荒垣真次郎（ペルソナ3）の徹底解説・考察まとめ

ハイパーカウンタ

防御系スキル。
カストールのレベルが55になった時に習得できる。
自動で発生するタイプのスキルであり、物理攻撃を受けると高確率で反射する事ができる。

デスバウンド

斬撃属性の攻撃技。
カストールのレベルが60になった時に習得できる。
HPを26%消費する事で使える。敵全体に大ダメージを与える事ができる。

治癒促進・中

回復系スキル。
カストールがレベル65になった時に習得できる。
自動で発生するタイプのスキルであり、戦闘中、行動する度にHPを4%回復させる事ができる。

アカシャアーツ

打撃属性の攻撃技。
カーラ・ネミのレベルが72になった時に習得できる。
HPを40%消費する事で使える。敵全体に大ダメージを与える事ができる。

ゴッドハンド

打撃属性の攻撃技。
カーラ・ネミのレベルが77になった時に習得できる。
HPを14%消費する事で使える。敵1体に特大でダメージを与える事ができる。

荒垣真次郎の来歴・活躍

1991年8月11日、荒垣真次郎誕生。大事な幼馴染を守る為、ペルソナ使いになる

1991年8月11日、この世に生を受けた荒垣真次郎。家族はおらず、孤児院で育つ。同年代の孤児、真田明彦とその妹と仲良くなるが、ある時、自分達が居た孤児院が火事に見舞われる事件が起こる。その際、真田の妹が火事に巻き込まれ亡くなってしまう。大事な友人の家族を助けられなかった荒垣は、この事件をきっかけに「強い人間」になる事を決意。真田と共に、もう二度と同じ過ちを繰り返さぬように力をつけようとする。
だがその後、とある一家の子供として引き取られる事が決まり、真田とは離れ離れになってしまう。学校も全く違う場所に通っていたが、なんの運命かある時、真田の通っていた「私立月光館学園」に編入する事になる。

その頃、真田は桐条グループからペルソナ使いとしての適性が認められ、その力を覚醒していた。そうして1人のペルソナ使いとして本来なら存在する筈がない時間帯「影時間」を消滅させる為、桐条グループの令嬢でありペルソナ使いでもある桐条美鶴（きりじょう みつる）と共に、「特別課外活動部（S.E.E.S.）」を創設しようとしていた。

それを知った荒垣は、真田を守る為、自らもペルソナ使いになる事を決意。桐条グループからは、「適性はあまり高くない」「ペルソナを制御できるか微妙なとこ」と言われるが、無理を通してペルソナ使いとしての力を覚醒させる。そうして美鶴、真田と共に特別課外活動部（S.E.E.S.）の創設メンバーとなる。

影時間消滅の為、その時間帯にのみ活動を行う異形の怪物「シャドウ」と戦う日々を送るようになる荒垣。しかしある日、突然荒垣のペルソナが暴走してしまう。力を抑える事ができなかった荒垣は、その結果、一般市民の女性を殺してしまう。
影時間帯に起きた事は、全て何かしらの別の事故や事件という形で、現実の世界では処理をされる。その為、荒垣が起こした事件も表向きは「事故」として処理されることになった。だが荒垣は自分がしでかしてしまった事の大きさに耐えられず、特別課外活動部（S.E.E.S.）を離れる事になる。

2009年6月、P3主人公と出会う

特別課外活動部（S.E.E.S.）を離れた荒垣は、以降学校に通う事も辞めてしまう。休学中という形になった彼は、日中はずっと自分が人を殺してしまった現場である「路地裏」や不良のたまり場である「裏通り」にたむろするようになる。さらには、時折暴走しそうになるペルソナの力を抑える為、「ストレガ」と呼ばれる団体からペルソナの制御剤を貰っていた。ストレガは桐条グループが人工的に作り出したペルソナ使いのグループだったが、無理矢理ペルソナ能力を覚醒させられたせいで、余命いくばくもない状態に瀕している「失敗作」のペルソナ使い達だった。そのような状況の為、ペルソナの力が暴走しないように制御剤を飲んで暮らしていたのである。
一方真田は制御剤の事こそは知らなかったが、学校にすら来なくなった荒垣の事を心配していた。再三特別課外活動部（S.E.E.S.）に戻るよう荒垣を説得するが、その全てを断られてしまう。

そんな中、2009年4月にP3主人公が特別課外活動部（S.E.E.S.）に加入する。P3主人公は他のペルソナ使いと違い、いくつものペルソナを使いわける能力を持った、特別なペルソナ使いだった。その才覚を美鶴に買われたP3主人公は、特別課外活動部（S.E.E.S.）の現場指揮官、現場リーダーの役を任される事になる。
こうして特別課外活動部（S.E.E.S.）のリーダーとして、シャドウ討伐の日々を送るようになったP3主人公。リーダー着任から2ヶ月が経った2009年6月、月光館学園で起こる「怪談現象」について特別課外活動部（S.E.E.S.）の面々と共に調べる事になる。P3主人公は同年代の特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバー、伊織順平（いおり じゅんぺい）、岳羽ゆかり（たけば ゆかり）と共に調査を開始。そこで彼らは「怪談現象」について情報を集める為、裏通りへ訪れる事になる。しかしそこでP3主人公達は路地裏に居た不良達に絡まれる事になり、ピンチに陥る。するとその光景を見ていた荒垣がP3主人公達の前へ現れる。

不良を追い払い、P3主人公達を助けた荒垣。そうして彼らが月光館学園で起きている「怪談現象」について調べていると知ると、自分の知っている事を教え始める。学校には通っていない荒垣であったが、「怪談現象」の噂は耳にしていたのである。自分が知っている事を全て教えた荒垣は、もう話ないと言った様子でP3主人公達の前を去っていく。

だがそれからしばらくした6月のある日、真田が荒垣の下にやってくる。P3主人公や新たな仲間が増えた事により、特別課外活動部（S.E.E.S.）の雰囲気が昔と変わってきていると感じた真田は、それを理由に再び荒垣を特別課外活動部（S.E.E.S.）へ連れ戻そうと考えていたのだ。
「昔とはもう違う」と荒垣に告げ、特別課外活動部（S.E.E.S.）に戻ってくるように訴える真田。しかし過去の後悔が消えない荒垣はそれを断る。そうして、特別課外活動部（S.E.E.S.）に戻る意思はない事を真田に告げ返した。

しかし2009年8月末、そんな真田の意思を覆す事件が起きる事になる。

新メンバー天田乾の仲間入り

2009年8月末、夏休みも終わり間近となったある日、特別課外活動部（S.E.E.S.）に新たなメンバーが加わる。そのメンバーというのが、月光館学園初等部に通う小学5年生の少年、天田乾（あまだ けん）。かつて荒垣が殺してしまった女性の息子だった。
天田の加入を真田から教えられた荒垣は、彼を見守る為という理由で特別課外活動部（S.E.E.S.）に復帰する。理由はどうあれ、荒垣が復帰した事自体は真田にとっても喜ばしい事であり、彼の復帰を歓迎する。美鶴も荒垣の強さや頼もしさを知っている事から彼を歓迎。P3主人公達2年生メンバーも、かつて彼に助けられた経験から悪い人ではないと知っており、彼の加入に喜ぶ。しかしその中、天田だけが複雑そうな様子で荒垣の加入を受け入れていた。

そうして特別課外活動部（S.E.E.S.）として活動をしながら、天田を見守る日々を送る事になった荒垣。その最中、ストレガと特別課外活動部（S.E.E.S.）が衝突する出来事が発生。その結果、ストレガのメンバーである少女、チドリを特別課外活動部（S.E.E.S.）は捕らえる事になる。しかし既に「失敗作」として身体がボロボロだったチドリは、病院へ搬送。入院を余儀なくされる。
チドリからストレガについて聞き出す為、彼女の病室へ訪れる特別課外活動部（S.E.E.S.）。チドリと個人的に仲良くなっていた順平を中心に、なんとかして彼女から話を聞き出そうとしていたその時、突然チドリのペルソナが暴走する。それを見た荒垣は、自分が持っていた制御剤を使ってチドリのペルソナを鎮める。

そうして事態が落ち着いた後、荒垣は制御剤について追求されない為にも1人病室を去る。だが、その後を真田が追いかけ、制御剤についての追求をする。実は真田自身、荒垣が制御剤を使っている事は知らなかったが、制御剤というものがある事自体は知っていたのだ。そして、その副作用が酷く、使えば身体がボロボロになっていく事も知っていた。実は荒垣が暑い夏も涼しい秋もずっとロングコートを着ていたのは、この制御剤による副作用で、自分で体温調整ができない身体になっていた事が理由だったのである。

荒垣の状況を理解した真田は、その事を隠していた荒垣に憤る。しかし荒垣は、「今の自分にはやるべき事がある」とだけ真田に告げ、真田の前から去っていってしまう。

明かされた天田の「目的」、真田の最期

荒垣が特別課外活動部（S.E.E.S.）に戻って1ヶ月程が経った10月のある日。荒垣は天田に呼ばれて、路地裏に向かう。その頃、荒垣と天田以外の特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバーは大型シャドウの討伐に向かっていた。「（シャドウ討伐を行う為）荒垣と天田を呼びに行ったが部屋に居なかった」という順平の言葉に、美鶴と真田が一抹の不安を覚えるも、目の前に大型シャドウが現れてしまった為、戦闘が開始。荒垣の事を気にしている余裕はなくなってしまう。

そんな特別課外活動部（S.E.E.S.）の状況は知らないまま、荒垣は天田と路地裏で会う。そこにいたのは、荒垣に向かって武器を構える天田だった。実は天田は荒垣が自分の母を殺した張本人である事を知っていたのである。天田は母の仇を討つ為、荒垣を呼び出し、彼を殺そうとしていた。
しかし荒垣自身もそうなる事はすでに予想しており、自分の犯した罪への償いとして、天田から向けられる復讐心を受け入れようとする。しかし怒りで我を忘れている天田には、荒垣のその態度が命乞いをしているようにしか見えず、荒垣に刃を振り下ろそうとする。その時、突然ストレガのリーダー、ダカヤが2人の前に現れる。

天田と荒垣の話を聞いていたらしいタカヤは、荒垣に復讐をしようとする天田の背中を押す言葉を投げかけ始める。実はタカヤの居るストレガはペルソナの力を使って、「復讐代行」という稼業を行っていた。その為、天田の「復讐心」にタカヤが興味を持ってしまったようである。
天田の復讐心を煽ろうとしたらしいタカヤは、荒垣が制御剤の副作用のせいで実はもう命が長くない状態にある、という事も天田に明かす。しかしそれを聞いた天田は、自分がわざわざ手を下さずとも荒垣が死んでしまう事を知り、逆に驚き混乱してしまう。

そんな天田の様子など気にした様子もなく、タカヤはさらに「復讐後は自分も命を断とうと考えている筈」と天田の考えを暴き始める。それを聞いた荒垣は驚く。荒垣は天田が自分に復讐する事は予想していたが、その後に命を断とうとしている事にまでは気づいていなかったのだ。
しかし2人の反応をタカヤが気にかける筈もなく、「どのみち2人して死ぬなら、自分が息の根を止めてあげましょう」と手にしてた銃を2人に向ける。荒垣は天田を守ろうと、タカヤと天田の間に割り込む。そうして天田を守る形で銃に撃たれてしまう。

自分を守った荒垣に驚く天田。するとそこでタカヤが、荒垣に銃を向けたまま、特別課外活動部（S.E.E.S.）の索敵係は誰かと訊ね始める。索敵係とは、その名の通り敵を索敵する能力を持つペルソナ使いのこと。しかしその能力を持つペルソナ使いがストレガにとって敵である特別課外活動部（S.E.E.S.）に居るとなると、ストレガの「復讐代行」稼業に支障が出る可能性がある。タカヤが2人の前に姿を現した本当の理由は、この索敵係であるペルソナ使いを聞き出す為だったのだ。

荒垣は白を切ろうとするが、その時、天田が「自分がそうだ」と言い出す。本当の索敵係は、別のメンバーである筈なのだが、自分を守ろうとしている荒垣に心が動かされたのか、彼を守ろうとするかのようにタカヤに向かって口を開く。
天田の嘘を信じ切ったタカヤは天田を殺そうと、彼に向かって銃を撃つ。しかし再び、天田を守る為に荒垣が天田の前に飛び出す。そうして天田をかばう形で、タカヤに撃たれてしまう。

その時、大型シャドウ討伐を終え、天田と荒垣を探していた特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバーが、荒垣達のもとへやってくる。大人数相手には流石に戦えないと考えたらしいタカヤは、その場を去る。残された天田と特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバーは、息も絶え絶えな状態の荒垣に駆け寄る。荒垣は最期の気力を振り絞って、真田に「天田の事を頼む」と伝え、そのまま息を引き取ったのだった。

荒垣真次郎の名言・名セリフ／名シーン・名場面