とある魔術の電脳戦機(電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録)のネタバレ解説・考察まとめ

『電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機』とは、2018年2月にセガゲームスから発売されたPlayStation 4及びPlayStation Vita用の3D対戦ロボットゲーム。セガの3D対戦ロボットゲーム『電脳戦機バーチャロン』と鎌池和馬のライトノベル『とある魔術の禁書目録』の公式コラボ作品『とある魔術の電脳戦機』を原作としており、主人公の上条当麻が学園都市でゲームとして流行したバーチャロンを巡る数々の事件に仲間たちと共に立ち向かう物語を描いている。

アックアの使用バーチャロイドで、別名「接近戦特化機体」。その別名の通りに接近戦に焦点を絞って機能を特化した機体であり、前腕部背面ソケットに装備した打撃武器「ダイナミック・トンファー」の威力はかなりのもの。そのため、この機体に懐に飛び込まれた相手は致命的なダメージを覚悟しなければならないとバーチャロンの上級者の中でも恐れる者が多い。
ちなみにアックアが使用するこの機体は、彼が愛用する聖剣アスカロンを再現した幻像剣を再現して使役できるシステムが搭載されている。このシステムで顕現された、アスカロンを彷彿とさせる刃渡り10数メートルに及ぶと見られる長大な光の剣は圧倒的な破壊力を誇り、どんなに防御力に優れた機体であっても、相対する敵機を確実に粉砕する。

サイファー

レッサーの使用バーチャロイドで、別名「高機動可変機体」。レッサーが使用する槍状の魔法具「鋼の手袋」による、炎など形のないものを含めてあらゆるものを掴み取る能力は、離れた場所にいる相手を攻撃したり、引き寄せるなどの妨害ができる「プラグイン・エンハンサー」と呼ばれる遠隔攻撃システムとして引き継がれている。
さらに一方通行のスペシネフと同じく防御力は低いもののスピードはかなりのもので、さらに通常の人型形態と、戦闘機を模した飛行形態「モータースラッシャー」のふたつに変形することができる。ちなみにレッサーはこのバーチャロイドを愛機に選んだのに、高所恐怖症という矛盾する弱点を抱えている。

ブルーストーカー

富良科の使用バーチャロイドで、レッサーが扱うサイファーの兄弟機「サイファー2000」をベースとした機体。小説版『とある魔術の電脳戦機』において、タングラムによって富良科と共に学園都市に姿を現した正体不明の機体であり、学園都市を崩壊寸前まで追い込んだ。そして崩壊寸前の学園都市での上条との死闘の末に破壊され、学園都市の崩壊は阻止されることとなった。
本作では経緯こそ不明だが複製機として登場し、富良科の機体として使用されている。レッサーのサイファーよりもサイズは大きめでその分動きは若干遅めであり、さらに防御力も低いが、こちらは攻撃力とスピードはレッサーのサイファーより優れているという強みがある。

『電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機』の用語

学園都市(がくえんとし)

本作及び『とある』シリーズにおける重要なキーワードで、『とある』シリーズ作品群における主な舞台。『とある』の作中に登場する「科学サイド」と「魔法サイド」の二大勢力のうち、科学サイドの主な拠点となっており、東京都西部に位置する完全独立教育研究機関。あらゆる教育・研究機関の集合体であり、学生が人口の8割を占めていると共に、外部より数十年進んだ最先端科学技術が研究・運用されている教育と科学の街となっている。また、人為的な超能力開発が実用化されると共に学生全員に実施されており、超能力開発機関の側面が強い。

超能力(ちょうのうりょく)

本作及び『とある』シリーズにおける重要なキーワードで、通常の人間には不可能とされる超自然現象を起こす能力。薬物投与、催眠術による暗示、直接的な電気刺激、また極端な例では研究・実験施設によって脳を改造することなどを施すことで人為的に開発したもので、オカルトにおける超能力とは明確に区別されている。手から炎を生み出す、手を触れずに物を動かす、人の心を読むなどいくつもの種類が存在し、基本的に一定のカリキュラムを受ければ誰でも能力を開発することは可能だが、能力の系統・種別は各個人の先天的資質に大き草有され、どんな能力が身につくかは開発するまではわからない。そして能力はひとりにつき1種類しか使えず、一度発現した後では能力の種類の変更は不可能となっている。

能力者(のうりょくしゃ)

本作及び『とある』シリーズの重要なキーワードで、前項の超能力を有する人間の総称。学園都市の外に暮らしているが学園都市で能力を身につけた者を指す場合や、学園都市内部の人間が後項の「超能力者(レベルファイブ)」を指す場合は「超能力者」と呼称される。基本的に全ての能力者は学園都市に在籍する学生であり、能力者となるには学園都市内の学校へ入学し、能力開発を目的とした一般の学校と同じ授業「時間割り(カリキュラム)」を受ける必要がある。
能力者とは言っても能力を有すること以外は通常の学生と同じで一般的な学校生活を送っており、基本的に能力は成績としての意味しか持たない。そのため日常生活で能力を使うことがあったとしても、不良や素行の悪い能力者に対しての取り締まりを行う治安維持要員「風紀委員(ジャッジメント)」などの一部を除く大多数の能力者は能力を使った戦闘は行わず、能力者の軍事利用もされることはない。

しかし上記はあくまで表向きであり、暗殺や破壊活動によって学園都市の秩序を維持する「暗部」と呼ばれる武装組織に所属する能力者はその能力を日常的に戦闘に使っており、他にも格闘技や銃器などの武器を用いた軍事訓練も積んでいる。そして本作では未登場だが、『とある』シリーズの登場人物のひとりである御坂妹は、美琴の遺伝子情報などのデータをもとに開発された能力者のクローンであり、御坂妹のように能力者のクローンを兵器として製造・運用する量産型能力者計画と呼ばれる計画も存在した。

強度(レベル)

本作及び『とある』シリーズの重要なキーワードで、能力者の能力の強さを表すランク。能力はその出力や効果によって以下に示す通り最低ランクの無能力者から最高ランクの超能力者までの6段階に分けられており、レベルのランクが上がるごとに反比例して人数は少なくなっていく。また、強能力者と大能力者の間には大きな壁があるとされる。

無能力者(レベルゼロ)

最低ランクのレベル。完全に能力がない訳ではないが非常に効果が薄く微弱なもので、目に見えるほどの変化がないという意味でこう名付けられており、他のレベルの能力者たちから差別・迫害の対象になってしまうことも少なくない。このレベルに相当する能力者は学園都市の全学生のうち6割弱を占めており、決して少数派ではなく、むしろ最大多数と言っても過言ではない。なお、中には上条の「幻想殺し」のように計器では測定不能となっている能力の持ち主も、このレベルにほんのわずかだが紛れている。

低能力者(レベルワン)

無能力者よりもひとつランク上のレベル。無能力者とは違って目に見えるほどの変化をもたらす能力を持っているが、念動能力(サイコキネシス)の能力者の場合はなんとかスプーン曲げができる程度で、戦いはもちろん日常生活においてもほとんど役に立たない軽い能力となっている。

異能力者(レベルツー)

無能力者よりもふたつランク上のレベル。低能力者よりもいくらか効果は上だが、こちらも戦いはもちろん日常生活でもあまり役に立たない能力となっている。そして、学園都市の全学生のうちほとんどはこのレベル以下に含まれている。

強能力者(レベルスリー)

無能力者、低能力者、異能力者と比べると効果が目に見えて強く感じられる程度のレベルの能力。日常生活においても便利だと感じられるものこそ多いが、先端科学技術で十分再現できる現象しか起こせないものもまた然りで、さらに戦闘での応用もあまりきかない。

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