ダンボール戦機(LBX)のネタバレ解説・考察まとめ

『ダンボール戦機』とはゲーム、アニメ、漫画、プラモデルが同時並行で動くクロスメディア展開されている作品。作中の日本の首都とされる「トキオシティ」を主な舞台に、主人公・山野バンが人型小型ロボット「LBX」を駆使して悪の組織に立ち向かっていくストーリー。LBXは「コアスケルトン」という素体の内装であるロボットとそれに装着する外装の「アーマーフレーム」で構成されている。アニメは第1期から第3期まで制作され、それぞれテレビ東京系列で放送された。

『ダンボール戦機』の概要

『ダンボール戦機』とはゲーム、アニメ、漫画、プラモデルが同時並行で動くクロスメディア展開されている作品である。
作中の日本の首都とされる「トキオシティ」を主な舞台にタイニーオービット社から発売された人型小型ロボット『LBX』とその開発者である山野淳一郎博士の息子である山野バンを中心に展開されるストーリーだ。
LBXは2042年には開発、販売されていたもののあまりにも度を越えた危険性があることから発売を休止していたが、2046年内外の衝撃を吸収する強化ダンボールが開発されたことによりホビー製品として再び販売されることになった背景がある。
LBXは「コアスケルトン」という素体の内装であるロボットとそれに装着する外装の「アーマーフレーム」で構成されている。

時は、2050年。小型のバトルロボット玩具『LBX』が子供たちを中心に大ブームとなっていた。主人公の山野バンもその一人であり、母親の真理絵には内緒で親友の川村アミと青島カズヤと北島模型店で遊ぶ日々を送っていた。しかしある日、突然バンのもとに謎の女性が現れ『AX‐00』というLBXを渡されるとともに5年前に起きた飛行機事故を境に行方不明になっていた父親の山野淳一郎が生きていることを知らされる。そして実はその事故はイノベーターという悪の組織によって山野淳一郎や多くの開発者を誘拐された事故であり、そのイノベーターを止め父親を救う物語である。

『ダンボール戦機』のあらすじ・ストーリー

アキレスとの出会い

謎のLBX「AX‐00」を受け取ったバンはキタジマ模型店にいつものように向かい店長である北島小次郎にLBXを見せる。すると店長は最初のLBXの記念にと入荷したばかりの『アキレス』というアーマーフレームをプレゼントをする約束をする。しかしアキレスが同じ中学校の番長「郷田ハンゾウ」によって盗まれたことがわかり、取り返すため郷田のいる体育館裏へ同級生の川村アミ、大口寺リュウとともに向かう。その最中、郷田の同志を名乗る「郷田三人衆」がバンたちの前に立ちはだかりバトルを申し込まれ戦うことに。リュウが操作するブルドが破壊されピンチを迎えるが助けに来た青島カズヤの活躍もあり苦戦しながらも勝利し郷田の元へと再び向かう。
郷田の元へ到着すると郷田は「ある人に言われてアキレスを守った」と言い放つ。郷田は自らの使う「ハカイオー」に勝つことができたらアキレスを返すと約束し3対1というバンたち有利と思われる条件でバトルすることになる。ハカイオーは地獄の破壊神とも呼ばれており、LBXを破壊することで有名。距離をとって戦おうとするが、すぐにカズヤの使うLBX、ウォーリアーが破壊されてしまう。力の差を突き付けられるもバンとアミで協力し見事勝利しアキレスを取り返すことに成功。これによってアキレスはバンのものになる。

暗殺阻止作戦

郷田との戦いに勝ち見事アキレスを手に入れたバンだったが一方で自分のLBXを破壊されてしまったカズヤは自分に合ったLBXが見つからず途方に暮れていた。バン、アミとともに3人でキタジマ模型店を出ると、そこに突如として現れた宇崎拓也という人物にコーヒーショップ「ブルーキャッツ」に案内される。そこにはマスターである檜山蓮と1体の「ハンター」というLBXがあった。そして宇崎の口からLBXを使う現総理「財前宗助」暗殺計画があることを知らされ、阻止するのを手伝ってほしいと頼まれる。成功した暁にはハンターを貰うことを条件に3人で暗殺阻止計画に参加することになった。阻止計画当日、まだハンターの扱いに慣れていないカズヤだったがバンとアミの励ましや助けがあり、総理暗殺計画を阻止することに成功する。
暗殺阻止後、バンたちはなぜ自分たちに頼んだのかを宇崎に聞くと宇崎はバンの父親でありLBXの開発者である山野淳一郎博士は生きていると告げる。バンは父親は飛行機事故で亡くなったと思っていたが真実は悪の組織「イノベーター」によって誘拐されたということを宇崎に知らされる。続けてイノベーターの目的は「エターナルサイクラー」と呼ばれるエネルギーを無限に生み出す無限稼働機関を悪用し世界を手中に収めることだということを知った山野博士はエターナルサイクラーの開発情報を入れたプラチナカプセルをLBXの中に入れ助手に預けたことをバンに告げる。そこでバンは初めて謎の女性に貰ったLBXが世界の運命を左右するLBXだと知る。

アングラビシダス出場

バンたちはエンジェルスターと呼ばれる神谷重工の工場にて父親についての情報が知りたければ『アングラビシダス』に出場しろと告げられる。
ある日バンのクラスに政界の重鎮『海道義光』の孫である『海道ジン」という転校生が現れる。クールかつ不愛想だったため話題になるが転校してきたばかりだということもありバンたち3人は気にすることなくアングラビシダスの情報を得るため放課後宇崎たちのいるブルーキャッツへと向かった。宇崎と檜山によるとアングラビシダスはどんな攻撃も許される闇のルール無用のLBX大会であることを知る。そして今年、優勝者にはLBX世界一を決める大会「アルテミス」への出場権が与えられるという。しかしルール無用であるが故アキレスが破壊され、中にあるプラチナカプセルがイノベーターに奪われてしまう可能性もあった。参加するか宇崎が問うがバンは父親のためならと出場することを決めブルーキャッツの地下にあるアングラビシダスの会場へと視察に行く。するとそこには転校生の海道ジンの姿があり圧倒的な強さで周囲を驚かせていた。焦ったバンたちは大会に向けて特訓する中、郷田に呼び出され『仙道ダイキ』という男とバトルすることになる。仙道に対してバンは手も足も出ずその場を後にする。
大会当日、仙道と海道が見守る中バンは一回戦を突破する。しかし戦いの最中にアキレスは右腕を失っておりこれより先の試合は郷田が好意で貸してくれたハカイオーの右腕を使って戦うことになってしまった。

Vモードの出現

一回戦をバンとともにアミ、カズヤも突破し3人は大会を勝ち進んでいく。そしてバンは前に手も足も出なかった仙道と準決勝で戦うことになる。熾烈な戦いを繰り広げるが、バンは次第に仙道に追い込まれていく。そんな中バンの元に金色のオーラを纏い全てのパラメーターを向上させる『Vモード』と呼ばれるモードが出現し仙道と互角に戦えるようになった。最後はハカイオーの右腕の強さも相まって見事仙道を倒し決勝に進出する。カズヤも同じく準決勝に進出するが海道ジンに敗れ、決勝進出を逃しバンは決勝戦で海道ジン操る「ジエンペルラー」と戦うことになる。バンはジンにVモードや必殺技である「ライトニングランス」を使うも徐々にジエンペラー追い込まれていく。追い込まれる中バンも意地を見せジンに対抗する中ジエンペラーの内部CPUがジンの入力速度についてこられなくなり突如として機能停止。それによりバンはアングラビシダスを見事優勝しアルテミスへの出場権を得た。

シーカー加入と海道邸侵入

アングラビシダスを優勝したバンたち3人は郷田と宇崎、檜山にテロ対策ユニット『シーカー』に案内される。シーカーへの移動中「AX‐00」を渡してきた謎の女性「石森里奈」と再会し山野博士との関係性を知らされる。里奈はじめ宇崎と檜山はLBXが開発された「タイニーオービット社」の研究開発室で助手をしていた経緯がある。シーカーではイノベーターの情報を掴んでおり、山野博士は海道邸に捕らえられていることが分かった。バンたちシーカーは海道義光が不在の日に3手に分かれ厳しいセキュリティシステムを突破し徐々に山野博士に近付くことに成功。
しかし行き着いた先はジンの部屋。待ち受けていたのはバンとの再戦を熱望していた海道ジン。ジンは「アングラビシダスの決着を付けよう」と言い戦うことになった。アングラビシダスにて自分の操作にLBXが付いてこられなくなった背景があるジンは改良した「エンペラーM2」を使ってきた。前回同様、激戦を繰り広げるがセキュリティーに見つかってしまいバトルはジンの望みは叶わず中止されてしまう。ジンの部屋を後にしたバンたちは再び山野博士を探しに行く。海道邸の最深部に到着するとそこには海道義光がいた。海道義光は自らの持つLBX「月光丸」を使いアキレスを倒しプラチナカプセルを奪ってしまう。妹が難病に罹っており海道の力を必要としていたた里奈もその場でシーカーを裏切りその場にいたバンたちシーカーのメンバーはもちろん、シーカー本部まで占拠されてしまう。絶体絶命の中、山野博士が現れプラチナカプセルのみでは意味をなさないことを海道に告げる。プラチナカプセルを使用するためにはアルテミス優勝賞品である「メタナスGX]が必要であると山野博士は言う。その直後山野博士は海道邸を爆破しその爆破の衝撃で海道の手を離れたアキレスを手に逃げることに成功した。しかし山野博士を救出することはできなかった。

世界大会アルテミス開催

アルテミスを前にレックスの元特訓を積み、「超プラズマバースト」を習得し大会に備えたバン。3人エントリー出来るルールを使いカズヤとアミとアルテミスに出場することになる。
大会が始まり、バンはじめ仙道やジン、レックスと郷田ペアも出場していたがレックス、郷田ペアはジンに敗れファイナルステージにはジンが勝ち進むことになった。バンも苦戦を強いられながらも超プラズマバーストを使い見事予選突破しファイナルステージに進出する。他のグループでは謎の仮面男「マスクドJ」や圧倒的実力で勝ち進んだ「灰原ユウヤ」、オタクロスの弟子オタレッドを名乗る男「ユジン」が進出した。
バトルロワイヤルで行われるファイナルステージでは戦いの最中バンはマスクドJから謎のコードを受け取る。コードを渡した後マスクドJは暴走を始めた灰原に倒されてしまいユジンもまた灰原の手によって倒されてしまう。それでもなお灰原の暴走は止まらず見かねたジンはバンとともに灰原の使うLBX「ジャッジ」を破壊。すると灰原はその場に倒れこみ救助される事態となり一時試合は中止。再開後ジンとバンの一騎打ちが始まり試合はジンが押す展開になるがバンの「超プラズマバースト」や機転の利いた攻撃によってバンが勝利しアルテミス優勝はバンに決まる。喜びもつかの間、会場が停電しジンの使うエンペラーM2が暴走しアキレスの中にあるプラチナカプセルを奪われた。それと同時に優勝賞品である「メタナスGX]を奪われてしまう。

パンドラとオーディーン

プラチナカプセル、メタナスGXのどちらも奪われてしまったバンは落ち込みながら日々を過ごしていたがある日レックスから回収したプラチナカプセルを受け取る。それを安全な場所へ保管するためタイニーオービット社へ移動するがまたしてもイノベーターに襲われてしまう。そこに突如として現れたのは謎のLBX『パンドラ』。パンドラの活躍により無事タイニーオービット社に到着したバンたちはパンドラを操作していたのがタイニーオービット社社長であり、宇崎拓也の兄でもある宇崎悠介。そんな中またしてもイノベーターに襲われたバンたちはカズヤとアミが対抗するが、アミのLBXクノイチが倒されてしまう。絶体絶命の中、宇崎悠介はパンドラをアミに託し完璧にパンドラを操作しイノベーターを撃退する。宇崎悠介はそれを見てパンドラをアミに渡しアミの物となった。その後プラチナカプセルを解析すると『オーディーン』と呼ばれる音速飛行可能なLBXの設計図が発見される。これはアルテミス大会中にマスクドJから受け取ったデータだとわかりマスクドJの正体が山野博士だということもわかりタイニーオービット社ですぐにオーディーンは再現されバンの物になった。再現されるとオーディーンからバンの元へとあるメッセージが入る。メタナスGXがなくとも「ゴッドゲート」と呼ばれるインターネットを介せば内部に侵入できるという内容だった。しかしゴッドゲートにはどんなに優秀なハッカーでも侵入することが不可能で侵入可能なのは「オタクロス」という人物だけだという。

オタクロスの発見とゴッドゲートへの侵入

伝説のハッカー「オタクロス」を探すためにバンたちはアキハバラに向かう。バンたちが探しているとモニターにオタクロスと名乗る人物が映りだされる。オタクロスは「伝説のLBXを手に入れること」を条件に手伝ってくれることになった。オタクロスに与えられたヒントを基にマキバホールに伝説のLBXがあることがあり向かうもそこにはアルテミスのファイナルステージでも相対したオタレッドことユジンを筆頭とした「オタレンジャー」が待ち受けていた。アミがオタイエローとの戦いに勝利した後伝説のLBX「サクラ零号機」 を手にオタクロスの元へと向かう。到着後オタクロスは自らとの戦いに勝利したらゴッドゲートへの侵入を手伝うと言う。バンたち3人はオタクロスが操るLBX「パーフェクトZX3」の前に苦戦を強いられるが、カズヤの犠牲やバンとオーディーンの新必殺技「グングニル」などの活躍により見事勝利しオタクロスにゴッドゲートに侵入することを手伝ってもらえることになった。

ゴッドゲート攻略とフェンリルの登場

戦いに勝利しゴッドゲートに侵入することになったバンたちだが、オタクロスはネットワーク内部に入るには多くのトラップがあるため「LBXをデータ化し送り込むこみ進んでいくことが一番の近道だ」と言う。またネットワーク内部に送り込めるのは2体のLBXだけだとオタクロスが告げると、バンはカズヤを選び、2人はネットワーク内に向かうことになった。
バンたちはオタクロスの助けもあり、見事ゴッドゲートに侵入することができたがその中にはイノベーターが作り上げた巨大なバーチャルLBX「ハーデス」がいた。凄まじい力で襲い掛かかってきたためカズヤのハンターは倒されてしまう。バンのみで戦うことになり戦況は不利かと思われたが、そこには山野博士のメッセージとともにLBX『フェンリル』の姿があった。フェンリルはカズヤの元へと近付き山野博士の「君ならきっと使いこなせる」というメッセージとともにカズヤの物となった。そのフェンリルの驚異的な活躍もありハーデスを倒すが解読コードを盗られてはならないイノベーターは最終防衛プログラムを起動させ、メタナスGXの内部データごと解読コードを含めて破壊してしまう。それによってプラチナカプセル解読コードがネットワーク内にバラバラに飛び散ってしまう。

アキハバラキングダム

飛び散ってしまった解読コードを集めるにはただ一つ、『アキハバラキングダム』というLBX大会に出場して優勝しアキハバラキングとなり、アキハバラにいる多くのハッカーたちに協力してもらうことが必要だとオタクロスは言う。バンたちはアキハバラキングダムで優勝するためジンやキタジマ模型店で特訓を重ね大会本番を迎える。大会は3人のチーム戦でオタクロスの独断によりバン、仙道、郷田チーム。ジン、アミ、カズヤチームに決まった。双方のチームとも出場していたハッカー軍団やオタレンジャーたちを倒し決勝戦で相対することになる。決勝戦は3対3でのバトルだったが仙道、郷田ともにジンに敗れバン1人で戦う不利な状況になるが3人が攻撃一辺倒になっている隙を突き、オーディーンのグングニルが刺さり見事勝利する。優勝しアキハバラキングへの挑戦権を得たバンたちは5歳児が操る『アポロカイザー』と戦うことになる。アポロカイザーの「神速剣」の前にバンたち3人はあと一撃食らえば負けてしまう状況の中バンは神速剣使用後は少しの間、行動不能になる弱点を見抜き郷田と仙道の犠牲もありバンたちはアキハバラキングになった。
キングになったバンはアキハバラ中にいるハッカー軍団の力を借りデータを修復してもらうことに成功する。解読コードを手に入れ、宇崎と合流しタイニーオービット社へ向かおうとするがまたしてもイノベーターがバンたちの前に現れる。

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