綾瀬優香(女神異聞録ペルソナ・P1)の徹底解説・考察まとめ

アヤセ/綾瀬優香(あやせ ゆか)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の1作目に登場するキャラクターである。P1主人公/ピアスの少年のクラスメイトであり、作品発売当時に流行していたコギャルをイメージした女子高生。思った事はそのまま言ってしまう性格をしており、それが原因で問題を起こす事も多い。物語展開が2パターン存在する『女神異聞録ペルソナ』において、どちらの物語にも参加可能な選択メンバーであり、P1主人公達と共に御影町で起きる異変について探っていく事となる。

「雪の女王」に身体を乗っ取られてしまった冴子先生

P1主人公が持っていた「雪の女王」の仮面をつけた、アヤセの担任教師・高見冴子。

突然の異変に混乱するアヤセと聖エルミン学園の生徒達。ひとまず、学校内に残っている生徒達や教師達とでこの危機を乗り越える方法を探す事になる。アヤセはクラスメイトの姫野由子(ひめの ゆうこ)と合流すると、共に校内を回る事にする。そうして体育館と校舎をつなぐ渡り廊下がある場所へ向かうと、学校を覆っている塀の一部が壊されている光景を目にする。さらにはそこへ、共にペルソナ様を行った友人・エリー/桐島英理子(きりしま えりこ)が現れ、街の異変を解決する為に学校の外へと出ていってしまう。危険な街中に1人出ていってしまったエリーにアヤセ達は驚くが、しばらくするとエリーに加え友人・マーク/稲葉正男(いなば まさお)とブラウン/上杉秀彦(うえすぎ ひでひこ)が、悪魔にやられボロボロになった友人・なんじょうくん/南条圭(なんじょう けい)を連れてやってくる。南条は保健室へ運んだ後、友人らの1人、マーク/稲葉正男(いなば まさお)だけ再び街の異変を解決する為、外へ出ていこうとする。アヤセは、学校内で合流した友人・ゆきのさん/黛ゆきの(まゆずみ ゆきの)と共に彼を止めようとするが、そこへ校内から、御影町内の病院で入院している筈のクラスメイト、マキ/園村麻希(そのむら まき)が現れ、驚愕する。驚きから混乱するアヤセ達を無視し、麻希はマークと話し合い、共に御影町の異変を解決する為、外へ出ていってしまう。

予想外の事態に困惑するアヤセとゆきの。するとそこへP1主人公がやってくる。アヤセ達はP1主人公にマークと麻希が外へ出ていってしまった事を話す。どうするべきか3人で悩んでいると、そこへアヤセ達の担任教師・高見冴子(たかみ さえこ)がやってくる。3人からマーク達の事を聞いた冴子はマーク達を追って外へ出ようとするが、ゆきのがそれを止める。ゆきのに止められた冴子は、外に出ようとするのを諦めるが、その時、P1主人公が持っている「雪の女王」の仮面に気づく。

「雪の女王」の仮面とは、かつて聖エルミン学園の演劇部で行われていた演劇「雪の女王」で使用されていた呪いの仮面「雪の女王」である。「雪の女王」役の生徒が必ずつけなければならない仮面だが、つけた者は必ず不審な死を遂げるといわれており、幾人も生徒が実際に亡くなっていた。実は元聖エルミン学園演劇部の部員であった冴子もかつては「雪の女王」を演じる為にこの仮面をつけた事があったのだが、彼女だけは呪いにかかる事なく「雪の女王」役を演じきる事ができた。けれども「雪の女王」の仮面にまつわる噂が校内に広まっていた事から、学校側は「雪の女王」の仮面を体育倉庫の奥深くに封印。以降、演劇「雪の女王」は行われないようになる。だが、校内でその噂を耳にしたP1主人公が、勝手に体育倉庫にあった「雪の女王」の仮面を手に入れてしまう。

呪われた「雪の女王」の仮面を前に怖がるアヤセ。冴子は彼女を安心させようと「自分もつけた事があるけど大丈夫だった」と笑いながら、証拠を見せつけるかのように「雪の女王」の仮面をかぶる。しかしその瞬間、冴子の様子が急変。突然悲鳴をあげたかと思うと、次の瞬間、それに呼応するかのように聖エルミン学園が凍りついてしまう。

驚くアヤセ達。すると仮面をつけた冴子が突然自分のことを「冴子さん」と呼びながら、仮面をつけてしまった冴子自身の事を罵り始める。そこでアヤセ達は「雪の女王」の仮面取り付いていた「雪の女王」の意識が、冴子の身体を乗っ取っている事に気づく。「雪の女王」は冴子を生贄に「夜の女王」を召喚し、この氷でできた美しい世界を永遠のものにするのだとアヤセ達に告げる。そうして冴子を助けたいのならば、自分を探し出して仮面を冴子から外す事だと言って、その場で凍りつき、冴子の身体から仮面を外せないようにしてしまう。

「氷の城」と化した聖エルミン学園

「雪の女王」を倒す為に必要な「鏡」をアヤセ達に渡すフィレモン。

突然の事態に混乱するアヤセ達。アヤセは取り乱しP1主人公に「こんなもの持ってくるP1主人公が悪い」と怒るが、ゆきのにたしなめられる。とりあえず冴子を助けようという事になるが、「雪の女王」を探そうにも手がかりが何もない事でお手上げ状態になってしまう。するとそこへ、フィレモンが姿を現す。困っているアヤセ達を助けるかのように、彼は1枚の大きな「鏡の枠」を彼女達に渡す。そうして「雪の女王」が学校内に作り上げた4つの塔を攻略し、そこで「鏡の破片」を見つけてここにはめ込む事ができれば、「雪の女王」をどうにかする事ができるだろうとアヤセ達に告げ、去っていく。

「雪の女王」を追いかけるにしろ、鏡の破片を探すにしろ、3人だけでは心もとない思ったアヤセは、P1主人公とゆきのに仲間を増やそうと提案する。その提案に乗る事にしたP1主人公達は、アヤセと共に一度校内に戻って仲間になってくれそうな生徒達を探し始める。凍りついた学校内は「氷の城」という名前に変わっていた。氷の城の中をアヤセ達が仲間を求めて探索した結果、彼女達は食堂で男子生徒・トロ/横内健太(よこうち けんた)が暴れているところに遭遇する。トロは少し前にアヤセに告白をしてきた男子生徒だった。しかしアヤセは、彼が「いつもヘラヘラ笑うばかり」、「何が楽しくて生きているのかわからない」という手厳しい言葉と共にフッていた。その事にショックを受けたトロは失恋の傷を癒や為、暴食をしようと食堂へ訪れる。しかしそこには、そんなトロの状態を知り、非常事態を前に確保した食料をトロから隠そうと奮闘している生徒達が居た。自分から食べ物を奪おうといている彼らに逆上したトロは、彼らの食べ物を奪い、暴食を始めてしまったのだ。

アヤセは友人らにトロに謝るように言われるが、それを断る。するとそれにより更にショックを受けたトロは、アヤセに「あなただって(自分のように)楽しくもないのに笑っている」、「みんなに合わせているだけ」、「本当は一人になるのが怖いだけなんだ」と言い返す。自分の痛い所をつかれたアヤセは、逆上し、トロに対して「デブ」等の暴言を吐いてしまう。その結果、それにキレたトロが悪魔を召喚。トロが悪魔を召喚した事に驚きながらも、アヤセ達は彼との戦闘を行う。そうしてペルソナ使いの力を使い、なんとか彼を大人しくさせる事に成功する。意識を失ったトロを見たアヤセは、少しばかり罪悪感を感じるが、自分の言った事は間違っていないと自分の行いを肯定する。

冴子先生を救出する為、「雪の女王」が用意した4つの塔を攻略するアヤセ達

「雪の女王」が用意した塔の中に現れる悪魔達と戦うアヤセ達。

トロを撃破した後、再び仲間集めに戻るアヤセ達。そうして新たな仲間を集める事ができたアヤセ達は、ひとまず氷の城から外に出て、「雪の女王」が用意した別の塔から攻略を始めていく。

「ヒュプノスの塔」、「ネメシスの塔」、「タナトスの塔」と名のつけられた3つの塔。各塔にはそれぞれ、その塔の主である人物がいた。その人物達は皆、かつて「雪の女王」の仮面をつけた生徒達であり、それぞれの心の「弱いところ」を狙われ、その心につけいられる形で「雪の女王」の仮面に殺されていた。そうして死後、「雪の女王」の力でもって塔の主をするように命令を受けていたのである。

彼女達と戦い、各塔を攻略していくアヤセ達。各塔に隠された鏡の破片を集め、鏡にはめこんでいく。全ての破片をはめ込み終えた時、鏡が光始める。それを見たアヤセ達は、この鏡に冴子を助ける力が宿ったのではないかと判断し、最初に「雪の女王」と出会った中庭へ向かってみる事にする。

「雪の女王」との戦闘、冴子先生と「雪の女王」の過去

「雪の女王」を倒し、冴子先生を救えた事に喜ぶアヤセ。

アヤセ達が向かった中庭では、氷ついたままの冴子が立っていた。ゆきのは鏡を持っていたP1主人公に向かって、光っている鏡を彼女の方へ向けるよう言う。その言葉どおり、P1主人公が鏡を冴子の方へ向けると、その瞬間、冴子を覆っていた氷が溶け、「雪の女王」が苦しみながら冴子から外れる。仮面が外れた冴子は、そのまま意識を失ってその場に倒れるが、仮面は宙に浮いたまま冴子の方へ恨めしげに「どうして」「なんでみんな冴子ばっかり」と声を荒げ始める。

すると突如、仮面の前に1人の女子生徒が現れる。顔が半分ただれた女子生徒の姿に驚愕するアヤセ達。どうやら彼女こそが「雪の女王」の仮面に取り付いていた「雪の女王」の正体であり、冴子の身体を乗っ取っていた本当の人物のようだった。驚くアヤセ達を余所に、女子生徒と「雪の女王」の仮面はアヤセ達に攻撃をしかけてくる。アヤセ達は彼らとの戦闘を余儀なくされる。

なんとか女子生徒達を撃退する事に成功したアヤセ達は冴子の方へ駆け寄る。意識を取り戻した冴子は、自分の身を案じてきてくれたアヤセ達に「知美はどうしたのか」と尋ねる。初めて聞く名前に首を傾げるアヤセ達。冴子は彼女達に、知美は自分の親友であり、「雪の女王」の仮面に取り付いていた女子生徒の名前である事を教える。そうして自分と知美の間にあった出来事を彼女達に話す。

聖エルミン学園の演劇部員であった冴子。高校生活最後の部活動として演劇「雪の女王」を行う事になるが、「雪の女王」役のオーディションで同じ演劇部員であった親友の知美に負ける事になってしまう。しかし冴子はそれを悔しがる素振りは見せず、「雪の女王」の呪いの噂に怖がる知美を応援する。知美は冴子の応援に励まされ、「雪の女王」役を頑張る事に決める。だ、後日、演劇部の後輩達から「実は冴子が「雪の女王」役を怖がって、冴子に押し付ける形で役を辞退したのだ」という根も葉もない噂話を聞かされ、その話を信じてしまう。冴子が自分を裏切ったのだと思った知美は、後日彼女を演劇部の部室に呼び出し、物陰に隠れながら「お前のせいだ」と冴子を責める。責められた冴子は、なぜそうなったのかわからず困惑する。次の瞬間、そんな冴子の前に知美が姿を現す。「仮面が急に外れなくなった」「顔が熱い」「全部お前のせいだ」と再び冴子を罵りながら現れた冴子の顔は、その半分がただれており、冴子は予想外の親友の姿に悲鳴をあげてしまう。

親友があんな姿になったのは自分のせいなのだ、と自分を責め出す冴子。アヤセ達は「先生のせいではない」と冴子をなだめるが、冴子は「自分が気づいていないだけで、本当は他人に親身になってる自分に酔ってるだけだったのかもしれない」と過去を悔やみ続ける。その時、突然アヤセ達の前に「夜の女王」と名乗る仮面の女が現れる。全ての戦いが終わったとばかりに思っていたアヤセ達は驚きながらも「夜の女王」と対峙する。「夜の女王」はアヤセ達が知美を倒してくれた事でようやく自由を手に入れられた事、これで自分が「完全体」になれる事、そうしてこの夜を「無」と「絶望」で染まった世界に作り変える事を彼女達に告げる。

予想外の事態に再び驚愕するアヤセ達。そんな彼女達に「夜の女王」は、「この氷の城の頂から、絶望の雪を降らす」と告げ、中庭から去っていってしまう。

「夜の女王」との戦闘、正体不明の謎の人物達

「夜の女王」を探して氷の城を探索していたアヤセ達が出会った、麻希と思われる仮面の女子生徒。

「夜の女王」の野望を阻止する為、彼女を探して氷の城の中を探索する事になるアヤセ達。するとその探索中、覚えのある女子生徒と遭遇する。真っ白な仮面をつけた女子生徒は、顔こそは見えなかったが、その姿はどう見てもマークと共に学校の外へ出ていってしまった麻希だった。麻希がいる事に驚きながらも彼女に声をかけてみるアヤセ達。すると麻希は「学校なんてなくなってしまえばいいのに」と言い残し、その場から消えてしまう。

予想外の光景にまたも驚かされるアヤセ達。それでもひとまず、氷の城の探索に戻る事にする。すると今度は黒い服の少女と白い服の少女に出会う。黒い服の少女は「黒い仮面をつけたアヤセ達と同じ服を着た人物」を、白い服の少女は「白い仮面をつけた人物」を探していた。黒い服の少女の方はわからなかったが、白い服の少女の方は麻希を探しているらしいと想像がついたアヤセ達は、白い服の少女に麻希の居場所を教える。黒い服の少女は「知らないなら、いいや」と言って、白い服の少女の方は「教えてくれてありがとう」と言って、アヤセ達の目の前から姿を消す。姿を消した少女達に驚き困惑するアヤセ達だったが、時間はないと再び「夜の女王」探しを再開する。

次にアヤセ達が出会ったのは、黒い服の少女が探していたと思われる「黒い仮面をつけたアヤセ達と同じ服を着た人物」だった。黒い仮面を被った聖エルミン学園の男子生徒だと思われる生徒は、アヤセ達に「麻希は何かを言っていたか」と尋ねる。そうして麻希が「学校なんてなくなってしまえばいいのに」と言っていた事を知ると、「彼女がそれを望むなら、ご機嫌気取りにそうさせてやるのもいいかもしれない」と言い残し、その場から消えてしまう。

次々と現れては消えていく人物達に困惑するアヤセ達だが、それでも「夜の女王」を探して校内の探索を続ける。すると、ある教室にいる「夜の女王」と遭遇する。「夜の女王」はアヤセ達を追い払う為、攻撃を仕掛けようとする。その時、黒い仮面をつけた男子生徒と麻希と思われる白い仮面をつけた少女が「夜の女王」の横に現れる。そうして「彼らを倒すのならば、我々が力を貸してやろう」と「夜の女王」の味方につき始める。

こうして「夜の女王」、そして黒い仮面の男子生徒、麻希と思われる白い仮面の少女と戦う事になったアヤセ達。激闘の末、なんとか勝利する事に成功する。負けた「夜の女王」は負けた事を悔しがりながら消えていく。麻希と思われる白い仮面の少女は「どうして」「この世界は自分の思う通りに動くはずなのに」と謎な言葉を、黒い仮面の男子生徒も「やはり付け焼き刃の力ではだめか」「君(P1主人公)とはまた会う事になるかもしれないな」と意味深な言葉を残して去っていく。

「夜の女王」達との戦いが終わったアヤセ達は、今度は御影町内での異変をどうにかする事を決意。自分達の住む町の平和を取り戻す為、聖エルミン学園の外へと出ていくのだった。

セベク編

自分の目の前に現れたクラスメイト・麻希の様子がおかしい事に気づき混乱するアヤセ。

突然の異変に混乱するアヤセと聖エルミン学園の生徒達。ひとまず、学校内に残っている生徒達や教師達とでこの危機を乗り越える方法を探す事になる。アヤセはクラスメイトの姫野由子(ひめの ゆうこ)と合流すると、共に校内を回る事にする。そうして体育館と校舎をつなぐ渡り廊下がある場所へ向かうと、学校を覆っている塀の一部が壊されている光景を目にする。するとそこへ、友人・エリーが現れ、街の異変を解決する為に学校の外へと出ていってしまう。危険な街中に1人出ていってしまったエリーにアヤセ達は驚くが、そこへP1主人公が現れる。P1主人公は自分より先に街の外に出ていった者が居る事をアヤセ達から訊くと、その後を追うようにして外に出てこいこうとする。驚くアヤセがP1主人公に「アンタも行くの」と尋ねたその時、校内からクラスメイトの麻希が現れる。

麻希は身体が病弱な事から、御影町内の病院に入院していた筈の女子生徒だった。さらに麻希は病弱だとは思えない程に元気になっており、アヤセ達は現状が掴めずに混乱してしまう。するとそこへ、外から友人・南条が現れる。そうして悪魔と戦う為の武器を取りに警察署へ向かった友人・マークが警察署内にいるゾンビに捕まってしまった事をアヤセ達に伝えてくる。それを知ったP1主人公と麻希は、マークを助けに行く為、南条と共に学校外にある警察署へ向かう事にする。外へ出ていってしまった3人に驚くアヤセだったが、悪魔が蔓延る街中になんて出られない、と学校に残る。

だが、その直後、突如として学校が凍るという事件が発生。驚いたアヤセは、凍りつく学校から逃げる為、姫野を置いて塀の穴から街の外へ出ていく。

P1主人公達との合流、一連の犯人である神取鷹久との対面

御影町で起こる異変の犯人・神取鷹久と対峙するアヤセ達。

学校から抜け出したアヤセは、御影町内にある廃工場でP1主人公達と合流する。その頃、P1主人公達はフィレモンから貰ったペルソナの力を使い、街中に蔓延る悪魔達を倒しながら街を探索し、異変の原因が「佐伯エレクトロニクス&バイオロジカル&エネルギー・コーポレーション(通称:セベク社)」御影町支店の支店長、神取鷹久(かんどり たかひさ)にある事を知る。廃工場にはセベク社への隠し通路があるといわれており、P1主人公達はその隠し通路を見つける為に、廃工場へやってきていたのである。

P1主人公達と合流したアヤセは、合流直後、悪魔との戦闘をする羽目になる。そこでP1主人公達同様にペルソナ使いに覚醒したアヤセは、自分の身を守る為、P1主人公達と共に行動する事を決める。

P1主人公達と共にセベク社へ侵入する事になるアヤセ。だがそこでアヤセ達を待っていたのは、「デヴァ・システム」と呼ばれる装置に乗り込もうとしていた神取だった。このデヴァ・システムは、神取が集めた研究者達によって作られた異次元世界への転送装置のようなもので、神取はこれを使い「神になる」という自らの野望を叶えようとしていたのである。それを知ったアヤセ達は彼を止めようとするが、寸前のところで神取は異世界に行ってしまう。だがその時、神取と一緒にデヴァ・システムに乗った、システムの開発者であるニコライ博士が、システムを暴走させ、彼もろとも心中を図ろうとする。

予想外の展開に驚くアヤセ達。その瞬間、真っ先に我に返ったマークが「ニコライ博士が犠牲になるのは間違っている」、「助けなければ」と慌て始める。だが南条が「自分の身を犠牲にしてまで、神取を阻止しようとしている博士の意思を尊重すべきだ」と言ってマークの主張を切り捨てる。意見が衝突した事で、言い争いを始めるマークと南条。悪化していく状況に、アヤセは混乱し取り乱してしまう。
しかしその傍らでP1主人公が麻希に呼ばれてデヴァ・システムを起動させていると思われるスイッチがあるところへ向かう。理由はわからないが、なぜだかデヴァ・システムの使い方がわかるという麻希。P1主人公は彼女の言葉に従って、デヴァ・システムのボタンをいじる。だが、スイッチを押してもシステムの動きは変わらず、麻希とP1主人公は困惑する。

しかし、突如としてデヴァ・システムが正常に動き始める。その光景にアヤセ達が驚いていれば、彼女達の前に黒い服を着た少女が現れる。黒い服の少女はアヤセ達に「パパは殺させないんだから」と告げたかと思うと、何かしらの能力を使い始める。眩しい光に包まれたアヤセ達は、そのまま意識を失ってしまう。

仲間との戦いを通して自分の未来について考え始めるアヤセ

P1主人公に「将来」について問いかけるアヤセ。

次にアヤセ達の目が覚めた時、彼女達は異世界の「御影町」にいた。そこはアヤセ達の知る御影町にそっくりだがどこか少し作りが違っており、アヤセ達は、どうやら先程の少女の謎の力により自分達がこの世界に飛ばされてしまったらしい事を知る。意識を失う前に目にしていた神取の言動から、彼もこの異世界の「御影町」にいるはずだと推測したアヤセ達は、改めて異世界の「御影町」で神取の行方を追う事にする。

自分達の知る世界とは少し異なる「御影町」に困惑しながらも、神取を探して街にはびこる悪魔やそれを従えた敵達と戦っていくアヤセ達。そうして仲間と戦っていく内に、アヤセは今まで見ないフリをしてきた自分の「未来」について考えるようになる。平和を取り戻す為、自分達のこれからの為に戦う仲間の姿を前に、自分は一体どんな将来の為に戦っているのかと、アヤセは自分が戦う理由に疑問をもつようになっていく。

そんななか、アヤセはついにP1主人公達と共に神取の居場所を突き止める事に成功する。ダンジョン「マナの城」に神取が居る事を知ったアヤセ達は、マナの城へ向かうが、そこに入るにはこの世界の創造主である少女・まいが持つアイテムが必要だった。アヤセ達はまいのもとへ向かい、アイテムを貸してくれるように説得をする。だがどうやらまいは神取、そして神取と共にいる、異世界の「御影町」のもう1人の創造主である黒い服の少女、あきを恐れているらしく、アヤセ達からの頼みを断る。まいは、もしかしたら死んでしまうかも知れないのに神取達と戦おうとしているアヤセ達の気持ちが理解できず、彼女達に「なんで戦うのか」「なんで生きているのか」と問いかける。まいからの問いに、アヤセが答えられずにいると、P1主人公が「自分やみんなの為に戦っている」「なんで生きるのかを知る為に生きている」といった内容の答えを返す。その言葉を聞いたアヤセは、彼の答えに便乗するかのように「生きていればなにか楽しいことがあるかもしれない」とまいに言葉を返す。そうした「未来」を匂わす発言を自分の口からした事がきっかけになったのか、以降アヤセは自分の「未来」、「将来」についてさらに深く考えるようになる。

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ペルソナシリーズの音楽・BGMまとめ

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『ペルソナ』とは、株式会社アトラスより発売されているジュブナイルRPGシリーズである。全世界累計売上本数が1300万本越えの大人気ゲームとなっている。その人気の理由の1つにあるのが、ゲーム本編を彩る楽曲達の存在がある。魅力的な楽曲で多くのファンの心を掴んでいったペルソナの音楽は、人気が高まった結果両国国技館を舞台にライブを行ったり、リズムゲームまで発売するまでに至っている。ペルソナの魅力を語る上で外せない要点である。

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メガテンに近い?ペルソナ1・2の魅力とは【女神異聞録ペルソナ/P2 罪・罰解説】

メガテンに近い?ペルソナ1・2の魅力とは【女神異聞録ペルソナ/P2 罪・罰解説】

『ペルソナシリーズ』は『ペルソナ3』を境にシステムや設定が大きく異なっている。『ペルソナ3』以降はポップで明るい演出を取り入れ、新規ユーザーの獲得に成功した。 一方の『女神異聞録ペルソナ』『ペルソナ2』は派生元の女神転生(メガテン)に近く、また一味違う『ペルソナ』となっている。

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ペルソナシリーズ歴代主人公の不幸な要素まとめ

ペルソナシリーズ歴代主人公の不幸な要素まとめ

『ペルソナシリーズ』では、主人公や仲間が困難に立ち向かい、成長していく様子が描かれる。主人公はストーリーの導入として序盤から不幸な目に遭っている場合が多い。中でも『ペルソナ2』の周防達哉は最後まで報われないことで有名である。 ここでは『ペルソナシリーズ』歴代主人公の不幸な要素をまとめた。

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ペルソナシリーズのシャドウとは?由来・元ネタとなったユング心理学を交えて解説!

ペルソナシリーズのシャドウとは?由来・元ネタとなったユング心理学を交えて解説!

『ペルソナシリーズ』に登場する重要な用語である「ペルソナ」や「シャドウ」は、ユング心理学に由来する言葉だ。ペルソナ4では仲間たちが自身のシャドウと向き合うことでペルソナを獲得するという流れになっており、これらの語句がストーリーと密接に関わっている。 ここではユング心理学ではどのように説明されているのかを交えて、「ペルソナ」や「シャドウ」について解説を行う。

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