ルーシー・スティール(スティール・ボール・ラン)の徹底解説・考察まとめ
ルーシー・スティールとは『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの第7部に当たる『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』に登場する人物で、ストーリーの軸となる大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」を主催したスティーブン・スティールの妻。流した涙が固形化しカッターになり、切り付けられた者の運命を操るスタンド「チケット・トゥ・ライド」という能力を持つ。14歳という幼さだが、夫を愛しぬく強い意志と行動力を持ち、夫を守るために物語の裏で暗躍するファニー・ヴァレンタインと対決した。
ディエゴの消滅後、シェルターの前でルーシーとスティーブンが会話をする場面があり、スティーブンは「ディエゴによってシェルターは施錠され、そのディエゴが消滅したことによって遺体は誰のものでもなくなった。ディエゴには所有者の"資格”がなかったということなのだろう」と話す。ルーシーはそれに対し「"資格”…」と呟き、意味深に自らの手を眺めてから「施錠されたわ…"遺体”は地下深く納骨されてしまったのね」と言う。作中では明言されていないが、ルーシーがシェルターを施錠したことを示唆している。
また、ディエゴはレース失格となり、大陸横断レースはポコロコが総合優勝を果たし、優勝賞金60億円を手にした。多数の死亡者が出て非人道的レースとの批判が各方面から上がりはしたが、レースによる経済効果が7兆円と発表され、プロモーターのスティーブンが個人的利益全額を各方面に寄付すると発表すると批判は止んだ。
こうして、4ヵ月に渡って行われた大陸横断レース「スティール・ボール・ラン・レース」は閉幕した。
ルーシー・スティールのスタンド能力
スタンドとは
生物の生命エネルギーと精神エネルギーが形をもった像とした現れたものを「スタンド」という。
スタンド能力とは、超能力をビジュアル化したようなもの。
スタンド能力を持つ者を「スタンド使い」と呼ぶ。スタンドが傷つくとスタンドを持つ本人の体(作中では本体と呼ばれている)も傷つき、スタンドはスタンドでしか倒せない。
また、スタンドはスタンド使いにしか視認できない。名前の由来は「傍に立つ」という意味の「スタンド・バイ・ミー」から。
涙の乗車券(チケット・トゥ・ライド)
ステータス
破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - E / 持続力 - C / 精密動作性 - E / 成長性 - C
能力:流した涙が固形化しカッターになり、切り付けられた者の運命を操る
ルーシーが流した涙が固形化しカッターになり、切り付けられた者の運命を操る能力。
切り付けられた者は、自然とルーシーの望む方向の未来へ導かれてゆく。
追手が怪我をした場所を繰り返し負傷し死亡する、馬車の運転手が馬車を降りようとするたび不幸に見舞われ馬車に戻らざるを得なくなる、など。
厳密にはルーシー自身がスタンドの本体ではなく、あくまでも聖人の遺体によりもたらされた能力。
ルーシー・スティールの関連人物・キャラクター
スティーブン・スティール
ルーシーの夫であり、ストーリーの主軸となる大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」を主催した人物。
スティーブンがレースを企画するも相手にされず、落ちぶれていた頃に子供のルーシーに声を掛けられ、それをきっかけに立ち直った。
数年後恩返しのためにルーシーの家を訪ね、彼女が借金のかたマフィアに奉公に出されることを知ると、ルーシーと法的に結婚してマフィアと話をつけ、救出した。
それ以来、ルーシーとスティーブンには奇妙な信頼関係が生まれる。
ファニー・ヴァレンタイン
アメリカ合衆国大統領であり、レースを利用して聖人の遺体を回収しようと企てる物語の黒幕。
元軍人であり、愛国心が非常に強く目的の為ならば手段を問わない性格で、アメリカ合衆国の繁栄のために行動している。
パラレルワールドを自在に行き来することができ、他者を異世界へ引きずり込むこともできるスタンド能力「Dirty Deeds Done Dirt Cheap(いともたやすく行われるえげつない行為)」を持つ。
妻であるスカーレット夫人と入れ替わったルーシーに気付いた後も、ルーシーのことを気に入り子孫を残すために体を求めた。
マウンテン・ティム
レースの参加者。人格者であり、賞金首の追跡の経験もあるカウボーイであることから、レース中に起こった殺人事件を調査する保安官助手に任命される。
ロープ上に限り、自分または触れた相手の肉体をバラバラにして移動することができるスタンド能力「オー!ロンサム・ミー」を持つ。
大統領に追い詰められたルーシーから電話を受け、その場に駆け付けて彼女を救った。ルーシーに好意を抱いていて思いを告げるが、気持ちは受け取ってもらえなかった。
ルーシーと別れた後、ブラックモアと戦闘になり殺害される。
ジョニィ・ジョースター
レースの参加者。ジャイロと共に、ゴールを目指しながら聖人の遺体を集めている。
天才ジョッキーだったが、銃で撃たれて下半身不随の身となった。性格はやや傲慢で、下半身不随のコンプレックスが強いが、窮地に立ち向かう勇気も持っている。
爪を回転させて物体を切り裂いたり、銃弾のように射出できるスタンド能力「タスク」を持つ。
物語の最終局面で大統領と直接対決となり、勝利した。
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目次 - Contents
- ルーシー・スティールのプロフィール・人物像
- ルーシー・スティールの来歴・活躍
- 生い立ちとスティーブンとの出会い
- 大統領の思惑とルーシーの決意
- 大統領夫人を誘惑
- 決死の潜入
- 潜入失敗と懐胎
- ルーシーの遺体化と遺体の行方
- ルーシーのその後とレースの結果
- ルーシー・スティールのスタンド能力
- スタンドとは
- 涙の乗車券(チケット・トゥ・ライド)
- ステータス
- 能力:流した涙が固形化しカッターになり、切り付けられた者の運命を操る
- ルーシー・スティールの関連人物・キャラクター
- スティーブン・スティール
- ファニー・ヴァレンタイン
- マウンテン・ティム
- ジョニィ・ジョースター
- ジャイロ・ツェペリ
- スカーレット・ヴァレンタイン
- ホット・パンツ
- ディエゴ・ブランドー
- ルーシー・スティールの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「…わたしの名前はルーシー・スティール…… わたしが愛しているのはただのひとり…夫だけです。スティールという姓あってこそのルーシー」
- 「この時点で……やめるわけにはいかなくなった…………やらなきゃやられる… 大統領の胸の中にある"心臓部”を奪って…この政府公邸を脱出する!あいつを倒す……」
- ルーシー・スティールの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 名前の由来はイギリスのロックバンド「The Beatles(ザ・ビートルズ)」の 楽曲「Lucy in the Sky with Diamonds(ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ)」から
- スタンド名の由来は「The Beatles(ザ・ビートルズ)」の楽曲「Ticket to ride(涙の乗車券)」から