【厳選】長回し映像作品を作る神監督と映画を紹介!【トゥモロー・ワールド】

長回しとは、映像撮影の際、途中でカットせずに長い間カメラを回し続ける撮影技法。場面場面を撮影して編集で繋ぎ合わせてつくられる映像作品とは異なった趣があり、長回し映画を好む人々もたくさんいる。
この記事では、アルフォンソ・キュアロン監督の『トゥモロー・ワールド』やタル・ベーラ監督の『ニーチェの馬』など、厳選した長回しの映像作品をまとめた。

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ザ・プレイヤー

『ハリウッドの大物プロデューサーのグリフィンの元に、恨みを持つ脚本家から「すべての脚本家に代わってお前を殺す」という脅迫状が届く。その送り主を追いつめたグリフィンは、口論の末、はずみで相手を殺害してしまった。だが翌日も「オレはまだ生きている」というファックスが届き……。
総勢60名以上の映画スターが実名で登場!』

TRAILER - The Player (1992)

現代の映画作りの真実を痛快に暴いた傑作

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映画ビジネスを舞台にした、アルトマンお得意の群像劇。
映画バブルに浮かれていたころのハリウッドの舞台裏を、サスペンステイストで皮肉たっぷりに描いた作品です。

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そして人生はつづく【監督:アッバス・キアロスタミ 】

そして人生はつづく

『1990年にイラン北部を襲った大地震。この地震の震央が「友だちのうちはどこ」の撮影現場だったため、キアロスタミは息子を伴って主演の少年たちの消息をたずねて被災地に向かった。この体験をもとに完成した“ジグザグ道3部作”の第2作。 』

どんなに絶望的状況にあっても、否、絶望的であるからこそ、人々の思いは力強く響き合い、日常を慈しみ、笑い、歌い、夢を見て、人生は続いてゆくのである。

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エレニの旅【監督:テオ・アンゲロプロス】

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エレニの旅

『 アンゲロプロスといえば、荘厳な映像美と延々と続くワンカットが特徴だが、本作では、構図の美しさが頂点を極めた感がある。難民の家と化した劇場、木に吊された羊たちの死骸…。有無を言わせない、凄まじいまでの迫力で観る者を圧倒する。難民の暮らす村を映画のために丸々作り上げ、スタッフやキャストを住まわせるなど、その徹底ぶりも映像に本物感を加えることになった。』

テーマ、表現手段(手法)共に峻厳である余り難解さや退屈さを指摘されることも少なくない。だが、現代の映画作家の中で、映画に対する挑戦意識と到達した地点がもっとも高い一人である。

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埋もれ木【監督:小栗康平】

埋もれ木

『舞台は山に近い小さな町、高校生のまち(夏蓮)ら少女たちは、物語をRPGのようにリレーしながら遊び始めていく。一方、大人たちも慎ましやかにそれぞれの日々をいき続けている。そんなある日、大雨の影響で地中から“埋もれ木”と呼ばれる古代の樹木林が姿を現した。やがて町の人々は、そこでカーニバルを開催することを思いつく…。『泥の河』など寡作の名匠・小栗康平監督による人間讃歌。』

埋もれ木 予告

国際的評価の高い小栗康平監督ならではの、芸術的な「しかけ」に満ちた野心作。

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黒い罠【監督:オーソン・ウェルズ】

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黒い罠

『オーソン・ウェルズ監督が手掛けたノワールサスペンス。アメリカ国境近くの町を訪れたメキシコの犯罪捜査官・ヴァルガス。爆殺事件に遭遇した彼は捜査に乗り出すが…。国境の町に渦巻く陰謀の影。一人の男が、悪との対決に挑む!』

公開当時は興行的にも批評的にも失敗したが、現在ではカルト映画としての地位を確立している。特に映画冒頭の長回しはよく知られている。

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無言歌【監督:ワン・ビン(王兵)】

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無言歌(むごんか)

『ドキュメンタリー監督として世界で注目されるワン・ビン監督による初の劇映画。1960年、文化大革命前の中国。辺境で誰にも知られぬまま死に向かっている人々がいた。右派とみなされ強制労働に就く男たちは、ただ生きているだけの日々を重ねていたが…。』

映画『無言歌』予告編

知ることのない史実をひとつ知り得た『無言歌』に敬意を。

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恐ろしい程乾いた土地の寒々しい景色と表情カットをあまり見せない演出に痺れた。秀作。

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暗殺の森【監督:ベルナルド・ベルトルッチ】

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暗殺の森

『脚本も単独で手がけたベルトルッチは、アルベルト・モラヴィアが1951年に発表した原作小説の叙述スタイルを大胆に改変し、現在と過去を往還しながら主人公マルチェロが抱える精神的葛藤の根源へと徐々に迫ってゆく。
ローマとパリ、ファシズムと人民戦線、順応主義者と非順応主義者……さまざまな対象的性質の相克を、“光"と“影"と“色彩"の闘争と融和によって表現したヴィットリオ・ストラーロの驚異的な撮影。性と政治に翻弄される人間の不確かさと儚さに、鮮やかにかたちを与えたベルトルッチの演出。』

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