HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『HUNTER×HUNTER』は1998年より『週刊少年ジャンプ』で連載開始した冨樫義博による漫画作品である。
主人公のゴン=フリークスは父親のジン=フリークスと出会うため、ジンの職業、ハンターとなるべく冒険を始めるところからストーリーが展開される。他生物を食べてその特徴を次世代に反映させる昆虫、キメラ=アントや暗黒大陸など、架空の生物や土地が数多く登場する。作者の描く独特の世界観と、念能力という異能力を用いたキャラクターのたちの高度な駆け引きが人気を博している。

クラピカはついに、一族の敵である幻影旅団の一人、ウボォーギンと対峙する。クルタ族を殺したことについて、悔いるどころか、記憶の片隅にもないという態度のウボォーギンに、クラピカは最初から激昂し、戦いを挑む。
ところが、ウボォーギンは念能力六系統の中で、最も戦闘に適した強化系の能力者であり、加えて恵まれた肉体を有している。対するクラピカは、オーラを物質化する具現化系能力者であり、具現化した鎖で応戦していた。場が膠着する中、クラピカは、クルタ族特有の体質である緋の目を発動し、「特質系の私の能力。どの系統の能力も100%引き出せる。絶対時間!!」と言い放った。

ウボォーギンは数人の殺し屋を前にしても動じない胆力とそれらを撃退する強さを有している。それほどの相手を前に苦戦するかに見えたクラピカだったが、このセリフの直後、ウボォーギンを圧倒し始める。
そのインパクトに加え、六系統すべての能力を100%引き出せるという発言は、読者を驚愕させた。念能力は自身が有する系統のみ完璧に極められ、他の系統は習得することは出来ても、100%極めることは出来ないという設定があるからだ。このセリフはすべての系統を操るクラピカの計り知れない強さへの期待感を煽る名言といえるだろう。

「仮にお前達から秘密が漏れたとしても私はもう何1つ後悔しない 私はいい仲間を持った」

ヨークシン編で幻影旅団の偽の死体が見つかった後、クラピカはゴンたちと合流する。そこでゴンに、まだ相手の記憶を読み取る奴が生きているということを告げられながらも、クラピカは旅団のメンバーを捕らえるために、自分の能力をゴンたちに教えた。「どうしてそんな大事なことを」といきり立つゴンを前に、クラピカは穏やかな表情で「仮にお前達から秘密が漏れたとしても私はもう何1つ後悔しない 私はいい仲間を持った」と告げるのだった。復讐することしか頭になかったクラピカが、仲間という大事なものができたと分かる名セリフ。

「ここから先は慎重に言葉を選べ」

ハンター協会の会長を選抜する選挙を経て、パリストン=ヒルとジンはハンター協会の最高幹部である十二支んを抜けた。その抜けた穴を埋めるため、そして、ベゲロセ連合国、サヘルタ合衆国、オチマ連邦、ミンボ共和国、クカンユ王国の五か国からなる近代5大陸、通称V5から与えられた任務を遂行するため、十二支んたちは選挙で注目を集めたレオリオをスカウトする。レオリオはそのスカウトに対し、十二支んにもう一人分の枠があることを確認し、クラピカを推薦した。
十二支んの一人であるミザイストム=ナナはクラピカを十二支んに勧誘するため、彼の元へ向かう。ミザイストムはクラピカに、レオリオから事情を聴いていることを告げたうえで、作中で外の世界と呼ばれる場所、暗黒大陸への動向を依頼するが、クラピカはそれを断った。ミザイストムはそんなクラピカに対し、殺された仲間の目を探しているのだろうと語りかけると、クラピカは「ここから先は慎重に言葉を選べ」と告げたのだった。

クラピカが一族の目、緋の目を集めるためにハンターになったことは、ここまで物語を読んだ読者にとっては自明の理である。一族の目を回収するという目的を達するため、クラピカはなおも動き続けている。クラピカの揺るがない決意を示す名言である。

レオリオ=パラディナイトの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「金さ!!金さえありゃ何でも手に入るからな」

ハンター試験を受験することにしたゴンは試験会場へと向かう船に乗った。その船内には、大勢のハンター志望者がいたが、その多くが、船酔いによりぐったりとしていた。
そんな中、平気な顔をしていたゴン、クラピカ、レオリオは船長に呼び出される。三人はハンターを志す動機を尋ねられる。
最初は回答を拒否していたレオリオだったが、船長からハンター試験は既に始まっており、船内で既にふるいにかけていると告げられたため、「金さ!!金さえありゃ何でも手に入るからな」と志望動機を語った。

このセリフはレオリオの軽薄な印象を強めるものだった。だが後にレオリオは難病の友達を救いたかったが、医療費を払えなかったという過去があったと判明する。レオリオはその一件で医者を志し、友達と同じ病気で苦しむ子供を治して「金なんか要らねえ」と言えるようになるのが夢だが、そのためには大金が必要だと語る。
彼のそのような一面も踏まえると見方が変わる、深いセリフである

「相手が『もう帰ってくれ』って言ってからが本当の商談だぜ」

ヨークシンシティという都市でゴンやキルアと合流したレオリオ。彼は合流して早々、ゴンたちが買おうとしていた携帯電話に口を出し、そのまま店主相手に値切りを始める。交渉術に驚くキルアに対し、レオリオは「相手が『もう帰ってくれ』って言ってからが本当の商談だぜ」と告げる。金に執着を見せるレオリオらしいセリフである。

「いっぺん死ね!!」

ネフェルピトーを倒すために、「制約」と「誓約」によって莫大な力を得たゴンは、その代償として、死の危機に瀕していた。そんなゴンを見舞うために、キメラ=アントの討伐に携わったモラウたちはもちろんのこと、レオリオなど仲間たちが集結し、容体を見守っていた。その一方で、ハンター協会の次期会長を決める選挙は粛々と続いていた。レオリオはその選挙に、ゴンの父親であるジンも関わっていることを知り、選挙会場へと向かう。選挙の運営側の席に座るジンに対し、レオリオはゴンを見舞いに行かなくてよいのか問うが、ジンはすでに仲間が大勢いるのだから行く必要がないと宣言。その発言に対し、レオリオは激高し、念能力でジンを攻撃する。席から吹き飛んだジンに対し、レオリオは「いっぺん死ね!!」と言い放った。

レオリオは物語の初期からゴンと関係を持っている仲間である。ゴン、キルア、クラピカ、レオリオの四人の中では最も、念能力の習得が遅れていた彼だったが、満を持して再登場した後、初めて念能力を使ったのがこのときである。このセリフは、レオリオがようやく能力を発動したというインパクトを残すとともに、レオリオのゴンに対する仲間意識を象徴するセリフともいえる。

「オレが会長になったら協会を私物化するからな!」

ジンを殴り倒したことで、なぜか会長候補となってしまったレオリオ。その所信表明で「オレが会長になったら協会を私物化するからな!」と言い、重症のゴンを助けてほしいと述べた。レオリオの人の好さが良く出ているセリフ。

ヒソカ=モロウの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「今みたくボクの顔に一発ぶち込むことができたら受け取ろう♦それまでそのプレートは君に預ける」

ハンター試験最中、ヒソカがゴンに放った一言。
ヒソカはハンター試験クリアに必要な自身のプレートをわざとゴンに渡す。しかし真っすぐな性格のゴンは正規法でなければ意味がないと受け取りを拒否する。何故かゴンを生かそうとするヒソカはゴンを殴りプレートおいて去っていく。そんな去り際に「今みたくボクの顔に一発ぶち込むことができたら受け取ろう♦それまでそのプレートは君に預ける」とセリフを残す。
この先何があっても勝ちたい、悔しい、とゴンをさらに強く成長させる名言である。

「通さないよ♠ってか通れないだろ?」

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