ブラックモア(スティール・ボール・ラン)の徹底解説・考察まとめ
ブラックモアとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第7部『スティール・ボール・ラン』の登場人物で、SBRレースを裏で支配している大統領の部下。晴れでもレインコートを見に纏い、傘を持ち歩いている。スタンドは雨を固定することができる「キャッチ・ザ・レインボー」。口癖は「スイませェん」で自信が無さそうに振る舞っている。大統領の屋敷に侵入した「ルーシー・スティール」の追跡者として登場する。ルーシーが主人公「ジョニィ・ジョースター」と「ジャイロ・ツェペリ」に助けを求め、最後はジャイロの鉄球を受け死亡した。
ブラックモアのプロフィール・人物像
ブラックモアとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第7部『スティール・ボール・ラン』の登場人物で、SBRレースを裏で支配している「ファニー・ヴァレンタイン大統領」の部下。
晴れでもレインコートを見に纏い、傘を持ち歩いている。保安関係を担っており、大統領の屋敷の侵入者を追う立場として登場する。保安関係の中でもスタンド関係がブラックモアの管轄であり、スタンド能力を有した敵を対象に任務を遂行している。
いつも自信が無さそうに振る舞っており、口癖は「スイませェん」と自信がない様な態度をとっているが、とても優秀な人物である。優れた洞察力と観察眼で、わずかな証拠から侵入者の正体が「ルーシー・スティール」であることを突き止める。レースの主催者「スティーブン・スティール」の妻ルーシーは、レースに協力していた大統領の真の目的が、聖人の遺体を集めることだと知る。
ルーシーはレースが終了すれば、夫のスティーブンと共に口封じのため始末されることを知り、遺体の在処が記されたメモを盗み出した。そのためブラックモアは、犯人であるルーシーを追うこととなる。
ルーシーがレースの参加者「マウンテン・ティム」に助けを求めたことで、マウンテン・ティムがルーシーを屋敷から救い出す。しかし、ブラックモアは外で出会ったマウンテン・ティムを犯人の協力者だと確信し、スタンド「キャッチ・ザ・レインボー」で殺害する。ブラックモアのスタンドは、雨を固定する能力があり、雨を鋭利なワイヤーのようにして敵を切り裂くことができる。
マウンテン・ティム殺害後、ルーシーが犯人であると確信したブラックモアは、ルーシーを追跡する。ルーシーに追いつきメモを回収するも、遺体に魅了されてしまい、その隙をつかれて致命傷を負ってしまう。
逃げたルーシーは、主人公「ジョニィ・ジョースター」と「ジャイロ・ツェペリ」に助けを求めた。致命傷を追いながらも、雨で傷を固定したブラックモアは瞬く間にルーシーに追いつく。ルーシーから遺体を奪おうとするが、最後はジャイロの鉄球を受け死亡した。
ブラックモアの来歴・活躍
侵入者
ブラックモアは、大統領の屋敷の侵入者を追う立場として登場する。保安関係を担っており、自信がなさそうな言動とは裏腹に、優れた洞察力と観察眼を持っている優秀な人物である。
聖なる遺体を集めるために、レースに協力している大統領は、滞在している屋敷の屋上に鳩小屋を設置していた。遺体の場所が記されたメモを、鳩が持ってくる手筈になっており、大統領とブラックモアは、屋上に鳩が来ていないか確認しに来た。鳩は鳩小屋に戻っておらず、情報を持ち帰れていないと思った大統領。しかし、ブラックモアの観察眼は鋭く、錠前が壊れていることや、すでに鳩は一度戻ってきたことに気づいた。
さらにこの日は雨が降っており、雨に濡れた足跡が二羽分付いていた。1羽だけ鳩小屋に戻っており、もう1羽が行方不明だということに気がついたのだ。行方不明の1羽は、犯人であるルーシー・スティールが、鳩小屋の下で抱き抱えていた。その鳩がルーシーから逃げ出し、飛び去るとブラックモアは突然現れた鳩を追いかけた。スタンド「キャッチ・ザ・レインボー」の能力で雨を固定し、空中を歩くブラックモア。追い付いたブラックモアは鳩を食いちぎった。
鳩を調べてみると、鳩の足には小さなボトルが付いており、そのボトルからメモが抜き取られていることが判明した。何者かがメモを抜き取ったことを確信した大統領は屋敷を封鎖し、大統領の部下とブラックモアは犯人の追跡を始めた。
その間ルーシーは、見つからずに屋敷内へと戻るが、自らが疑われることを恐れて屋敷内を逃げていた。ブラックモアは持ち前の洞察力と観察眼でルーシーを追い詰めていく。
協力者マウンテン・ティム殺害
屋敷を封鎖し、犯人を捕まえようとする大統領。ブラックモアは犯人像を的確に捉えていた。鳩小屋の近くに潜んでいたことから、スタンド使いではないことが判明した。なぜならスタンド使いであれば隠れるなどせずとも、逃走することができたためである。スタンド使いではないとすると、身内の犯行ということになる。優秀な推理力で犯人像を割り出した。「そいつがメモを食べていたら胃を切り開いて取り戻します」と任務のためなら冷酷な一面があることがわかる。
屋敷を封鎖されたことでルーシーは、絶体絶命の危機に陥る。そんな窮地からルーシーを救ったのは、マウンテン・ティムであった。ルーシーは追い詰められた部屋で電話をしており、マウンテン・ティムに協力を仰いでいた。大統領とブラックモアは、部屋に強行突入するも、犯人を取り逃すこととなる。しかし、部屋の状況から改めて犯人は、スタンド使いではないことが判明した。ブラックモアはルーシーが、電話で協力者を呼び、逃げたことを推察した。
一方、マウンテン・ティムと救出されたルーシーは別行動を取り、ルーシーはメモに記載してある遺体の場所へと向かい始めた。遺体を先に見つけ出し、マウンテン・ティムから信用できる者として紹介されたジャイロ・ツェペリとジョニィ・ジョースターの元へ向かうことにした。
犯人を追跡していたブラックモアは、1人になったマウンテン・ティムを見つける。現場の近くにいたマウンテン・ティムに対し、ブラックモアは電話の相手を問い詰める。するとマウンテン・ティムは、問答無用で銃弾を打ち込んだ。しかし、ブラックモアには通用せず、マウンテン・ティムはキャッチ・ザ・レインボーで固定した雨に切り裂かれる。瀕死のマウンテン・ティムに対し、ブラックモアは電話の相手を再度問い詰めるが、口を割らないマウンテン・ティムを銃殺した。
マウンテン・ティムは口を割らずに死亡したが、ブラックモアはマウンテン・ティムのコートの濡れ具合から女性が犯人であることを確信した。
犯人ルーシー・スティールと追跡者ブラックモア
マウンテン・ティムを殺害したことで、犯人が女性であると確信したブラックモア。身内の女性で不審な行動をとっていた人物として、ルーシーが犯人であると確信する。すでに弁当を持って大統領の屋敷にいた夫に、もう一つ弁当を持ってきていたルーシー。その不審な行動が屋敷に近づくためのものであったと推理した。
急いで屋敷に戻り、ルーシーを探すブラックモアであったが、すでにルーシーは馬で外に出ていた。ルーシーは遺体の場所が記されていた場所に行き、聖人の脊髄を見つけ出し、その脊髄をジャイロ達に渡すため馬を走らせていた。ブラックモアが道中のルーシーに追いつき襲い掛かる。
そしてルーシーに対して「見えるか?この面が?」と問い、見えていないルーシーがスタンド使いではないことを確認したブラックモアは攻撃をやめた。脊髄を奪い取ったが、スタンド使いではない人間の処分は、ブラックモアの管轄外だということから、大統領に確認の電話を始めた。
あのお方の顕現と独占欲への罰
脊髄を手に入れ、大統領からの応答を待っていたブラックモアは、手に持っている脊髄に魅了されてしまう。ブラックモアは「自分にもこの遺体を欲する権利がある」と魔が差してしまう。すると周囲に異変が起きる。何もない荒野にいたはずが、街の中にいるブラックモア。動揺するブラックモアの前に「あのお方」が顕現する。自分の前にあのお方が顕現したことで、興奮するブラックモアであったが、ルーシーの銃弾が直撃する。ルーシーはさらに銃弾を打ち込んだ後、脊髄を取り返し、ジャイロ達の元に再び向かった。
周囲の風景が街から森に変わっていたのを見たブラックモアは、瀕死でありながら遺体の影響で空間が歪んでいることと、脊髄が他の遺体を求めていることを分析した。左腕の遺体を持っているジョニィが、近くに来ていることを悟ったブラックモアは再び動き出す。すでに死は免れない致命傷であったが、スタンド能力で雨を固定できるブラックモアは、傷口を雨で固定し延命していた。雨が止めば能力が解除され死ぬとわかっていながら、遺体を独占しようとした自分への「罰」だと考え、ルーシーを追跡するのであった。
ブラックモアの最期
ルーシーはついに、ジャイロ達の元にたどり着くことができた。遺体を奪った経緯と、マウンテン・ティムの死を説明するルーシーであったが、そこに再びブラックモアが現れる。ジャイロとジョニィの頭上に突如現れたブラックモアに、二人はすぐさま攻撃を仕掛ける。
しかしブラックモアは、キャッチ・ザ・レインボーの能力で瞬時に周囲の雨を固定した。鋭利で尖った雨に触れたジャイロとジョニィは、雨に触れた部分に体を貫通する傷を負ってしまう。ブラックモアはジャイロ達に「後で遺体を返してもらうぞ!」と言い、ルーシーから先に始末しようとする。
ジャイロは2投目の鉄球を投げた。1投目と全く同じ軌道で投げることで、腕を貫通した傷を固定された雨が通り抜けて投球する。ジャイロの鉄球は雨にぶつかり、再度防がれたかと思いきや、固定しているものが雨であるため、鉄球の回転の摩擦により蒸発していった。それでもなお怯まず、ルーシーを殺害しようとするブラックモアであったが、最後の一粒が蒸発したことで鉄球が直撃する。
何度も追跡してきたブラックモアを恐れ、ブラックモアは不死身だと思っていたルーシーだったが、雨が止んだことでスタンド能力が解除され、ルーシーから受けた銃弾の致命傷が開きブラックモアは死亡した。
ブラックモアのスタンド:キャッチ・ザ・レインボー
スタンドとは
「スタンド」とは、その人を守ってくれる守護霊のようなものである。スタンドはひとりの人間につき一能力。スタンドを自由自在に意志で操れる人間を「スタンド使い」と呼ぶ。
スタンドを傷つけられると、スタンド使いも傷つく。またスタンドはスタンドでしか倒せない。スタンドという名称は「そばに立つ(スタンド・バイ・ミー)」という意味から来ている。
スタンドは基本的に普通の人間には見る事ができず、スタンド使いから離れれば離れるほどスタンドのパワーは弱くなる(『ジョジョの奇妙な冒険』15巻124ページより抜粋)。
ステータス
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目次 - Contents
- ブラックモアのプロフィール・人物像
- ブラックモアの来歴・活躍
- 侵入者
- 協力者マウンテン・ティム殺害
- 犯人ルーシー・スティールと追跡者ブラックモア
- あのお方の顕現と独占欲への罰
- ブラックモアの最期
- ブラックモアのスタンド:キャッチ・ザ・レインボー
- スタンドとは
- ステータス
- 能力:自身が触れた雨を固定する
- ブラックモアの関連人物・キャラクター
- ルーシー・スティール
- ファニー・ヴァレンタイン大統領
- マウンテン・ティム
- ジョニィ・ジョースター
- ジャイロ・ツェペリ
- ブラックモアの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「スイませェん…わたしにはなんとも…」
- 「人には使命がある…肉体的な小さき『命』なぞ超越した大いなる使命が!!」
- ブラックモアの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ブラックモアの由来はアメリカのギタリストである「リッチー・ブラックモア」
- スタンド名の由来はアメリカのロックバンド「RAINBOW」の楽曲「キャッチ・ザ・レインボー」