蒙毅(キングダム)の徹底解説・考察まとめ

蒙毅(もうき)は『キングダム』に登場する秦国の若き軍師である。祖父は秦国大将軍である蒙豪、父は中華最強を自負する秦国将軍の蒙武、兄は物語の主人公・信と共に切磋琢磨して己の実力で将軍となった蒙恬というエリート軍人一家の出身。突出した武の力を誇るもそれに任せた戦法を取ることが多い蒙武を、知略の面で支えたいと考えて軍師を目指し、秦国軍総司令・昌平君の軍師学校の門を叩く。信と生活を共にする少女・河了貂とは軍師学校の同期で、特別軍師認可を受けている彼女と軍略囲碁でまともに戦えるのは蒙毅だけである。

蒙毅のプロフィール・人物像

CV:水沢史絵(第2シリーズまで)/市川太一(第3シリーズ)
蒙毅(もうき)は秦国将軍であり呂不韋四柱(りょふいしちゅう)の一人である蒙武(もうぶ)の次男。祖父は白老の愛称で親しまれる、秦国軍総大将・蒙驁(もうごう)である。更に主人公の信(しん)と共に活躍し将軍になった蒙恬(もうてん)を兄に持つ。このように蒙毅は秦国の名門といわれる蒙家出身の人物という事で、秦国軍の中で期待の若手軍師である。蒙毅は大柄で武力型の父の蒙武や祖父の蒙驁と違って華奢で小柄なキャラクターであり、前線で戦う将軍ではない。圧倒的な武の力に長けた蒙武に足りない知略の部分を補いたいという想いから軍師を目指した。秦国の右丞相(うじょうしょう)であり、秦国軍総司令でもある昌平君(しょうへいくん)を先生として崇め、主人公の信と共に暮らしていた河了貂(かりょうてん)と共に昌平君の軍師養成学校で軍略を学んだ。蒙毅は初対面で河了貂の性別が女性である事を一発で見抜いている。飛信隊が千人隊となった直後に全戦全敗に喘いでいるのを助力して欲しいと、軍師役を蒙恬に依頼されるが都合が合わず、代理で河了貂を推薦する事で、河了貂が飛信隊に加入するきっかけを作った。蒙毅と河了貂はお互いに軍師としての力を認め合っており、蒙毅は兄の蒙恬に河了貂の軍師としての実力について、蒙恬以来の昌平君の早期特別軍師認可を受けたと説明している。蒙毅曰く、軍略囲碁でまともに河了貂と戦えるのは蒙毅だけである。ある時、秦国の大将軍・王騎(おうき)の戦い方を見学するために、蒙毅と共に趙国との戦場が見渡せる灯台に赴き、同様に見物に来ていた新趙国三大天である李牧(りぼく)とその側近であるカイネと遭遇している。昌平君が講師を務める軍師学校に入った河了貂の面倒を見たり、飛信隊への加入を取り図ったり、蒙毅は常に河了貂の進む道を示し陰で支えている。河了貂が飛信隊の軍師となり戦に臨むときも、蒙毅からの言葉を思い出す場面が多くあり、河了貂にとって蒙毅の言葉が良いアドバイスになっていることが伺える。お茶目なキャラである、蒙豪や蒙恬、豪傑キャラの蒙豪ら、他の蒙一族のキャラクターとは異なり、言葉遣いからも人格の良さや育ちの良さが伝わる紳士的な雰囲気を醸し出している。

蒙毅の武器・技・戦術

武力より戦略を重要視する

中華最強の武将とは、武力による物ではなく高度な知略を実践する必要があると語る蒙毅

中華最強を謳い、強大な武力でそれを体現する父・蒙武とは異なる思想を持ち、蒙毅はこれからの時代は戦略戦術が必須な時代だと予測している。そのため、蒙武の戦い方は時代を逆行しており、中華最強の武将とは、武力による物ではなく高度な知略を実践する必要があると河了貂には語っている。

蒙毅の来歴・活躍

秦国の名門一家・蒙家に生まれ軍師として育つ

訪れていた城市で、久々に兄の蒙恬と再開した蒙毅

蒙毅は白老の愛称で親しまれる秦国大将軍・蒙驁の孫で、更に秦国将軍・呂不韋四柱の一人である蒙武の次男として生まれ、主人公の信と共に活躍し将軍にまで上り詰める蒙恬を兄に持つという、名門一家に生まれた。秦国軍総司令の昌平君の軍師学校で軍略を学んだ。蒙恬も軍略には明るく、昌平君から特別早期特別軍師認可を受けているが、名門武将を多く輩出している蒙家の中でも、軍略を専門とする、唯一の軍師である。秦国と魏国の将軍廉頗(れんぱ)との戦の後、千人将へと昇格した飛信隊の信は、飛信隊の軍略を全て考えていた副将の羌瘣(きょうかい)の離脱により、連戦連敗を喫していた。ここのままだと信の千人将の位は剥奪の危機でもあるという状況だった。その噂を聞きつけた蒙恬は、先の山陽の戦いで信に借りがあった事もあり、自らの弟である蒙毅を飛信隊の軍師として派遣する事を提案し、蒙毅にも軍師として飛信隊への加入を依頼した。しかしその依頼が行き違いとなり、予定があるため、飛信隊の軍師として合流できなかった蒙毅は、蒙恬が訪れていた城市で蒙毅と再開した。蒙毅が飛信隊と合流していなかった事を、蒙恬は驚いたが、代わりに蒙毅の同僚である女軍師・河了貂を使わせたと聞き更に驚いた。しかし、この蒙毅の取り計らいで、元々は生活を共にし、いつかは信と一緒に戦う事を目指していた河了貂が、飛信隊へ加入するという望みを叶える事となった。

蕞の戦いで実践に初参加

蕞の防衛に駆けつけた蒙毅

趙の李牧(りぼく)は自身が参謀を務める趙軍に、楚軍・燕軍・韓軍・魏軍を加えた合従軍を結成し、秦の要所である函谷関へと攻め入ってきた。秦軍はこれに全軍で対抗し、函谷関の堅牢さもあって敵軍を退けることに成功するが、李牧は一部の兵を率いて裏ルートを進んで王宮に迫ってきた。李牧の策で絶体絶命となった秦国は、王都咸陽近くの城址である蕞(さい)で大王嬴政(えいせい)自らが民兵を率い、李牧軍を迎え討つ事に決め、戦地に赴いた。飛信隊の河了貂等は、先に蕞の防衛に入っており李牧軍を迎え撃つ準備をしていた。そこに秦国軍司令である昌平君からの援軍として側近の介億(かいおく)ら100名が援軍に駆けつけた。介億は蒙毅や河了貂の講師も務めていた人物である。そこに蒙毅が同行してきたため、蒙毅にとってはこれが初実戦となった。河了貂と久々に再会し、再開に喜び涙する河了貂を見て、介億は「お前の涙は、この戦に勝利した時と、お前が男を知ったときに相応しい」と述べ、更に「特に蒙毅には気を付けろ」と付け加えた。

鄴攻略戦の作戦立案に参加

鄴攻略戦の作戦立案に参加

昌平君、昌文君、介億、蒙毅の四人は情報漏洩を防ぐため、四人で鄴攻略を練った。蒙毅は近年成長が著しいとの評価より、この会議に呼ばれる事となった。しかし、鄴攻略には一つも突破口を見つけることができないでいた。そこに大王嬴政が現れ「難解な戦いを挑もうとしているのは分かるが、攻略の策がしっかりと立たぬ限り、鄴攻めの号令はかからない」と釘を刺していった。介億は蒙毅に一番の問題は何だと考えると問うと蒙毅は兵站であると答えた。蒙毅は前線より奥にある鄴まで兵站を繋ぐには多大な時間を必要とし、趙国軍に悟られ守備軍の動き出しが早まっていると考えを述べた。昌平君を軸とするこの四名の立案した作戦が決行され、蒙毅が指摘し課題となった兵站も、空の俵をダミーとして用意し趙国軍に攻めさせるなど工夫を用い、激戦の末秦国を勝利に導く事ができた。

蒙毅の関連人物・キャラクター

河了貂(かりょうてん)

国卑村(こくひむら)に住む梟鳴(きゅうめい)という山民族の末裔。当初はお金目当てに信と秦国大王である嬴政(えいせい)と行動を共にしていた。嬴政の王宮奪還の後、信と生活を共にするうちに、平穏な生活も幸福であり悪くないと感じていた河了貂だったが、大将軍を目指しどんどん成長していく信に、置いていかれるという思いを抱くようになった。そのため、信と同じ場所(戦場)に立つ事を望み、軍師を目指す。盗賊が集まる国卑村で生き抜くため、性別を偽って生活しており、信にも性別を偽って生活していた。蒙毅とは共に秦国の軍師を目指し、蛇甘平原の戦いを一緒に見物に赴いた。後に信が率いる飛信隊は千人隊となった際、戦略を考えていた副将羌瘣(きょうかい)が抜けた事により、戦略が立てられず連戦連敗をしていた。その噂を聞いた蒙毅の兄である楽華隊の蒙恬が、飛信隊の軍師を蒙毅に依頼してきた。しかし、別件を抱えていたため飛信隊に合流できなかった蒙毅は、自分の代理として河了貂を推薦し、彼女が飛信隊に軍師として加入する事になった。その際には、河了貂は性別を隠せなくなるほど成長してしまい、久しぶりに信と再開した際に、女性である事を信に初めて明かした。ちなみに蒙毅は河了貂の性別を初見で見破っている。その後の戦地で河了貂は、事あるごとに蒙毅から受けたアドバイスを思い出し、飛信隊の作戦を練り上げ勝利に導いている。

蒙恬(もうてん)

主人公の信と同年代の武官として登場。楽華隊の隊長である。蒙毅の兄であり、祖父は秦国大将軍・蒙驁。蒙恬は蒙驁の事を「じっちゃん」と呼んで慕っている。父は秦国の巨大勢力・呂不韋四柱である蒙武将軍という名族の出身。若くして楽華隊を率いて多数の武功を挙げ、将来を期待されているが本人は大将軍になる気はないと発言する事もある。性格はお気楽な雰囲気を醸し出ているが剣術に長けており、率いる楽華隊の兵士たちも戦術や武勇に優れた者ばかりである。千人隊となった直後の飛信隊が、全戦全敗していると情報を聞いた際に、先の山陽の戦いで蒙恬の作戦に飛信隊の協力を仰いだ借りがあったと言い、軍師として自らの弟である蒙毅を送り込もうと画策する。結果的に蒙毅は都合で飛信隊の元にはこれず、代理として蒙毅に推薦された河了貂が飛信隊の軍師として活躍する事になる。

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嬴政(キングダム)の徹底解説・考察まとめ

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嬴政(えいせい)とは『キングダム』に登場する若き王で、後の秦の始皇帝である。若くして大王としての風格を纏う。400年続く戦乱の時代に誰もが成し得なかった中華統一を達成する事で、戦乱の世を終わらせようとしている。幼少時代は人質の子として趙国(ちょうこく)で育った。大王即位後も王弟・成蟜の乱で王宮を追われた王宮を奪還するため、主人公の信と出会い、信の「大将軍になる」という夢と共に、お互いが思い描く夢を成し遂げる事を誓い合いって、中華統一を目指す。

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輪虎(キングダム)の徹底解説・考察まとめ

輪虎(キングダム)の徹底解説・考察まとめ

輪虎(りんこ)とは『キングダム』に登場する武将で、趙国三大天の一人である廉頗(れんぱ)の側近の一人である。廉頗の側近は輪虎の他に介子坊(かいしぼう)・姜燕(きょうえん)・玄峰(げんぽう)といった名だたる将軍の顔ぶれとなっており、それらは「廉頗四天王」と呼ばれている。趙国の大将軍であった廉頗は、輪虎をはじめとする「廉頗四天王」と共に魏国へと亡命し、魏国へと進行してきた主人公の信(しん)達の居る秦国軍と激戦を繰り広げた。輪虎はその戦の中での山陽の戦いで、信との一騎打ちに敗れている。

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楚水(キングダム)の徹底解説・考察まとめ

楚水(キングダム)の徹底解説・考察まとめ

楚水(そすい)とは『キングダム』に登場する、主人公の信が隊長を務める飛信隊の副長。飛信隊入隊前は、郭備隊で副長を務めていた為、複数居る飛信隊の副長達の中でも隊としての豊富な経験を持つ。農民出身者が中心の飛信隊において、元郭備隊の騎馬隊をまとめ上げる等、隊でも重要な役割を果たしている。郭備千人将の戦死がきっかけで飛信隊に加入したが、道半ばで倒れた郭備の事を心の片隅に置いて戦う等、義に厚い人柄。飛信隊に於いても作戦立案から、補給の手配、先陣を切っての突撃等、マルチにこなす事の出来る頼れる存在である。

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カイネ(キングダム)の徹底解説・考察まとめ

カイネ(キングダム)の徹底解説・考察まとめ

カイネは『キングダム』に登場する、趙国軍総司令・李牧(りぼく)の側近の女剣士である。騎馬術や剣術を得意とし、李牧の護衛も務めている。李牧には全幅の信頼を寄せ尊敬している。秦国との戦の時に、飛信隊軍師・河了貂(かりょうてん)が戦場を見学している際に、カイネと偶然出会い親しくなった。その後、河了貂とは敵同士として闘う事もあったが、以後も気にかけており、たびたび仲間に引き入れようと誘う。カイネと同じく李牧の配下である傳抵(ふてい)に将来の嫁と呼ばれている。

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王賁(キングダム)の徹底解説・考察まとめ

王賁(キングダム)の徹底解説・考察まとめ

王賁(おうほん)は、『キングダム』に登場する秦国の武将で、幼少期から軍事教育を受けたエリートのみで構成される、玉鳳隊の隊長である。また、王賁は長年槍使いとして鍛錬を重ねてきた、槍使いの達人でもある。秦国大将軍・蒙驁(もうごう)の右腕的な副将である王翦(おうせん)将軍を父に持つ。秦国六大将軍・王騎(おうき)も属する王一族の本家筋の出である。自身の出自に誇りが強く、下人の出である主人公の信(しん)の事を見下している事が多いが、信と楽華隊隊長・蒙恬の同世代の武人と互いに競い合って成長している。

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キングダム 運命の炎(キングダム3)のネタバレ解説・考察まとめ

キングダム 運命の炎(キングダム3)のネタバレ解説・考察まとめ

『キングダム 運命の炎』とは、原泰久の漫画『キングダム』を原作とする2023年公開の実写映画作品。同シリーズでは3作目にあたるため『キングダム3』とも呼ばれる。キャッチコピーは「大いなる夢を、新しい時代を、その手で掴め―」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮など主要人物の役者は全員が前々作から続投している。 趙の大軍に攻められた秦は、六大将軍の王騎を総大将にしてこれを迎撃する。将軍を志す剣士にして秦の若き王嬴政の友でもある信も従軍し、師である王騎から重要な作戦を託される。

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