エンポリオ・アルニーニョ(ストーンオーシャン)の徹底解説・考察まとめ
エンポリオ・アルニーニョとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第6部『ストーンオーシャン』の登場人物であり、野球帽と野球ユニフォームを身に着けた謎めいた少年。普段は沈着冷静だが、少年らしくはしゃいだり狼狽する場面もある。直接的な戦闘能力は低いものの博識であり、最年少ながら主人公の空条徐倫やその仲間へのサポート、助言役として活躍する。物の幽霊を操るスタンド「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」を持つ。
プッチ神父のスタンドが最終進化し「メイド・イン・ヘブン」となる。「メイド・イン・ヘブン」の時を加速させる能力の超スピードに徐倫一行は翻弄され危機に陥る。
仲間が次々と倒れていく中、徐倫は「ウェザー・リポート」のDISCをエンポリオに託し、彼を逃がすためプッチ神父に挑み死亡。エンポリオは生き残るものの、「時が加速しきった」一巡後の世界へ到達する。
プッチ神父との最終決戦
エンポリオの生存を知ったプッチ神父は「一巡後」の世界(かつてDIOが目指した「天国」。時が加速し宇宙が一巡し、生物はみな一巡する前に起こった出来事を記憶している)で彼を追い詰める。だが、エンポリオは徐倫に託されていた「ウェザー・リポート」の能力を利用し、高濃度の猛毒である「純粋酸素」を生み出す。時の加速に頼ったプッチ神父は純粋酸素をより多く取り込み大ダメージを受け、エンポリオが勝利。再び世界が一巡する(今度はプッチ神父の言う「天国」ではない)。
ホワット・ア・ワンダフル・ワールド(最終回)
再び一巡した世界では、エンポリオ以外の死亡した者たちは別の名前になって生き返っていた(この結末は次回作である第7部『スティール・ボール・ラン』以降の世界設定にも継承されていく事になる)。
彼らに対し、初対面のエンポリオは涙を流し「ぼくの名前はエンポリオです」と告げ、物語は幕を閉じる。
エンポリオ・アルニーニョのスタンド:バーニング・ダウン・ザ・ハウス
スタンドとは
「スタンド」とは、その人を守ってくれる守護霊のようなものである。スタンドはひとりの人間につき一能力。スタンドを自由自在に意志で操れる人間を「スタンド使い」と呼ぶ。
スタンドを傷つけられると、スタンド使いも傷つく。またスタンドはスタンドでしか倒せない。スタンドという名称は「そばに立つ(スタンド・バイ・ミー)」という意味から来ている。
スタンドは基本的に普通の人間には見る事ができず、スタンド使いから離れれば離れるほどスタンドのパワーは弱くなる(『ジョジョの奇妙な冒険』15巻124ページより抜粋)。
ステータス
破壊力 - なし / スピード - なし / 射程距離 - なし / 持続力 - なし / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし
(A-超スゴイ B-スゴイ C-人間並 D-ニガテ E-超ニガテ)
能力:物体の幽霊を操る
物体の幽霊を操ることができるスタンドであり、スタンド像は持たない。
作中ではピアノやパソコン等の幽霊が登場しており、いずれも本体のエンポリオによって使用可能。ただしあくまでも「幽霊」であり、拳銃の幽霊は発砲しても着弾することは無く、またチョコレートやジュースの幽霊は味はしても空腹は満たせないなど、現実世界に影響を与える事は不可能。そのほか壊れたり飲食して消費してもいつの間にか修復されており、逆に現実世界からの影響も受けないことが伺える。
「物体の幽霊」は必要な時以外は実体化させないでおくことができ、劇中エンポリオは握りこぶしからブラウン管モニターの古いパソコンとキーボードを瞬時に出現させていた。
物語の終盤ではスタンド能力が変質したのか、通じていなかったはずの携帯電話で承太郎との連絡が可能だったり、着弾しないはずの拳銃をプッチ神父に向けて構えたりと、現実世界へ影響力を持っているかのような描写がなされている。
余談だが、エンポリオの知識はスタンド能力によって「本の幽霊」を幼少から多数読んできたことに由来する。また、この能力が如何なく発揮できるのも、グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所が過去に火事になり改修されたこと、言わば刑務所内に「屋敷の幽霊」があることに関係が深い。エンポリオはこの能力で、過去に焼失した刑務所の音楽室に隠れ住んでいた。
なおプッチ神父に殺害されたエンポリオの母親もこれに似たスタンド能力を持っており、それを利用して秘密裏にエンポリオを出産・育成していたことが単行本にて明かされている。
エンポリオ・アルニーニョの関連人物・キャラクター
空条徐倫
第6部『ストーンオーシャン』の主人公。第3部の主人公だった空条承太郎の娘。スタンドは糸を操る能力を持つ「ストーン・フリー」。
エンポリオとは父・承太郎と面会する直前に遭遇する。徐倫は植物状態になった父を助けるため敢えて刑務所内に留まり、「ホワイトスネイク」に立ち向かう。彼女の強い意志に感化され、エンポリオも母親を殺したホワイトスネイクと戦う決意をする。
エルメェス・コステロ
姉を殺された復讐のためワザと刑務所に入り、徐倫の相棒的存在となる女性。スタンドは貼ったものを増殖させるシールを出す「キッス」。
エルメェスがスタンド能力に目覚めた際、徐倫の状況説明をしたり、仲間のウェザー・リポートやナルシソ・アナスイと引き合わせたのはエンポリオであった。
F・F(フー・ファイターズ)
プッチ神父によって生み出された微小な新生物。水を吸収し増殖するスタンド「フー・ファイターズ」を持つ。死亡した女囚エートロの肉体を借り、彼女になりすます事で徐倫たちの仲間となる。
徐倫が懲罰房に収監され、救援を求めてきたF・Fに、エンポリオはアナスイを引き合わせた。
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目次 - Contents
- エンポリオ・アルニーニョのプロフィール・人物像
- エンポリオ・アルニーニョの来歴・活躍
- ジョンガリ・A戦
- サンダー・マックイイーン戦
- ラング・ラングラー戦
- ウルトラセキュリティ懲罰房編
- ミューミュー戦
- リキエル戦
- ドナテロ・ヴェルサス戦
- ヘビー・ウェザー編
- C-MOON戦
- メイド・イン・ヘブン戦
- プッチ神父との最終決戦
- ホワット・ア・ワンダフル・ワールド(最終回)
- エンポリオ・アルニーニョのスタンド:バーニング・ダウン・ザ・ハウス
- スタンドとは
- ステータス
- 能力:物体の幽霊を操る
- エンポリオ・アルニーニョの関連人物・キャラクター
- 空条徐倫
- エルメェス・コステロ
- F・F(フー・ファイターズ)
- ウェザー・リポート
- ナルシソ・アナスイ
- エンリコ・プッチ神父
- エンポリオ・アルニーニョの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「もし…会えば、それはおねえちゃんだけじゃない……死ぬ事以上に不幸な事が起こるんだよ」
- 「運命は決まっていて変えられない……………のなら………おまえに変えてもらう事にしたよ……」
- 「わからないのか? おまえは『運命』に負けたんだ! 『正義の道』を歩む事こそ『運命』なんだ!!」
- 「ぼくの名前はエンポリオです」
- エンポリオ・アルニーニョの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 名前の元ネタはファッションブランド「エンポリオ・アルマーニ」
- スタンド名「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」の元ネタは楽曲「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」