トトリのアトリエ 〜アーランドの錬金術士2〜(A12)のネタバレ解説・考察まとめ

『トトリのアトリエ 〜アーランドの錬金術士2〜(A12)』とはガストから発売されたPlayStation3用RPGゲームで『ロロナのアトリエ 〜アーランドの錬金術士〜』の続編である。
アーランド共和国にあるアランヤ村という小さな漁村にロロナの弟子である少女トトリが住んでいた。トトリは幼い頃に冒険に出たまま行方不明となっている母の足取りを追う為、冒険者になることを決意する。
母との再会を夢見てトトリの冒険が始まる。

トトリが冒険者になって3年が過ぎようとしていた頃、冒険者になっても今までとやっていることはあまり変わっていないと感じ頭を悩ませる。そこへメルヴィアが現れ、トトリが冒険者になってやりたかったことはなんなのかと尋ねる。トトリは行方不明の母ギゼラを探すことと母親の様な冒険者になることを打ち明けると、それを聞いたメルヴィアは現段階ではトトリはやりたいことが何もできていないと指摘する。トトリは真剣に悩んでおり、メルヴィアにギゼラがどんな冒険者だったのか尋ねる。メルヴィアはギゼラと面識はあったが、ギゼラが冒険者として活躍していた頃はほとんどアーランドに行っていた為、どんな人物なのかトトリに詳しく教えることはできなかった。
家族はギゼラについてあまり多くを語らない為、トトリは自分の母親のことをよく知らないことに気付き、他の人に話を聞きに行く。アランヤ村ではジーノ、ゲラルド、パメラ、ペーターから、アーランドではステルク、クーデリア、ミミからギゼラの話を聞く。その結果、ギゼラが行方不明になった後のトトリの様子やトトリが忘れている出来事を知ることができた。そして、みんな口を揃えて言うのは、ギゼラは非常に強くて滅茶苦茶なトラブルメーカーだったが、不思議と人に恨まれる様な人物ではなかったということだった。トトリからギゼラが行方不明だと聞いたクーデリアは冒険者ギルドで情報を集めてくれると約束もしてくれた。

4年目 船を造って大海へ

ギゼラが数年行方不明になっていることで、トトリ以外の人はギゼラは冒険の途中で死んでしまったと決めつけている

トトリからギゼラが消息を絶っていることを知ったクーデリアはギゼラの情報を集めていた。その情報をトトリに知らせる為、クーデリアはトトリがいるロロナのアトリエを訪ねる。クーデリアはギゼラの最後の足取りを掴んだと知らせるが、その表情は暗いものだった。トトリは覚悟を決めてクーデリアから情報を聞く。クーデリアはギゼラの最後の足取りは数年前のもので、出航届が出ていたので船に乗って外洋に出たらしいことを知らせる。しかし、海にはフラウシュトラウトという巨大な海竜が生息していて、何人もの冒険者がやられていた。クーデリアはギゼラの最後の足取りを知ってからこっそりアランヤ村まで行って裏付けをとろうと村人にギゼラのことを尋ねて回ったが、村人は皆ギゼラの消息については話さなかったと言う。今ギゼラがどこかで生きているのかそれとも死んでしまっているのか知る人はいない為、トトリが今の話をどう受け止めるかは自由だとして、クーデリアはギゼラの出航届をトトリに手渡し帰っていった。トトリは受け取った出航届を見てみると「旦那の造った船でよその国に行ってきます」と殴り書きされていた。ギゼラの旦那といえばトトリの父グイードのことだったので、トトリは父が船造りができたのかと驚いた。
トトリは急いでアランヤ村に戻ってグイードにギゼラの出航届を見せながら、最後の足取りを掴んだことを知らせる。実はトトリがまだ幼かった頃、ギゼラはグイードの造った船に乗って外海に出ようとした。しかし、出航して数日後、ギゼラの乗った船の破片が村に流れ着き、村中の人はギゼラはフラウシュトラウトにやられて死んだのだと思い込んだ。村中が暗い雰囲気の中、トトリだけは訳がわからずぽかんとしていたが、グイードが「母は死んだ」と不用意に言ってしまったことでそれから一週間程ずっと泣き続け、泣き止んだ頃には母の記憶をほとんどなくしてしまっていたのだった。それからトトリの前ではギゼラについて話をしない様にという暗黙のルールがアランヤ村にできたのだとグイードとツェツィは明かした。トトリは当時のことを全く覚えていなかった。グイードはギゼラの最後の足取りと死を知っても泣き崩れない程トトリが大人になったと実感し、もうギゼラについて隠し事はしないと告げた。
暗い雰囲気を打ち消そうとツェツィがギゼラの話を打ち止めにしようとトトリに夕飯の準備を手伝う様に促すが、トトリはグイードにギゼラの時の様に自分にも船を造ってほしいと頼み込む。トトリの突然の申し出にグイードとツェツィが驚くと、トトリは「船が壊されただけで、もしかしたら帰る手段を無いだけでまだどこかで生きているかもしれない。遺体が見つかっていないのに死んだと決めつけたくはない」と力強く話す。トトリの話を聞いてグイードは「仮に帰る手段を失っているだけだとしても、その壊れた船を造ったのは私だ。トトリに船を造ってやってもまた壊れて同じ目に遭わせてしまうかもしれない」と弱気に発言する。しかしトトリはグイードの造った船ならばたとえ壊されたとしても絶対に沈まないと信じてると言うと、グイードはギゼラに頼まれて船を造った時もトトリと同じことを言っていたことを思い出す。そしてその言葉で自信を取り戻したグイードはトトリにギゼラ探しを続けさせることを許し、船の材料を用意すればトトリに船を造ってやると約束する。トトリとグイードは新たな目標を持ったことで意気揚々と準備を始めようとする。しかし、ツェツィはトトリがギゼラの様に帰ってこなくなってしまうのではないかと心配し、涙を流して怒りながらを部屋を飛び出し自室に引きこもってしまう。
翌日になってもツェツィは怒ったままで、村の酒場でツェツィの仕事先であるゲラルドの店に出かけてしまう。ゲラルドはグイードの友人の為、昨晩の出来事についてグイードから事情を聞いており、ツェツィが怒っている理由も知っていた。ギゼラが死んだという話が出て以来、ずっと無気力だったグイードが以前の様に感情を見せたことを内心喜んでいるのだろうとゲラルドはツェツィの胸の内を指摘する。そしてゲラルドがトトリもグイードも最終的にツェツィが許してくれることを信じて待っているのだろうとツェツィに告げると、ツェツィはまだ納得していない部分があったが、2人の船造りを許可する。

グイードに船を造ってもらい、ギゼラの行方を探しに海へ出ようとするトトリとジーノ

翌日、ツェツィから船造りの許可をもらったトトリとグイードはこれからのことを話し合う。船の基本的な型組みはグイードがやっておくので、その間にトトリが船の材料を集めて持ってくることになった。グイードはトトリに「帆船解体新書」という本を渡し、ここに書かれている物が必要になるので用意するように頼むと、トトリは早速材料を集めて調合を始める。船の材料となるアイテムを造っては埠頭で作業しているグイードに渡しに行く。トトリは作業をするグイードにギゼラがどんな人だったのかいろいろ尋ね、久しぶりの親子の会話を楽しんだ。
船の材料を全て揃えることができたトトリはグイードに取り付けを頼む。そして遂に船は完成した。ギゼラは旅立つ時に「東の大陸を目指す」と言っていたので、グイードはトトリにフラウシュトラウトの海峡を上手く抜けられたら東へ向かう様に伝える。トトリは仲間と共に船に乗ると家族やゲラルド達の見送りを受けて東の大陸を目指して出航したのだった。

5年目 ギゼラの最期が判明

出現したフラウシュトラウトの額に大きな古傷があるのをトトリは見つける

海に出て内海と外海の海峡にあたるアルトメイアに差し掛かったトトリ。フラウシュトラウトが現れると噂される海域だった為慎重に通り抜けようとするが、船に大きな衝撃が走る。慌てて船首から船の針路を確認すると、そこには巨大な海竜の姿があった。噂通り、外海へ出ようとしたところでフラウシュトラウトに襲われたのだった。トトリがフラウシュトラウトとよく見ると、額に大きな古傷を発見する。フラウシュトラウトは津波や雷を引き起こしながらトトリ達を追い詰めるが、仲間達の協力もあり、なんとか撃退することに成功し、外海へ出ることができた。

村人が建てたギゼラの墓標の前で泣き崩れるトトリ

そのまま船を東に向けて進めると、一面雪に覆われた大地が見えてきた。アーランドとは違う大陸に辿り着いたトトリは船を降りて陸上を探索する。すると、森の奥に小さな村があるのを発見する。村に入ると村人達はよそからの来客が珍しいらしく、トトリ達の前に集まってきた。その中の1人がピアニャと名乗りトトリに挨拶すると、トトリも挨拶して「アランヤ村からやって来た」と説明する。アランヤ村の名前を聞いたピアニャは慌てて誰かを呼びに行った。
トトリはピアニャを探して村の中を見て回ると、村の片隅に1つだけ建てられている大きな墓標を発見する。何故こんな所に1つだけ建てられているのだろうと不思議に思っていると、後ろから「恩人の墓だ」と声がする。トトリが振り返ると、そこにはピアニャと老婆が立っていた。勝手に墓標を見ていたことを謝罪するトトリだったが、老婆は「アランヤ村から来たのならこの墓の人物と縁があるだろう」と話す。トトリが誰の墓なのか尋ねると老婆はギゼラ・ヘルモルトの墓であると告げる。老婆はトトリを見てギゼラの娘だと悟り、頭を下げる。突然の告白にトトリは戸惑うが、老婆が嘘を言っている様には見えず、この墓が母のものだと信じるしかなかった。心のどこかで、母はもう生きていないのかもしれないと思っていたが、それを証明するものを見つけてしまったトトリは母の墓の前で泣き崩れてしまった。

塔に封印された悪魔から村を守ったギゼラだが、悪魔との戦闘で瀕死の重傷を負ったとピルカはトトリに語る

泣いたことで少し落ち着きを取り戻したトトリは老婆の家に招かれる。老婆はピルカと名乗り、この最果ての村の長老であった。ピルカはトトリがギゼラの娘ならば聞く権利があると思い、ギゼラがこの村に来てから去って行くまでの経緯を話し始める。
ギゼラが最果ての村に来たのは数年前。この村はよそとの交流が全くなく、ギゼラが初めての来訪者だった。ギゼラはフラウシュトラウトとの戦いで船に穴を開けられ、なんとかこの大陸まで泳ぎ着き、二週間程彷徨った後にこの村までやって来たのだった。その為空腹で倒れそうになっており、何か食べさせてほしいとピルカに頼んできた。いきなり村に来て自己紹介もそこそこに食べ物を要求する様な破天荒な言動に、当時のピルカは呆れてしまったと話す。
それから船の修理が完了するまでこの村に滞在したいと頼まれたので、しばらく村で過ごしてもらったのだと言う。村人達には馴染んだが、手先は不器用だったギゼラは船の修理に難航し、なかなか完成しなかったらしい。
それから半年が経過した頃、村に地震が頻発する様になっていた。地震の正体は村から北に行った所にある塔に封印されている悪魔が塔から出ようとしている時に起こる振動のせいだとピルカが説明する。数十年に一度、塔から悪魔がやってきて生贄を要求する為、ピルカ達が住むこの村は悪魔の生贄の為に近隣の村から捧げられた女性達が住む村であった。村の成り立ちや塔の悪魔の話を把握したギゼラだったが、そんな話を聞いた以上、この村を見捨てることはできないと言い出す。巻き添えを食う前にギゼラだけでも逃がそうと村を出る様に勧めるピルカにギゼラは反抗し、悪魔が復活する前に倒しに行くと宣言する。2人の娘を持つ母親のギゼラにとって、小さな子供までもが生まれた時から生贄として育てられているという事実がどうしても許せなかった。ピルカの制止を振りほどき、ギゼラは単身塔の悪魔に挑んでいった。そして、倒すことは叶わなかったが、ギゼラは封印を破って出てきた悪魔を再び塔に押し戻すことに成功して村へ帰還する。しかし、悪魔との戦いは壮絶を極めるものだった様で、百戦錬磨の冒険者ギゼラですら瀕死の重傷を負わされてしまった。普段弱気なことは口にしないギゼラだったが、この時ばかりはさすがに命の危険を感じて死を覚悟していた。ピルカは村の恩人であるギゼラを死なせまいと必死で傷の手当や看病をするが、止血が間に合わずギゼラの体力はどんどん落ちていった。ギゼラは自分の最期は旦那の造った船の中で迎えたいと言い出し、ピルカに治療をやめさせて船まで運んでそのまま置いていってほしいと頼む。そして、この村にギゼラの活躍を語り継いでほしいとも頼んだ。ギゼラの最後の頼みだと悟ったピルカはギゼラの言う通り、村人数名を集めて船まで運ぶとそのまま置いてきたのだった。
つまり、村に建てられた墓標はギゼラの遺体が埋葬されている訳ではなく、村の恩人を忘れない為に村人達が建てたものであった。ギゼラ自身、今どこにいるのか誰も知らない状態である。トトリはギゼラの最期についてピルカから話を聞くと母の死を知って悲しいはずなのに、どんな時でも破天荒に立ち回っていたんだということも知ることができ、ギゼラらしいと笑みを浮かべるのだった。しかし、母の死はやはりトトリの中では相当ショックな出来事であった為、笑った後に涙が溢れて止まらなくなるのであった。ピルカはトトリに好きなだけ泣けばいいと言い、村に泊まらせてくれた。

トトリは最果ての村で見聞きしてきたギゼラの最期を家族に知らせる

翌日、トトリは落ち着きを取り戻し、ピルカから聞いた話をグイードやツェツィに伝える為、アランヤ村へ帰ることを決意する。ピルカはトトリに辛い役回りをさせてしまうことに罪悪感を覚えるが、トトリは気丈に振る舞い、また村に来ることを約束して船に乗り込む。
1か月近くかけてアランヤ村まで戻ると、トトリは自宅に戻り、グイードとツェツィに最果ての村でピルカから聞いた話を伝える。トトリの報告を聞いたグイードはギゼラらしい最期だと納得し、ツェツィは母の死は判っていたが、それを裏付ける話を聞かされて自然と涙が溢れるのだった。グイードはトトリの報告をゲラルド達に知らせると言って家を出ていく。
残されたトトリとツェツィは2人で母の死に涙していると、そこへジーノが訪ねてくる。突然の訪問に驚くトトリだったが、ジーノは船に子供が乗っていたので連れてきたと言う。ジーノの後ろには最果ての村で出会ったピアニャの姿があった。ピアニャは最果ての村から出たことがなかったので興味本位でトトリの船に忍び込んで付いてきてしまったのだった。驚くトトリをよそに可愛いもの好きのツェツィがピアニャを気に入り、また最果ての村へ行くまでの間、家で預かろうと決めてしまった。悲しい雰囲気は消え、翌日にはピアニャの世話に勤しむツェツィの姿があった。

6年目 塔の悪魔エビルフェイスとの決戦

ピルカから塔の悪魔について詳しく聞いたトトリは自分がギゼラの代わりに倒しに行くと発言する

しばらく経ってから、トトリは船に乗って海を旅し、再び最果ての村へとやってきた。家族にギゼラの最期を報告したことをピルカに話すと、いつか家族もこの村へ連れてきてほしいと頼まれる。そしてトトリはピアニャが勝手に船に乗り込んでアランヤ村まで付いてきてしまったことも報告する。ピルカはピアニャが付いていってしまったことに気付いており、トトリ達が迷惑でないのならずっとアランヤ村に居させてあげてはくれないかと頼む。ピアニャ自身も最果ての村にいたらいつかは生贄として悪魔に食べられてしまうということを知っていた為、村に帰ることを拒絶していた。遅かれ早かれ、最果ての村にいたら生贄としての役目を果たさなくてはならなくなる。そのことを考えると、ピルカは子供であるピアニャだけでも生かしてあげたいと願っていた。
トトリはたとえそれでピアニャは助かったとしても、ピルカや他の村人が犠牲になってしまうのは耐えられないと感じ、自分が塔の悪魔を倒すと言い出す。ギゼラですら倒せなかった強力な悪魔を半人前の冒険者であるトトリが倒せるはずがないとピルカは制止するが、トトリは1人で戦ったギゼラとは違い、仲間と協力して戦うから倒してみせると言い切る。しかし、悪魔は現在ギゼラによって塔の中に強制的に封印されている状態で、次いつ現れるかわからないと言う。トトリはこちらから塔に乗り込もうと言うが、塔の封印は外から破る唯一の方法が、誰か1人を生贄として捧げなければいけないというものだった。その話を聞いてもトトリは悪魔を倒して最果ての村を救いたいという気持ちは変えられず、他の方法がないか考えてみると言い残し、アランヤ村へ戻る。

人間だと思っていた雑貨屋の店主パメラの正体はなんと幽霊であった

数日間考えたが、トトリには良い案が浮かばず、アーランドに行ってロロナに相談をする。話を聞いたロロナが、その生贄役をパメラにしてはどうかと提案する。トトリは驚いてその提案を却下しようとするが、パメラなら面白がって生贄役を引き受けてくれるだろうとロロナが言うので、仕方なくアランヤ村までロロナを連れて行き、パメラに事の次第を話す。パメラはあっさり了承してしまったので、トトリは大いに驚く。慌てるトトリに対して、パメラは生贄になることは全然問題ないと言い切り、初めての船旅を楽しみにしていた。
パメラを連れて悪魔が封印されている塔リヒタィンツェーレンまでやって来たトトリ。早速塔の扉の封印を解こうとパメラが入口に向かい、首の後ろにあるボタンを押してほしいとトトリに頼む。トトリは何故首の後ろにボタンがあるのかと不思議に思いながらも言われた通りボタンを押す。パメラの体が急に倒れたかと思うと、ドレスを着たパメラが宙に浮いていた。
パメラは実は幽霊で、幽霊の体のままでは物に触れたりできなくて不自由だろうとロロナの師匠が専用の人形を作り、普段はその人形に憑依して過ごしていたのだった。パメラの正体が幽霊だと知り、生贄の話をあっさり引き受けたことに納得したトトリだったが、信じられない光景にしばらく状況が飲み込めずにいた。
肝心の塔の扉はパメラの活躍で封印を解くことができ、トトリは中に入ることができた。中には近寄りがたい雰囲気を漂わせた悪魔エビルフェイスがおり、ピルカの言っていた悪魔だと気付く。トトリは勇気を振り絞って仲間と協力しエビルフェイスに挑む。数年前にギゼラから負わされた傷が深かったのか、弱っていたエビルフェイスはトトリ達によって消滅させられた。

発言通り塔の悪魔エビルフェイスを倒して帰ってきたトトリにピルカは驚く

トトリは最果ての村へ戻って、エビルフェイスを消滅させてきたことをピルカに報告する。遥か昔から、誰にも倒すことができなかった悪魔エビルフェイスをトトリ達が本当に倒してきてしまったことにピルカは大いに驚くが、同時に村が救われたことを深く感謝する。最果ての村の危機が去り、ピアニャが村から逃げる理由もなくなった。ピアニャはどうしたら良いかとトトリがピルカに尋ねると、ピルカはエビルフェイスがいなくなったことで、ピルカが最果ての村にいる必要もなくなったので、トトリ達が迷惑でないのなら、好きにさせてやってほしいと答える。こうしてトトリは母親の仇討ちと最果ての村の救済を完了したのだった。

トトリは冒険者の永久資格を得ることができ、心身共に大きく成長したとグイードも認める

トトリは様々な冒険や調合をしたことで、冒険者としても錬金術士としても一人前となった。そして冒険者免許の更新日を迎え、無事冒険者としての永久資格を手にいれることができた。これからは更新等気にせず、自由に冒険ができる様になったことをトトリは喜び、ここまで来るのにお世話になった人達に報告と感謝を伝えて回る。夜遅く自宅に戻り、家族にも永久冒険者になれたことを報告する。お祝いにとご馳走を振る舞おうとするツェツィ。グイードも冒険者としてだけでなく、人としても大きな成長を見せたトトリに称賛の声をかける。
目標としていたことを全て達成したトトリは、しばらくは村で過ごしてゆっくり次の目標を考えようとするのだった。

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