呪術廻戦の御三家・禪院家まとめ

『呪術廻戦』の概要

『呪術廻戦』とは、集英社の発行する漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』の人気漫画作品。漫画家・芥見下々によるダークファンタジー・バトル漫画である。2018年14号から連載を開始しており、2021年7月の時点で単行本は16巻まで刊行されている。その人気ぶりからTVアニメ化もされており、2020年10月3日から2021年3月27日にかけて毎日放送・TBS系列『スーパーアニメイズム』枠で放映された。また2021年12月24日から『呪術廻戦』のプロトタイプ兼前日譚である単行本0巻『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』の内容を描いた劇場版『呪術廻戦 0』が公開された。2022年にはTVアニメ第2期が制作されるのではと読者の間では噂されている。

「呪い」というディープでホラーな題材をテーマとし、また人の生死観念ついても深く描かれている。漫画タイトルからネガティブな内容を連想させるが、個性的なキャラクター達が溌剌と動き周り、時に立ち止まりながらも過酷な戦いに立ち向かっていく様は、少年漫画、バトル漫画として王道をいっている。2019年には、『全国書店員が選んだおすすめコミック2019』で1位を獲得、『みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2019』では大賞を受賞しており、幅広い層から支持を得ている。また2020年10月時点でシリーズ累計発行部数が1,000万部を突破しており、2021年10月時点でシリーズ累計発行部数が5500万部を突破したと発表され、TVアニメ化の影響もあって人気が急拡大している様が見てとれる。

主人公の虎杖悠仁（いたどり ゆうじ）は、類まれな身体能力を持った高校1年生。そんな虎杖悠仁をが呪術師・伏黒恵（ふしぐろ めぐみ）と出会うところから物語は始まる。
ある時任務で虎杖悠仁の通う高校にやってきた伏黒恵。その伏黒恵が回収するはずだった呪物の封印を、虎杖悠仁の所属するオカルト研究会の仲間が解いてしまい、い、学校は人間の負の感情を元に生まれ出づる呪霊と呼ばれる化け物に襲われる。自分を助けるために重症を負った伏黒恵や、オカルト研究会の仲間を守るため、虎杖悠仁は自らの体内に呪物を取り込む。その結果、最強最悪の呪いの王・両面宿儺（りょうめんすくな）をその身に宿すこととなった。その後虎杖悠仁は伏黒恵と彼の師である五条悟（ごじょう さとる）の勧めで、両面宿儺の力を御するため、呪術師を目指して呪術高等専門学校に通い始める。
しかし両面宿儺の圧倒的な力を利用しようと、呪霊の中でも特に強力な者たちが暗躍。時に成長し、時に立ち止まり、時に強くなり、時に仲間を失い。それらを繰り返しながら、虎杖悠仁は伏黒恵や呪術高等専門学校の仲間達と共に、呪霊達との戦いに挑んでいくのだった。

「禪院家」とは

禪院家（ぜんいんけ）とは、『呪術廻戦』に登場する呪術界のエリート家系・御三家の一つ。呪術全盛期の平安時代から千年という長きに渡って存在している名家である。長い歴史の中で強力な術式を持った呪術師達を引き入れ、これをまとめあげて絶大な力と影響力を誇ってきた一族。そのため「相伝の術式」と呼ばれる強力な術式をいくつも持っており、それが禪院家の強みにもなっている。
「禪院家に非ずんば呪術師に非ず。呪術師に非ずんば人に非ず。」という格言が残っており、それが示す通り呪術師であることに誇りを抱いており、またそれと同時に呪術師以外の人間を蔑むきらいがある。

本来呪術師になるには呪術高等専門学校（以下、呪術高専）に通い、正式な手順を踏んでなるものだが、御三家である禪院家のように呪術師になるための訓練環境が整った家の出身者は呪術高専への入学の義務はない。呪術高専に通っている禪院真希・真依姉妹以外の禪院家の呪術師は、呪術高専での正式手続きは行っていないが、協力関係にある呪術師なので「特別」という等級が付与されている。決してその等級の中でも「特別」強い、というような意味合いではない。

呪術師とは何か。それはこれと言った決まりはなく、その判断は個人の裁量に任される。呪力を操り、呪霊を祓うことができる人間を呪術師と呼ぶことが多いが、術式至上主義である禪院家はそれを認めない。術式大好きな家系なのだ。そのため術式を持たない者は血族であっても、呪霊を祓う力があっても落伍者として蔑まれる。術式を持っていてもそれが「相伝の術式」でない場合は、軽んじられる傾向もある。

男尊女卑の思想も強く残っており、長く続くがゆえに古き因習に囚われている。『呪術廻戦』では禪院家出身のキャラクターが多く登場するが、人間性を疑うようなキャラクターも多い。そのことから読者の中では「禪院家は『クズ』の集団」という認知が進んでいる。

前述したとおり本編では多くの禪院姓のキャラクターが登場。その実力や禪院家という家の存在をまざまざと見せつける。しかし第26代目当主の禪院直毘人の死をきっかけに次期当主をめぐる内乱が勃発。最終的に禪院真希によって一族郎党全てが殺され、壊滅状態に陥った。これを受けて同じ御三家の五条家と加茂家は、呪術界を統率する呪術総監部に禪院家の御三家除名を提言。結果は出ておらず、保留の状態になっている。

御三家・禪院家のメンバー

当主

禪院直毘人（ぜんいん なおびと）

性別：男
年齢：71歳
呪術師等級：特級1級呪術師
術式：投射呪法
技：秘伝「落花の情」
趣味・特技：アニメ
好きな食べ物：酒（日本酒）
嫌いな食べ物：はんぺん
ストレス：五条（家）
家族：息子複数人（末子が直哉）

最速！キャラクター人気投票：未登場のため順位なし
第1回キャラクター人気投票：第75位（12票 / 163,066票）
第2回キャラクター人気投票：第53位（24票 / 97,860票）

CV：中田譲治

『呪術廻戦』の物語開始時点で禪院家の当主だった男。第26代目当主。禪院扇の兄であり、禪院直哉の父。禪院真希・真依姉妹からは伯父、禪院甚壱、伏黒甚爾／禪院甚爾からは叔父にあたる。また伏黒恵からみると叔祖父（おおおじ）である。
71歳という老齢でありながら、屈強な肉体を持っている。性格も豪快で豪胆、何者にも媚びたりしない強者の風格は当主にふさわしいといえる。ただ多少不真面目な面もあり、酒が大好きな上に酒癖が悪いという厄介な性質も持っている。禪院家の格言「禪院家に非ずんば呪術師に非ず。呪術師に非ずんば人に非ず。」が示す通り、非術師には興味がなく、非術師が呪霊に殺される場面に立ち会っても助けようとしないなど酷薄で苛酷な面もある。しかし禪院家の落伍者である禪院真希や伏黒甚爾を一人の人間として扱う描写が本編で見られ、禪院家の中では比較的まともで、実は良い人なのではないかと読者の間では評価をあげている。

「禪院家相伝の術式の一つ「投射呪法」を天性の才能やセンスにより十全に使いこなし、「（五条悟を除く）最速の術師」と呼ばれるに至った。
渋谷事変では呪術高専からの要請を受け、禪院本家のある京都から東京・渋谷へ出向し、禪院家当主たる力、「最速の術師」と呼ばれるその実力を発揮。特級呪霊・陀艮（だごん）との戦闘において活躍するが、右腕を失う重症を負う。そして陀艮戦終了直後に特級呪霊・漏瑚（じょうご）と遭遇。満身創痍のところを襲われ、上半身を焼かれて倒れた。
その後禪院本家にて療養。しかし年老いた体には勝てず、そのまま帰らぬ人に。次期当主や禪院家の財産の相続に関する遺言を残して死亡した。その遺言を発端に次期当主に関する内乱が勃発し禪院家はほぼ壊滅。意図せず禪院家滅亡の引き金を引いてしまうことになった。

禪院直毘人（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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禪院直毘人（ぜんいん なおびと）とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』の登場人物。人間の負の感情を元に生まれ出づる呪霊と呼ばれる化け物を祓う（倒す）力を持つ呪術師と呼ばれる人間の一人である。
呪術のエリート家系・御三家の一つである禪院家の第26代目当主。71歳という高齢でありながら、屈強な肉体を持つ豪胆で豪快な男性。術式「投射呪法」を用い、五条悟を除く呪術師の中でも最速と言われている。
渋谷事変で立て続けに特級呪霊と戦い、その時に負った怪我が原因で死亡した。

伏黒恵（ふしぐろ めぐみ）

性別：男
年齢：15歳
誕生日：12月22日
身長：175cmくらい（成長中）
呪術高等専門学校への入学経緯：家系
所属：東京都立呪術高等専門学校（1年生）
呪術師等級：2級呪術師（昇級査定中）
出身地：埼玉県
術式：十種影法術
技：「玉犬 白」、「玉犬 黒」、「玉犬 渾」、「鵺」、「大蛇」、「蝦蟇」、「満象」、「脱兎」、拡張術式「不知井底」、領域展開「嵌合暗翳庭」
趣味：読書（実話系の本を読むこと）
好きな食べ物：生姜に合うもの
嫌いな食べ物：パプリカ（甘いおかず全般）
ストレス：人間（9割）
好みのタイプ：揺るがない人間性があればそれ以上は求めない

最速！キャラクター人気投票：第4位（144票 / 1,575票）
第1回キャラクター人気投票：第2位（21,193票 / 163,066票）
第2回キャラクター人気投票：第1位（19,393票 / 97,860票）

CV：内田雄馬

呪術高専東京校に通う1年生。伏黒姓であるが、その体には禪院の血が流れている。伏黒甚爾／禪院甚爾の息子で、禪院甚壱からみたら甥、禪院直哉、禪院真希・真依姉妹からみたら従甥（いとこおい）にあたる。
禪院直毘人が死去したことによって、禪院家の新たな当主の座についた。第27代目禪院家当主ということになる。ただ本人は禪院家の外で生まれ育ち、呪術師を志してから目の当たりにした禪院家のしがらみなども相まって、当主になってしまったことは本当に面倒でたまらないといった様子である。当主に就いたことで忌庫の呪具などの運用が自由にできるので、メリットもあるいえばあるといった状況だ。

一見するとクールで真面目な優等生ながら、内には激しい情動を秘めている。疑いようもない善人であった義理の姉・伏黒津美紀（ふしぐろ つみき）が呪いによって倒れたことをきっかけに、「不幸が無差別に振りかかるのなら、救いの手もそうであるべきだ」との思いから、「不平等に（自分が助けたいと思った）人を助ける」を信条にしている。善人である主人公の虎杖悠仁が両面宿儺の指を取り込むに至る原因になってしまったことに責任を感じている面もあり、虎杖悠仁に対してはかなり入れ込んでいる様子が見られる。

禪院家相伝の術式の一つ「十種影法術」を受け継いでおり、呪術の極致・領域展開も会得している。呪術高専1年生にして、既に2級呪術師の地位に上り詰めており、姉妹校交流会後は1級呪術師の冥冥（めいめい）と呪術高専京都校の3年生で1級呪術師でもある東堂葵（とうどう あおい）から1級呪術師に推薦され、査定中である。

渋谷事変では帳を守る呪詛師・粟坂二良（あわさか じろう）との対決、特級呪霊・陀艮との戦闘、呪詛師・オガミ婆（オガミババ）の術式「降霊術」で現世におろされた伏黒甚爾／禪院甚爾との邂逅などさまざまな戦線を経た後、呪詛師・重面春太（しげも はるた）から不意打ちを受け、重症を負い戦線を離脱した。
渋谷事変後は、偽夏油（にせげとう）／加茂憲倫（かも のりとし）／羂索（けんじゃく）がしかけた呪術師同士の殺し合い「死滅回遊（しめつかいゆう）」に巻き込まれた伏黒津美紀を助けるために行動している。その途中で禪院家の第27代目当主に就任。禪院真希が起こした一族皆殺しによって御家断絶の危機に陥った禪院家の数少ない生き残りとなった。読者からは禪院の血を引く最後の男として禪院真希と戦いになるのではないかと心配されている。

伏黒恵（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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伏黒恵（ふしぐろ めぐみ）は、『呪術廻戦』の登場人物で、呪術の名門禪院家の血筋を引く麒麟児。東京都立呪術高等専門学校の一年生にして二級呪術師の資格を有し、主人公虎杖悠仁とはクラスメイト。
一見するとクールで真面目な優等生ながら、内には激しい情動を秘める。善人だった姉が呪いによって倒れたことが呪術師を目指す動機となっており、最強の呪術師五条悟に師事する。自身を救うために特級呪霊両面宿儺の宿主となった虎杖を庇い、彼の善性と呪術師としての潜在的な才能を信じて、宿儺の力を求めるあまたの敵と戦っていく。

第25代目当主（禪院直毘人の兄）

第25代目当主。本編には登場していないが、2021年10月に発売された単行本17巻で公開された禪院家の家系図によると、第26代目当主の禪院直毘人の兄が務めていたようである。

第23代目当主（禪院直毘人の父）

第23代目当主。本編には登場していないが、2021年10月に発売された単行本17巻で公開された禪院家の家系図によると、第26代目当主の禪院直毘人の親が務めていたようである。直毘人の両親は父親も母親も「？」となっており、これだけでは父親と母親のどちらが第23代目当主であったかは不明だが、家系図の描き方的に夫婦は右側が父親になっていることや、禪院家に男尊女卑の家風があることから、直毘人の父親が第23代目当主であると考えられる。

真希と真依の家族

禪院扇（ぜんいん おうぎ）

性別：男
呪術師等級：特級1級呪術師
術式：詳細不明
技：術式解放「焦眉之糾」、秘伝「落花の情」
使用武器：日本刀

最速！キャラクター人気投票：未登場のため順位なし
第1回キャラクター人気投票：未登場のため順位なし
第2回キャラクター人気投票：第68位（12票 / 97,860票）

CV：アニメ未登場

第26代目当主・禪院直毘人の弟。禪院真希・真依姉妹の父である。禪院甚壱、伏黒甚爾／禪院甚爾からみると叔父、伏黒恵からみると叔祖父（おおおじ）にあたる。
渋谷事変後、禪院直毘人が亡くなったときに登場。禪院家の中では当主に次ぐ権力と実力の持ち主のようで、禪院直哉、禪院甚壱と共に禪院直毘人に遺言を託さている。

兄である禪院直毘人と比べると痩身で、長い黒髪を高い位置で結っており、侍風の格好をしている。武器は日本刀で剣技に長けている。名称や効果などの詳細は不明だが、術式も登場しており、「焦眉之糾（しょうびのきゅう）」という技を持っている。その他御三家に伝わる秘伝「落花の情」も会得しており、それを居合に転用するなど器用な面もある。

禪院家の「クズ」代表とも言える禪院直哉の性格を嫌っており、伏黒恵が当主に選ばれる旨の遺言を聞いた時は「直哉より伏黒恵のほうがマシ」として伏黒恵の当主就任に同意を示したかに見えた。しかしその実腹の底では伏黒恵を認める気などさらさらなく、渋谷事変後の呪術総監部の通達を利用して、これを誅殺するというおぞましい計画を発案した。また予てより疎ましく思っていた実の娘である禪院真希・真依姉妹もあわせて殺そうとする。
禪院直毘人が当主に就任した際に自分が当主に選ばれなかったことを、子供である禪院真希と禪院真依の出来が悪かったからだと思っており、姉妹に並々ならぬ憎悪を抱いていた。しかし禪院直毘人が当主に選ばれた理由は、「呪術師として強いから」と公式ファンブックで作者である芥見下々に明言され、読者からは「人のせいにするな。」、「単に実力不足。」などのコメントが相次いだ。自分の実力不足を子供のせいにしたり、お門違いな恨みから実の娘達を殺そうとするという、親として、人として、やってはならない境界線をことごとく土足で踏み越えた。第一印象がまともだったため、その落差は激しく、一気に「クズ」評価を得ることになる。

忌庫にて禪院真希を待ち伏せし、妹である禪院真依ともども殺そうとする。二人に重症を追わせた後、二級以下の呪霊を飼っている訓練・懲罰に使われる部屋に放り込み、「さらば、我が人生の汚点。」と言い捨て意気揚々と踵を返したのも束の間。禪院真依が命を投げ出して禪院真希を真の力に覚醒させ、その姿にかつて恐怖した伏黒甚爾／禪院甚爾の姿を重ねる。自らを奮い立たせて禪院真希と再戦しようと術式を解放するが、それを披露する間もなく、殺そうとした禪院真希によって顔面を横真っ二つにされて死亡した。

禪院扇（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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禪院扇（ぜんいんおうぎ）とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』の登場人物。人間の負の感情を元に生まれ出づる呪霊と呼ばれる化け物を祓う（倒す）力を持つ呪術師と呼ばれる人間の一人である。
呪術界のエリート家系・御三家の一つ、禪院家の生まれ。特別一級術師。禪院家の第26代当主・禪院直毘人の遺言で伏黒恵が次期当主に選ばれたことに納得いかず、以前から疎ましく思っていた娘の禪院真希・真依ともどもこれを誅殺する企てを謀るも、覚醒した真希に逆に殺されてしまった。