リンゴォ・ロードアゲイン(スティール・ボール・ラン)の徹底解説・考察まとめ

リンゴォ・ロードアゲインとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』の登場人物で、ヴァレンタイン大統領の刺客のひとり。スタンド使いのガンマンで、果樹園の中の家でレースの参加者を待ち受けていた。戦いにおいて礼節を重んじ、公正なる果たしあいを経て精神的に成長する「男の世界」を信条としている。
スタンド能力は時間をきっかり6秒だけ戻すことができる「マンダム」。リンゴォが腕時計の秒針を戻すことで発動する。

リンゴォ・ロードアゲインの概要

リンゴォ・ロードアゲインとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』の登場人物で、ヴァレンタイン大統領の刺客のひとり。スタンド使いのガンマンで、果樹園の中の家でレースの参加者を待ち受けていた。戦いにおいて礼節を重んじ、公正なる果たしあいを経て精神的に成長する「男の世界」を信条としている。
スタンド能力は時間をきっかり6秒だけ戻すことができる「マンダム」。リンゴォが腕時計の秒針を戻すことで発動する。

リンゴォ・ロードアゲインのプロフィール・人物像

CV:安元洋貴(アクションゲーム『ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル』)
果樹園の中の家でレースの参加者を待ち受けていた、大統領の刺客の一人。礼儀正しく物腰柔らかな人物だが、公正な決闘を通してひたすら自身を高めることを求めている。
幼い頃は体が弱く、臆病な性格だった。あるとき家に侵入した男が母と姉を殺害し、リンゴォに性的暴行を加えようとする。幼いリンゴォは兵士から拳銃を奪った上で床に落とし、どちらが先に銃を取れるか公正な勝負を行った上で男を射殺した。この経験を経て、リンゴォは公正な戦いを経て自身を強くする「男の世界」に生きることを決意した。

リンゴォ・ロードアゲインの来歴・活躍

男の世界

「ジャイロでは自分に勝てない」と説明するリンゴォ。

レースの途中、ジョニィとジャイロは果樹園でレース参加者のホット・パンツと出会う。その果樹園ではどんなに馬を走らせても、木に目印をつけても脱出できない、という奇妙な現象が起きていた。すると果樹園の中にあった小屋から白髪の男が出てきて、同じく果樹園で迷っていたレース参加者のガウチョと拳銃で決闘を始めた。ガウチョはリンゴォに撃ち殺されて死亡する。
男の名はリンゴォ・ロードアゲインといい、スタンド「マンダム」を持つガンマンだ。リンゴォは公正な決闘を通して自分を高める「男の世界」という信条を持っており、自分のスタンド能力をジョニィたちに説明する。マンダムは時間をきっかり6秒巻き戻すことができ、リンゴォはその力でレース参加者たちを果樹園に閉じ込めていた。リンゴォは大統領の命令でレース参加者を足止めし、「聖人の遺体」を奪うという任務を帯びていた。リンゴォ自身は遺体にさほど興味はなく、ただ「男の世界」で自分の価値を高めることだけが目的だった。
リンゴォは自分を無視して先へ行こうとするホット・パンツには興味がなく、リンゴォの正体を見極めようとするジョニィとジャイロと向き合う。リンゴォはジョニィを「目的のために殺人をもいとわない『漆黒の意思』を持っている」と言い、ジャイロを「攻撃されてからそれを防衛しようとする『対応者』」と呼ぶ。リンゴォが求めるのは神聖な果たしあいの末に自分の価値を高めることであり、「対応者」に過ぎないジャイロでは絶対に自分には勝てない、と断言した。
「オレを殺さなくては絶対にここを出ていけない」と言うリンゴォに、ジョニィはスタンド「タスク」で爪弾を撃ち込む。リンゴォは重傷を負うが、リンゴォの銃弾はジョニィの頭に命中した。スタンド「クリーム・スターター」でリンゴォを倒そうとしたホット・パンツにも銃弾を撃ち込み、リンゴォは遺体を回収するためにジョニィを引きずって小屋へと入っていく。ジャイロは鉄球を放ってリンゴォを攻撃するが、致命傷にはならず、逆に腹部を撃たれてしまう。リンゴォはジャイロ相手では自分の求める神聖な果たしあいはできないと判断し、ジャイロを放っておいて小屋へと消えた。
ジャイロは、ジョニィはまだ死んでいないと判断する。ジョニィが頭を撃たれたのはリンゴォの銃の射程外からだったため、弾丸は頭蓋骨のところで止まっているのだ。ジャイロはジョニィを助けるため、何よりもスティール・ボール・ランに参加した自分の人生に「納得」するため、リンゴォの小屋へ鉄球を投げた。
ジャイロのスタンド「スキャン」の能力で小屋内の様子を確認したジャイロは、もう一度鉄球を投げてリンゴォに命中させる。しかしその瞬間、リンゴォはマンダムで時を戻した。リンゴォはジャイロを追い払おうとするが、ジャイロは聞き入れない。先程投げた鉄球でリンゴォの体内を調べたジャイロは、リンゴォの左鎖骨の古傷を発見する。ジャイロは次の攻撃でそこを狙うと宣言し、お互いの攻撃が絶対に外れない距離まで近づいていく。ジャイロとリンゴォは同時に攻撃し、ジャイロの鉄球は宣言通りリンゴォの左鎖骨に命中した。リンゴォは腕が動かなくなるが、無理やり銃を撃って腕時計のつまみを動かし、マンダムを発動させてお互いが攻撃する直前まで時を戻す。それでもジャイロは決して引かず、再び鉄球を投げ、リンゴォは銃を撃った。リンゴォは銃を撃ちながら片手で左鎖骨を防御し、ジャイロは倒れる。リンゴォが勝利を確信して2発目を撃とうとしたとき、リンゴォの体が膝から崩れ落ちた。鋭い木片が、リンゴォの左手を貫通して鎖骨に突き刺さっていた。ジャイロは6秒前の攻撃の際に空中に飛び散った木片の位置を覚えており、リンゴォが鎖骨を防御することを見越して木片を鉄球で打ち込んだのだ。
勝敗が決したためジャイロはリンゴォから離れようとするが、リンゴォの「男の世界」がそれを許さなかった。リンゴォは自分が死ぬとわかっていて再び銃を手にし、ジャイロはリンゴォにとどめをさした。リンゴォはジャイロが「男の世界」に入門したことを祝福し、息絶えた。

リンゴォ・ロードアゲインのスタンド:マンダム

スタンドとは

「スタンド」とは、その人を守ってくれる守護霊のようなものである。スタンドはひとりの人間につき一能力。スタンドを自由自在に意志で操れる人間を「スタンド使い」と呼ぶ。
スタンドを傷つけられると、スタンド使いも傷つく。またスタンドはスタンドでしか倒せない。スタンドという名称は「立ち向かう者」という意味から来ている(マウンテン・ティム談)。
スタンドは基本的に普通の人間には見る事ができず、スタンド使いから離れれば離れるほどスタンドのパワーは弱くなる。

能力:時間を6秒巻き戻す

リンゴォ(右)と彼のスタンド、マンダム(上、左)。

リンゴォがつけている腕時計の秒針を戻すことで、時間をきっかり「6秒」巻き戻すことができる。6秒以上でも以下でもない。
腕時計はスタンドの一部ではなく、能力を発動させる精神的なスイッチとしてリンゴォが使っているだけ。
リンゴォ以外の人物も巻き戻される前の出来事を記憶することができ、ジャイロはこの性質を利用してリンゴォに勝利する。

リンゴォ・ロードアゲインの関連人物・キャラクター

ジャイロ・ツェペリ

『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』の主人公。ネアポリス王国の国王に仕える家の出身で、死刑判決を受けた無実の少年を救うため、国王の恩赦を求めてスティール・ボール・ランに参加した。
リンゴォいわく、自分の成長や目的のために殺人もいとわない「漆黒の意思」を持つジョニィとは対照的に、ジャイロは攻撃されたときにそれに「対応」するという性質を持っている。「闘争」とは相いれない「防衛」が性になったジャイロでは、リンゴォを倒すことはできないのだという。
ジャイロはリンゴォに敗北したジョニィを救うため、何よりも自分の人生に「納得」を得るため、リンゴォに立ち向かう。

renote.net

リンゴォ・ロードアゲインの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「ようこそ… 『男の世界』へ…」

ジャイロはリンゴォとの死闘の末、リンゴォに打ち勝つことができた。殺人をよしとしないジャイロはリンゴォに「それ以上動くな」と警告するが、リンゴォは「『真の勝利への道』には『男の価値』が必要だ」と説く。リンゴォはその道程を「光り輝く道」と呼び、ジャイロがそこを進んでいくことを祈った。そして銃をとり、ジャイロにとどめを刺される。事切れる間際、リンゴォは「ようこそ… 『男の世界』へ…」と呟き、ジャイロの成長を祝福した。
最期まで「男の世界」という価値観を貫いたリンゴォとの戦いは、ジャイロに大きな成長をもたらした。ジャイロとリンゴォの決闘は、ファンの間でも人気の高いエピソードだ。

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