楊端和(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
楊端和(ようたんわ)とは、『キングダム』に登場する武将で、山界の王として山中の民族(山の民)を統率しており、自身も凄腕の女剣士として活躍している。楊端和一族と秦国は強固な同盟関係にあり、秦国の危機を何度も救う。四百年前、当時の秦王と山界は同盟を結んでいたが、秦王の死後、山界は秦国からの裏切りに合い迫害を受け、絶縁状態が続いていた。しかし、秦王・嬴政が弟の成蟜に奪われた王宮を奪還時に楊端和に援助を求めた事をきっかけに、秦国と山界はかつてない強固な同盟を結んでいる。
楊端和のプロフィール・人物像
生年月日:不明
血液型:不明
年齢:不明
CV:園崎未恵
演:長澤まさみ
楊端和(ようたんわ)とは、『キングダム』に登場する武将で、山界の女王として山中の民族(山の民)を統率し、”山界の死王”という異名を持っている。秦国とは強固な同盟関係にあり、秦国の危機を何度も救っている。四百年前、当時の秦王と山界は同盟を結んでいたが、秦王の死後、山界は秦国からの裏切りに合い迫害を受け、絶縁状態が続いていた。しかし現秦王・嬴政(えいせい)が弟の成蟜(せいきょう)に奪われた王宮を奪還するため、楊端和に援助を求めた事をきっかけに、今の秦国と山界はかつてない強固な同盟を結んでいる。楊端和は常々、山界の広さに限界を感じていた所、中華から国境を無くそうとする嬴政と意見が合致した事が、同盟復帰の決定打となった。これにより、自らが大軍を率いて咸陽(かんよう)へ向かい、王宮奪還に大きく貢献した。趙の李牧(りぼく)が、自身が参謀を務める趙軍に、楚軍・燕軍・韓軍・魏軍を加えた合従軍を結成し、秦の要所である函谷関へと攻め入ってきた時、最終防衛線の蕞(さい)が陥落寸前の窮地に立たされた際にも、楊端和が山の民を従えて駆け付けている。その後、秦国側が趙国の鄴(ぎょう)攻めをおこなった際には、楊端和は秦国の大将として出陣している。楊端和をはじめとする山の民は、その他の民族を”平地の民”と呼ぶ。平地の民とは言語が異なり、漫画上でも解読困難な蛇文字で表現されている。
楊端和の来歴・活躍
バジオウとの出会い
楊端和は、幼少期から武に秀で、世界を広げたいと考えていた。その時期に、後に右腕となるバジオウと出会った。獣として生きようとしていた幼いバジオウを倒し、「人間らしく生きるというのであれば家族に向かい入れる」と告げる。バジオウは言葉は分からなかったが涙し、楊端和の気持ちが通じ号泣する。幼少期を孤独に生きてきたバジオウは、楊端和に家族として受け入れてもらった事で人間として成長する事ができたのである。それ以降は、山の言葉と平地の言葉の両方を覚え、女王である楊端和の右腕として活躍していく事になる。
秦王・嬴政(えいせい)との出会い
秦国大王・嬴政(えいせい)の弟である成蟜(せいきょう)が反乱を起こし、王宮は占拠されてしまった。嬴政は脱出路を使い王宮から脱出し、黒卑村(こくひむら)に身を隠していた。そこで主人公の信(しん)、河了貂(かりょうてん)と出会った嬴政は、味方である昌文君一派と合流した。嬴政はそこで、山の中にいる第三勢力、「山の民」たちの王である楊端和に協力を求める事を思いつく。一行は山中の山の民の町を目指し交渉へ向かった。無事に楊端和の所へ辿り着いたが、山界と秦国は長年の断絶のため因縁が燻っており、仮面で顔を隠した楊端和は「祖先の怨念を鎮める為に現王嬴政の首を刎ねねばならない」という。四百年前、当時の秦王と山界は同盟を結んでいたが、秦王の死後、山界は秦国からの裏切りに合い迫害を受け、絶縁状態が続いていたためである。しかし、嬴政は過去の秦国人の愚行を現秦王として詫びた上で、「恨みや憎しみにかられて剣をとると怨嗟の渦に国は滅ぶ、王ならば人を生かす道を拓くために剣をとるべきだ」「一時の安定などではなく、今後数百年後のためにも全国境の廃除を成し遂げ、中華を統一するのが己の目指す路(みち)だ」と宣言する。嬴政の中華統一への強い想いが楊端和の幼いころからの「世界を広げたい」という想いと一致し、秦国と山界はかつてない強固な同盟関係を結んだ事が宣言された。
王宮奪還作戦
秦国大王・嬴政(えいせい)の弟である成蟜(せいきょう)に奪われた王宮を奪還するため、楊端和率いる山の民一族の協力を得た嬴政達は、王宮の奪還に動き出し、成蟜のいる王宮の目前まで迫った。そこで、嬴政と側近の昌文君(しょうぶんくん)らが楊端和率いる山の民と一緒に囮となり秦国軍を引き付け、楊端和の右腕であるバジオウが、主人公の信(しん)と河了貂(かりょうてん)等と共に、別動隊として成蟜の下へと向かった。途中、成蟜側の用心棒である大男・ランカイと対峙するものの、バジオウの活躍でランカイを討ち取り、別動隊一行は成蟜の元に辿り着いた。信達から逃れるため、成蟜は自ら嬴政と楊端和達が奮戦している広場へ出てきてしまい、嬴政に倒され捕虜となった。これにより無事、嬴政派の王宮奪還が達成された。
李牧の脅威を事前に嬴政へ伝達
嬴政(えいせい)の王弟の反乱を鎮めてから約1年後、楊端和が秦の嬴政の元を訪れた。楊端和の山の一族は領土を北の騎馬民族と戦うまでに拡大させており、北の騎馬民族の最大勢力を誇るのは匈奴(きょうど)という一族だった。戦闘能力や軍の規模などどこをとっても桁違いの戦闘民族だったが、楊端和は8万の大軍を率いて匈奴を攻めに行った。しかし、既に匈奴の本陣には10万を越える数の屍があっただけだったという話を嬴政に伝える。さらに、楊端和の調査により、匈奴10万を殺したのは趙軍であるということが判明した。嬴政の側近である昭文君は、咸陽の耳に入らず10万規模の戦ができるはずがないと言ったが、趙軍が徹底した情報封鎖をしたことによって他国には知られず戦を起こせたのだと伝えた。その情報封鎖の目的は北に匈奴10万を討つほどの強い軍を隠しておいて、今の秦趙の合戦に参加させることだった。匈奴の生き残りを見つけて尋問した楊端和は、この惨劇を作り上げたのが趙国の最大戦力・新趙国三大天の一人である李牧(りぼく)という男であることを知る。李牧は後々秦に、楚軍・燕軍・韓軍・魏軍を加えた合従軍を結成し、秦の要所である函谷関へと攻め入って来る男である。楊端和の情報提供により、嬴政は、万が一の際に楊端和に援助を要請する心構えができ、実際に秦国が李牧により窮地に立たされた際に、楊端和が再び嬴政の盾になるべく協力することになった。
嬴政の要請を1日前倒しで駆けつけた楊端和
新趙国三大天である李牧(りぼく)が秦を滅ぼす為に起こした合従軍により、秦は斉を除く5つの国に同時に攻め込まれて亡国の危機に立たされた。主戦場となった要害・函谷関(かんこくかん)を死守し、秦国の勝利が現実の物になりつつあった時、李牧は南道ルートから王宮のある咸陽(かんよう)に迫り、最後の城址である蕞(さい)に迫りつつあった。秦王・嬴政は蕞で李牧軍を防ぐ決意をし、自らが民を鼓舞し飛ばし戦場に立ち向かった。しかし、嬴政は蕞に向かう前に、楊端和に援軍要請の伝者を送っていた。蕞の住民と共に戦い時間を稼ぎ、山の民の援軍を待つ作戦に出たのであった。しかし、楊端和等は山の民の敵対勢力であるバンコ族との決戦の為に北に遠征に出てしまっており、そのバンコ族との決戦の地から蕞までは、急いでも8日を要するとの事だった。つまり、嬴政は蕞の民兵で李牧軍を、8日間撃退し続ける必要があると事になる。その山の民への援軍要請は、現場にいた嬴政と側近の昌文君(しょうぶんくん)、主人公の信(しん)のみが知っていた。蕞での攻防戦7日目、1日早く辿り着いた山の民の軍勢3万が一斉に李牧軍に襲いかかり、圧倒的な戦力を誇る山の軍勢は、瞬く間に李牧軍を撃退した。これにより対合従軍戦は秦国の完全な勝利となり、李牧軍は敗走する事になった。楊端和はこの武功により秦王から"大造上"という爵位を与えられた。この爵位は大将軍に相当するもので、秦国としても楊端和ら山の民軍に対して大将軍級の称号を与えた事になる。
鄴攻の戦いでは将軍を務める
秦国は趙国の鄴(ぎょう)の攻略を行う為、王翦(おうせん)を総大将とし、桓騎(かんき)、楊端和を将軍とした連合軍戦で攻め込んだ。戦場の一つとなった橑陽(りゅうよう)では、楊端和軍と援軍として合流した壁(へき)軍、合わせて六万が趙軍と激突した。橑陽の総大将である舜水樹(しゅんすいじゅ)はあえて軍を下がらせ、橑陽を縄張りとする"最速の騎馬民族"言われる犬戒(けんじゅう)のもとまでやってきた。犬戒族は、無断で縄張りに入れば趙国民であろうと容赦なく攻撃する民族だが「李牧だけが自ら橑陽に赴いてうまい羊をふるまってくれる」という理由で、総大将である舜水樹とともに戦うことを決めていた。その犬戒族と舜水樹に楊端和は追い詰めらてしまうが、その隙に橑陽城を山の民一族が陥落させ、犬戎王・ロゾも討ち取る事に成功した。将軍の楊端和を囮に使った作戦であった。舜水樹は犬戎軍とともに城を取り返そうとするが、ここで犬戎軍は楊端和の側につくと宣言した。犬戎の一族ロゾに家族を人質に取られ、圧政を敷かれていたため、そのロゾが居ない現状では、舜水樹に協力する必要がなくなったのである。楊端和は犬戎の者たちが望むのであれば自分は仲間を”支配”するのではなく”解放者”となろうと提案した。この提案により犬戎たちは楊端和の軍門に下る事となった。これにより舜水樹は趙軍を引き連れ、橑陽の地を離れる事となった。この鄴攻めの武功が認められ楊端和は、第一功の特別大功として褒章を受ける事となった。
秦国新六大将軍に任命される
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楚水(そすい)とは『キングダム』に登場する、主人公の信が隊長を務める飛信隊の副長。飛信隊入隊前は、郭備隊で副長を務めていた為、複数居る飛信隊の副長達の中でも隊としての豊富な経験を持つ。農民出身者が中心の飛信隊において、元郭備隊の騎馬隊をまとめ上げる等、隊でも重要な役割を果たしている。郭備千人将の戦死がきっかけで飛信隊に加入したが、道半ばで倒れた郭備の事を心の片隅に置いて戦う等、義に厚い人柄。飛信隊に於いても作戦立案から、補給の手配、先陣を切っての突撃等、マルチにこなす事の出来る頼れる存在である。
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カイネ(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
カイネは『キングダム』に登場する、趙国軍総司令・李牧(りぼく)の側近の女剣士である。騎馬術や剣術を得意とし、李牧の護衛も務めている。李牧には全幅の信頼を寄せ尊敬している。秦国との戦の時に、飛信隊軍師・河了貂(かりょうてん)が戦場を見学している際に、カイネと偶然出会い親しくなった。その後、河了貂とは敵同士として闘う事もあったが、以後も気にかけており、たびたび仲間に引き入れようと誘う。カイネと同じく李牧の配下である傳抵(ふてい)に将来の嫁と呼ばれている。
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王賁(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
王賁(おうほん)は、『キングダム』に登場する秦国の武将で、幼少期から軍事教育を受けたエリートのみで構成される、玉鳳隊の隊長である。また、王賁は長年槍使いとして鍛錬を重ねてきた、槍使いの達人でもある。秦国大将軍・蒙驁(もうごう)の右腕的な副将である王翦(おうせん)将軍を父に持つ。秦国六大将軍・王騎(おうき)も属する王一族の本家筋の出である。自身の出自に誇りが強く、下人の出である主人公の信(しん)の事を見下している事が多いが、信と楽華隊隊長・蒙恬の同世代の武人と互いに競い合って成長している。
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キングダム 運命の炎(キングダム3)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングダム 運命の炎』とは、原泰久の漫画『キングダム』を原作とする2023年公開の実写映画作品。同シリーズでは3作目にあたるため『キングダム3』とも呼ばれる。キャッチコピーは「大いなる夢を、新しい時代を、その手で掴め―」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮など主要人物の役者は全員が前々作から続投している。 趙の大軍に攻められた秦は、六大将軍の王騎を総大将にしてこれを迎撃する。将軍を志す剣士にして秦の若き王嬴政の友でもある信も従軍し、師である王騎から重要な作戦を託される。
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蒙毅(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
蒙毅(もうき)は『キングダム』に登場する秦国の若き軍師である。祖父は秦国大将軍である蒙豪、父は中華最強を自負する秦国将軍の蒙武、兄は物語の主人公・信と共に切磋琢磨して己の実力で将軍となった蒙恬というエリート軍人一家の出身。突出した武の力を誇るもそれに任せた戦法を取ることが多い蒙武を、知略の面で支えたいと考えて軍師を目指し、秦国軍総司令・昌平君の軍師学校の門を叩く。信と生活を共にする少女・河了貂とは軍師学校の同期で、特別軍師認可を受けている彼女と軍略囲碁でまともに戦えるのは蒙毅だけである。
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目次 - Contents
- 楊端和のプロフィール・人物像
- 楊端和の来歴・活躍
- バジオウとの出会い
- 秦王・嬴政(えいせい)との出会い
- 王宮奪還作戦
- 李牧の脅威を事前に嬴政へ伝達
- 嬴政の要請を1日前倒しで駆けつけた楊端和
- 鄴攻の戦いでは将軍を務める
- 秦国新六大将軍に任命される
- 楊端和の関連人物・キャラクター
- バジオウ
- 嬴政(えいせい)
- タジフ
- シュンメン
- ダント
- 壁(へき)
- 楊端和の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「秦王嬴政とかつてない強固な盟を結ぶ!!」
- 「感謝の言葉は勝ってから言うものだ」
- 「血祭りだ」
- 「黙って貴様らは敗者として歴史に名を刻め」
- 楊端和の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 実写映画版で演じたのは長澤まさみ
- 楊端和は史実でも実在するが、女性であるとの記録はない