マニアックなスタジオジブリ作品の裏設定・都市伝説・トリビアまとめ
スタジオジブリとは、主に長編アニメーション映画の制作を主力事業として展開しているアニメーション制作会社である。スタジオジブリは数々の名作を生み出してきた。宮崎駿や高畑勲を筆頭に、生み出される作品の造詣は非常に深い。それ故に、一度見ただけでは理解できない描写や、そもそも何を意味しているのかが説明されていないシーンが多数存在する。ここでは、ジブリにまつわる裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話を一挙紹介していく。
『もののけ姫』において、怖いと可愛いの両方を兼ね備えた存在として有名なのが本作のモブキャラである”コダマ”。
コダマという妖精は成長するとトトロになるとされている。
実は宮崎駿は本作に違和感を抱いており、古より生けるトトロが本作に登場しないという事は矛盾していると考えた。そのため、裏設定として、コダマが幾年もの歳月をかけ成長したのがトトロであるとした。
作品の最後にコダマが映し出されるが、宮崎駿はこのコダマが数百年後にトトロになったというイメージで『もののけ姫』を作ったのだという。
つまりコダマとは、「トトロの幼生である」というのが答えであると言える。
カヤはアシタカの許嫁
物語ではあまり登場しないが、最初のアシタカの村に『カヤ』というキャラがいる。
カヤは「アニサマ」とアシタカのことを読んでいるが、カヤは妹や恋人ではなく、アシタカの許嫁である。
カヤがアシタカに送った小刀は、心変わりしないことを意味しているが、アシタカはその小刀をサンに渡してしまっている。
ちなみに、カヤとサンは同じ声優を起用している。
タタラ場でエボシが介護している病人はハンセン病患者
アシタカが降り立ったタタラ。そこにいたエボシが養っていたのが、タタラ場で働く業病を煩っていた人々だった。
彼らは、体には包帯をぐるぐる巻き付け、出来る範囲で仕事をこなしていた。実は彼らはハンセン病患者である。
ハンセン病は筋肉の収縮がされるために外見が変化する。その為にハンセン病となったものは差別を受けてきた。
業病というのは「自業自得」の意味を兼ねており、ハンセン病患者が過去に差別を受けた事に酷似している。
タタラ者が言った台詞に「行く宛の無い私達をエボシ様だけが受け入れてくれた。」というものがあるが、これこそハンセン病で差別を受けた人々へのメッセージだと言えるだろう。
また、宮崎駿は「ハンセン病の歴史を語る人類遺産世界会議」に招かれ、そこで講演を行なっている。その時、「業病と言われた病を患いながら、ちゃんと生きようとした人たちのことを描かなければいけないと思った」と語っている。
ラストは全員亡くなっている
物語のラストの方のシーン。でいだらぼっちの体から溢れだした液体に触れ、触れた者は全員死んでしまったという描写があるが、でいだらぼっちの体に触れてしまっているアシタカとサンは、この理屈だと確実に即死だと考えられる。
最後にアシタカの呪いが解けていたのも、こう考えれば意外と辻褄が合ってくる。
『風立ちぬ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
"の"の法則
『風立ちぬ』とは、実在の人物である堀越二郎をモデルに、その半生を描いた作品であるが、堀辰雄の小説『風立ちぬ』からの着想も盛り込まれている。そのため映画のポスターには両名の名を挙げており、2012年に公表された版では「堀越二郎と堀辰雄に敬意を表して」、翌年公表された版では「堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて」と記されている。
これまで、宮崎駿のジブリ作品のタイトルは『風の谷のナウシカ』『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』『崖の上のポニョ』のように必ず『〇〇の〇〇』というタイトルになっていた。ジブリの人気作品には、必ず"の"と言う一文字が入る作品がヒットを収めてきた。そのため、「"の"の法則」はジブリのジンクスとなっている。
『コクリコ坂から』がこの形式から外れたタイトルになっているが、監督は宮崎駿ではなく、息子の宮崎吾朗である。
しかし『風立ちぬ』は、宮崎駿作品で初めてこの形式と異なったタイトルとなった。世間を大きく揺るがせた超大作となっただけでなく、実はジブリが守り続けてきた"の"の法則を打ち破った作品でもあるだ。
ジンクスを打ち破った本作品が何故ヒットしたのか。
それは、『風立ちぬ』の公開後に宮崎駿が「私の長編アニメの制作はもう終わりだ。」と表明。さらに「"の"の法則」が途切れたのが丁度息子の宮崎吾朗による『コクリコ坂から』だったため、駿アニメの終わりに薄々気付いていたジブリファンは宮崎の遺作となる本作品を見に行く、というわけだ。
ジブリはアニメーターとファンで成り立っているアニメーションなのだ。
UFOの研究をしていた堀越二郎
1947年にアメリカで「アーノルド事件」という出来事が起こった。これは自家用機で飛行していたアーノルドが9機の未確認飛行物体を目撃したという事件である。この報告を受けて米軍も調査を開始するが、真相は分からず、アーノルドの精神的錯乱ということで片付けられた。
堀越二郎はこの事件に懐疑的な見方を示し、研究を行なっている。堀越二郎はこの事件に対して12の仮説を立てている。その12の仮説のうち、11は米軍の見解とほぼ同じ内容で、錯視によるものだとしている。
そして残りの一つはと言うと、実は何者かに盗まれ、現存していない。その最後の仮説に、「もしかするとUFOについての証拠が記されていたのでは?」と一部の人々に噂されている。
再会のホテルのモデルは長野県軽井沢の万平ホテル
『風立ちぬ』で主人公と菜緒子が再会を果たしたのが「草軽ホテル」である。モダンな外観は2人の再会にピッタリの舞台だった。
そんな「草軽ホテル」のモデルとなったのが、長野県軽井沢の万平ホテルである。特にテラス席などは作中に登場するテラスそのもので、菜緒子が顔を覗かせそうな気にさせられるだろう。
『かぐや姫の物語』と一緒に公開しなかったのは監督2人が原因
宮崎駿最後の作品として2013年夏に公開されたが、それから数ヶ月のうちに、高畑勲の『かぐや姫の物語』が公開されている。
そんな短期間で2本も出すのであれば2本同時公開にすればいいのだが、それが出来ない理由があった。
元々、宮崎と高畑は仲があまり良くなく、同時公開には否定的な態度を取っていた。
そのような2人のこだわりもあり、公開をあえて数ヶ月ずらす形で2作品は公開されたらしい。
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紅の豚の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『紅の豚』とは、1992年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション作品である。監督は宮﨑駿。1990年に『月刊モデルグラフィックス』で連載された『宮崎駿の雑想ノート』の『飛行艇時代』を原作としている。 世界大恐慌に揺れるイタリア・アドリア海。豚の姿になった「ポルコ・ロッソ」が、飛行艇を乗り回す空中海賊「空賊」たちを相手に賞金稼ぎとして空中戦を繰り広げる。中年男性向けを意識して制作されたため、「飛行機」や「空軍」などロマンがあり、渋い名言も多い。
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目次 - Contents
- スタジオジブリの概要
- 裏設定・都市伝説・トリビアについて
- 『となりのトトロ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『風の谷のナウシカ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ナウシカが生きる世界の生物全ては改造済み
- 全ての生命体は絶滅する
- ナウシカは人造人間
- 巨神兵のデザインは『エヴァンゲリオン』の監督庵野秀明
- 巨神兵の放射能を浴び死んでしまうキツネリスのテト
- 腐海のモデルはウクライナ
- オーストラリアに存在する「風の谷」
- ユパはまだ45歳
- ラストを考えていなかった監督
- 王蟲の鳴き声は布袋寅泰のギター
- 『風の谷のナウシカ』の舞台は火星説
- 「王蟲の歌」を歌っているのは久石譲の娘
- 実はジブリ作品ではない
- 『風の谷のナウシカ』を14回見た鳥山明
- 『忘れじのナウシカ・ゲーム』という名前でゲーム化された
- 『ハウルの動く城』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 当初はジブリ作品ではなく監督も細田守のはずだった
- 原作から改変されすぎた内容
- 原作で城が動いている理由は「ハウルが振られた女から逃げるため」
- 『耳をすませば』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 原作は少女漫画の『耳をすませば』
- 地球屋のモデルは喫茶店「邪宗門」
- 『耳をすませば』は自殺を誘発
- 天沢聖司ストーカー説
- 天沢聖司犯罪者説
- 時計に刻まれた『紅の豚』のポルコ・ロッソの名前
- 外に「耳をすませば」と書かれているビルがある
- 『猫の恩返し』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『猫の恩返し』は『耳をすませば』の月島雫が書いた小説
- 『パンダコパンダ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ミミ子ちゃんの元となった『長くつ下のピッピ』
- 『崖の上のポニョ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『魔女の宅急便』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『紅の豚』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ポルコ・ロッソは「豚野郎(臆病者)」
- もともとは日本航空での機内上映用作品
- 『紅の豚』はそのままアドリア海周辺がモデル
- 飛行機にはモデルが存在
- マンマユート団は直訳すると「ママ助けて団」
- ジーナは賭けに勝っている
- 『未来少年コナン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- レプカは『天空の城ラピュタ』に登場するムスカの子孫
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- 宮崎吾朗の監督に大反対した宮崎駿
- 父親を殺すシーンは監督・吾郎の深層心理
- 『もののけ姫』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 税金対策として制作
- 『もののけ姫』の時代設定は室町時代
- モデルは屋久島の水谷雲水峡
- 『アシタカ聶記』というタイトルになるはずだった
- コダマの正体は後のトトロ
- カヤはアシタカの許嫁
- タタラ場でエボシが介護している病人はハンセン病患者
- ラストは全員亡くなっている
- 『風立ちぬ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- "の"の法則
- UFOの研究をしていた堀越二郎
- 再会のホテルのモデルは長野県軽井沢の万平ホテル
- 『かぐや姫の物語』と一緒に公開しなかったのは監督2人が原因
- 『平成狸合戦ぽんぽこ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- モチーフは歴代自民党幹部
- 話のモデルは戦後の日本
- トトロ、ポルコ、キキが登場している
- 『借りぐらしのアリエッティ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 翔と同様に大病にかかっていた神木隆之介
- 原作では喜んで家を離れたアリエッティ
- 翔のほうがアリエッティよりも年下
- アリエッティのその後と翔の末路
- 『火垂るの墓』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『天空の城ラピュタ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- DVDのパッケージにトトロが登場
- 『天空の城ラピュタ』は1870年頃が舞台
- 空中海賊ドーラの息子の名前は 「カ」「キ」「ク」「ケ」「コ」
- ラピュタの遺跡のモデルはタイ・カンボジア
- ムスカはまだ20代
- ムスカには双子の弟がいる
- ナウシカに登場するキツネリスが登場
- 『天空の城ラピュタ』より前に『バルス』という言葉を使った作品があった
- バルスの語源はトルコ語で「平和」
- ラピュタが崩壊するシーンでゴミのように落ちているムスカ
- 幻のエンディング
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