羌瘣(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
羌瘣(きょうかい)とは『キングダム』に登場するキャラクターで、主人公の信(しん)が兵士として初めて参加した魏の戦いで出会った、凄腕の剣士である。「トーン、タンタン」のリズムで舞いながら繰り出す剣技で大勢の敵に囲まれてもなぎ倒す圧倒的な実力の持ち主である。当初は男性として軍に所属していたがその素顔は女性であり、凄惨な過去を経て、信が隊長が務める飛信隊(ひしんたい)の副長として活躍する。羌瘣は、蚩尤(しゆう)という伝説の暗殺集団の後継者候補で巫舞(みぶ)と呼ばれる一族に伝わる超絶的な剣技を操る。
羌礼との戦い
秦国は什虎城の戦いの後、趙攻めに全力を注ぎ始め、飛信隊もその渦中に居た。戦いの中で消耗した飛信隊の元に、羌瘣の可愛い後輩だと称して羌礼は現れ、飛信隊に加入する。羌礼の目的は羌瘣と闘う事であった為、飛信隊が見守る中、羌瘣との一騎打ちとなる。羌瘣を姉の様に慕っていた筈の羌礼の人格が変わってしまっている事に気づいた羌瘣は、もう一人姉妹の様に育った羌識について尋ねる。羌礼の「蚩尤の里から出られるのは勝ち残った者だけだ」と言う言葉から、羌識は殺され、それは羌礼の手によって討たれてしまったと言う事を羌瘣は察する。羌瘣は羌礼との戦いの中で、羌識の最期を思い出す様に何度も語りかけ、羌識が「祭」でわざと手を抜いて羌礼に自らを討ち取らせ、最後に「外で、私の分も、精一杯強く生きて」と言い残していた事を思い出させる。その事により羌瘣は、羌礼を闇の世界から引き戻す事に成功し、元の羌礼に戻す事ができた。改心した羌礼は飛信隊の面々に謝罪し、自身の回復技を使い傷ついた飛信隊の治療を施し、飛信隊に加入し活躍する事になる。
朱海平原の戦い
秦の将軍・王翦(おうせん)と趙の将軍・李牧(りぼく)が争った、朱海平原(しゅかいへいげん)の戦いで、主人公の信(しん)にとっては、最も尊敬する大将軍王騎を討ち取った因縁の相手である龐煖(ほうけん)との一騎打ちが繰り広げられた。その一騎打ちで信は龐煖に勝利したものの、深く負った傷により、信は倒れ心臓が止まり体も冷たくなってしまった。それを知った羌瘣は、自らの寿命と引き換えに死人を生き返らせるという、千年続く蚩尤族に伝わる禁術「盤古の橋」を使う。禁術により「天地の間の門戸」に辿り着いた羌瘣は、その場にいた象(しょう)と幽連(ゆうれん)に、「成功する確率は自らの寿命を半分使っても十に一つだ」と告げられるものの、迷わず信を引き戻す事を希望し、黄泉の国の入り口から信を引き戻す事に成功した。
羌瘣の関連人物・キャラクター
信(しん)
『キングダム』の主人公。信(しん)が兵士として初めて参加した魏の戦いで羌瘣と出会う。伍に入る事の出来なかった二人が、残った伍長・澤圭(たくけい)の伍に時に組み込まれた。その後、信は百人隊(飛信隊)の隊長となり、羌瘣は副隊長を務める事になる。信はその後も着々と武功を上げ、大将軍への道を突き進むが、羌瘣は象姉(しょうねぇ)の仇討ちのために、飛信隊の元を一時離れるが、無事仇討ちを終えて復帰する。人生の目的を仇討ちから、大将軍になる事に切り替わった羌瘣はのちに、「信の子を産みたい」と発言する等、心境の変化が見られる。
象(しょう)
象(しょう)は羌瘣と共に、蚩尤(しゆう)という千年続く伝説の暗殺集団の後継者候補。象は羌瘣より二つ上の歳に当たる。蚩尤は巫舞(みぶ)と呼ばれる一族に伝わる超絶的な剣技を操り暗殺を行うが、蚩尤の後継者になるためには、祭(さい)と呼ばれる候補者同士の殺し合いに参加し生き残る必要があった。象はその実力から生き残る事が確実視されていたが、そのためには羌瘣を殺して生き残らねばならなかった。幼いころから祭の日までの命だと認識し共に生活し、姉妹のように育ってきた二人は共に祭に参加するつもりで鍛錬を積んできた。羌瘣は象の事を象姉(しょうねぇ)と呼び慕っていた。祭の当日、象は羌瘣を想い、羌瘣を参加させないために、催眠作用のある線香で眠せ、羌瘣が祭に参加できないようにした。羌瘣が目覚めた時にはすべてが終わっており、象は他の氏族と結託した幽族の代表である、幽連(ゆうれん)によって卑怯な方法で殺されてしまった。以後羌瘣は、掟を破り卑怯な方法で象を殺した幽連を探し出し仇を討つための旅をする事となる。
龐煖(ほうけん)
龐煖(ほうけん)は、物語中で武力の象徴として登場する新趙国三大天・の一人。馬陽の戦いでは、羌瘣の気配の様な物を感じ取り、龐煖は秦国軍を夜襲する。その龐煖は羌瘣の気配を秦国六大将軍・王騎(おうき)のものと勘違いして夜襲を掛けてきた。龐煖と羌瘣は対峙し、羌瘣の事を「神を堕とす者」と言い、求道者として武を極めている龐煖にとっては羌瘣は無視できない存在だと認識する。この時、呼吸が切れるまで龐煖と戦った羌瘣は、後ほど、仲間に「王騎将軍と龐煖はどちらが強い?」と問われ、あっさりと「龐煖」と回答している。龐煖は過去に秦国六大将軍である王毅の他、その婚約者であった摎(きょう)も討ち取っている強者である。
幽連(ゆうれん)
幽連(ゆうれん)は、羌瘣が参加する予定だった祭(さい)で幽族代表の一人として参加し、蚩尤(しゆう)となった。羌瘣は、羌族として象(しょう)とともに「祭」に出場するつもりだったが、羌象が仕掛けたお香で眠らされ、起きた時には「祭」は終わっていた。羌瘣が姉のように慕い、象姉(しょうねぇ)と呼んでいた象は「祭」で集中攻撃されて命を落とし、最後まで生き残った幽連が蚩尤となった。象も羌瘣も、他の候補者と比べてとびぬけて強く、他の族から恐れられていた為に、掟で禁じられている集中攻撃がその回の「祭」では黙認されてしまった。その後、幽連は蚩尤となり、暗殺部隊として魏王に協力していたが、人格が崩壊しているとの理由から手の付けられない状態と見放され、趙の山奥で暮らすようになっていた。「祭」での幽連にとって最後の敵は実の妹であったため、幽連は最後に実の妹を斬り落としたことで現蚩尤となっていた。その事が災いし幽連は精神がむしばまれ、人格が崩壊し、怪物に変貌してしまっていた。幽連が山中にで暮らしていると言う情報を、羌明(きょうめい)から得た羌瘣によって討ち取られる事になる。
羌礼(きょうれい)
羌礼(きょうれい)は羌瘣の後輩にあたり、実際に羌瘣が里で暮らしていた時から妹分的な存在である。他にも羌識(きょうしき)という羌礼の幼馴染みも、姉妹とも言える関係だった。羌瘣は蛇甘平原の戦いを終えたある日に、危険を承知で故郷である羌族の山に帰り、羌礼と羌識と再開している。里で待ち構えていた二人は、掟を破り里を出た羌瘣に襲い掛かるが、敢えなく撃退されてしまう。その時に、羌瘣は羌礼が白鳳(はくほう)を使っていることに気が付く。白鳳は、羌瘣が姉と慕う象(しょう)が使っていた剣である為、羌瘣にとっては許しがたい事だった。撃退された二人は、興味津々だった外の世界について羌瘣に教えてもらい、羌瘣は外の世界は「そんなに悪いところではない」と説明している。のちに羌礼は「祭」で羌識を討ち、蚩尤となり羌瘣の元に現れ、戦う事になる。羌礼は戦で消耗した飛信隊の元に現れ、羌瘣との一騎打ちとなる。羌瘣を姉の様に慕っていた筈の羌礼の人格が変わってしまっている事に気づいた羌瘣は、羌識について尋ねる。羌礼の「蚩尤の里から出られるのは勝ち残った者だけだ」と言う言葉から、羌識は殺され、それは羌礼の手によって討たれてしまったと言う事を羌瘣は察した。羌瘣は羌礼との一騎打ちの中で、羌識について語りかけ、羌識の最期を思い出させる事で、羌礼を闇の世界から引き戻す事を試み、元の羌礼に戻す事に成功する。改心した羌礼は飛信隊の面々に謝罪し、自身の回復技を使い傷ついた飛信隊の治療を施し、飛信隊に加入し活躍する事になる。
羌瘣の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「羌瘣。嫌いなことはしゃべること、以上」
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キングダム 運命の炎(キングダム3)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングダム 運命の炎』とは、原泰久の漫画『キングダム』を原作とする2023年公開の実写映画作品。同シリーズでは3作目にあたるため『キングダム3』とも呼ばれる。キャッチコピーは「大いなる夢を、新しい時代を、その手で掴め―」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮など主要人物の役者は全員が前々作から続投している。 趙の大軍に攻められた秦は、六大将軍の王騎を総大将にしてこれを迎撃する。将軍を志す剣士にして秦の若き王嬴政の友でもある信も従軍し、師である王騎から重要な作戦を託される。
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蒙毅(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
蒙毅(もうき)は『キングダム』に登場する秦国の若き軍師である。祖父は秦国大将軍である蒙豪、父は中華最強を自負する秦国将軍の蒙武、兄は物語の主人公・信と共に切磋琢磨して己の実力で将軍となった蒙恬というエリート軍人一家の出身。突出した武の力を誇るもそれに任せた戦法を取ることが多い蒙武を、知略の面で支えたいと考えて軍師を目指し、秦国軍総司令・昌平君の軍師学校の門を叩く。信と生活を共にする少女・河了貂とは軍師学校の同期で、特別軍師認可を受けている彼女と軍略囲碁でまともに戦えるのは蒙毅だけである。
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目次 - Contents
- 羌瘣のプロフィール・人物像
- 羌瘣の武器・技・戦術
- 愛刀・緑穂(りょくすい)
- 巫舞(みぶ)
- 羌瘣の来歴・活躍
- 姉の様に慕っていた象(しょう)の仇討ちを決意
- 秦国の兵士に参加
- 神を堕とす者
- 廉頗四天王との戦い
- 象(しょう)の仇討ち
- 将軍を目指す
- 羌礼との戦い
- 朱海平原の戦い
- 羌瘣の関連人物・キャラクター
- 信(しん)
- 象(しょう)
- 龐煖(ほうけん)
- 幽連(ゆうれん)
- 羌礼(きょうれい)
- 羌瘣の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「羌瘣。嫌いなことはしゃべること、以上」
- 「さァ、舞うぞ緑穂」
- 「一緒に前に進めると思う」
- 羌瘣の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 羌瘣隊のロゴ
- 史実にも登場する羌瘣
- 蚩尤は中国では伝説上の怪物