李信（キングダム）とは【徹底解説・考察まとめ】

李信のプロフィール・人物像

生年月日：不明
血液型：不明
年齢：不明
CV：森田成一
演：山﨑賢人
李信（りしん）とは『キングダム』の主人公である。戦争孤児で幼い頃から下僕として働き、その仕えた先で同じ下僕の少年である漂と一緒に育った。漂から、将来将軍になって、この貧しい生活から抜け出すという目標を聞かされ、一緒に歴史に名を残そうと約束する。李信と漂は仕事の合間を見つけては仕合いを行い、日々剣術を磨いてきた。その後、偶然通りかかった秦王・贏政（えいせい）の側近である昌文君（しょうぶんくん）が、漂と贏政が酷似している事に目を付け、漂を影武者として連れて行ってしまう。その後、贏政の弟である成蟜が反乱を起こした事で、漂が贏政の影武者として命を落とすと、李信は漂の分まで「天下の大将軍になる」という目標を誓い、戦場に出る事になる。李信の「天下の大将軍になる」という信念は、亡くなってしまった漂との約束でもあるからこそ、どんな状況でも信念が揺らぐことは無い。後に李信が率いる事となる飛信隊の隊員達はそんな李信の信念に惹かれていく。たとえ相手が、かつて中華全土にその名を知らしめた、趙国三大天・廉頗（れんぱ）だろうと、物語中で最大の強敵である、新趙国三大天・龐煖（ほうけん）であっても、変わる事は無い。そんな李信が兵として初めて参加したのは秦国が魏国を攻めた戦いで、李信は敵副将らを討つ武功を上げ百人将に昇格する。李信はその戦で、秦国六大将軍として中華全土に伝説として名を残している大将軍・王騎の力を目の当たりにし、弟子入りを志願する。その後の趙国との戦では百人隊の隊長として参戦し、王騎から直々に「飛信隊」という名を授かる。その戦でも武功を上げ、三百人将へ昇格する。その戦で王騎を失い、死の間際に李信は王騎から矛を託される。魏国との山陽攻略戦においては、秦国六大将軍と並んで名を轟かせている、元趙国三大天・廉頗が率いる廉頗四天王の一人である輪虎と対峙する。秦国は輪虎によって多くの千人将が暗殺されたため、特例で李信は千人隊の隊長に任命される。輪虎隊に苦戦を強いられるものの、李信は輪虎の首を取り、その功績で正式に千人将として認められる。秦国へ対し、各国が同盟を組んで攻め入ってきた合従軍との戦いでは、李信は趙国軍の将軍・万極を討ち取り更に功績を上げた。さらに蕞（さい）での籠城戦の末、新趙国三大天の龐煖（ほうけん ）と一騎打ちを繰り広げ二太刀浴びせて退ける事に成功する。これらの功績により三千将に昇格し、その後の屯留での反乱の際には四千人将になっていた。魏国の著雍（ちょよう)攻略の際には、それまで多くの戦を共にしてきた王賁（おうほん）率いる玉鳳隊と共に戦い、偶然出くわした魏火龍（ぎかりゅう）・霊凰（れいおう）を討ちとった武功により、五千将へと昇格した。趙国の鄴を攻めた際には元趙国三大天である藺相如の配下の武将である趙峩龍（ちょうがりゅう）を討ち取る。李信はその時の戦場に配置されていた右軍の大将代理を務めた。それまで李信は信（しん）と名乗っており、性が無い状態だったが、その後、龐煖を打ち取った武功により将軍になれるに相応しい武功を挙げたため、将軍になるための性として、漂が影武者の任務に就く際につけた性である「李」を取り、「李信」と名乗る事にした。飛信隊自体も構成隊員一万人、副将羌瘣が率いる羌瘣隊を含めると一万五千人の大部隊になった。

李信の武器・技・戦術

漂から受け継いだ剣

李信が持つ剣は、漂から受け継いだものである。嬴政の影武者として深い傷を負った漂が、命を懸けて李信の元に辿り着いた時に持っていた剣である。李信は瀕死の漂から受け取ったこの剣を「漂から受け継いだ王の剣だ」と言っている。漂は李信に対し遺言の様に「お前が羽ばたけば俺もそこにいる、信。俺を天下に連れて行ってくれ」と最期の言葉を告げる。これにより李信は常に漂と共に戦っているかの如く、重要な場面では漂を思い出し、敵を討つ力の糧にしている。

王騎の矛

新趙国三大天・龐煖（ほうけん ）と馬陽の戦いで致命傷を負った、秦国六大将軍・王騎を、李信は救い出し、王騎の愛馬に乗せてその場を抜け出した。追手が来ない所で最期を迎えた王騎は、自分の部下達に最後の言葉を告げ、李信に対しては、「童信（わらべしん）修行をつけてやる約束でしたね。見ての通りもはや無理になってしまいました」「しかし、そもそも大将軍の私に直に教わろうなんて虫が良すぎますよ。そういう事は自分で戦場をかけ回って学びなさいバカ者」「皆と共に修羅場をくぐりなさい」「素質はありますよ。信」と述べ、死ぬ間際に李信に自分の矛を託した。その後、李信は暫く、王騎の矛はまだ自分には早いと言い、大王嬴政（えいせい）の居る王宮に王騎の矛を預け、後に李信が五千人将まで登り詰め参加した鄴（ぎょう）攻めから、ようやく王騎の矛を使い始めるようになる。

李信の来歴・活躍

戦争孤児で下僕として育つ

李信は戦争孤児で幼い頃から下僕として働き、その仕えた先で同じ下僕の少年である漂と一緒に育った。漂から将軍になり、この貧しい生活から抜け出すという目標を聞かされ、一緒に歴史に名を残そうと約束し、仕事の合間を見つけては仕合いを行い、日々剣術を磨いてきた。二人の激しい仕合が1253戦にまで到達したある日、偶然通りかかった秦王・贏政（えいせい）の教育係である昌文君（しょうぶんくん）が、漂と贏政が酷似している事に目を付けた。昌文君は翌日、二人を使っている長の家に訪れ、漂に「王宮に使えよ」と言い連れて行く。大将軍を目指すと訓練していた漂は、これをチャンスだとして受け入れたが、一緒に切磋琢磨してきた李信も同行させられないかと昌文君へ交渉する。しかし、昌文君が必要としていたのは漂のみであったため、李信は一人下僕として長の家に残される事となった。後に漂は自分が万が一の時の影武者として抜擢された事を知るが、それでも快く嬴政に仕え、時には彼に一緒に育った李信の話をして、「私が倒れた時は信におつかまり下さい。あいつはきっと誰よりも高く翔ぶ」と進言している。その後の秦王・嬴政の弟である成蟜が反乱を起こした事で、その万が一が現実となり、漂の命は奪われてしまう。最後の力を振り絞った漂は、李信の元を訪れ、大王・贏政が隠れている場所の地図を託し、命を落とす。李信はその地図と漂が持っていた剣を手に、漂が示した場所を目指す事となる。

成蟜の反乱から嬴政の地位を取り戻す

大王・嬴政（えいせい）の弟である成蟜（せいきょう）が反乱を起こし、王宮は占拠されたため、嬴政は脱出路を使い王宮からの脱出に成功していた。その後漂は命がけで李信の下に事態を報せ、友の最期の頼みを果たそうと剣を手に取った李信は嬴政と合流した。嬴政が匿われていた黒卑村（こくひむら）は、犯罪者ばかりが集まる場所であり、すでに追っ手に囲まれつつあることもあって李信と嬴政が逃れるのは困難かと思われた。しかしそこに現れた元山民族であり全身藁の着ぐるみを纏った少女・河了貂（かりょうてん）の案内で、彼らは放たれた刺客を退けつつ、有事の際に落ち合う場所として約束していた「山の民と秦国が友好のために整備していた屋敷」に辿り着き、ここで昌文君一派と合流する事に成功した。そこで秦国内にいる第三勢力、山の民たちの王である楊端和（ようたんわ）に協力を求めるため、李信達は交渉へ向かう事となる。無事に山の民の協力を得た李信達は、王宮の奪還に動き出す。王宮奪還戦では嬴政と共に昌文君らが囮となり、秦国軍を引き付けたため、李信は河了貂等と共に別動隊として成蟜の下へと向かう事ができた。辿り着いた李信達から逃れるため、成蟜は自ら嬴政と昌文君が奮戦している広場へ出てきてしまい、嬴政に倒され捕虜となった。李信達の活躍により嬴政派の王宮奪還が達成された。

王騎将軍への弟子入りを志願

秦国が魏国を攻めた戦いで、李信は兵士として初めて参加し、敵副将らを討つ武功を上げた事が評価され百人将に昇格する。その場を見物に来た王騎（おうき）将軍を見て、「これが将軍が」と迫力に圧倒され、弟子入りをする事を決意する。李信の世話役を命じられていた渕（えん）に依頼し、王騎の城に連れて行ってもらい、王騎へ弟子入りを志願した。そこで王騎は李信に対し、百人程度で争いが絶えない村の平定を命じる。女子供老人が襲われていた村を平定して見せた李信と渕は、王騎の元に戻ると直ぐに、王騎が総大将を命じられた、対趙国との戦いに参加する事となる。その際に、李信が率いる百人隊は王騎から「飛信隊」という名を授かる。そんな王騎は新趙国三大天・龐煖（ほうけん ）と馬陽の戦いで致命傷を負ってしまった。傷ついた王騎を、李信は救い出し、王騎の愛馬に乗せてその場を抜け出した。追手が来ない所で最期を迎えた王騎は、自分の部下達に最後の言葉を告げ、李信に対しては、自分の矛を託した。

山陽攻略戦で活躍し正式に千人隊隊長へ

趙国との戦で飛信隊の隊長として参戦し、その戦いでも武功を上げた李信は、三百人将へ昇格する。続く魏国との山陽攻略戦においては、秦国六大将軍と並んで名を轟かせている、元趙国三大天・廉頗が率いる廉頗四天王の一人である輪虎と対峙する。秦国は輪虎によって多くの千人将が暗殺されたため、特例で秦国総大将・蒙驁将軍より条件付きでの千人隊の隊長に任命される。その条件とは、将軍の首を取る事であったが、李信は趙国将軍・輪虎の首を取り、その功績で正式に千人将として認められる事になった。

函谷関の戦いで龐煖を撃退し三千人将へ

秦国へ対し各国が同盟を組んで攻め入ってきた合従軍との戦いでは、李信は趙国軍の将軍・万極を討ち取るという、更なる功績を上げた。さらに蕞（さい）での籠城戦の末、新趙国三大天の龐煖（ほうけん ）と対峙した。李信と龐煖は王騎将軍が討たれた山陽の戦いで一度対峙しているが、李信は龐煖に歯が立たず飛信隊と共に敗走している。しかし成長した李信でも、龐煖の武力に圧倒され肋骨を折られてしまう。それでも立ち上がり、龐煖の矛を弾き飛ばし、そのまま龐煖に剣を突き刺した。龐煖は斬られながらも李信を弾き返すが、李信同様満身創痍の状態となった。龐煖が李信によって止められ、完全に打つ手がなくなった合従軍の総指揮者である新趙国三大天・李牧（りぼく）は、退却命令を出し、深手を負った龐煖も退却する事となり、合従軍の敗北を決定付けた。龐煖を撃退した武功で李信は三千将に昇格した。

屯留での反乱で五千人将へ

趙が2万の軍を興して秦の地に侵攻してきた際に、秦国大王・嬴政（えいせい）の弟である成蟜（せいきょう）が、趙軍を止めるべく屯留（とんりゅう）に出陣した。趙軍が屯留を包囲する中、成蟜軍は半日ほどで趙軍を追い返したが、成蟜は捕らえられてしまった。屯留の異変の報を受けた嬴政が飛信隊に成蟜の救出を命じる。討伐軍は璧（へき）を大将とした3万の軍であり、飛信隊の協力も得て打って出てきた敵軍を鎮圧した。その際に李信は四千人将として飛信隊を指揮した。その後の、魏国の著雍（ちょよう)攻略の際には、それまで多くの戦を共にしてきた王賁（おうほん）率いる玉鳳隊と共に戦い、偶然出くわした魏火龍（ぎかりゅう）・霊凰（れいおう）を討ちとった武功により、五千将へと昇格した。

宿敵龐煖との最終決戦