ミラベルと魔法だらけの家（ディズニー映画）のネタバレ解説・考察まとめ
『ミラベルと魔法だらけの家』とはウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオによって2021年に公開されたミュージカルファンタジー映画。南米コロンビアの山奥を舞台に、魔法の力を授かった不思議な一家の絆を描いた作品だ。そんな特別な家族の中で唯一、魔法の力を授からなかった主人公ミラベル。普通である彼女が、家族の危機を救うべく奮闘していく物語だ。自分だけが普通だというミラベルの葛藤だけでなく、家族がそれぞれ抱く悩みなど、登場人物たちの内面がミュージカル調で表現されている点も注目である。
ブルーノが見たミラベルのビジョン。ミラベルの儀式が失敗した夜、心配したアルマに頼まれミラベルの未来を見たブルーノは、ひび割れたカシータとミラベルの姿を見た。ビジョンの内容をうまく説明できないと思ったブルーノは、緑色のビジョンを粉々に砕いて自分の部屋の奥へと隠す。その後、魔法の謎を追ってブルーノの部屋に忍び込んだミラベルによって発見される。ミラベルが欠片を繋ぎ合わせたことで、ビジョンの内容が家族全員に知られることになった。
『ミラベルと魔法だらけの家』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
同情されるミラベル
本来ギフトを授かるはずが、ミラベルが触れるとドアは消失してしまった。
自分だけ魔法を授からなかったことを気にし、家族に対して疎外感を抱きつつもそれを悟られないように明るく振る舞うミラベルは、家族の優しさを素直に受け取れないでいた。明るい音楽で物語は始まるが、特別な家族の中で一人必死なミラベルの姿に切なさを感じるシーンである。
家族を守ろうとするアルマ
兵士に立ち向かっていくペドロの背中を見つめるアルマ。
いつも厳格な態度のアルマは、迫害を受けて夫と故郷を失くした過去から、二度と大切なものを失いたくないと思っていた。その思いが強すぎて、人一倍家族に厳しく接するようになってしまう。魔法の力がなくなることを誰よりも恐れていたため、家族にも完璧を求めすぎており、その結果魔法の持たないミラベルには特に厳しく接し、押さえつけようとしていた。冷たい人物に見られるが、若い頃の辛い経験から家族や家を失うことを恐れており、大切なものを守ろうと必死に行動していた。
アルマとミラベルの和解
互いを理解し合い、抱き合うアルマとミラベル。
ミラベルとアルマの激しい口論の結果、崩壊してしまったカシータ。ショックのあまり家を飛び出したミラベルを追いかけたアルマは、かつてペドロが命を懸けて家族を守った場所でミラベルを見つける。アルマは当時の事を思い出し、故郷と夫を失った辛い体験から二度と家族を失うまいと厳しくしてしまっていたことを謝罪。また、何のために家族に厳しくしていたのかを思い出させてくれたのがミラベルだったと伝える。ミラベルも、アルマの心からの謝罪を受け入れ、自分もやり方こそ違えど家族を守ろうとしていたとアルマと和解した。関係が悪化していった2人が向き合い、分かり合えた、感動的なシーンとなっている。
『ミラベルと魔法だらけの家』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
メガネキャラのヒロイン
本作では、ディズニー映画の中で初めてメガネをしたヒロインとしてミラベルが登場している。監督の一人であるジャレド・ブッシュが、ミラベルの「ミラ」はスペイン語で「見る」という意味を持っていること、そして眼鏡は「家族内における視点」というテーマからヒロインにメガネを装着させたと明かしている。
『アナと雪の女王』からの引用
劇中歌「All of you」には、同じくディズニー映画の『アナと雪の女王』の主題歌「Let it go」のイントロ部分のメロディが引用してあり、更には「All of you」の歌詞にも、「let it go」という一文が出てくる。
作中に出てくる隠れミッキー
エル・キャピタン・シアターで開催されたワールドプレミアでは、プロデューサーの一人であるイベット・メリノが「アニメーターたちが、映画のあちらこちらに小さなミッキーを隠しているから、ぜひ見つけてほしい」と明かしている。イサベラとミラベルが兄弟喧嘩をした際にイサベラが生やしたサボテンの形や、アントニオ部屋の入り口横の柱の飾り、回想シーンで登場したアルマとペドロの結婚式の背景の花など、隠れミッキーが複数個所に登場する。
ブルーノは元は違う名前だった
ミラベルのおじ、ブルーノは元々オスカーという名前のキャラクターだったが、挿入歌「We don’t talk about Bruno-no-no-no」（邦題：「秘密のブルーノ」）の歌詞に合わせてブルーノへ変更された。
『ミラベルと魔法だらけの家』の主題歌・挿入歌
OP（オープニング）：斎藤瑠希、中尾ミエ「ふしぎなマドリガル家」
村の子供達からミラベルを始めとするマドリガル家のそれぞれの魔法の力について尋ねられる一曲。
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フランスの民話を元に1991年に制作されたディズニーの長編アニメーション映画作品。魔女の呪いによって醜い野獣に姿を変えられた古城の王子と美しく聡明な街の娘ベルとの奇跡の愛の物語。ロマンティックな音楽と美しい映像が全編を彩り、信じ合うことで起こる不思議な奇跡が深い感動を呼び起こすファンタジー・ラブストーリー。アニメ作品として初のアカデミー作品賞にノミネートされ、さらに作曲賞と歌曲賞を受賞した。
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目次 - Contents
- 『ミラベルと魔法だらけの家』の概要
- 『ミラベルと魔法だらけの家』のあらすじ・ストーリー
- 不思議なマドリガル家
- カシータに現れた異変
- ついに崩壊するカシータ
- 再び起こる奇跡
- 『ミラベルと魔法だらけの家』の登場人物・キャラクター
- マドリガル家
- ミラベル・マドリガル
- イサベラ・マドリガル
- ルイーサ・マドリガル
- アブエラ・アルマ・マドリガル
- ペドロ・マドリガル
- ブルーノ・マドリガル
- フリエッタ・マドリガル
- アグスティン・マドリガル
- ペパ・マドリガル
- フェリックス・マドリガル
- ドロレス・マドリガル
- カミロ・マドリガル
- アントニオ・マドリガル
- エンカントの住人
- マリアーノ・グスマン
- ヴィラン
- 兵士
- 魔法の家
- カシータ
- 『ミラベルと魔法だらけの家』の用語
- エンカント
- ギフト
- 迫害
- 緑色に光るかけら
- 『ミラベルと魔法だらけの家』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 同情されるミラベル
- 家族を守ろうとするアルマ
- アルマとミラベルの和解
- 『ミラベルと魔法だらけの家』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- メガネキャラのヒロイン
- 『アナと雪の女王』からの引用
- 作中に出てくる隠れミッキー
- ブルーノは元は違う名前だった
- 『ミラベルと魔法だらけの家』の主題歌・挿入歌
- OP（オープニング）：斎藤瑠希、中尾ミエ「ふしぎなマドリガル家」
- OP（オープニング）：Stephanie Beatriz, Olga Merediz「The Family Madrigal」
- ED（エンディング）：ナオト・インティライミ「マリーポーサ～羽ばたく未来へ～」
- 主題歌：カルロス・ビベス「愛するコロンビア」
- 挿入歌：斎藤瑠希「奇跡を夢みて」
- 挿入歌：Stephanie Beatriz「Waiting On A Miracle」
- 挿入歌：ゆめっち（3時のヒロイン）「増していくプレッシャー」
- 挿入歌：Jessica Darrow「Surface Pressure」
- 挿入歌：藤田朋子、勝矢、大平あひる、畠中祐、平野綾、斎藤瑠希「秘密のブルーノ」
- 挿入歌：Carolina Gaitán, Mauro Castillo, Adassa, Rhenzy Feliz, Diane Guerrero, Stephanie Beatriz「We Don't Talk About Bruno」
- 挿入歌：平野綾、斎藤瑠希「本当のわたし」
- 挿入歌：Diane Guerrero, Stephanie Beatriz「What Else Can I Do?」
- 挿入歌：Sebastián Yatra「Dos Oruguitas」
- 挿入歌：斎藤瑠希、中尾ミエ、中井和哉、大平あひる、武内駿輔「奇跡はここに」
- 挿入歌：Stephanie Beatriz, Olga Merediz, John Leguizamo, Adassa, Maluma「All Of You」