マイク・O(スティール・ボール・ラン)の徹底解説・考察まとめ
マイク・Oとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第7部『スティール・ボール・ラン』の登場人物で、SBRレースを裏で支配している「ファニー・ヴァレンタイン大統領」の側近。語尾に「世界」をつける癖がある。金属に息を吹き込むことで風船のように膨らませ、バルーンアートのように変形させて操ることができるスタンド「チューブラー・ベルズ」の使い手。遺体を盗んだ「ルーシー・スティール」を救出しにきた「ホット・パンツ」のスタンド「クリーム・スターター」により、自分の顔が膨らみ破裂して死亡する。
マイク・Oのプロフィール・人物像
マイク・Oとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第7部『スティール・ボール・ラン』の登場人物で、SBRレースを裏で支配している「ファニー・ヴァレンタイン大統領」の側近。大統領夫人の警護も行っていることから、相当な能力と信頼がある有能な人物である。語尾に「世界」をつける癖があり、初登場時にディエゴ・ブランドーとの会話をさせるあたりが、旧世界のディオに対する原作者「荒木飛呂彦」の遊び心である。
第7部は第6部までの世界のパラレルワールドであり、第6部までの世界のディオは「世界(ザ・ワールド)」という時を止めるスタンドを持っていた。第7部のディオであるディエゴとマイク・Oの会話は、長年ジョジョを購読している読書にとって面白みのある会話である。
金属に息を吹き込むことで風船のように膨らませ、バルーンアートのように変形させて操ることができるスタンド「チューブラー・ベルズ」の使い手。ディエゴと大統領の契約により、裏切り者の情報を手に入れたマイク・Oは裏切り者の追跡を開始する。
レースの主催者である「スティーブン・スティール」の妻「ルーシー・スティール」が裏切り者であり、大統領が所持している遺体を大統領夫人に変装して盗み出そうとしていた。マイク・Oはスタンドで釘を犬のバルーンアートのように変形させ、屋敷に解き放った。
大統領にうまく近づいたルーシーであったが、マイク・Oの通称「バブル犬」に襲撃される。その現場に大統領夫人が現れ、自分に変装し大統領に近づいたルーシーに怒り、襲い掛かる。バブル犬と大統領夫人に襲われ、絶体絶命のルーシーであったがバブル犬が大統領夫人を誤殺してしまい、遺体を盗み出すことに成功する。
そんな状況をなんとか打破したルーシーを、窓から覗いていた人物こそがマイク・Oであった。ルーシーは大統領夫人殺害の瞬間を見られたと思い絶望するが、マイク・Oからは太陽光が窓に反射していてルーシーの姿は見えていなかった。もう一度光の反射を考慮してマイク・Oが窓を覗くと、そこには「ホット・パンツ」が立っていた。
ホット・パンツが屋敷内に侵入していることは異常事態のため、マイク・Oはすぐさま攻撃を行った。ホット・パンツがルーシーを隠してマイク・Oと戦っている最中、マイク・Oは大統領夫人の変わり果てた姿を目にする。その光景に動揺し激しい怒りを見せるマイク・Oであったが、ホット・パンツのスタンド「クリーム・スターター」により、自分の顔が膨らみ破裂して死亡する。
マイク・Oの来歴・活躍
ディエゴ・ブランドーからの重要情報
ミシガン湖畔にて、レース中のディエゴ・ブランドーに話し掛けてきた人物こそがマイク・Oである。マイク・Oはディエゴに裏切り者の情報を教えるよう言ってきた。ディエゴは主人公「ジョニィ・ジョースター」と「ジャイロ・ツェペリ」への復讐を手伝えば、裏切り者の情報を教えるという契約を大統領と行っていた。結果サンドマンをコンビとして与えられ、ジョニィ達を襲うが失敗した。復讐は成功しなかったものの、契約は契約のため、約束を守るようディエゴに催促しにきたのがマイク・Oであった。
ディエゴは「約束だったな…」と渋々情報を伝えることにした。天才ジョッキーのディエゴは、馬に乗っている人物の体重を正確に図ることができる。裏切り者はジャイロの馬に相乗りをしていた人物であり、体重は51kg。さらに馬の足跡から、その人物が女であることまでわかるという。半信半疑のマイク・Oであったが、絶対の自信を持って発言しているディエゴを見て、大統領の元へその情報を持ち帰った。
裏切り者の追跡
ディエゴの情報を持ち帰ったマイク・Oはその情報を大統領に伝えた。大統領は始め女ではないと否定したが、51kg以下の女で絞り込んだマイク・Oのデータを見て、女に絞り込んで捜査を進めることにした。大統領に「どう追い込むつもりだ」と問われたマイク・Oは、電話機を取り出した。この電話機はカンザスシティでルーシーが、遺体の在処が記載してあるメモを盗み出しピンチに陥った際、マウンテン・ティムに電話をした時の物である。
マイク・Oは徐に釘を取り出した。するとその釘を風船のように膨らませ、犬のバルーンアートを作ったのだ。これこそマイク・Oのスタンド「チューブラー・ベルズ」の能力であり、通称「バブル犬」に電話機の臭いを記憶させ追跡させるのであった。大統領から処刑の許可が下り、バブル犬がルーシーを追い詰めていくこととなる。
ファーストレディの誤殺とホット・パンツ
スティーブンの部下に政府は質問を繰り返していた。それを聞いた裏切り者であるルーシーはついに行動を起こす。自身が裏切り者であることがバレることは、時間の問題であると悟ったからだ。ルーシーは大統領夫人が借りていた図書館の書物から、大統領夫人がレズビアンであることを突き止める。大統領夫人に好意を持たせて近づこうという作戦だ。
その作戦は成功し、大統領夫人を眠らせることに成功する。大統領夫人を眠らせたルーシーは、ホット・パンツのスタンド「クリームスターター」で大統領夫人に変装した。大統領が昼寝をしている寝室に大統領夫人として侵入した。普段と違う行動に驚愕し警戒する大統領。そんな状況の中マイク・Oが放ったバブル犬が寝室までルーシーを追跡しに来た。
自分を追っているスタンド能力だと察知したルーシーは、強硬手段として大統領に一気に詰め寄り、指に付着させていた睡眠薬で大統領を眠らせた。眠らせた大統領から遺体を奪おうと試みるが、バブル犬に襲撃されてしまう。なんとか一匹を破裂させたルーシーであったが、大統領夫人が眠りから覚め姿を見られてしまう。
自分と同じ顔の人間が大統領の寝室にいることに驚く大統領夫人であったが、その正体がルーシーであると瞬時に察知した大統領夫人は、拳銃を容赦無くルーシーに向けて発砲する。バブル犬が一匹破裂したことを感知したマイク・Oも、大統領の寝室で何かが起こっていることを察知し、寝室へと向かうのであった。
大統領夫人はルーシーに「このあばずれがァァァ」と怒りを露わにして銃弾を容赦無く浴びせ、バブル犬の元になっていた釘をルーシーの脚に刺し、拷問のような攻撃を仕掛けてきた。大統領夫人はバブル犬にルーシーを襲わせて殺そうとする。大統領夫人とバブル犬の攻撃を前に絶体絶命のルーシーは、バブル犬が臭いで自分を追跡していることに気づいた。
ルーシーの変装はホット・パンツの肉スプレーの能力であったため、変装を解除し、被っていた肉を大統領夫人にかけた。その肉にはルーシーの臭いがついていたため、ルーシーの狙い通り、バブル犬はより近い位置にいた大統領夫人を優先して襲ってしまった。バブル犬に襲われた大統領夫人は死亡。そこにマイク・Oが窓越しに現れる。
現場を見られたと焦るルーシーであったが、マイク・O側からは窓ガラスの反射で見えておらず、もう一度反射を抑えて屋敷の中を覗くと、そこにはホット・パンツが立っていた。屋敷の中が血に染まっていることからホット・パンツが侵入者であると判断し、マイク・Oはホット・パンツに攻撃を開始する。
マイク・Oの最期
マイク・Oは窓の釘をチューベラー・ベルズの能力で膨らませ、ホット・パンツに攻撃を仕掛けた。物陰に隠れて見つかっていないルーシーが、スタンドの説明をホット・パンツに行うが、ホット・パンツは「狙うのは本体だけだ」と窓を破り、直接肉スプレーをマイク・Oに吹きかけようとする。
ところが窓から突然シャッターが現れ、ホット・パンツの手はギロチンのように切断されてしまう。マイク・Oはすでにブリキのシャッターを、バブル鳥に変えており万全の対策を行っていた。大統領の側近としてプライドがあるマイク・Oは、屋敷に侵入して自分の顔にドロを塗ったホット・パンツに憤りを感じていた。
ホット・パンツが誰かと話していることに気づいたマイク・O。その人物に手を伸ばしたホット・パンツに対して、バブル鳥からシャッターに戻すことで、ホット・パンツが伸ばした手を切断した。マイク・Oの怒涛の攻撃により、壁が壊れルーシーの姿が明らかになってしまう。ただそれ以上に大統領夫人の死体があることに気づいたマイク・Oは激怒する。
激怒したマイク・Oはホット・パンツを即刻処刑するため、再び釘を膨らませ攻撃しようとした。しかしホット・パンツの攻撃はすでに終わっており、最初に手を切断された際、飛び散った手の肉がマイク・Oに塗られていた。肉スプレーを塗られたマイク・Oは、何かを膨らませようをすると自分自身が膨らむようにされていた。
警告されたマイク・Oであったが、怒りが頂点に達していたため、警告を無視してもう一度息を吹き込む。息を吹き込んだことで、自身が限界まで膨らみ最期は破裂死した。
マイク・Oのスタンド:チューブラー・ベルズ
スタンドとは
「スタンド」とは、その人を守ってくれる守護霊のようなものである。スタンドはひとりの人間につき一能力。スタンドを自由自在に意志で操れる人間を「スタンド使い」と呼ぶ。
スタンドを傷つけられると、スタンド使いも傷つく。またスタンドはスタンドでしか倒せない。スタンドという名称は「そばに立つ(スタンド・バイ・ミー)」という意味から来ている。
スタンドは基本的に普通の人間には見る事ができず、スタンド使いから離れれば離れるほどスタンドのパワーは弱くなる(『ジョジョの奇妙な冒険』15巻124ページより抜粋)。
ステータス
破壊力 - D / スピード - D / 射程距離 - D / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - B
(A-超スゴイ B-スゴイ C-人間並 D-ニガテ E-超ニガテ)
風船のバルーンアートの様なスタンド。
能力:金属を風船のように膨らませ、バルーンアートにして操る
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目次 - Contents
- マイク・Oのプロフィール・人物像
- マイク・Oの来歴・活躍
- ディエゴ・ブランドーからの重要情報
- 裏切り者の追跡
- ファーストレディの誤殺とホット・パンツ
- マイク・Oの最期
- マイク・Oのスタンド:チューブラー・ベルズ
- スタンドとは
- ステータス
- 能力:金属を風船のように膨らませ、バルーンアートにして操る
- マイク・Oの関連人物・キャラクター
- ファニー・ヴァレンタイン大統領
- ディエゴ・ブランドー
- スカーレット・ヴァレンタイン
- ルーシー・スティール
- ホット・パンツ
- マイク・Oの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「オレのことはどうでもいい世界さ」
- 「おまえへのギロチン処刑の世界を兼ねたッ」
- マイク・Oの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- マイク・Oの由来はイギリスのミュージシャン「マイク・オールドフィールド」
- スタンドの由来は「マイク・オールドフィールド」のアルバム『Tubular Bells』