ゼルダの伝説 神々のトライフォース2(神トラ2)のネタバレ解説・考察まとめ
2013年に任天堂からニンテンドー3DS用ソフトとして発売された、ゼルダの伝説シリーズのひとつ。世界観は、1991年にスーパーファミコンで発売された「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」からはるか未来の設定である。ロウラルの司祭・ユガによって絵画にされたゼルダ姫と七賢者たちを救うため、リンクは冒険に出る。今作新たに加わったシステムは、主人公リンクが壁の中に入り込める壁画化能力である。
『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』の概要
2013年12月に任天堂からニンテンドー3DS用ソフトとして発売された。
無印であるスーパーファミコン「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」からはるか未来の世界の話である。
神々のトライフォースからの続編であるため、音楽や効果音、マップ構成、グラフィックデザイン等に前作を意識したものが多く使用されている。
今作はハイラルとロウラルという鏡合わせの二つの世界を救うことが目的となっており、リンクの壁画化能力を駆使して二つの世界を行き来する。
またダンジョン攻略で必要となってくる冒険アイテムは、従来通りダンジョンの中で発見するのではなくラヴィオという謎の商人から借りることで使用が可能となる。
ゼルダ史
今作は1991年にスーパーファミコンで発売された「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」の続編であるため、「ゼルダの伝説 時のオカリナ」にて時の勇者が敗北した時間軸に位置している。
「神々のトライフォース」と世界観は同じであるが、何百年、何千年と時間が空いていることが予想されるため、今作の主人公は「神々のトライフォース」の主人公と同一人物ではない。そして「神々のトライフォース」、「ふしぎの木の実」、「夢をみる島」の三作の主人公は同一人物であるため「夢をみる島」からはるか未来かつ「ゼルダの伝説1」より以前に位置すると考えられる。
『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』のあらすじ・ストーリー
ハイラルで起こる壁画化事件
鍛冶職人見習いである主人公・リンクはある日、自分が凶悪な何かと戦っている悪夢を見る。
リンクの師匠の息子であるグリに起こされることが日課となっていたリンクだが、その悪夢を見た日に不思議な事件に遭遇する。
教会のシスター・セレスが、ユガと名乗る男に絵画にされてしまったのである。
ユガはセレスの絵画を持ってどこかへと消えてしまった。
ユガからの攻撃で気を失ってしまったリンクは自室で目覚めると、すぐ近くにラヴィオと名乗る怪しい商人がいた。
リンクが倒れていたのをここまで運んできたというラヴィオは、泊まる宿がないのでしばらくリンクの家に泊めてほしいと言った。
リンクがこれを了承すると、ラヴィオは宿代がわりにといって古臭い腕輪をリンクに託した。
セレスの壁画事件をハイラル城のゼルダ姫に報告するため、リンクはハイラル城を訪れる。
リンクから事件の詳細を聞いたゼルダ姫は、リンクにおまもりと言って「勇気の紋章」を託し、事件の詳しい調査を依頼した。
事件の調査を進めていくと、もしかしたらユガは過去に厄災から世界を救うのに貢献した七賢者の末裔を襲っているのではないかという推測にたどり着く。
そんな中、セレスと同じく七賢者の末裔であるアスファルがユガのいる神殿に向かったという情報が入り、リンクも神殿へと向かった。
神殿の最深部にたどり着いたリンクだったが、すでにアスファルはユガによって絵画にされていた。
リンクはユガに戦いを挑むが、ユガの力によって壁画にされてしまった。
しかしそのとき、ラヴィオにもらった腕輪が光り出し、リンクは壁画となって自由に出入りできる壁画化の能力を身につけた。
その力で無事に神殿を脱出したリンクだったが、異変に気付きハイラル城へと向かった。
マスターソードを求めて
神殿から脱出しハイラル城へとたどり着いたリンクだったが、視界に入ってきたのは邪悪な結界で覆われたハイラル城であった。
ユガはゼルダ姫も絵画にしようと目論んでおり、このままだとゼルダ姫が危険だということは間違いなかったが、邪悪な結界を打ち破るには勇者の剣・マスターソードの聖なる力が必要だった。
マスターソードは伝説の勇者が悪を打ち倒した際に封印しており、その封印を解くためには「勇気の紋章」、「知恵の紋章」、「力の紋章」が必要であったが、すでにゼルダ姫から「勇気の紋章」を預かっていたリンクは残りの二つを探すことにした。
見事に三つの紋章を手に入れたリンクは、迷いの森に安置されたマスターソードの入手に成功する。
マスターソードによってハイラル城の邪悪な結界を打ち破ったリンクは、ハイラル内部へと侵入しゼルダ姫を探した。
しかしゼルダ姫はユガによって絵画に変えられてしまった。
しかもユガは他の七賢者の末裔すべてをも絵画に変えてしまったという。
逃げるユガを追いかけたリンクは、ゼルダ姫の部屋で奇妙な裂け目を発見した。
その奇妙な裂け目に壁画となって入り込んだリンクがたどり着いたのは、ハイラルと鏡合わせのもうひとつの世界・ロウラルだった。
ハイラルとロウラル
ユガを追ってロウラル城にたどり着いたリンクは、再びユガと対峙する。
城内で七賢者とゼルダ姫の絵画を並べたユガは、その絵画宿った賢者の力を使い秘術でハイラルに封じられていた厄災・ガノンを召喚し、力のトライフォースと共に自らの体に取り込んだ。
ガノンと融合したユガはリンクに襲い掛かったが、そこへゼルダと瓜二つのロウラルの王女・ヒルダが現れユガを止め、リンクを城の外へと逃がした。
ロウラル城の外へ逃れたリンクは、ヒルダからロウラルとユガの暴走の現状を聞く。
ロウラルにもかつてトライフォースが存在したが、触れた者が願いを叶えることができるため、トライフォースを求めて人々の争いが絶えなかった。
それを憂いたロウラル王家の先祖はトライフォースを破壊して人々の争いを止めようとした。
しかし結果として神の力の源であるトライフォースを失ったロウラルは、滅びの一途をたどっている。
ユガはロウラルの司祭であり、自分の作品の美を追求するあまり暴走しガノンを召喚するまでに至ってしまった。
ヒルダは自分の力でユガを一定時間抑え込むと言い、ユガを倒すためにはリンクが勇者として覚醒する必要があると語った。
勇者として覚醒するには七賢者の力が必要となるため、リンクはロウラルとハイラル二つの世界を行き来しながら絵画の中に閉じ込められた七賢者を救うための冒険に出る。
ロウラルの最後
七賢者をすべて解放し勇気のトライフォースを手に入れたリンクは、ユガと戦うためロウラル城を訪れる。
しかしリンクを待っていたのはユガではなくヒルダだった。
ヒルダはゼルダ姫の絵画の中から知恵のトライフォースを奪い取ると、リンクの勇気のトライフォースも渡せと迫ってきた。
ロウラルの滅亡を食い止めるために、ハイラルのトライフォースを奪い去ろうとユガとヒルダは共謀しており、ヒルダがリンクの手助けをしたのもリンクが勇者として覚醒しトライフォースを手に入れるための算段に過ぎなかったのだった。
ヒルダはユガに勇気のトライフォースを取り戻すように命令したが、ユガはヒルダの命令には従わずヒルダを絵画にして自分の中に取り込んでしまった。
ユガもまた、ヒルダに協力するように見せかけてトライフォースを我が物にしようと企んでいたのである。
ユガは、自分の美しい作品を生み出すためにトライフォースを欲し、ゼルダ姫から奪った知恵のトライフォースを持っていたヒルダを取り込んだことで力・知恵のトライフォースの力を身に着け、残る勇気のトライフォースを奪うためにリンクに襲い掛かった。
ユガを打ち倒したリンクは、ゼルダ姫を絵画の中から救出した。
ユガが倒れたことで絵画に閉じ込められていたヒルダもまた解放されたが、ヒルダはトライフォースを諦めてはいなかった。
なおロウラル復興のためにトライフォースを奪おうとするヒルダの前に、ラヴィオが現れた。
ラヴィオがいつもかぶっていたフードを外すと、その顔はリンクと瓜二つであった。
ラヴィオはもともとロウラルの住人であり、トライフォースを手に入れようとしたヒルダを止めるためにリンクに力を貸していた。
ヒルダが行っていることはかつてロウラルの先祖が憂いたトライフォースをめぐる争いそのものだと、ラヴィオに諭されたヒルダはロウラルの滅亡を受け入れ、ゼルダ姫とリンクをトライフォースと共にハイラルへ送り返すことを約束する。
ハイラルに戻ったゼルダ姫とリンクは、ハイラル城の聖域に安置されたトライフォースに触れ、ロウラルに再び光が訪れることを願った。
ロウラルの聖域に再びトライフォースが出現し、以前のように光が差し込む世界となった。
『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』の登場人物・キャラクター
リンク
今作の主人公。
鍛冶屋見習いの少年であるが、いつも寝坊ばかりしておりその度に怒られている。
壁画化事件を目撃したことをきっかけにハイラルを救う冒険に出ることとなり、のちに勇者として覚醒する。
長いもみあげが特徴的。
ゼルダ
ハイラルの王女。
トライフォースの管理者でもあり、知恵のトライフォースの宿主でもある。
リンクが勇者となることを予見していた。
ラヴィオ
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