マジェント・マジェント(スティール・ボール・ラン)の徹底解説・考察まとめ
マジェント・マジェントとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第7部『スティール・ボール・ラン』の登場人物で、「ウェカピポ」とコンビを組んでいる大統領の刺客。ジャイロ達をコンビで襲撃するも、左目を失い戦闘不能になる。その後、裏切り行為をしていたウェカピポに復讐するため再登場する。スタンドは「20th センチュリー・ボーイ」。スタンドを身に纏っている間は、全てのダメージが地面や周囲に拡散され、絶対無敵の防御能力を誇る。最後は馬車諸共川に沈み、スタンド能力を解除できず川底に沈み続けることを選択する。
マジェント・マジェントのプロフィール・人物像
マジェント・マジェントとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第7部『スティール・ボール・ラン』の登場人物で、「ウェカピポ」とコンビを組んでいる大統領の刺客。「ジャイロ・ツェペリ」と「ジョニィ・ジョースター」を6thステージの極寒地帯で襲撃する。
黒のコートにシルクハットという服装で、馬には乗らずそりに乗って移動する。マジェントは、ウェカピポに対して冗談を言って打ち解けようとするが、ウェカピポからは「下っ端のクズ」として扱われている。物事を軽く見る癖があり、ウェカピポからの評価を著しく下げてしまっている。
スタンドは「20th センチュリー・ボーイ」。このスタンドを体にかぶせている間は、全てのダメージが地面や周囲に拡散され、絶対無敵の防御能力を誇る。しかし、スタンド発動中は一切の身動きを取ることができない。
ウェカピポの「レッキング・ボール」と、マジェントの絶対的な防御力でジャイロ達を追い詰めていく。マジェントのスタンド「20th センチュリー・ボーイ」は攻撃が出来ないため、マジェントは拳銃を使っていた。ジャイロを拳銃で打ったが、その弾丸を利用して攻撃をされる。マジェントはスタンドでその弾丸を防御して弾き返すが、スタンド能力を解いた瞬間、頭上から弾いた弾丸が顔を貫いた。マジェントは左目を失いその場で戦闘不能になる。
戦闘終了後、極寒の地を一人彷徨うマジェントであったが「ディエゴ・ブランドー」に助けられる。偏頭痛や鼻水が止まらないなど、後遺症がありながらも生き残り再登場することとなる。マジェントは、用済みになったSBRレースの主催者「スティーブン・スティール」を暗殺するため、スティーブンの元に来ていた。馬車に乗っていたスティーブンに銃弾を打ち込んだマジェントであったが、そこにウェカピポが現れる。
極寒の地に置いて行かれ、ジャイロ達に協力をしているウェカピポを裏切り者とみなし、復讐心を燃やす。マジェントは戦闘の末、体に巻き付けていたダイナマイトで自爆し、ウェカピポを追い詰める。とどめを指す際に油断したマジェントにワイヤーが絡まり、そのワイヤーが絡んだまま川底に落とされた。
沈んでいくマジェントは、溺死を防ぐためスタンドを発動した。スタンドを解除すれば溺死し、スタンドを解除しなければ川底で身動きが取れないことに気づく。考えに考えた末マジェントは、スタンド能力を解除できず川底に沈み続けることを選択する。最終的には待つ事と考える事をやめた。
マジェント・マジェントの来歴・活躍
5thステージ 極寒地帯での襲撃
マジェント・マジェントは、6thステージの極寒地帯にて、主人公ジャイロとジョニィを襲撃した大統領の刺客である。黒のコートにシルクハットという服装で、馬には乗らずそりに乗って移動する。
マジェントはマイナス35度の極寒で咳をした飛沫が手で氷になった際、ペロペロとその氷を舐めていた。ウェカピポとはコンビで登場し、ウェカピポに冗談を言って打ち解けようとするマジェントだったが、無視されてしまう。
ウェカピポはジャイロと同じネアポリス王国の出身であり、王国に恨みを持っていた。妹のために鉄球での正式な決闘を行うも、相手が権力者の息子だったため、決闘には勝てたが、国外追放となってしまう。そんなウェカピポをマジェントは信じており、安心していたが「ツェペリ一族の鉄球に敬意を払え」と忠告される。
ジャイロとジョニィが凍った湖に差し掛かった際、ウェカピポは攻撃を仕掛け、鉄球をジャイロに向かって投球した。その鉄球とウェカピポを見たジャイロは、自分の祖国の人間だと確信し驚愕する。ウェカピポの鉄球はツェペリ家の鉄球と違い、鉄球に衛星と呼ばれる小さな玉がはめ込まれている。鉄球本体を投げた後に衛星が弾け飛び追撃する。
ウェカピポの鉄球は「レッキングボール」またの名を「壊れゆく鉄球」と呼ばれているものであり、王族護衛用の鉄球である。またこの鉄球には「左半身失調」という能力があり、衛星に触れなくても、衝撃波で左半身の感覚全てが一時的になくなる効果を持つ。
ジャイロはこの鉄球について知っていたため、ジョニィに状況を説明し、感覚がある右側で敵を見るよう指示する。するとジャイロの見えていない左側に、マジェントが銃を持って近づいていた。
銃を撃とうとするマジェントに、ジョニィは爪弾を撃ち込む。マジェントは自らのスタンド「20th センチュリー・ボーイ」を発動させる。このスタンドを身に纏っている間は、どんなダメージも周囲に分散させてしまうため、絶対無敵の防御力を誇る。マジェントはジャイロ達の隙をついて能力を解除する。能力を解除したマジェントは狼を銃撃した。
敬意を欠き戦闘不能となるマジェント
狼を銃撃したマジェントに疑問を抱くジャイロとジョニィ。そんな中、ウェカピポのレッキングボールにより、ジャイロとジョニィはまたもや左半身失調してしまう。機を狙っていたマジェントは再び左側からジャイロ達に接近する。
まずは、ジャイロに狙いを定め、勝利を確信していたマジェントであったが、ジャイロの鉄球が見えていないはずの左側に飛んできた。完全に油断していたマジェントは鉄球で肩を抉られてしまう。
それに怒ったマジェントはジャイロに弾丸を撃ち込む。しかし、これはジャイロの策略であり、わざと撃たれていた。それをマジェントへウェカピポが忠告すると、案の定ジャイロはその打ち込まれた弾丸をマジェントへ撃ち込み返した。
ウェカピポの忠告もあり、間一髪「20th センチュリー・ボーイ」を発動させることに成功する。絶対防御に弾かれた弾丸は真上に飛んでいった。攻撃を防いだマジェントは、次こそジャイロに弾丸を撃ち込み殺すために能力を解除した。
そして最後の一発を放とうとした瞬間、頭上から真上に飛んでいった弾丸が降ってきた。この弾丸は左の顔を貫き、重傷を負ったマジェントはこの場で一度リタイアすることとなった。
弾丸の後遺症
7thステージ終了後マジェントは再び登場する。SBRレースの主催者「スティーブン・スティール」を暗殺しに来たのだ。用済みとなったスティーヴンを始末するため送られたマジェントだが、顔の左側には大きな傷が残っていた。
ジャイロとジョニィとの戦闘により、左目を失い、偏頭痛と鼻水やヨダレが止まらないという後遺症を残していた。スティーブンに「二週間極寒の地で彷徨わず、飛行機ですぐ治療できていれば」とマジェントは嘆いていた。スティーブンに用件を聞かれたマジェントは「用済みだ」と言ってスティーブンを銃撃した。
ウェカピポへの復讐
マジェントがスティーブンを撃った時に、ウェカピポが近くに来ていた。ジャイロ達と協力関係になったウェカピポは、スティーブンの妻「ルーシー・スティール」を守るようジャイロ達に依頼されていた。護衛対象であるルーシーの居場所を聞くために、スティーブンの元にやって来たのである。
ウェカピポはスティーブンが乗っている馬車に銃の跡があることに気づく。馬車の中を見ると、マジェントに撃たれたスティーブンが血を流していた。マジェントはウェカピポに気づかれないように、馬車の上から奇襲を仕掛けた。ウェカピポも気配を察知し、レッキングボールで応戦し、お互いにダメージを受ける。
マジェントは極寒の地に置き去りにされ、戦闘後にジャイロ達に協力していたウェカピポを恨み、復讐心を燃やしていた。単独でスティーブンのところへ来たのも、ウェカピポが現れることを見越しての行動であった。ウェカピポは極寒の地で死んだと思っていたマジェントが現れ、驚愕する。
ウェカピポは動揺しながらも、再びレッキングボールを投球する。マジェントも「20th センチュリー・ボーイ」を発動し、絶対防御で応戦する。馬車の上での戦闘中、ウェカピポは大統領夫人とルーシーの写真を目にする。そこでウェカピポは、ルーシーが大統領夫人に化けて大統領の側にいることを悟る。そして、マジェントがこの写真を所持していたことから、マジェントも大統領夫人がルーシーだと気づいていると確信した。正体に気づいたマジェントをなんとしてもここで始末することをウェカピポは決意する。
マジェント・マジェントの最期
マジェントの衣服からトカゲのような生き物が走り去っていった。スタンドで身を固め、衣服の下から煙が出始めたマジェントに、不信感を抱いたウェカピポは衣服を脱がせた。煙の正体はダイナマイトであった。マジェントは体にダイナマイトを巻き付けていたのである。
スタンド発動中は絶対無敵のマジェントだからこそ可能な戦術に、「少なめの脳ミソで良く考えたな」と焦るウェカピポ。スタンドを発動する前に点火しており、爆発寸前であった。
スティーブンが爆発に巻き込まれない様、鉄球で馬車の外へスティーブンを弾き出した。さらに、左半身失調の効果を馬に与え、右に大きく急旋回させることで、爆発の被害を最小限に抑えた。ウェカピポとマジェントは川に放り出された。
ウェカピポは、被害を最小限にしたものの、木片が背中に刺さり重傷を負ってしまう。満身創痍のウェカピポを見たマジェントは能力を解除。ウェカピポが常に自分を馬鹿にしていたことに文句を言いながら、銃弾を撃ち込む。とどめの一撃を放とうとした瞬間、車軸のワイヤーが体に巻きついた。
ウェカピポは、マジェントの体にワイヤーと重りが巻き付くよう、あらかじめ鉄球を投げていた。ワイヤーが巻き付いたマジェントは川底に沈んていった。このままでは溺死してしまうと考えたマジェントは「20th センチュリー・ボーイ」を発動する。
水中であっても、スタンドを発動している限りは死ぬことはない。しかし、スタンド発動中は身動きが取れないため、陸へ上がることができない。だからと言ってスタンドを解除してしまうと溺死してしまう。自分の力ではどうしようもない状況になってしまった。
マジェントは、極寒の地から自分を救ってくれた「ディエゴ・ブランドー」が、きっとまた助けてくれると希望を持っていた。ウェカピポが戦闘中に見たトカゲのような生き物はディエゴのスタンド「スケアリー・モンスターズ」の恐竜だったのだ。
最初はディエゴに期待していたマジェントであったが、いつまで経っても変わらないデラウェア河の流れと現状に、待つ事と考える事をやめた。
マジェント・マジェントのスタンド:20th センチュリー・ボーイ
スタンドとは
「スタンド」とは、その人を守ってくれる守護霊のようなものである。スタンドはひとりの人間につき一能力。スタンドを自由自在に意志で操れる人間を「スタンド使い」と呼ぶ。
スタンドを傷つけられると、スタンド使いも傷つく。またスタンドはスタンドでしか倒せない。スタンドという名称は「そばに立つ(スタンド・バイ・ミー)」という意味から来ている。
スタンドは基本的に普通の人間には見る事ができず、スタンド使いから離れれば離れるほどスタンドのパワーは弱くなる(『ジョジョの奇妙な冒険』15巻124ページより抜粋)。
ステータス
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荒木飛呂彦の漫画シリーズ『ジョジョの奇妙な冒険』第7部『スティール・ボール・ラン』は、シリーズの7作目でありながら第6部までとは別の世界線の物語となっている。しかし全く別の世界というわけでもなく、人物や能力、台詞など、第6部までに登場したものに近いものがたくさん出てくる。例えば主人公のひとりであるジョニィの本名は第1部の主人公と同じ「ジョナサン・ジョースター」だ。ここでは『スティール・ボール・ラン』に登場するセルフパロディを紹介する。
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[誰が好き?]ジョジョの奇妙な冒険・敵キャラクターまとめ[第3部]
濃いキャラクター達や歴史に残る名言を残した人気マンガ、『ジョジョの奇妙な冒険』の敵キャラクターを各部、登場順でまとめました。 第3部からは「スタンド」の概念が登場したので、見えるスタンドは本体の下に表示してあります。
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目次 - Contents
- マジェント・マジェントのプロフィール・人物像
- マジェント・マジェントの来歴・活躍
- 5thステージ 極寒地帯での襲撃
- 敬意を欠き戦闘不能となるマジェント
- 弾丸の後遺症
- ウェカピポへの復讐
- マジェント・マジェントの最期
- マジェント・マジェントのスタンド:20th センチュリー・ボーイ
- スタンドとは
- ステータス
- 能力:本体が身に纏っている間は全てのダメージを無効化する
- マジェント・マジェントの関連人物・キャラクター
- ジャイロ・ツェペリ
- ジョニィ・ジョースター
- ウェカピポ
- スティーブン・スティール
- マジェント・マジェントの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「悲しいよォォォ~ 『ヒマラヤ雪男の涙』…」
- 「オレの様な人間をクズ扱いしやがってッ!失うものがねえ人間が 一番恐ろしいって事を思い知るがいいぜ!オリコーさんよォォオオオ」
- マジェント・マジェントの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- マジェント・マジェントの由来は日本のヒップホップグループ「SOUL'd OUT」の楽曲「Magenta Magenta」
- スタンド名の由来はイングランド出身のロックバンド「T.REX」の楽曲「20th Century BOY」