スポットライト 世紀のスクープ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『スポットライト 世紀のスクープ』とは2015年に製作された伝記・犯罪・ドラマを扱ったアメリカ映画である。第88回アカデミー賞において作品賞を受賞するなど、様々な映画賞で受賞する非常に大きな評価をされた作品である。カトリック教会の神父による小児への性的虐待への真相を暴いた、新聞社『ボストン・グローブ』の特集記事『スポットライト』を担当しているメンバーが奔走する姿を描いた、実話に基づいている。監督はトム・マッカーシーが務め、『アベンジャーズ』シリーズのマーク・ラファロらが出演した。
日本語吹替:宮内敦士。『スポットライト』のメンバーの1人。新しく赴任したバロン局長の初会議の様子を探ったり、変人と言われたガラベディアン弁護士に積極的に会いに行ったりと、記者らしく好奇心旺盛である。また、封印されていた文書が解除されて手に入れることができると、今すぐ報じるべきだと誰よりも早く報道することを強調していた。一方で、彼には家族がいたが、この件が原因で別居をしてしまったらしく家では一人で暮らしている。
ウォルター・ロビンソン、通称ロビー(演:マイケル・キートン)
日本語吹替:牛山茂。『スポットライト』のデスクを務める。バロン局長からの依頼で、神父による小児への性的虐待の真相を調査を指揮することになる。この真相の記事が掲載される段階になると、知り合いの弁護士や被害者から『ボストン・グローブ』に送られていた資料を当時気にも留めていなかったのが自分だったと白状する。
サーシャ・ファイファー(演:レイチェル・マクアダムス)
日本語吹替:森なな子。『スポットライト』で唯一の女性メンバー。なかなか新聞記事として報道されないことに不満を漏らしたサヴィアノに対して、「絶対に報道する」と話すなど強い信念のもと活動している。また、彼女には家に敬虔なカトリック教徒である祖母がおり、カトリック教会の神父による小児への性的虐待の事実を話せずにいる。
マット・キャロル(演:ブライアン・ダーシー・ジェームズ)
日本語吹替:豊富満。『スポットライト』のメンバーの1人で、主にデータ分析を担当している。神父がどの教区にいるかを記す年鑑を調べていると、問題を起こした神父が送られる療養所が家の近所にあることを知り、彼は子供たちへその療養所へ近づかないように冷蔵庫に張り紙をする。
ベン・ブラッドリー(演:ジョン・スラッテリー)
日本語吹替:仲野裕。『スポットライト』の部長。バロン局長が神父らによる小児への性的虐待の調査をするように言った時に当初は教会を敵に回すことになるからとして反対していた。奥さんと別居中のマイクを訪ねて食事を差し入れするなどの一面も見せた。
マーティ・バロン(演:リーヴ・シュレイバー)
日本語吹替:大塚明夫。2001年7月に『ボストン・グローブ』へ赴任してきた新局長。赴任初日から、教会相手に戦う姿勢を見せるなど強硬な立場をとっている。ユダヤ系で結婚しておらず、会社には遅くまで残って仕事をしている。社交的ではないが、切れ者である。
スティーヴ・カークジャン(演:ジーン・アモローソ)
『ボストン・グローブ』総合調査記者。過去に神父による小児への性的虐待について記事にしたことをマークに話してくれる。
アイリーン・マクナマラ(演:モーリーン・キーラー)
神父による小児への性的虐待記事を書いた『ボストン・グローブ』コラムニストで、バロン局長が彼女の記事を読んだことから調査していくことになる。
ピーター・カネロス(演:ダグ・マーレイ)
日本語吹替:青木源太。『ボストン・グローブ』都市圏担当記者。神父による小児への性的虐待の記事を都市圏の欄に載せようと考えている。
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目次 - Contents
- 『スポットライト 世紀のスクープ』の概要
- 『スポットライト 世紀のスクープ』のあらすじ・ストーリー
- 1976年、ボストン
- 2001年7月、バロン局長の赴任
- 事件にかかわる弁護士への調査
- 被害者への取材
- 神父による小児への性的虐待の実態
- ガラベディアン弁護士が話す真相
- アメリカ同時多発テロ
- ついに報道
- エンドクレジット
- 『スポットライト 世紀のスクープ』の登場人物・キャラクター
- 『ボストン・グローブ』関係者
- マイク・レゼンデス(演:マーク・ラファロ)
- ウォルター・ロビンソン、通称ロビー(演:マイケル・キートン)
- サーシャ・ファイファー(演:レイチェル・マクアダムス)
- マット・キャロル(演:ブライアン・ダーシー・ジェームズ)
- ベン・ブラッドリー(演:ジョン・スラッテリー)
- マーティ・バロン(演:リーヴ・シュレイバー)
- スティーヴ・カークジャン(演:ジーン・アモローソ)
- アイリーン・マクナマラ(演:モーリーン・キーラー)
- ピーター・カネロス(演:ダグ・マーレイ)
- 弁護士
- ミッチェル・ガラベディアン(演:スタンリー・トゥッチ)
- エリック・マクリーシュ(演:ビリー・クラダップ)
- ジム・サリヴァン(演:ジェイミー・シェリダン)
- その他
- ハーナード・ロウ枢機卿(演:レン・キャリオー)
- リチャード・サイプ(演:リチャード・ジェンキンス)
- ピート・コンリー(演:ポール・ギルフォイル)
- フィル・サヴィアノ(演:ニール・ハフ)
- ジョー・クロウリー(演:マイケル・シリル・クレイトン)
- コンスタンス・スウィーニー(演:ローリー・ハイネマン)
- ビル・カメザ(演:ティム・プロゴシュ)
- 『スポットライト 世紀のスクープ』の用語
- ボストン
- 『ボストン・グローブ』
- 『スポットライト』
- カトリック教会の神父による小児への性的虐待
- SNAP
- 『スポットライト 世紀のスクープ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- マイク「記事にしない場合の責任は?」
- マイク「いまがその時だ!ロビー」
- バロン局長「私たちは毎日闇の中を手探りで歩いている。そこに光がさして初めて間違った道だと分かる」
- 『スポットライト 世紀のスクープ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 受賞とノミネート
- バロン局長が最初に読んでいた「バンビーノの呪い」とは
- 実際に神父から性的虐待を受けた俳優が出演
- マイクが言った「善きドイツ人」とは
- カトリック教会の反応やその他の批判
- 映画のその後
- 『スポットライト 世紀のスクープ』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:きよしこの夜(Silent Night)
- メインテーマ:ハワード・ショア「Spotlight」