及川徹(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ

及川徹とは高校バレーを題材にした古舘春一の漫画『ハイキュー!!』のライバル校青葉城西高校の主将。ポジションはセッターで中学時代ベストセッター賞を受賞したほどの実力者。主人公の一人である影山飛雄の中学時代の先輩で、「ブロックとサーブを及川さんを見て覚えた」というほど影響を与えた。一方、自らは影山や同世代の牛島若利といった、いわゆる天才の存在を受け、「自分は凡人である」と自覚し、敗北を乗り越え、努力を続け、卒業後はアルゼンチン代表として、日本のライバルたちに立ち向かった。

3セット目は烏野、青城ともに万全の状態での決戦となり、デュースへともつれ込むが、烏野には菅原が投入され、巧みな攻撃でリードされてしまう。青城2回目のタイムアウトで及川は、以前ホセ・ブランコから受けた助言を思い出す。自分は天才でないと認めながらも、もがき苦しむ中で才能開花のチャンスをつかむのはいつかはわからないが、チャンスはないと思っていたら一生ないから、自分を信じて進むことを自分に言い聞かせ試合に戻った。

烏野の同時多発攻撃で崩されたところを、及川は岩泉を指さし、コート外からタイミングの早い超ロングセットアップをセットし、岩泉は完璧なタイミングで入ってきた。
及川はコート外の机やいすにぶつかり、転びそうになりながらも、一心不乱にコートに戻る。
渾身の攻撃は惜しくも烏野に拾われてしまいその後、ラリーが続き、影山がセットする際に、「お前の最強の武器でこい 飛雄!!!」と真っ向勝負になる。
IH予選と似た状況で、日向に早いトスがあげられ、セットアップのモーションが読まれてしまうが、日向は以前とは違い、ボールを見て打っていたので、ブロックを抜いた。及川は少し反応し、ボールに触れるも、そのまま拾いきれずゲームセットとなる。
番外編にて青城の試合後の様子が描かれている。
国見と京谷以外のメンバーでラーメン屋に行き、惜しさを話しながら帰るが、3年生は体育館にたどり着き、バレーを始める。バレーが終わるころ及川は、花巻の制止を遮り、泣きながら「3年間ありがとう」とチームメイトに伝えチームを思う気持ちを示し、全員が涙した。
帰り道幼馴染の岩泉に、この先も完璧に満足することなく、じいさんになるくらいまで幸せになれないだろうと言われる。この先チームが変わっても岩泉にとって自慢の相棒で、ちょうすげぇセッターだとエールを送られる。岩泉とも戦うときは必ず倒すと約束し、コブシを合わせた。

引退後

敗戦後も、決勝は勝つところを見たくないといいながらも変装して観戦しているところを岩泉に見つかり、準決勝で惜敗した相手である烏野高校の全国行きを見届けた。影山をはじめ、烏野のチームを分析し強さを認め、「チビちゃんはトスをあげたくなるスパイカーだね」とも発言している。
卒業後はアルゼンチンに渡り、昔からの憧れの選手ホセ・ブランコに教えを乞うため、アルゼンチンのプロリーグのCAサン・ファンに所属。チームの遠征でブラジルに行った際にビーチバレーの修行に来たばかりの日向と再会する。日向と組んだビーチバレーを通してバレーは楽しいと初心に帰りプレーすることを思い出し、良い刺激を受けた。後にアルゼンチンに帰化し、2021年のオリンピックではアルゼンチン代表となり、かつてのライバルが多く在籍する日本代表チームと対峙した。

CAサン・ファン時代

371話で、ビーチバレーの修行にブラジルに来たばかりで、財布を無くし心細く生活していた日向と偶然の再会。21歳になった及川はアルゼンチンのプロリーグで「CAサン・ファン」に所属しセッターとして活躍し、遠征でブラジルに滞在しているところだった。日向に食事をおごり、ビーチバレーに誘われた及川は自信満々に挑むも、砂の上でのバレーは難しいと知る。日向と及川は「ビールおごらせブラザーズ」に勝負を挑まれ、受けて立つも及川得意のジャンプサーブは風に流され空振りし、慣れている「ビールおごらせブラザーズ」に敗北。その後の再戦で風を生かした攻撃ができた時、及川はバレーの楽しさを改めて思い出す。プロとしての活動には苦しいことも多かったものの、それでも踏みとどまり、できなかったことが少しずつできるようになった時の歓喜と興奮は、及川がバレーを続けるための原動力となっていた。

一週間の滞在を経て、アルゼンチンに帰国する際、日向との別れの際には「チビちゃん」ではなく「翔陽」と呼ぶようになった。

2020年東京オリンピック

27歳になった及川はアルゼンチン代表として日本代表となった牛島、影山、日向、そして日本代表のアスレチックトレーナーになった岩泉の前に立ちはだかる。「俺は全員倒す覚悟しとけ」のセリフを有言実行し、「世界一ゼイタク な内輪揉め」が始まる。
元青城メンバーはスポーツバーでアルゼンチンチームを応援し、別で練習中に観戦していた京谷は「…ホントにヤベェなこの人…」と一緒にプレーできてよかったと思わせることに成功したようである。
試合の勝敗は明記されていないが、及川のサーブでレシーブを乱している様子が描かれている。

及川徹の関連人物・キャラクター

岩泉 一 (いわいずみはじめ)

幼馴染であり、小学生の頃からバレーのクラブチームに所属するウイングスパイカー。
中学、高校と同じチームでバレーをし、「阿吽の呼吸」と称されている。高校3年生ではエースで副主将を務める。
190㎝を超えるブロックを弾き飛ばすほどの力強いスパイクを打ち、トスが乱れても得点につなげる実力を持つ。
チームメイトや及川にとって精神的支柱であり、及川が迷ったり、間違えたりした際は喝を入れて導いている。
後輩からも慕われる兄貴肌で、2年生の一匹狼である京谷賢太郎も唯一岩泉には従う。腕相撲や野球対決で京谷をことごとく負かしてきた実力者である。

青葉城西高校を卒業してからは及川とは別の道を歩み、2021年には日本代表のアスレチックトレーナーとなり、かつてのライバルである牛島や日向、影山とともに及川と対峙する。

renote.net

影山飛雄 (かげやまとびお)

北川第一中学校時代の2学年下の後輩。
2012年、及川たちが3年生になった時、烏野高校1年生のセッターとしてレギュラー入りした。
中学時代から天才セッターとして名を馳せ、正確無比なトスワークで常に最高のトスを供給する。
中学時代に及川を見てサーブやブロックを覚え、日向にスパイクが上手いと言わせるほど、何でもこなせるレベルの高い選手。
そのストイックさとずば抜けたセンスゆえに、中学校3年生の試合では、スパイカーが思うように決めてくれず、影山が自身に合わせるよう主張した為、チームメイトから見放されトスを打ってもらえないという事態が発生する。
「孤独の王様」と独裁者のように呼ばれ、トスを打ってもらえないことをトラウマに思うことがあるも、烏野高校でセッターに恵まれなかった日向とコンビを組み、まわりのチームメイトからも救われて、成長し真の「コート上の王様」として君臨することになった。
春高予選が終わると、ユース代表合宿の招集がかかり、注目が寄せられ、全国大会でもすさまじい成長を見せ、烏野高校の勝利に貢献した。

renote.net

ホセ・ブランコ

及川の幼少期アルゼンチン代表のセッターを務めていた。
及川と岩泉が仙台で試合を観戦した際、38歳のベテランで、若いスパイカーが崩れてしまうのをうまくカバーして立て直す様子を見て、及川は彼に憧れ、彼の様なセッターになりたいと自身の目標にする。
2012年の及川が3年生の時点では日本のVリーグのチーム「立花レッドファルコンズ」の監督をしていた。青葉城西高校の入畑監督の紹介で直接会うこ機会を得ることができた。
天才ではない自分はバレーを続けるべきか悩んでいた及川は、ホセ・ブランコに辛く苦しい道かもしれないが、信じて進むようアドバイスを受け、彼に師事することを決心する。
2013年にアルゼンチンに帰国し、現地のチーム「CAサン・フアン」の監督をしている。

及川徹の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「-才能は開花させるもの、センスは磨くもの!!!」

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