尾平(キングダム)の徹底解説・考察まとめ

尾平(びへい)とは、漫画『キングダム』に登場する主人公の信が率いる飛信隊の一員である。信と同じ城戸村の出身であり、故郷には東美という婚約者がいる。弟の尾到とともに飛信隊の伍長を務めている。普段はお調子者で隊のムードメーカー担当だが、戦になると弱気で逃げ腰のため仲間に助けられる場面が多い。しかし時には身を挺して仲間を守ろうとする熱い場面も多くあり、みんなから愛される人物である。また飛信隊の中では最古参メンバーであり、隊長である信からの信頼も厚い。

尾平のプロフィール・人物像

生年月日:不明
血液型:不明
年齢:不明
CV:鳥海浩輔
尾平とは漫画『キングダム』に登場する飛信隊の隊員。飛信隊創設からの最古参であり、隊のムードメーカー的な役割を担っている。初登場は主人公信の初陣にあたる甘蛇平原の戦い(だかんへいげんのたたかい)で歩兵として参戦。伍(ご)の編成では後の飛信隊メンバーである信、羌瘣(きょうかい)、尾到(びとう)、澤圭(たくけい)と共に戦った。伍とは、歩兵の五人を一組とし、常に行動を共にする運命共同体のことである。残り物同士で結成されたため他の伍からは最弱と揶揄されていたが、魏軍の戦車隊に苦戦させられながらも全員が生還することに成功した。また縛虎申百人将(ばくこしん)の指揮のもと、丘の上に陣取っていた魏軍副将の宮元(きゅうげん)を討ち、この戦いの勝利に大きく貢献した。
甘蛇平原での功績が認められ、信が百人将に昇格したことで飛信隊が結成され、尾平も飛信隊の一員となる。目立った武力も知力もないため古参メンバーの中では最も昇進の遅い尾平であるが、鄴攻め(ぎょうぜめ)後は百人将に昇格している。

尾平の武器・技・戦術

尾平は歩兵であることから槍を使用しており、剣や矛、弓といった武器を使用している描写はない。長年歩兵で構成される伍や什(じゅう)の長を務めていたため、他の歩兵と足並みを合わせるため槍を使用していると考えられる。百人将になった今後は指揮官クラスがよく用いる剣や矛を持って戦う日も近いかもしれない。

飛信隊のムードメーカー

尾平は飛信隊のムードメーカー的な存在であり重要な役割を担っている。また飛信隊創隊からの古参であることから、隊長の信だけでなく副長の羌廆や軍師の河了貂(かりょうてん)にも遠慮なく意見できる人物である。隊員達への面倒見もよく歩兵達全員のリーダー的存在でもある。お調子者で夜営では盛り上げ役の面も多い尾平だが、羌廆が飛信隊所属となる時には、羌廆が女であると敵にばれたときに狙われると指摘し、「羌廆の強さに比べりゃ屁みたいなオレらだが、みんなで…少しずつ羌廆を守っていってやんなきゃならねぇんだ。」と他の隊員達に言い聞かせるなど仲間を思いやる姿が多く描かれている。

尾平の来歴・活躍

甘蛇平原の戦い

弟尾到と魏城「榮陽」に向かう途中信との再会

尾平の初登場は、信が甘蛇平原の戦いに歩兵として参加しようとしていた時である。魏の城「榮陽(けいよう)」を目指し歩いている時に偶然再会しました。尾平は信と同じ城戸村の出身で、信がまだ下僕の少年の時からの付き合いである。この時尾平は信の親友である漂(ひょう)の葬儀が村で執り行われ、村で来ていなかったのは信だけだと告げ、この戦争が終わったらお墓参りに行くよう促した。しかし信は「行くのは二人の夢がかなってからだ」と尾平に言い、尾平は「天下の大将軍か…お前ら昔から言ってるもんなァ…ってそんなもんなれるわけねぇだろ」と信の大将軍になるという夢を馬鹿にしていた。しかし信と同じ伍になり、この戦いを通して信の夢は不可能ではないと実感し、最後は騎馬した信に武功をあげるため先に行くよう促し、信達は見事に魏軍副将宮元(きゅうげん)を討ち取ることに成功するのである。

馬陽防衛戦

瀕死の信を背負い万極軍から逃れようとする尾兄弟

飛信隊は甘蛇平原の戦いの功績により信が百人将に昇格したことにより結成された。初陣は趙(ちょう)の侵攻から馬陽(ばよう)を守る防衛戦で秦側の大将は王騎(おうき)で、飛信隊は王騎将軍直属の特殊部隊となった。尾平は飛信隊の第12伍長として戦いに参加。1日目は魏軍将軍の馮忌(ふうき)を百人隊ながら討ち取り大きな成果をあげた飛信隊だったが、2日目の夜に魏軍龐煖(ほうけん)の夜襲を受け信は瀕死の重傷を負い気絶してしまう。信を担ぎ暗闇のなか逃走する尾平と尾到であったが、魏軍万極(まんごく)の追撃を振り切れないと判断した尾平は自らが囮になることで信と尾到を逃がそうとする。翌朝、なんとか生き延びた尾平が仲間達のもとへ向かうと、そこに尾到を担いだ信が現れる。しかし尾到はすでに息絶えていた。「すまねぇ」と謝る信に対し尾平は「こいつは立派に役目をやり遂げた、笑って褒めてやるんだ」と言い弟と別れることになる。信の天下の大将軍なるという夢が、尾兄弟にとっては信を天下の大将軍にするという目標になっていたと感じさせるシーンとなった。

山陽の戦い

輪虎から信を助けるため加勢する飛信隊

山陽の戦いとは、山陽をめぐり蒙驁(もうごう)将軍率いる秦国軍と廉頗(れんぱ)将軍が率いる魏軍との戦いである。この戦いでは廉頗四天王と呼ばれる四人の武将が秦軍を大きく苦しめた。圧倒的な突破力を誇る輪虎(りんこ)、圧倒的な武力を持つ猛将介子坊(かいしぼう)、弓の名手である姜燕(きょうえん)、軍略を担い廉頗の師でもある玄峰(げんぽう)である。その中でも特に廉頗の右腕と呼ばれるのが輪虎である。輪虎は戦場だけでなく、敵陣の野営地を襲撃し、次々と武将達を討って回っていた。飛信隊の野営地に現れた時、多くの隊員が輪虎の殺気に身動きがとれなくなるなか、信は騎馬している輪虎にしがみつく。気づいたときには輪虎と敵兵そして信しかいなかった。信は一人で輪虎に立ち向かおうとするが、全く歯がたたず劣勢となる。その時尾平を筆頭に飛信隊が向かってきていることに気づき輪虎は立ち去った。この後信は、三度目の対戦で輪虎を討ち取ることに成功するが、隊長を守りたいという強い思いから二度目以降の対戦では、輪虎の殺気に押される者はいなかった。しかし、飛信隊が輪虎と交戦している間に、後方に残してきた姜廆と負傷兵二百名に対し介子坊の私兵五百名が襲いかかる。輪虎を討った信達が後方を振り返ると、すでに人影はなかった。信達は急いで駆け寄り、重傷を負い辛うじて息のある姜廆を発見するのである。そして破れた衣服の隙間から姜廆の胸が見える。ここで初めて飛信隊は姜廆が女であることを知るのである。「今まで通り接してくれねぇか」と言う信に対し、尾平は「今まで通りじゃダメだ。女ってのは、ぜってぇこの先いつかは敵にもバレる。そしたら姜廆を狙う奴らも出てくるだろうし、捕まればひでぇ目にあわされるのに間違いねぇ」と言い、「そうならねぇようにこれからはっ…姜廆の強さに比べれば屁みてぇなオレらだが、みんなでっ…少しずつ姜廆を守っていってやんなきゃならねぇんだ」と続けた。この尾平の言葉で飛信隊の絆はより深まるのである。
その後、自身の右腕だった輪虎と師の玄峰を失った廉頗は、立て直しは困難として敗北を認め、秦軍は勝利するのである。

合従軍襲来

合従軍襲来に対し戦う宣言をする秦王贏政

秦国以外の五カ国が同盟を組み秦国に攻めてきた合従軍襲来では、飛信隊は趙の万極軍と戦うこととなる。万極は、馬陽防衛戦で夜襲から逃げる信と尾兄弟を追い詰めた将軍である。万極軍の大半は長平(ちょうへい)の戦いでの戦争孤児であり、秦国への恨みはどこの軍よりも強い。長平の戦いとは、かつて秦六大将軍であった白起(はっき)が、降伏した趙の兵士や住民約40万人を生き埋めにした戦いである。万極自身も親を長平で亡くし、恨みを原動力に戦に臨んでいた。独特の雰囲気に劣勢であった飛信隊だが、信が万極との一騎討ちを制し、見事に勝利した。尾平は弟の仇でもある万極を討つことができたが、気分は晴れず万極に同情するのであった。万極を討ち取ったことは秦国側を大きく勢いづける結果となった。その後も幾度も窮地に陥る秦国側であったが最後は楊端和(ようたんわ)率いる山の民の援軍により、秦国始まって以来の未曾有の戦に勝利したのであった。

黒羊丘の戦い

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嬴政(えいせい)とは『キングダム』に登場する若き王で、後の秦の始皇帝である。若くして大王としての風格を纏う。400年続く戦乱の時代に誰もが成し得なかった中華統一を達成する事で、戦乱の世を終わらせようとしている。幼少時代は人質の子として趙国(ちょうこく)で育った。大王即位後も王弟・成蟜の乱で王宮を追われた王宮を奪還するため、主人公の信と出会い、信の「大将軍になる」という夢と共に、お互いが思い描く夢を成し遂げる事を誓い合いって、中華統一を目指す。

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カイネ(キングダム)の徹底解説・考察まとめ

カイネ(キングダム)の徹底解説・考察まとめ

カイネは『キングダム』に登場する、趙国軍総司令・李牧(りぼく)の側近の女剣士である。騎馬術や剣術を得意とし、李牧の護衛も務めている。李牧には全幅の信頼を寄せ尊敬している。秦国との戦の時に、飛信隊軍師・河了貂(かりょうてん)が戦場を見学している際に、カイネと偶然出会い親しくなった。その後、河了貂とは敵同士として闘う事もあったが、以後も気にかけており、たびたび仲間に引き入れようと誘う。カイネと同じく李牧の配下である傳抵(ふてい)に将来の嫁と呼ばれている。

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王賁(キングダム)の徹底解説・考察まとめ

王賁(キングダム)の徹底解説・考察まとめ

王賁(おうほん)は、『キングダム』に登場する秦国の武将で、幼少期から軍事教育を受けたエリートのみで構成される、玉鳳隊の隊長である。また、王賁は長年槍使いとして鍛錬を重ねてきた、槍使いの達人でもある。秦国大将軍・蒙驁(もうごう)の右腕的な副将である王翦(おうせん)将軍を父に持つ。秦国六大将軍・王騎(おうき)も属する王一族の本家筋の出である。自身の出自に誇りが強く、下人の出である主人公の信(しん)の事を見下している事が多いが、信と楽華隊隊長・蒙恬の同世代の武人と互いに競い合って成長している。

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キングダム 運命の炎(キングダム3)のネタバレ解説・考察まとめ

キングダム 運命の炎(キングダム3)のネタバレ解説・考察まとめ

『キングダム 運命の炎』とは、原泰久の漫画『キングダム』を原作とする2023年公開の実写映画作品。同シリーズでは3作目にあたるため『キングダム3』とも呼ばれる。キャッチコピーは「大いなる夢を、新しい時代を、その手で掴め―」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮など主要人物の役者は全員が前々作から続投している。 趙の大軍に攻められた秦は、六大将軍の王騎を総大将にしてこれを迎撃する。将軍を志す剣士にして秦の若き王嬴政の友でもある信も従軍し、師である王騎から重要な作戦を託される。

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蒙毅(キングダム)の徹底解説・考察まとめ

蒙毅(キングダム)の徹底解説・考察まとめ

蒙毅(もうき)は『キングダム』に登場する秦国の若き軍師である。祖父は秦国大将軍である蒙豪、父は中華最強を自負する秦国将軍の蒙武、兄は物語の主人公・信と共に切磋琢磨して己の実力で将軍となった蒙恬というエリート軍人一家の出身。突出した武の力を誇るもそれに任せた戦法を取ることが多い蒙武を、知略の面で支えたいと考えて軍師を目指し、秦国軍総司令・昌平君の軍師学校の門を叩く。信と生活を共にする少女・河了貂とは軍師学校の同期で、特別軍師認可を受けている彼女と軍略囲碁でまともに戦えるのは蒙毅だけである。

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