禪院直毘人（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ

甚爾の介入で陀艮が祓われ、領域は消えた。しかし標的を失った甚爾が伏黒恵を連れ去り姿を消す。直毘人達がそれを追おうとした瞬間、現れたのは人々の大地への恐れから生まれた呪霊・漏瑚だった。漏瑚の気配を肌で感じ、陀艮よりも格上だと直毘人と七海は確信する。しかし既に陀艮との戦いで直毘人達は満身創痍。漏瑚のスピードについていけず、七海が最初に上半身を漏瑚に焼かれ、次に真希が同じく上半身を焼かれた。直毘人はなんとか応戦しようとした。「最速の術師」の名は伊達ではないが、それも右腕があった時の話。直毘人は漏瑚にほぼ全身を焼かれその場に倒れる。

それが直毘人の渋谷事変での活躍の最後だった。

禪院直毘人の遺言

渋谷事変後、禪院家にて直毘人は死の淵を彷徨っていた。陀艮戦、漏瑚戦で負った傷が原因である。渋谷事変終了後から亡くなるまで意識があったのかどうかなど、詳しい描写はされていない。ただ同じく漏瑚に焼かれた真希は呪術高専の医師・家入硝子（いえいり しょうこ）の使う反転術式で傷が治っていったため、直毘人も傷は治っていたと思われる。
直毘人の死期が近づき、禪院本家には直毘人の子である禅院直哉、弟である禪院扇、そして直毘人との関係は不明だが禪院甚壱の三人が一つの部屋に集まっていた。

やがて直毘人は死に、その訃報と直毘人の遺言を持ったフルダテという男が直哉達の前に現れる。フルダテは直毘人から預かった遺言を読み上げた。

「一つ、禪院家第27代目当主を禪院直哉とす。
一つ、高専忌庫及び、禪院家忌庫に保管されている呪具を含めた全財産を直哉が相続し、禪院扇、禪院甚壱のいずれかの承認を得た上で直哉が運用することとす。

ただし、なんらかの理由で五条悟が死亡、または意思能力を喪失した場合、伏黒甚爾との誓約状を履行し、伏黒恵を禪院家に迎え、同人を禪院家当主とし、全財産を譲るものとする。」

直毘人が生前の甚爾とどのような誓約状を交わしていたのか、直毘人は死んでしまったため今となってはわからずじまい。遺言に従って伏黒恵が禪院家の次期当主になり、禪院家の全財産を受け継いだ。

そしてこれが後に禪院家滅亡を招くことになるのだった。

禪院直毘人の関連人物・キャラクター

禪院真希（ぜんいん まき）

呪術高専東京校2年生の4級呪術師（昇級査定中）。直毘人の実弟である扇の娘。直毘人からみると姪。

エリート家系である禪院家の出身でありながら、呪力がほとんどなく呪いも見えない。それは”縛り”の一種である「天与呪縛」によるものであり、呪力がほとんどない代わりに人間離れした身体能力を持っている。しかし術式至上主義である禪院家では実力は認められず、下働きとして生きていくしかなかった。
自身をしっかりと持ち、強い精神力を持っている真希は呪力がなくても呪術師の道を志す。直毘人にそれを告げると大笑いされたが、そんなのお構いなしに「私が禪院家当首になる」と啖呵を切った。自分を馬鹿にした禪院家の人間を見返すためだと当初は言っていたが、後にそれが双子の妹・真依のためであったことが判明する。

渋谷事変では後輩である薔薇と共に直毘人と行動。その後野薔薇とは別行動になるが、代わりに七海がチームに加わる。特級呪霊・陀艮戦では直毘人に助けられたことを恥じており、真希からは直毘人のことを一方的に嫌っていた節がある。

直毘人が死んだ後発生した禪院家次期当主のお家騒動に巻き込まれ、真依と共に父親である扇に殺されかける。しかし真希を助けるために真依が命を差し出したことで、真希の「天与呪縛」は真の意味で完成した。真希は真依を死に追いやった発端である禪院家を皆殺しにし、行方をくらませている。

禪院真希（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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禪院真希（ぜんいん まき）とは、『呪術廻戦』の登場人物で、東京都立呪術高等専門学校で呪術師を目指す主人公虎杖悠仁の先輩。
気風の良い姉御肌の少女。口は悪いが判断力と行動力に優れ、仲間たちから頼りにされている。呪具を用いた近接戦闘を得意とし、その実力は二級相当の呪霊を軽く祓うほど。
呪術師の名門禪院家の血筋ながら、生まれつき呪力を持たない“天与呪縛”という特殊な体質の持ち主。このため実家から疎まれており、彼女が呪術師を目指すのもこれを見返すことが目的である。双子の妹の真依とは愛憎半ばする間柄。

禪院真依（ぜんいん まい）

呪術高専東京校2年生の3級呪術師。直毘人の実弟である禪院扇の娘。直毘人からみると姪。直毘人との直接の絡みは本編では見られなかった。

エリート家系である禪院家の出身でありながら、姉の真希同様、呪力が低い。呪霊を視認することはできるが、術式も持っていないと禪院家では日陰者扱いされてきた。実際は「構築術式」という術式を持っているが、それをいつ自覚したのか、禪院家の人間はそれを知っていたのか、詳しいことは不明である。
真希が呪力がほとんどない身でありながら呪術師を志したせいで、双子の真依もそれを強要されることになり、それは直毘人が真希に言っていた「試練」であると言われている。真依は真希と違い、蔑まれても禪院家に残り適当に生きることを望んでいた。しかし側にいてくれると約束した真希が出ていき、自身はなりたくもない呪術師になるために大嫌いな努力をさせられ、怖い目や痛い目に遭わなくてはならなくなった。真依は次第にそのことで真希のことを憎むようになる。しかし心の奥底では真希をずっと慕っていた。

渋谷事変後、直毘人が死に禪院家の次期当主を決めるお家騒動に巻き込まれる。真希と共に父親である扇に殺されかけるが、真希を助けるために自身の限界を超えて術式を使用したため死亡した。真希には「構築術式」で精製した一振りの刀と、「全部壊して。全部だからね、お姉ちゃん。」という呪いのような願いを託している。

禪院真依（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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禪院真依（ぜんいんまい）とは、集英社の『週刊少年ジャンプ』の芥見下々によるダークファンタジー・バトル漫画『呪術廻戦』の登場人物。呪霊と呼ばれる人間の負の感情から生まれる化け物・呪霊を祓う能力（術式）を持った呪術師と呼ばれる人間の一人だ。
自分のもとを去った双子の姉である禪院真希（ぜんいんまき）のことを恨んでいるが、心の底では慕っている節が要所要所で垣間見える。渋谷事変後の呪術界の勢力争いの中で姉妹そろって、死の淵に追いやられた際、真希を助けるために死亡した。

禪院直哉（ぜんいん なおや）

特別1級呪術師。直毘人の息子。真希、真依からみると従兄弟にあたる。27歳。禪院家最強の呪術師集団「炳（へい）」の筆頭。直毘人が死の淵を彷徨っている時に登場したので、直毘人との直接の絡みは本編では見られなかった。

直毘人には直哉以外にも息子が複数人いるようだが、その中で最も優秀で呪術師として強いのが末子の直哉である。直毘人と同じ「投射呪法」の使い手で、「最速の呪術師」と呼ばれた直毘人に引けを取らないスピードを誇る。直毘人の次の当主は直哉であると自他共に認められる実力の持ち主。ただその性格は尊大かつ傲岸不遜で、露骨なまでの男尊女卑思想の持ち主。柔らかい関西弁を使うので、一見丁寧に思えるがその言動は慇懃無礼。性格に難ありと言わざるを得ない。『呪術廻戦』に今まで登場していなかった、呪術界の負の側面を色濃く反映した人物で、読者に嫌悪感を抱かせるように意図的に悪役としてキャラクタライズされている。

直毘人の遺言で次期当主に就任するかと思われたが、選ばれたのが伏黒恵であったことに激昂。納得がいかない直哉は、渋谷事変後の混乱に乗じて伏黒恵を殺しに東京へ赴く。伏黒恵を釣るエサとして呪いの王・両面宿儺（りょうめんすくな）の器である主人公・虎杖悠仁（いたどり ゆうじ）に接触するが、虎杖に同行していた呪胎九相図（じゅたいくそうず）の長兄・脹相（ちょうそう）に敗れる。その後禪院本家に戻り、扇が発案した伏黒恵・真希・真依の誅殺の企てを甚壱から聞かされ、これに賛同。しかしその過程で「天与呪縛」の真の力に目覚めた真希が禪院家を蹂躙。「炳」筆頭として真希と戦うが、これにも敗れ重症を負う。その後真希の母親に背後から刃物で刺され、死亡したとされている。

禪院直哉（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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禪院直哉（ぜんいん なおや）とは、『呪術廻戦』の登場人物で、呪術師の名門一族「禪院家」の有力者である青年。前当主禪院直毘人の実子である。
性格は尊大かつ傲岸不遜で、己の力量に絶大な自信を抱く。呪術師界の負の側面を色濃く反映した人物で、読者に嫌悪感を抱かせるよう意図的にキャラクタライズされている。
双子の妹・禪院真依を失うことで真の力に目覚めた真希と戦闘の末、瀕死の重傷を負い、禪院家に恨みを抱いていた真希の母親にトドメを刺され死亡する。

禪院扇（ぜんいん おうぎ）

特別1級呪術師。直毘人の弟で、真希と真依の父親。禪院家最強の呪術師集団「炳（へい）」のメンバーと思われる。直毘人が死の淵を彷徨っている時に登場したので、直毘人との直接の絡みは本編では見られなかった。

直哉、甚壱と共に禪院家の中枢を担う人物であり、刀を使用する戦闘スタイルを持つ。侍風の容貌をしており、直毘人と比べると痩身である。御三家に伝わる秘伝「落花の情」も会得しており、それを居合に転用するという器用さも持っている。初登場時は悪役然とした直哉と比べてまともな人物であると思われていたが、自分の実力不足を自身の娘である真希や真依のせいにし、あまつさえ手に掛けるなど、人の親としてして超えてはならない一線を土足で何度も踏み越えたことで読者からのヘイトが一気に集中し、「クズ」の認定を受けた。

次期当主に伏黒恵が選ばれたのを「直哉よりはマシ」として一度は受け入れるが、腹の底では認めていなかった。渋谷事変後に呪術総監部から出た通達を利用し、これを殺す企てを発案。それと同時に以前より疎ましく思っていた真希と真依も殺そうとする。
真希と真依を死の淵まで追い詰めたが、真依が自身の命と引き換えに真希の中にある真の力を目覚めさせる。覚醒した真希との再戦で術式を解放するも、披露する間もなく顔面を横一閃され死亡した。

禪院扇（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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禪院扇（ぜんいんおうぎ）とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』の登場人物。人間の負の感情を元に生まれ出づる呪霊と呼ばれる化け物を祓う（倒す）力を持つ呪術師と呼ばれる人間の一人である。
呪術界のエリート家系・御三家の一つ、禪院家の生まれ。特別一級術師。禪院家の第26代当主・禪院直毘人の遺言で伏黒恵が次期当主に選ばれたことに納得いかず、以前から疎ましく思っていた娘の禪院真希・真依ともどもこれを誅殺する企てを謀るも、覚醒した真希に逆に殺されてしまった。

禪院甚壱（ぜんいん じんいち）

特別1級呪術師。直毘人との関係は不明。甚爾と同じ「甚」という漢字が名前に入っているので、甚爾の兄弟、または父親と予想されている。禪院家最強の呪術師集団「炳（へい）」のメンバー。直毘人が死の淵を彷徨っている時に登場したので、直毘人との直接の絡みは本編では見られなかった。

直哉、院扇と共に禪院家の中枢を担う人物であり、自身の肉体を武器として戦う戦闘スタイルを持つ。ぼさぼさの髪と髭、濃い体毛を持っており、浪人のような外見をしている。じっとりとした目つきで表情もパッとせず、読者に冴えない印象っを与えた。術式の正式名称や詳しい効力は不明だが、本編では自身の繰り出す拳を巨大化して相手にぶつける技を発動させていた。扇同様、初登場時は悪役然とした直哉と比べてまともな人物であると思われていたが、実の娘である真希や真依を殺すという、親としてあってはならない計画を立てる扇に何の苦言も呈さずこれに乗ったため、読者からのヘイトを集め「クズ」認定を受けるに至った。また直哉から「顔がアカンわ」と馬鹿にされたことや不衛生とも取れる外見から「ブサイク」という不名誉な愛称で親しまれることになる。

次期当主に伏黒恵が選ばれたのを「直哉よりはマシ」として一度は受け入れるが、腹の底では認めていなかった。扇が企てた、渋谷事変後に呪術総監部から出た通達を利用し、伏黒恵、真希、真依を殺すという計画に乗る。しかしその過程で「天与呪縛」の真の力に目覚めた真希と戦い、首を落とされ死亡した。その後その首も真希に池に捨てられたものと思われる。

禪院甚壱（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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禪院甚壱（ぜんいんじんいち）とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』の登場人物。人間の負の感情を元に生まれ出づる呪霊と呼ばれる化け物を祓う（倒す）力を持つ呪術師と呼ばれる人間の一人である。
呪術界のエリート家系・御三家の一つである禪院家の生まれ。特別1級呪術師、肉弾戦が得意と思われる。額に大きな傷があり、ぼさぼさとした髪の毛と無精髭が特徴。禪院直毘人の遺言で伏黒恵が次期当主に就くことに納得がいっておらず、禪院扇の伏黒恵ら誅殺の企てに乗り、その過程で覚醒した真希との戦い死亡する。