かもめ食堂(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『かもめ食堂』とは2006年に公開された映画で、フィンランドのヘルシンキに日本人女性・サチエがオープンした小さな食堂を舞台に、3人の日本人女性とフィンランド人との穏やかで心温まる交流を描いたヒューマンドラマである。原作は群ようこの同名の小説。小林聡美、片桐はいり、もたいまさこの3人が主演の萩上直子監督作品。かもめ食堂がヘルシンキの人々に受け入れられ、身近な食堂としてみんなの居心地の良い居場所になっていく物語である。
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群ようこ(むれようこ)は、東京都出身の作家、随筆家。1978年に本の雑誌社に入社し、同社在職中の1984年にエッセイをまとめた単行本『午前零時の玄米パン』を発表して作家デビュー。1980年代後半からは小説も発表しており、1989年に第一作が発売された『ノンシリーズ』、2012年から展開されている『パンとスープとネコ日和シリーズ』などのシリーズ作品などを中心に発表している。軽妙で優しい語り口と読みやすい文体が特徴で、女性からの人気が非常に高い。本名は木原ひろみで、ペンネームの「群ようこ」は、エッセイや文芸評論で活躍している目黒考二のペンネームのひとつ、「群一郎」の苗字の「群」をのれん分けで譲り受け、そこに彼の初恋の女性の名前である「ようこ」を組み合わせたもの。