かう途中のバスをジャックし、生徒たちを人質にするという凶悪事件を起こした。

ビリー・スクワイアのプロフィール・人物像

出身:東国
所属:極左組織「赤いサーカス」
役職:幹部

あらかじめ部下を本物の運転手と入れ替えておくなど、手際良く犯行を進めていく知能犯である。作戦の遂行のためなら手段を選ばない一方、スマートに事を進めていくことを好むのか、「必要無い」と判断した殺しは避ける傾向がある。

ビリー・スクワイアの装備・能力

スタンガン

強力な電流を発する電極を押し付けて、対象を行動不能にする武器。バスに同乗していたイーデン校の職員を無力化するために使用した。

ショットガン

散弾を撃ち出す銃器。主に狩猟用に使われる。散弾はある程度散らばりながら飛んでいくため、至近距離であれば正確に狙いを付けなくても命中する。

ビリー・スクワイアの来歴・活躍

赤いサーカスの幹部

学生運動に身を投じていた娘の死が、平凡な父親だったビリーをテロリストへと変貌させた。

東国に生まれ、結婚して娘に恵まれ、家族を愛する平凡な父親として過ごす。しかし西国(ウェスタリス)との壮絶な戦争を隣に感じながら成長した娘のビディは、自由と平等を訴える学生運動に身を投じ、経緯は不明ながら命を落とす。この頃ビディは「赤いサーカス」という学生グループに所属しており、家族にまで累が及ぶと考えた彼らの勧めと手配によって国外に避難。娘を死なせた後悔は、やがて東国の体制側への憎悪となり、極左組織へと変貌していった赤いサーカスの幹部として活動するに至る。
赤いサーカスは東国を主な活動の場としていたが、ビリーは引き続き国外で暗躍。しかしこの間に本国の赤いサーカスは東国の暗殺組織ガーデンから派遣された暗殺者ヨル・フォージャーの攻撃を受け、ごくわずかな生き残りを残して壊滅する。

イーデン校バスジャック事件

手際よくバスジャックを進めていくビリー。

仲間たちの大半が命を落とし、事実上組織の命脈が絶たれたことを知ったビリーだったが、それで足を洗うわけでもなく東国に帰還。同国屈指の名門校であるイーデン校の1年生が乗るバスを、部下と共にジャックする事件を起こす。目的は彼らを人質にした上での、これまでに捕まった仲間たちの解放を政府に要求することにあった。奇しくもこのバスには、ヨル・フォージャーの義理の娘であるアーニャ・フォージャーが乗っていたが、ビリーは彼女たちが親子の関係にあることには気付いていない。
超能力者でもあるアーニャは、ビリーと仲間たちの思考を読み取り、彼らがバーベル宮殿公園に向かっていることを突き止める。友達と協力してこの情報を記したメモを窓の外に投げ捨てたところまでは良かったが、ビリーは「この女の子が何かした」ことに目敏く気付いて彼女の首に爆弾付きの首輪を巻き付ける。今後誰が不審な行動を取れば容赦なくアーニャを殺すと脅されて、彼女を含む子供たちは自分の間近に“死”が迫っていることを実感して青ざめる。

しかしこの爆弾は偽物で、単に生徒たちをおとなしくさせるために持ち出したものだった。その効果は十分にあったものの、人質にした子供たちの1人であるダミアン・デズモンドが「爆弾を自分に付け替えろ」と要求。これに従わず、彼の首にも偽物の爆弾を取り付ける。そんな折、車止めのスパイクに引っかかってバスがパンクし、車が動けなくなったところで待ち構えていた警官隊に包囲されてしまう。
なお諦めず、生徒たちを盾にしてバスに立て籠り、ギリギリの状況で政府との交渉を続ける。ここにイーデン校の教師であるヘンリー・アンダーソンという人物が現れ、生徒たちと犯人グループに水と食料を差し入れ、「自分が代わりに残るから怪我人を解放してくれ」と交渉してくる。これを受け入れる。

見知った大人が来てくれたこと、水と食料を与えられたことで安堵する子供たちの姿に今は亡き娘を想い出し、それを見たヘンリーから「子供を愛する気持ちがあるなら彼らを解放してくれ」と懇願される。しかし自分の娘の死と赤いサーカス結成の歴史を語り、「体制側の人間にとやかく言われる筋合いはない」と彼の要求を突っぱねる。
そうこうする間にも事態は進行し、別働隊が東国の国家保安局によって制圧。計画の失敗を悟るが、「こんなことで諦められるか」と息巻く仲間たちを止められず、立て籠りを続行する。

この時、保安局は事態の迅速な解決を目指して強行突入の準備を進めていた。一方のビリーたちも「警察が踏み込んできたら爆弾で諸共に自爆する」用意を整えており、超能力でこれらの動きを察したアーニャは「このままではみんな死んでしまう」と焦り、状況を打開できるのは自分しかいないと考えてビリーの前に進み出る。
アーニャなりに必死に知恵を絞った交渉はとんちんかんなものだったが、相手の思考を読んで咄嗟に紡いだその言葉は、期せずしてビリーが過去に失った娘の言葉と似通ったものになっていた。東国の政治を正すために戦い命を落とした娘が、自分のことを誇りに思いながら死んでいったことを思い出したビリーは、「娘と同じ志を持つ者を殺すことはできない」と闘志を失い、警察に投降。残りの赤いサーカスのメンバーも制圧され、ビリーたちの計画は失敗に終わるのだった。

ビリー・スクワイアの関連人物・キャラクター

ビディ・スクワイア

娘。東国に自由と平等をもたらすために学生運動に身を投じ、経緯は不明ながら命を落とす。
当時は学生たちのサークルでしかなかった「赤いサーカス」に所属しており、その死と合わせてビリーがテロリストとなるきっかけとなった。

ヨル・フォージャー/いばら姫

YAMAKUZIRA
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