ヒット（ドラゴンボール）の徹底解説・考察まとめ

ヒットの概要

ヒットとは、漫画及びアニメ『ドラゴンボール超』に登場する第6宇宙の殺し屋。破壊神シャンパ編で初登場し、主人公のライバル・ベジータと主人公・孫悟空（そんごくう）と対戦する。第6宇宙ではその圧倒的な殺し屋の腕から「生ける伝説」「百発百中のヒット」と呼ばれている。
肌は紫色で、黒いコートを羽織ったシンプルな出で立ちをしている。

ヒットのプロフィール・人物像

出身宇宙：第6宇宙
生年月日：不明
年齢：1000歳以上
身長：不明
担当声優：山本和弘

性格は無口無表情であり、基本的には依頼を忠実にこなすプロの殺し屋である。とはいえ決して無感情なわけではなく、悟空との戦いの中で楽しむような感情を見せたり、宇宙サバイバル編では仲間の第6宇宙代表の面々を手助けする場面もある。
殺し屋という悪行を行ってはいるものの、完全な悪人ではなく自らの信念に従って行動する人物である。
殺し屋の腕のみならず戦いの腕も高く、破壊神シャンパ編では、初戦でベジータを圧倒し、悟空と互角以上に戦っている。宇宙サバイバル編では第6宇宙代表として、第12宇宙最強の戦士・ジレンと激闘を繰り広げることになる。

ヒットの必殺技

時飛ばし（ときとばし）

ごく短い間時間を止める技。周囲のものにはヒットが瞬間的に行動したように見える。はじめは0.1秒だったが悟空との戦いによって0.5秒まで進化する。

次元移動（じげんいどう）

時飛ばしの際に時間を溜めておくことができ、パラレルワールド、異次元に移動できる。現実世界には自らの姿を残しておくことができ、敵がその姿に攻撃してもすり抜ける。

正拳突き（せいけんづき）

ヒットは暗殺の際、ターゲットを一撃で仕留めるという美学を持っており、その際には正拳突きで胸を突く。この正拳突きは物体を貫通することも可能である。

時間の牢獄（じかんのろうごく）

対象に時飛ばしを連続でかけ、動きを止める技。
劇中では宇宙サバイバル編にてジレンに使用する。いくらか動きを止めることに成功するが、最終的には破られる。

ヒットの来歴・活躍

破壊神シャンパ編

格闘試合前

ヒットが初めてその力を見せたのは、第6宇宙代表として格闘試合に出ていたフロストに対してである。
フロストは悟空と、同じく第7宇宙代表として出場したピッコロとの試合にて毒針を用いて失格になり、その後ベジータに敗北した。そしてフロストは破壊神が移動に使用するキューブを奪おうとする。
しかし、そこに現れたのがヒットである。ヒットはキューブは自分がもらう契約になっていると言う。フロストは抵抗しようとするが、ヒットは地面を変化させたかと思うや、一瞬でフロストの体に攻撃を何発も命中させ倒す。

ベジータとの戦い

ヒットは第6宇宙の戦闘民族サイヤ人キャベとの戦いを制したベジータと戦うことになる。
ベジータは最初から、神の領域に達したサイヤ人が変身できる超サイヤ人ゴッドにさらに超サイヤ人の力を身に着けた存在、超サイヤ人ゴッド超サイヤ人（超サイヤ人ブルー）にて戦いを挑む。ヒットは小さく構え、その姿は一見強者とは離れているように見えた。しかし、ベジータは全く隙を見出すことができず、両者は膠着状態となる。

痺れを切らしたベジータはヒットに攻撃を仕掛ける。ヒットは素早い動きを見せるが、ベジータからしてみれば見切れる程度であった。が、次の瞬間にベジータは唐突に攻撃を受ける。格闘試合にいた面々の誰もがその攻撃を見ることができなかった。
ベジータは何度もヒットの攻撃を見切ろうとするも失敗し、徐々に消耗していく。ヒットは降参を勧めるが、ベジータは攻撃は見えないが、攻撃の強さ自体はそれほどでもないと考え、ヒットに突っ込んでいく。
ヒットはベジータに再び見えない攻撃を仕掛けるが、ベジータはヒットの腕を掴む。しかし、直後ヒットは重い一撃を繰り出し、ベジータを倒すのである。

孫悟空との戦い

ベジータに勝利したあとヒットは孫悟空と戦う。試合の直前に銀河の治安を守る銀河パトロールの王であり、天の川銀河の王である銀河王（ぎんがおう）はヒットの見えない攻撃は「時飛ばし（ときとばし）」という、時間を0.1秒だけ止めることのできる技かもしれないと悟空に言った。しかしながら結局時飛ばしの対策は思いつかず、悟空はベジータにアドバイスを求めるも「ない。がんばれ」と言われてしまう。

試合開始直後、いきなりヒットは悟空に攻撃をされるが、難なく時飛ばしで逆に攻撃をしていく。何度も悟空の攻撃をいなしていたが、戦いの中で悟空は0.1秒後のヒットの攻撃を予測できるようになる。ついに攻撃を防がれ、超サイヤ人ブルーに変身した悟空に押され始める。その時ヒットは初めて自身の「成長」を考える。本気で戦うことを決め、今までとは違う構えで悟空と相まみえる。
ヒットは咆哮して気を放出し、0.2秒の時飛ばしを完成させる。すぐに0.5秒の時飛ばしにも成功し、悟空に大きなダメージを負わせる。

しかし、悟空は奥の手である界王拳（かいおうけん）を発動する。身体への負荷と引き換えに莫大な力を生み出す界王拳を発動した悟空にヒットは再び押され始める。悟空の気力を放出する大技、かめはめ波（かめはめは）で倒されたかと思われたが、激戦の中で時飛ばしを0.5秒までに進化させ、攻撃を回避する。
直後、シャンパに「ゲームの駒」と言われた際には悟空とともに怒りの視線を向けている。
体力の限界が訪れた悟空が、場外になると失格になる武舞台（ぶぶたい）を自ら降りて退場したあとは、第7宇宙代表最強（実際には素人）のモナコにわざと敗れ、悟空へ花を持たせるような行動をし、悟空との再戦を誓って帰っていった。