綾瀬優香(女神異聞録ペルソナ・P1)とは【徹底解説・考察まとめ】

アヤセ/綾瀬優香(あやせ ゆか)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の1作目に登場するキャラクターである。P1主人公/ピアスの少年のクラスメイトであり、作品発売当時に流行していたコギャルをイメージした女子高生。思った事はそのまま言ってしまう性格をしており、それが原因で問題を起こす事も多い。物語展開が2パターン存在する『女神異聞録ペルソナ』において、どちらの物語にも参加可能な選択メンバーであり、P1主人公達と共に御影町で起きる異変について探っていく事となる。

「未来のダンナ様のため!しょーらい苦労すんの アヤセだもん!」

物語後半、ついに一連の事件の犯人である神取と対峙する事になったアヤセ達。このセリフは、最終戦闘を前に神取から「生きる理由」について問われた際に、アヤセが神取に向かって返したセリフである。
これまでずっと、未来の自分の姿を思い描けない事に不安を抱き、そんな自分を見ないフリをする為に「今が楽しければいい」というスタンスで生き続けてきたアヤセ。しかし、P1主人公達との命懸けの戦いの経験を通して、自分と向き合うようになっていった彼女は、次第に自分の「将来」というものについて考えていくようになる。そうして導き出した答えこそが、この神取に対する返事となっている。
未来の自分の姿を想像できずにいた筈のアヤセが、「未来のダンナ様のため!しょーらい苦労すんの アヤセだもん!」と述べる姿からは、自分が誰かと結婚しているさまを想像する事ができ、彼女なりに自分の未来が見え始めてきている事を伺い知れる。アヤセの変化、成長を大きく感じられる名セリフである。

「自分の未来だもん 自分で決めなきゃ… アヤセは決めたよ」

物語終盤、一連の原因が全て自分にある事を知り、異世界の「御影町」に逃げてしまった麻希の後を追う方法を模索し始めるP1主人公と仲間達。このアヤセのセリフは、その方法を模索している中で、「本物の麻希」のベッド横に立つ彼に話しかけると聞く事ができる話の内の一部となっている。

ベッドで眠りにつく「本物の麻希」。そんな彼女の目が覚める事を祈るように、アヤセは麻希に向かって自分の胸の内に抱えていた悩みを語り始める。形は違えど、麻希同様に「自分自身」にまつわる事で悩みを抱えていたアヤセは、自分自身の現状に嫌気がさし、周囲を妬むようになってしまった麻希の気持ちが自分もわかる、と麻希に述べる。けれどP1主人公達や麻希との戦いの経験を通して変わった彼女は、そんな自分はもう辞めようと心に誓っていた。そうしてその思いを麻希に伝える為「自分の未来だもん 自分で決めなきゃ… アヤセは決めたよ」とアヤセは麻希に向かって言葉を続ける。
ストレートな言葉で自分の想いを素直に述べるアヤセの姿からは、彼女が本当に未来と向き合う覚悟を決めた事がわかると同時に、麻希という大事な仲間に対しての真っ直ぐな情が感じられる。

アヤセ/綾瀬優香の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『女神異聞録ペルソナ』内の女性キャラクターで唯一P1主人公と恋人になれる

P1主人公(画面右の少年)の事をプレイヤーが設定した名字で呼ぶアヤセ。恋人になるとこの呼び方がニックネームに変更される。

『女神異聞録ペルソナ』は、街で起こる異変の解決や仲間との絆、それぞれのキャラクターの成長をメインに描いたゲームとなっている。その為、恋愛要素も少なからず存在はしているものの、あまりメインで物語に関与する事は(一部のキャラクターを除き)少ない。そんな作品内において、唯一アヤセだけがP1主人公と恋人同士になれるキャラクターである。

アヤセと恋人同士になれるのは「セベク編」のストーリーでのこと。物語終盤に現れる選択肢の回答次第である。だが、この選択の事を知っている者はファンの間でも殆どおらず、攻略サイト等の記載も行われていないレアな情報となっている。
なお、恋人にする事ができれば、以降のアヤセのP1主人公の呼び方が名字からニックネームに代わったり、アヤセらしい愛情表現を見る事ができるという。

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