禪院真依(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

禪院真依(ぜんいんまい)とは、集英社の『週刊少年ジャンプ』の芥見下々によるダークファンタジー・バトル漫画『呪術廻戦』の登場人物。呪霊と呼ばれる人間の負の感情から生まれる化け物・呪霊を祓う能力(術式)を持った呪術師と呼ばれる人間の一人だ。
自分のもとを去った双子の姉である禪院真希(ぜんいんまき)のことを恨んでいるが、心の底では慕っている節が要所要所で垣間見える。渋谷事変後の呪術界の勢力争いの中で姉妹そろって、死の淵に追いやられた際、真希を助けるために死亡した。

禪院真依のプロフィール・人物像

性別:女
出身:京都
誕生日:1月20日
身長:170cmくらい
所属:京都府立呪術高等専門学校二年
呪術高等専門学校への入学経緯:家系
等級:三級呪術師
術式:構築術式
特技:サボテン
好きな食べ物:ジャンクフード
苦手な食べ物:精進料理
ストレス:東堂葵

最速!キャラクター人気投票:第19位(12票 / 1,575票)
第1回キャラクター人気投票:第24位(1,064票 / 163,066票)
第2回キャラクター人気投票:第23位(371票 / 97,860票)

CV:井上麻里奈

禪院真依(ぜんいんまい)とは、集英社の『週刊少年ジャンプ』で連載をしている芥見下々によるダークファンタジー・バトル漫画『呪術廻戦』の登場人物。呪霊と呼ばれる人間の負の感情から生まれる化け物・呪霊を祓う能力(術式)を持った呪術師と呼ばれる人間の一人だ。
京都にある呪術師の名門家系・禪院家に生まれ、京都府立呪術高等専門学校(以下呪術高専京都校)に通う高校二年生。東京都立呪術高等専門学校(以下呪術高専東京校)に通う禪院真希(ぜんいんまき)は双子(一卵性)の姉である。

身長は170センチメートルくらいで、真希とは身長もほぼ同じ。真依も真希もスラッとしたスタイルをしている。一卵性の双子ではあるが、メガネの有無や髪質、髪型のせいで、外見だけではパッと見双子とはわからない。ただ双子ならではのものなのか、雰囲気がどことなく似ているようで、呪術高専東京校の一年生・釘崎野薔薇(くぎさきのばら)は、初対面の真依を見て、同級生で真依とは既知の仲である伏黒恵(ふしぐろめぐみ)に「雰囲気近いわよね。姉妹?」と零していた。

男勝りで姉御肌、自分をしっかりと持っている姉の真希とは対照的で、真依は皮肉屋で冷笑的な性格。キャラクター同士が煽り合うシーンを描くのに苦戦しがちな作者・芥見下々に「真依はスラスラ出てきて助かります」と言われるほど人を煽るのがうまい、というか好き。同様に作者・芥見下々からは「ナチュラルボーン煽リスト」という称号を与えられている。初登場時は伏黒恵、釘崎野薔薇に対して、先の任務で死亡した(と思われていた)二人の同級生・主人公の虎杖悠仁(いたどりゆうじ)をあからさまに侮辱し二人の怒りを買う。

呪術界には御三家と呼ばれるエリート家系が存在し、真依の生家・禪院家もその一つ。強力術式を持つ呪術師たちを取り込み、まとめ上げ、そうするとこで歴史の中で確固たる地位を築いてきた一族だ。禪院家には平安時代から「禪院家に非ずんば呪術師に非ず。呪術師に非ずんば人に非ず。」という格言が残っている。この格言どおり、禪院家は呪術師以外の人間、非呪術師と呼ばれる人間を侮蔑する。たとえ禪院家の血を引いている人間でも、力がないものは落伍者として冷遇され、家の者に蔑まれながら日陰者の人生を歩まなければならない。強力な呪力や禪院家相伝の術式を持たない真依も幼いころから虐げられて育ってきた一人だ。

真依と真希は一卵性の双子であり、双子は凶兆として忌み嫌われていた。妹の真依は呪霊は見えるが禪院家相伝の術式を持っておらず、姉である真希は呪霊を見ることさえできないほど呪力が弱い。真依と真希はまさに禪院家の日陰者として扱われてきたのだ。姉の真希は禪院家への嫌悪を露骨に示しており、「禪院」という名字で呼ばれることを嫌っている。一方真依は「嫌だなぁ、伏黒君。それじゃあ真希と区別がつかないわ。真依って呼んで」と、真希との混同を防ぐために名前で呼ぶように言っているシーンがある。本当に真希との区別がつかないからなのか、真希のように禪院家を嫌っているからなのか、真依の真意はわからない。同じ呪術高専京都校に通う生徒たちの多くからは、本人の希望どおり「真依」という名前で呼ばれている。

姉である真希に憎しみを抱いている真依だが、幼少期は二人で手をつないで歩いたりと仲が良かった。呪霊が見えるがそれが怖いと怯える真依に、呪霊の見えない真希は手を差し伸べ、「見えなきゃいねぇのとおんなじだよ」と目を瞑る真依の手を引き前を歩いた。「お姉ちゃん、手、離さないでよ。」と言った真依に、真希は「離さねーよ。」と約束する。そんな真希に真依はなおも食い下がった。「絶対、おいていかないでよ。」と言った真依に、真希は「当たり前だ。姉妹だぞ。」とたしかに返事をした。

しかし時が経ち、真希は呪術師を志し、呪術高専東京校に通うために家を出ることになる。そしてそれが原因で双子の妹である真依も同じように呪術師を目指さなくてはいけなくなってしまった。呪術師になることを望んでいなかった真依にとって、呪術師を目指すことは過酷な試練。こうして真依は自分との約束を破った真希を、自分が呪術師を目指さなくてはいけなくなった原因の真希を恨むようになった。

真依は姉妹校交流会で、真希にも話したことがない奥の手・自身の術式「構築術式」を用いて勝負を挑むが敗北。今まで蔑んできた真希に負けたことで自身の感情が溢れ出したのか、真依は今まで心の奥底に沈めていた真希への本当の気持ちを叫ぶ。「なんで一緒に落ちぶれてくれなかったの?」と涙した真依からは、本当は双子の姉である真希のことが大切で、大好きで、約束通りずっと一緒にいてほしかったという本音がうかがえる。

真依の呪力は低いが、真希ほどではなく、物に篭めることができる程度の呪力を持っている。それを利用して真依が確立させた戦闘スタイルが射撃だ。銃の弾丸に呪力を篭め、それを撃つことで相手に攻撃をする。ふだん持ち歩いているのはリボルバー式の拳銃。6発の弾丸を装填できる。姉妹校交流会の団体戦時にはこのリボルバー型の銃を使用し、真希と一騎打ちに臨んだ。対して偽夏油/加茂憲倫/羂索と彼と手を組む特級呪霊のグループが起こした渋谷事変という事件のときはスナイパーライフルを使用している。中距離・遠距離での戦闘を得意とする戦闘スタイルだ。

術式が使用できないということになっているはずの真依だが、実は「構築術式」という術式が使用できる。禪院家では認められていない術式なのか、それを知る者は周りにあまりいない。姉である真希にも話したことはないと真依は言っていた。「構築術式」は術者の呪力をもとに物質を0から構築する術式。一度この術式で精製された物質は、術式が終了した後も消えずに実体として残り続けるのが最大の特徴だ。ただ呪力消費が激しく、体への負担は甚大である。真依の実力では一日に弾丸を一発作るのが精一杯で、姉妹校交流会では弾丸一発を精製しただけで鼻血を出すほど疲弊していた。限界を超えて物質を精製しようとすれば最悪自身の命を落とすことになるが、その分呪力次第で何にでも応用が効くという可能性を持っている。

しかし真依は姉妹校交流会後大きな活躍を見せることなく、『呪術廻戦』の物語から退場する。
渋谷事変後、呪術界の勢力図は大きく変わり、そのうねりは禪院家の第二十六代当主にして、真依と真希の伯父にあたる禪院直毘人(ぜんいんなおびと)が死亡した禪院家にも及んだ。禪院直毘人の遺言によって、次の当主には禪院家の血を引く伏黒甚爾(ふしぐろ とうじ)/禪院甚爾(ぜんいん とうじ)を父に持つ伏黒恵がつくことになったのだ。そのことに不満を抱いた禪院家の次期当主候補、禪院直哉(ぜんいんなおや)、禪院甚壱(ぜんいんじんいち)は、真依と真希の実父であり、同じく次期当主候補の禪院扇(ぜんいんおうぎ)の発案により、伏黒恵を殺す計画を企てる。そして禪院扇は過去、当主の座につけなかった原因である娘の真依と真希も一緒に葬ろうと画策した。禪院扇は子供である真依と真希の出来が悪かったために、自分が当主に慣れなかったと考えていたのだ。真依と真希は実父から激しい憎悪を向けられていたのだった。
その後京都の禪院本家で、真依と真希は禪院扇の剣術によって重症を負い、死の淵に追いやられることになる。このままでは真依も真希も死んでしまうという窮地に、真依は重症の体を押して自身の術式「構築術式」を使用した。自分の限界を遥かに超えて術式を行使した真依は、一振りの剣を精製して真希に託す。その剣と「全部壊して。全部だからね、お姉ちゃん。」という約束とも、呪いとも取れる言葉を残し、真依はそのまま力尽き死亡した。

禪院真依の呪術・能力

射撃

出典: animanch.com

真依の基本的な戦闘スタイルは射撃。物に篭める程度しか呪力がない真依は、銃の弾丸に呪力を篭めてそれを打ち出すことで戦う。

ふだん持ち歩いているのはリボルバー型の銃で、銃弾は6発装填できる。ただリボルバー型の銃にはデメリットがあり、装填できる銃弾の数が少ない、リロード(再装填)が遅い、連射力が遅い、などがあげられる。当然真依の使用している銃も6発の銃弾を撃ちきった後は、銃弾を装填しなければならず、それには時間がかかる。真依が銃弾を装填してから呪力を篭めるのか、それとも呪力を篭めた弾丸を持ち歩いておりそれを装填するのかは不明だが、どちらにせよ弾丸を装填する時間というのは隙になるのだ。姉妹校交流会でも真希は真依が銃弾を6発撃ちきった後のその隙をついて攻撃をしかけようとしていた。
しかし真依がリボルバー型の銃を使うのは、あえて相手に弾数を数えやすくするという狙いがあった。真依は後述する術式「構築術式」で弾丸を精製することができ、その事実を周りの人間はほとんど知らない。真依が6発銃弾を撃ち終わったその隙をつこうとしてきた相手に、自身の術式で構築した7発目の銃弾で返り討ちにするための、わかりやすいブラフなのだ。

また真依はスナイパーライフルを使用することができる。
渋谷事変では本性を現した偽夏油/加茂憲倫/羂索に遠距離狙撃をお見舞いしたが、いとも簡単に弾かれてしまった。しかも偽夏油/加茂憲倫/羂索からは、「私も術師相手であれば、通常兵器は積極的に取り入れるべきだと思うよ。」とお褒めの言葉をいただくことに。敵からの賛辞は複雑かもしれないが、道を外れた呪術師、呪詛師(じゅそし)という人間と戦う可能性がある呪術師にとっては、真依の戦闘スタイルは理に適ったものだということが証明された瞬間でもある。

スナイパーライフルについては、作者・芥見下々も「そのうち狙撃銃とかも使わせたい。」とコメントしており、渋谷事変での真依のスナイパーライフルの使用は満を持しての登場だった。

構築術式

出典: azalife.blog

自分の呪力を元に0から物質を作り出す真依の術式。この術式の特徴は、術式を解除した後も作り出した物質が残り続けることにある。ただそれゆえに呪力の消費が激しく、体への負担も大きい。真依の実力では一日に一個の弾丸を精製するのが精一杯で、それだけでも鼻血を出すほど体が疲弊する。呪力次第で何でも作ることができ応用もできるが、限界を超えて術式を使用し続けて物質を精製すると命を落とす危険がある。

真依が本編で「構築術式」を使用したのは、二回。
一回目は姉妹校交流会での真希との一騎打ちのとき。真依の限界値であるリボルバーの弾丸を一発作り、真依の隙をつこうと踏み込んできた真希に放った。
二回目は禪院本家で実父・禪院扇の手によって殺されそうになったとき。禪院扇からの攻撃で重症を負っていた真依は、同じく重症を負って意識不明の真希を助けるために、「構築術式」で一振りの剣を精製して真希に託した。傷のせいで真依自身が弱っていたことと、そもそも自分の限界を遥かに超えて術式を使用した真依はそのまま永遠の眠りにつくことになった。

禪院真依の来歴・活躍

名門・禪院家に生まれる

呪術界のエリート家系・御三家の一つ禪院家に、姉の真希と一緒に双子の片割れとして生まれる。しかし禪院家では「双子は凶兆」とされており、実際に真依と真希には血筋にふさわしいだけの力がなかった。禪院家相伝の術式も持たず、呪力も低い。しかも女ということもあって、禪院家では日陰者として、虐げられて育ってきた。

物語開始時は姉の真希のことを呪霊を見ることもできない落ちこぼれとして蔑んでおり、恨みを抱いているが、幼いころの真依と真希は仲が良かった。まだ小さかった真依は呪霊が怖く、何もしてこないただそこにいるような呪霊の前を通り過ぎるのも恐怖でできなかったが、呪霊が見えていない真希はそうではない。真希は怯える真依の手を取り、呪霊の前を通り過ぎる間は自分が手を引いてやるから目を瞑っているようにと真依に言う。真依は真希を信じて手を握り、一緒に走った。「お姉ちゃん、手、離さないでよ。」という真依に、真希は「離さねーよ。」と力強く答える。

幼いころの真依にとって真希は頼りになる姉で、そして真希はずっとそばにいてくれるものだと真依は信じていた。

真希の出奔

出典: manga-tei.com

ずっと真希と一緒に禪院家で生きていける。そう思っていた真依に転機が訪れる。真希が呪術師を志し、禪院本家を出ると言い出したのだ。真希は伯父であり、第二十六代目禪院家当主でもある禪院直毘人に、「心配しなくてもその内戻ってくるさ。」と言う。そんな真希に禪院直毘人が「何故戻る。」と尋ねると、真希はまっすぐと前を見据えて「私が禪院家当主になる。」と答えた。真希の返答に禪院直毘人は豪快に笑い声をあげると、「ならばこちらも相応の試練を与えようぞ。」と言う。立ち去ろうとする真希に禪院直毘人は真希だけでなく、「真依にもな。」と真依にも相応の試練を課すと言った。

真依は真希と禪院直毘人のやり取りを部屋の外で静かに聞いていた。昔から真希の才能に気がついていた真依は、去っていく真希を引き止めることもせず、いつかはこうなると思っていたかのように憂いを瞳に浮かべる。そして一人、誰に言うでもなく「嘘つき…。」と呟いた。それは手を離さない、置いていかない、という約束を破った真希に対しての恨みの言葉だった。

真希が呪術師を目指すことになり、双子の妹の真依も呪術師を目指さなくてはいけなくなった。痛いのも、怖いのも嫌、努力だってしたくない。禪院家で適当に雑用をこなして、適当に生きていければそれでよかった真依にとってこれ以上の試練はない。真依はこのときから大好きだったはずの真希を恨むようになった。

初登場

本編での真依の初登場は、原作漫画だと第16話『情』、TVアニメだと第8話『退屈』になる。

姉妹校交流会の会場である呪術高専東京校に、呪術高専京都校の学長・楽巌寺嘉伸(がくがんじ よしのぶ)が来訪する際に何人か呪術高専京都校の生徒が随伴した。三年生の東堂葵(とうどうあおい)、二年生の三輪霞(みわかすみ)、そして同じく二年生の真依。この三人が呪術高専東京校へとやってきた。ただ三輪霞は楽巌寺嘉伸学長に付きっきりで付き人というかんじだったが、東堂葵と真依は楽巌寺嘉伸学長から離れて好き勝手に出歩いており、別の目的があったように見える。そして東堂葵と真依は、自動販売機の前で話をしている伏黒恵と釘崎野薔薇の前に現れたのだった。

真依と伏黒恵は禪院家の繋がりで前に会ったことがあり、真依を見た伏黒恵は京都にいるはずの真依に対して、「何でいるんですか?禪院先輩。」と問う。真依と真希は双子であるが、メガネの有無や髪質・髪型などがだいぶ違うのでパッと見姉妹だとはわからない。だが雰囲気が似ているのか、伏黒恵が真依のことを「禪院先輩」と呼んだことに対して「あ、やっぱり?」と納得した様子だった。

「アナタ達が心配で学長についてきちゃった。」と唐突に真依は口にする。伏黒恵と釘崎野薔薇は、先の少年院で特級呪霊を相手にした任務で、チームメイトで同級生の虎杖悠仁を亡くしたところだった(本当は虎杖悠仁は死んでいないのだが)。仲間を亡くした後輩を慮って慰めに来たらしい真依。しかし真依の「慰める」とは世間一般で言うところの「慰める」とは大きくことなっていた。

「同級生が死んだんでしょう?辛かった?」と始まった真依の慰めは、「それともそうでもなかった?」と突如不穏な方向に舵を取る。真依は呪いの王と呼ばれる両面宿儺(りょうめんすくな)をその身に宿した虎杖悠仁に嫌悪感を抱いており、「そんな穢らわしい人外が、隣で不躾に”呪術師”を名乗って、虫唾が走っていたのよね?」と冷笑を浮かべた。そして最後には「死んでせいせいしたんじゃない?」と虎杖悠仁をはっきりと侮辱し、その真依の言葉に伏黒恵と釘崎野薔薇は顔に怒りを滲ませる。人を煽ることが大好きな真依の性格や煽りスキルが披露された初めての場面である。

一方東堂葵は、そんなことには興味はない。ただ本来二年生・三年生が出場するはずの姉妹校交流会に、一年生にして出場するという禪院家の血を引く、伏黒恵がどの程度強いのかどうか確かめに来ただけだった。東堂葵は伏黒恵と、真依は釘崎野薔薇とそのまま戦闘になる。真依は自身の武器であるリボルバー型の銃で釘崎野薔薇をボコボコにし、トドメをさそうとしたところに真希がやってきてその場はお開きになった。

姉妹校交流会

出典: azalife.blog

姉妹校交流会で一騎打ちをする真希(左)と真依(右)。

呪術高専東京校と呪術高専京都校の間で毎年行われる姉妹校交流会。例年団体戦と個人戦が行われることになっており、一日目は団体戦が行われた。

団体戦で真依は、先輩である西宮桃(にしみやもも)がピンチの際に、遠距離射撃で加勢し、ゴム弾で釘崎野薔薇の意識を奪いリタイアさせる。そしてその後、真希との一騎打ちに臨んだ。

真希は「天与呪縛(てんよじゅばく)」という能力を持っている。「天与呪縛」とは自分の意志とは関係なく先天的に課される制約の総称で、真希は呪力がない代わりに並外れた身体能力を与えられる「フィジカルギフテッド」と呼ばれる能力を持っていた。人の領域を超えた身体能力を持つ真希に、真依の銃弾は当たることはない。それでも真依は真希に銃弾を撃ち牽制する。真希はそれを避けながら確実に真依との距離を縮めていった。その間真希は真依が撃った銃弾の数を数えていた。真依の持つリボルバー型の銃は、銃弾を6発しか装填することができない。そして6発を撃ちきった後は、銃弾を装填するために確実に隙が生じるのだ。真希はそれを狙っていた。しかしそれは真依の仕掛けた罠だったのだ。

真依は真希にも秘密にしていることがある。一つは初恋の相手、もう一つは自分の術式。真希ほどではないにしても呪力の低い真依は、自分が術式を使えることを周りに秘密にしていた。禪院家も真依の術式を把握していたかはわからない。真依はその秘密にしていた術式「構築術式」で、6発全弾撃った後、あるはずのない7発目の銃弾を精製する。「構築術式」は自身の呪力を使って0から物質を精製するので、体力の消費が激しく、連続で使用できるようなものではない。真依が一日に精製できるのは、銃弾一発が限度だった。だからこそ、真依は完全に真希の不意をついた7発目の銃弾で真希を仕留めるつもりだった。真希の眉間にまっすぐに飛んでいく銃弾を見て、真依は「私の勝ちよ。」と気を抜く。しかしそんな真依よりも真希のほうが上手だった。真希はあろうことか、自分めがけて飛んでくる銃弾を素手で握りしめ止めたのだ。これには真依も唖然。真依は完全に真希に敗北したのだ。

真依は木に背を預けて座り込む。負けた悔しさ、真希への憎悪、自分の奥深くに沈めている本当の思い。いろんな感情が真依の中で綯い交ぜになり、気がつけば真依は真希に向かって声を荒げていた。

「……なんで家を出たの?」

「私は!!呪術師になんてなりたくなかった!!」

「努力も、痛いのも、怖いのも、もううんざり!!」

「適当に雑用こなして、適当に生きれば良かったじゃない!!」

そして最後に真依は泣きながら言った。

「なんで一緒に落ちぶれてくれなかったの?」

それは真依が初めて真希に自分の本心を告げたシーンだった。真希はそんな真依に対して「あのままじゃ、私はわたしを嫌いになっていた。それだけだよ。」と呟く。最後に一言「ごめんな。」と続ける真希に真依はもう何も言わなかった。

その後姉妹校交流会に花御などの特級呪霊のグループが乱入。姉妹校交流会・団体戦の敷地に帳(とばり)と呼ばれる結界が降ろされ、団体戦は中止。戦闘可能な呪術高専東京校・京都校の生徒は、それぞれ戦闘に向かった。

真依は釘崎野薔薇とともに、侵入してきた呪詛師の一人・重面春太(しげも はるた)と呪術高専京都校の教師・庵歌姫(いおりうたひめ)の戦いに駆けつける。庵歌姫に自分のことをペラペラ喋る重面春太に対して、釘崎野薔薇は「オマエ、モテないだろ。出会い頭に自分(テメエ)の話ばっかり。金とんぞ!!」とまくし立てる。それに対して真依は、「アンタのどこに金とれるだけの聞き手の器量があんのよ。」とため息をつきながら煽ってみせた。その様子から真希との戦いに敗北して落ち込んではいたが、いざ戦闘を前に気持ちはすっかり持ち直している様がうかがえる。

結局すぐに最強の呪術師と言われる五条悟(ごじょうさとる)が帳を破壊し、呪詛師・重面春太は足早に逃走。真依が呪詛師相手に戦うことはなかった。

姉妹校交流会の二日目の日程は例年個人戦を行っているが、「僕、ルーティンって嫌いなんだよね。」という五条悟のわがままにより試合内容は変更。呪術高専東京校対京都校で、野球試合をすることになった。真依は五番ファーストとして、頭にしっかりとキャップをかぶってグラウンドに立つ。投げたり、打ったりと野球的な活躍はなかったが、ここでも釘崎野薔薇との煽り合いを見せた。

呪術高専京都校が守備の回に、ピッチャーとしてマウンドに上がった「メカ丸」と書かれたピッチングマシーンを見て、1番サードの釘崎野薔薇が大激怒。「メカ丸」とは呪術高専京都校の生徒の一人、究極メカ丸/与幸吉(むたこうきち)のことでロボットのボディ「究極メカ丸」を遠方にいる術師の与幸吉が呪力で操っている。先の団体戦でボディが破壊された究極メカ丸/与幸吉が野球に参加するには、ボールを投げるピッチャーぐらいしかなかったのだ。

そんなマウンドにある(いる)究極メカ丸/与幸吉をっ見て、「どう見てもピッチングマシーンだろうが!!」とマウンドへ駆け寄る釘崎野薔薇。それを見た周りの人間は「乱闘だぁ!!」と慌てて集まる。怒り心頭の釘崎野薔薇を見て、真依は「何言ってるの?スペアよ、スペアメカ丸。そっちのパンダが一昨日壊したんだから当然でしょ?ピッ……チングマシーン?よくわからないわ。あなた機械に詳しいのね。もしかしたオタク?」とクエスチョンマークを浮かべながら流れるように煽ってみせた。これに対し釘崎野薔薇は、「次から次へとよくもまぁ。」と怒りを滲ませた表情で返事をする。

最終的に野球の試合は2対0で呪術高専東京校が勝利し、姉妹校交流会編は幕を閉じるのだった。

渋谷事変

渋谷事変とは2018年10月31日に東京都渋谷駅周辺で起こった呪霊が関係する大規模な事件の総称だ。偽夏油/加茂憲倫/羂索を始めとする呪詛師の面々と、彼と手を組んでいる人から生まれた呪い・真人(まひと)を筆頭に置く特級呪霊によるグループによって引き起こされる。偽夏油/加茂憲倫/羂索たちの目的は、人類最強と言われる呪術師・五条悟を封印することだった。多くの一般人が巻き込まれ、事件鎮圧と人々救出のために、五条悟を先頭に呪術師たちが渋谷入りする。まだ学生の呪術高専東京校の生徒たちも同じく渋谷に入り、呪術高専京都校からは東堂葵と一年生で治療関連の術式の使い手(反転術式かどうかは不明)・新田新(にったあらた)が参戦した。

真依が渋谷事変に登場するのは、渋谷事変の最終局面。五条悟の封印が完了して動き出した呪詛師・偽夏油/加茂憲倫/羂索が動き出したころだった。

東堂葵と新田新以外の呪術高専京都校の生徒たちと教師の庵歌姫は、渋谷事変当日の10月31日は京都以南の任務に就いていた。しかしそれは同じく呪術高専京都校の究極メカ丸/与幸吉が細工をしてのことだった。呪術師でありながら一時でも呪詛師・呪霊と手を組み呪術高専側の情報を提供していた究極メカ丸/与幸吉は、真依たち、呪術高専京都校の生徒を危険な目に合わせたくなかったのだ。だから渋谷での戦いでも実力が通じそうな東堂葵と新田新以外の呪術高専京都校の生徒たちを、渋谷での戦いに間に合わないように遠方の任務に就かせて遠ざけたのだ。

だが究極メカ丸/与幸吉はの願いも虚しく、呪術高専京都校の生徒たちは渋谷事変の最後の最後に参戦することになる。真依は索敵に長けた呪術高専の三年・西宮桃の合図で、三年の加茂憲倫(かものりとし)とともに偽夏油/加茂憲倫/羂索へ急襲を仕掛ける。真依は姉妹校交流会で持っていたリボルバー型の銃ではなく、遠距離射撃が可能なスナイパーライフルで偽夏油/加茂憲倫/羂索を狙撃したが、簡単に防がれてしまった。

最終的に真依は突然現れた特級呪術師・九十九由基(つくもゆき)の仲間に助けられて戦線を離脱し、渋谷事変は終わりを迎えることとなった。

禪院本家にて

yuzu_yugu0819
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@yuzu_yugu0819

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呪術廻戦の呪物まとめ

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『呪術廻戦』とは、芥見下々によって『週刊少年ジャンプ』で連載されている、呪いを題材にした漫画である。 高校生の虎杖悠仁は、人の恐れや憎しみの集合体である「呪霊」に襲われる。虎杖は呪霊を倒すための力を得る為、“呪いの王”とされる「両面宿儺」の指を取り込んだ。それにより両面宿儺が受肉してしまうが、虎杖は両面宿儺を抑え込む力を持っていた。虎杖は、宿儺の指を全て取り込んでその呪いを消す為に呪術師となる。 「呪物」とは、作中に登場する呪いがこもった物体である。

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呪術廻戦の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話まとめ

呪術廻戦の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話まとめ

『呪術廻戦』は集英社の『週刊少年ジャンプ』の人気漫画であり、漫画家・芥見下々が描くダークファンタジーバトル漫画だ。MAPPAによりTVアニメ化され、劇場版も公開される。 呪霊という人の負の感情から生まれた化け物と、それを祓う力を持つ呪術師とのバトルがメインの漫画であるが、ストーリーの各所に伏線が見え隠れする。ファンの間ではこれに関する考察が盛り上がりを見せている。また単行本の空きページや『呪術廻戦 公式ファンブック』では作者の芥見下々が裏話やトリビア、小ネタ、エピソードや逸話などを語っている。

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死滅回游(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

死滅回游(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

「死滅回游(しめつかいゆう)」とは、『呪術廻戦』に登場する用語で、作中で行われる“人造の術師による集団での殺し合い”のことを指す。 「呪術の可能性を見極める」という目的のために暗躍する呪詛師・羂索が仕掛けたもので、より優れた術師を、彼の想像を超えた存在を生み出すよう様々な総則(ルール)が設けられている。開催場所である「結界」の中に一度でも踏み込めば、他人を殺し続ける以外に自分を守れない非常に悪質なシステムとなっている。主人公虎杖悠仁の学友・伏黒恵の義姉である伏黒津美紀も巻き込まれている。

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呪術高等専門学校(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

呪術高等専門学校(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

呪術高等専門学校とは、『呪術廻戦』に登場する、呪術師たちの育成機関と事実上の総本山を兼ねた組織である。 東京と京都に一校ずつ存在し、表向きには全寮制の宗教系学校とされている。実際に高等学校に相当する授業も行っており、三年間過ごせば同等の卒業資格が得られる。内部には校舎や学生寮など学校としての施設の他、呪物の中でも特に危険なものを封じている忌庫、日本呪術界の中枢たる重要人物天元が座す薨星宮が存在する。 呪術師への仕事の斡旋なども行っており、卒業していった呪術師の多くがここを拠点に活動している。

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呪術廻戦の御三家・五条家まとめ

呪術廻戦の御三家・五条家まとめ

五条家(ごじょうけ)とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』に登場する呪術界のエリート家系・御三家の一つである。相伝の術式「無下限呪術」と特異体質「六眼」を代々継承しており、「日本三大怨霊」の1人・菅原道真を祖先に持つ。同じ御三家の禪院家とは犬猿の仲。 『呪術廻戦』の重要人物・五条悟の生家であり、それ以外の五条家の人間は登場していない。最強の呪術師である五条悟を当主とし、物語軸現代においては五条悟のワンマンチームとなっている。

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呪術廻戦の領域展開まとめ

呪術廻戦の領域展開まとめ

『呪術廻戦』とは、芥見下々によって『週刊少年ジャンプ』で連載されている、呪いを題材とする漫画作品である。 人の負の感情が実体を得た怪物「呪霊」に襲われた高校生・虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)は、仲間たちを守るため“呪いの王”両面宿儺の指を飲み込み、その身に宿儺の強大な力と暴虐な魂を宿す。これを御する術を学ぶため、虎杖は呪術師となる道を歩み始める。 領域展開は作中に登場する呪術の一種で、「一定の領域を自分にとって一方的に有利な空間へと作り替え、その中に敵を閉じ込める」という強力無比な大技である。

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劇場版 呪術廻戦 0(東京都立呪術高等専門学校)のネタバレ解説・考察まとめ

劇場版 呪術廻戦 0(東京都立呪術高等専門学校)のネタバレ解説・考察まとめ

『呪術廻戦 0(東京都立呪術高等専門学校)』とは芥見下々による漫画作品で、『呪術廻戦』と共通の世界観を持つ同作前日譚。MAPPAによりアニメ映画化され、2021年冬に公開が開始された。 強大で凶悪な特級呪霊・祈本里香に憑依された少年・乙骨憂太(おっこつ ゆうた)は、これを御する術を求めて東京都立呪術高等専門学校に転入することとなる。そこで乙骨が新たな友と共に呪術を学んでいく中、呪術界の変革がため祈本里香の力を我が物にせんと目論む術師夏油傑が暗躍。日本中を巻き込む壮大な呪術合戦が幕を開ける。

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呪胎九相図(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

呪胎九相図(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

呪胎九相図(じゅたいくそうず)とは、『呪術廻戦』に登場する、人間とその負の感情が形を成した怪物・呪霊のミックスである。 明治初期、“史上最悪の呪術師”加茂憲倫が悪逆極まる人体実験の末に造り出した存在。全九体が胎児の状態で封じられていたが、戦力を欲した特級呪霊たちによって盗み出され肉体を与えられる。特級呪霊の目標である「人類の廃絶」が成った方が自分たちに都合がいいとの判断から彼らに加担するも、紆余曲折を経て袂を分かつ。互いを“兄弟”と認識し、人でも呪霊でもないからこそ強固な絆で結ばれている。

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呪術廻戦の御三家・加茂家まとめ

呪術廻戦の御三家・加茂家まとめ

加茂家(かもけ)とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』に登場する呪術界のエリート家系・御三家の一つである。平安時代に華々しく活躍した”陰陽師”と呼ばれる呪術師を祖先に持ち、伝統と格式、血統と名を重んじる家柄である。呪力で強化した血液を操る相伝の術式「赤血操術」を代々受け継いできた。 『呪術廻戦』本編では次期当主として呪術高専京都校3年生・加茂憲紀が登場している他、歴史上最悪の術師として悪名高い、加茂憲倫が登場している。

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呪術廻戦 0.5巻(劇場版特典)のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦 0.5巻(劇場版特典)のネタバレ解説・考察まとめ

『呪術廻戦 0.5巻』とは芥見下々原作の『呪術廻戦』の劇場版映画『呪術廻戦 0』の入場者特典。先着500万名限定で、劇場来場者に配布される。 映画『呪術廻戦 0』に登場するキャラクターの人物相関図に始まり、キャラクターの紹介などを収録。またQ&Aコーナーや描き下ろし漫画なども収録されており、『呪術廻戦』の初心者から玄人ファンまで楽しめる内容になっている。

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呪術廻戦の歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ

呪術廻戦の歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ

『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)とは、芥見下々によるダークファンタジーバトル漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。この記事では、『呪術廻戦』を彩るオープニング・エンディング主題歌、挿入歌、そして本作の前日譚である『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』を原作とする劇場アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌を紹介していく。

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呪術廻戦の衝撃的な死を遂げたキャラクターまとめ

呪術廻戦の衝撃的な死を遂げたキャラクターまとめ

人を呪う術と、それを用いて戦い人々を描いた『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)には、「人を呪わば穴2つ」という言葉を体現したかのごとく衝撃的な死を遂げるキャラクターが多数登場する。 呪霊に騙され、弄ばれるようにして殺害された吉野順平。主人公虎杖悠仁に後を託し、その目の前で散った七海建人。生きる希望を手に入れた直後に射殺された天内理子。最強最悪の呪霊両面宿儺に挑んで敗死した漏瑚。ここでは、『呪術廻戦』において衝撃的な死を遂げたキャラクターを紹介する。

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呪術廻戦 懐玉・玉折のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦 懐玉・玉折のネタバレ解説・考察まとめ

『呪術廻戦 懐玉・玉折』(じゅじゅつかいせん かいぎょく・ぎょくせつ)とは、芥見下々の漫画作品『呪術廻戦』の65話から78話にかけて描かれた、現代最強の術師五条悟と最悪の呪詛師夏油傑の青春時代を題材とした一連のエピソードである。 東京都立呪術高等専門学校の学生である五条と夏油は、“2人で最強”を自称する名コンビだった。「星漿体」こと生け贄にされる予定の少女の護衛を任された2人は、術師殺しとして名高い伏黒甚爾と対決し、挫折と苦悩の中でそれぞれが歩まんとする道を違えていく。

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乙骨憂太(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

乙骨憂太(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

乙骨憂太(おっこつ ゆうた)は、『呪術廻戦』の登場人物で、現代最強の術師五条悟に特に期待されている若手呪術師にして、国内に四人しかいない特級術師の一人である。 ごく普通の少年だったが、幼馴染の祈本里香の死後、彼女の霊に取り憑かれる。やがて里香は国家規模の破壊すらもたらしかねない強大な呪霊と成り果て、これを御する術を学ぶために東京都立呪術高等専門学校に転入。呪術の世界と関わっていく中で、その秘めた才能を開花させていく。 『呪術廻戦』本編では、主人公虎杖悠仁の一学年上の生徒という立場。

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夏油傑(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

夏油傑(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

夏油傑(げとう すぐる)とは、『呪術廻戦』の登場人物で、体内に宿した数千もの呪霊を使役する呪霊操術の遣い手。呪術を悪用する呪詛師の中でも特に強力な存在である。 『呪術廻戦』本編が始まる一年前に起きた百鬼夜行事件の首謀者で、自身の持つ全ての呪霊をも超える力を有する特級呪霊祈本里香を我が物にせんと、その被呪者たる乙骨憂太と激しい戦いを繰り広げた。 かつては人々のために尽くさんとする高潔な呪術師を志し、最強の呪術師五条悟とは親友の間柄だった。道を違った現在も、五条とは互いに友情を捨て切れずにいる。

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虎杖悠仁(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

虎杖悠仁(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)とは、『呪術廻戦』の主人公で、その身に“呪いの王”両面宿儺を宿す少年。 宮城県の学校に通う高校生で、陸上の世界記録を軽々と更新するほどの驚異的な身体能力を誇る。心霊現象研究会に所属していたが、ある日仲間を救うため特級呪物をその身に取り込み、両面宿儺と肉体を共有するようにる。その力を御する術を学ぶため東京都立呪術高等専門学校に転入し、最強の術者である五条悟の下、両面宿儺の力を狙う呪霊たちと戦いを繰り広げながら、同級生の伏黒恵、釘崎野薔薇らと共に呪術師を目指していく。

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偽夏油/加茂憲倫/羂索(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

偽夏油/加茂憲倫/羂索(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

偽夏油(にせげとう)/加茂憲倫(かも のりとし)/羂索(けんじゃく)とは、『呪術廻戦』の登場人物で、他人の肉体を移り渡りながら千年以上の時を生きる脳だけの怪人。 現在は「百鬼夜行」事件の中で死亡した夏油傑の肉体を利用しており、奪い取った彼の才能と立場を思うままに振るう。加茂憲倫というのも一時期使っていた肉体の本当の持ち主の名前でしかなく、その正体は千年以上前の術師・羂索である。呪術の可能性を見極めることを目的に様々な悪行を計画し、その一環として東京中に呪霊を放って首都機能を壊滅させた。

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両面宿儺(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

両面宿儺(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

両面宿儺(りょうめんすくな)は、『呪術廻戦』に登場する、殺戮と闘争を好む“呪いの王”である。 千年以上前の人間で、性格は残忍にして狡猾、尊大にして凶悪。当時の呪術師が総出で挑んで敗れ、死後指だけが呪物として残り、世に悪しき影響を与え続けている。 その指を主人公虎杖悠仁が飲み込んだため、彼の肉体を依り代に復活。しかし理由は不明ながら虎杖の意識を奪うことができず、その体内に封じられる。虎杖の内に潜み、肉体を乗っ取る隙を虎視眈々とうかがい、時に暴威を振るって善悪の区別無く命を奪う極めて危険な存在。

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祈本里香(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

祈本里香(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

祈本里香(おりもとりか)とは『呪術廻戦 0(東京都立呪術高等専門学校)』に登場するキャラクターであり、呪術師・乙骨憂太(おっこつゆうた)が使用している術式である。乙骨の幼馴染であり、幼いころ結婚を誓い合ったが交通事故によって11歳で死亡する。死後は呪霊として乙骨に憑りつき、乙骨が危機に陥った場合自動的に現れて対象を攻撃している。ただし必ず現れるわけではないため、里香がいつ出てくるのか明確にはわかっていない。

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伏黒甚爾/禪院甚爾(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

伏黒甚爾/禪院甚爾(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

伏黒甚爾(ふしぐろ とうじ)/禪院甚爾(ぜんいん とうじ)は、『呪術廻戦』の登場人物で、生まれつき呪力を持たない代わりに超人的な身体能力を備えた"天与呪縛"という特殊体質の持ち主。 虎杖悠仁の級友である伏黒恵の実父で、呪術師の名門禪院家の出身だが、実家では日陰者扱いされていた。出奔して荒んだ生活を続け、術師殺しとして名を馳せ、最強の呪術師・五条をも倒すも、死の淵で才能を開花させて息を吹き返した彼の前に敗死。 物語開始時点で故人だが、様々な人物に深く関わり、印象的な悪役として高い人気を誇る。

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狗巻棘(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

狗巻棘(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

狗巻棘(いぬまき とげ)とは『呪術廻戦』の登場人物で、言葉に呪力を乗せて放つ「呪言師」の少年。 東京都立呪術高等専門学校の二年生で、主人公の虎杖悠仁からすると一年先輩に当たる。呪言は声が届く距離かつ呪力などで防がれなければどんな命令でも他者に強制できる強力な術式で、それだけに反動も大きい。普段は語彙をおにぎりの具に限ることで、呪言の効果が過度に働かないよう努めている。 その独特の口調から敬遠されることもあるが、本人は温厚で優しい性格。特級被呪者である乙骨憂太と最初に親しくなった呪術師である。

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五条悟(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

五条悟(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

五条悟(ごじょう さとる)とは、『呪術廻戦』の登場人物で、日本に四人しかいない特級呪術師の一人にして自他ともに認める「最強の呪術師」。特級呪術師の中でも別格の実力者である。 作中屈指の実力者たちをまとめて相手にしてなお圧倒するほどの恐るべき戦闘能力の持ち主で、存在そのものが呪術界のバランスを成すジョーカー的存在。特級呪霊・宿儺の宿主となってしまった主人公虎杖悠仁を、東京都立呪術高等専門学校に誘った張本人で、同校では教師を務める。呪詛師として暗躍する夏油とは、かつては親友の間柄だった。

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伏黒恵(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

伏黒恵(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

伏黒恵(ふしぐろ めぐみ)は、『呪術廻戦』の登場人物で、呪術の名門禪院家の血筋を引く麒麟児。東京都立呪術高等専門学校の一年生にして二級呪術師の資格を有し、主人公虎杖悠仁とはクラスメイト。 一見するとクールで真面目な優等生ながら、内には激しい情動を秘める。善人だった姉が呪いによって倒れたことが呪術師を目指す動機となっており、最強の呪術師五条悟に師事する。自身を救うために特級呪霊両面宿儺の宿主となった虎杖を庇い、彼の善性と呪術師としての潜在的な才能を信じて、宿儺の力を求めるあまたの敵と戦っていく。

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脹相(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

脹相(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

脹相(ちょうそう)とは、『呪術廻戦』の登場キャラクターで、人と呪霊のミックス・呪胎九相図の長兄である。 “史上最悪の術師”加茂憲倫によって生み出され、呪物の状態で保管されていた。しかし二人の弟・壊相と血塗ともども人類廃絶を目論む特級呪霊たちによって開放され、彼らに協力するようになる。弟たちを倒した虎杖悠仁を仇と見定め、これを追い詰めるも、「自分たち呪胎九相図と虎杖は家族同然の間柄である」ことを直感的に悟り、混乱して撤退。改めて自分と虎杖の関係を見極めるべく、独自の行動を取り始める。

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東堂葵(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

東堂葵(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

東堂葵(とうどう あおい)とは、『呪術廻戦』の登場人物で、京都府立呪術高等専門学校の三年生にして一級の資格を持つ呪術師。単身で特級呪霊をも祓う実力者。 粗暴にして唯我独尊、屈強な肉体とドレッドヘアがトレードマーク。高田というアイドルの熱狂的なファンで、自分の嗜好や好悪の感情次第で極端に態度を変える扱いにくい男。 主人公・虎杖悠仁とは趣味が合い、彼を一方的に“超親友(ブラザー)”と認定。共に肉弾戦を主とするため戦闘での相性は抜群で、彼と共闘した際は作中屈指の高位呪霊である花御をも翻弄した。

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九十九由基(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

九十九由基(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

九十九由基(つくも ゆき)とは、『呪術廻戦』の登場人物で、日本に四人しかいない特級術師の紅一点。 主に海外で活動しており、日本には滅多に帰ってこない。“人に仇を為す呪霊という怪物を祓う”ことを生業とする呪術師だが、「呪霊を祓うのではなく、呪霊が生まれないよう世界の在り方を変えるべき」との思想を持ち、旅を続けているのもその手掛かりを求めてのことである。「渋谷事変」と呼ばれる事件によって日本が壊滅の危機に瀕した後、これを解決するために主人公虎杖悠仁らと行動を共にする。

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伏黒津美紀(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

伏黒津美紀(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

伏黒津美紀(ふしぐろ つみき)は、『呪術廻戦』の登場人物で、主人公虎杖悠仁の学友である伏黒恵の義姉。 呪術の心得もなければその存在すら知らない一般人で、「誰かを呪うより大切な人のことを考えたい」と語る絵に描いたような善人。恵からはそのお人よしさを呆れられる一方、内心で深く敬愛されており、「津美紀を守る」ことが彼の大きな行動動機の一つとなっている。 高校一年生の時、謎の呪いによって昏睡状態に陥る。これは呪詛師加茂憲倫の膨大な呪力を受けた結果で、彼の手で強制的に呪術を扱う力を押し付けられる。

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釘崎野薔薇(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

釘崎野薔薇(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

釘崎野薔薇(くぎさき のばら)は、『呪術廻戦』の登場人物で、主人公虎杖悠仁の東京都立呪術高等専門学校におけるクラスメイト。同学年では紅一点だが、ヒロインというよりは性別を超えた悪友といった間柄。 東北の田舎出身の少女で、東京への強い憧れを持つ。都立呪術高専に入学したのも、呪術師を志す以上に“金の心配無しに東京に行ける”というミーハーな動機がその理由。本人はこれを「自分が自分らしくあるためだから命を懸けられる」と鮮やかに言い切り、並外れた度胸と気風の良さで仲間を牽引、呪霊との戦いに臨む。

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秤金次(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

秤金次(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

秤金次(はかり きんじ)とは、呪術を巡る術師たちの戦いを描いた『呪術廻戦』の登場人物で、都立呪術高等専門学校における主人公・虎杖悠仁の2つ上の先輩。 “現代最強の術師”五条悟も期待する有力な若手ながら、人格的には難のある少年で、任務中に先輩術師と揉めた上に暴力沙汰を起こして停学中。その後物語の本筋にはほとんど関わらないまま、術者同士の賭け試合の胴元となっていた。実力は高く評価されており、日本に4人しかいない特級術師の1人である乙骨憂太は「調子のいい時の秤は自分より強い」と語っている。

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七海建人(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

七海建人(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

七海建人(ななみ けんと)は、『呪術廻戦』の登場人物で、主人公・虎杖悠仁の担任・五条悟の後輩でもある1級呪術師。 言動は慇懃なサラリーマンといった風だが内には強い使命感を持っており、理屈より自身の感情を己の原動力としながらもクールに冷徹に立ち回る。一度は呪術師という仕事への失望から一般企業へと就職するも、自分がやりがいや誰かに必要とされることを望んでいたことに気づき、呪術の世界に舞い戻った。虎杖の成長を見守り、兄貴分的存在になるが、渋谷事変で特級呪霊・真人の術式「無為転変」を受け死亡した。

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