うちはサスケ（NARUTO・BORUTO）の徹底解説・考察まとめ

異空間から戻ったサスケたちは、無限月読を解除すると思われたが、サスケにはそれより前になすことがあった。それはこのような呪いの時代をつくった五影たちと尾獣を全て始末することだ。呪いの時代というのは、憎しみがはびこり、イタチのような犠牲を出したことを指していた。手始めにサスケは、すべての尾獣を岩で閉じ込めた。しかし、それをナルトが許さないことを知っていたサスケは、最終決戦をするためにナルトと二人でかつて戦った場所・終末の谷へ向かった。サスケは自分の目的を語った。火影となり、自分の絶対的な力で世界を恐怖で支配し、すべての憎しみを自分だけで受け止めることで世界を平和にしようと考えていた。ナルトは今までのことをなかったことにするサスケの考えに反発し、ついに最終決戦が始まった。

サスケはナルトを殺す気で立ち向かうが、ナルトはサスケの考えを変えようとしていた。サスケは岩で閉じ込めていおいた尾獣の力を自分に集め、須佐能乎を尾獣の入れ物にした。それに対抗するためにナルトは、影分身の術を発動したが、サスケはそれを「孤独を紛らわす為の術だ」と言い放った。サスケはその状態で放てる最高の技・インドラの矢をナルトへ飛ばした。ナルトも九尾の力（九尾は一度マダラに引き抜かれたが、その後に九尾を封印し直していた）ですさまじい術を放ち、辺り一帯を吹き飛ばすほどの衝撃が生まれる。チャクラがお互いに枯渇し、殴り合いで決着をつけようとする。サスケは尽きたチャクラを補うため、六道仙人の能力であるチャクラを吸収する力でナルトの九尾のチャクラを奪った。何度も何度も自分を諦めず救おうとするナルトとのつながりを断つため、ありったけのチャクラで加具土命と千鳥を掛け合わした術を発動した。ナルトも螺旋丸を発動し、かつてのようにぶつけあった。

目が覚めると、サスケとナルトは二人そろって倒れていた。ナルトとサスケは、術を発動したほうの腕がなくなってしまっていた。そこまでしてなぜおれを止めるのかとサスケが問うと、ナルトは「友達だからだ」と答えた。それだけではなく、サスケが憎しみを背負って苦しんでいる姿を見ると、ナルトも自分のことのように心が痛くなってくるから放っておけなかったのだと続けた。それはサスケも同じだった。ナルトが苦しむ姿を見るとサスケの心も痛んでいた。そんな友達のつながりを断とうとしていた考えを改めたサスケは、ナルトへ負けを認めた。サスケは最後まで自分のことを諦めなかったナルトの思いに涙を流した。

二人が倒れているところに、サクラが到着し二人の治療を始めた。サスケは、今までのことをサクラへ謝罪した。そして、ナルトともに無限月読を解除し、第四次忍界大戦は幕を閉じた。

平和な時代

戦争から月日は流れ、舞台は木の葉隠れの里へ移る。サスケは本来であれば大罪人として木の葉隠れの里で囚われの身となるべきだったが、世界を救った功績者であることとナルトの嘆願によってその罪は許された。サスケは今の自分にこの世がどう映るか確かめるために、木の葉隠れの里から旅立とうとしていた。サクラもついていきたいと頼むが、サスケは兄・うちはイタチからされていたように「また今度な」と言い残し、サクラの額を小突いた。

平和な時代が訪れ、サスケはサクラと結婚し、娘・サラダを授かっていた。親友のナルトは七代目火影（六代目はカカシ）に就任していた。ここで『NARUTO』は完結し、続編の『BORUTO』では、父親のサスケの姿が見れる。

うちはサスケの能力・術

写輪眼（しゃりんがん）

うちは一族の者に見られる特殊体質である。画像のような模様が現れ、能力としては、相手の動きを読める、チャクラの属性を見極められる、幻術をかけられることなどがある。発現する条件は、うちは一族の者が「大きな愛の喪失や自分自身の失意にもがき苦しんだ時」である。さらに、写輪眼の上位互換に存在として「万華鏡写輪眼」がある。万華鏡写輪眼は発現した者によって、模様が異なっている。また、備わる能力もそれぞれ異なる。例えばサスケには、須佐能乎や天照、加具土命が能力として現れていたが、兄のイタチには月読という幻術が備わっていた。万華鏡写輪眼も同様に発言する条件があり、写輪眼が開眼している者に精神的に大きな負担がかかると開眼するとされている。例を挙げるなら、親しい人物の死を見届けると開眼していた。また、万華鏡写輪眼を使用しすぎると失明するというリスクがあり、それを防ぐためには他の人の写輪眼を移植することが必要である。

千鳥（ちどり）

カカシから伝授された、雷属性の術である。手から雷属性に変化させたチャクラを眼に見えるほど放出し、それを相手に向かって突き刺す術である。この術は高速で移動して相手に当てる術であるため、写輪眼でなければ自分の動きについていけない。カカシ考案の術で、昔カカシは千鳥で雷を切ったという話があるため、カカシの千鳥は雷切と呼ばれている。
他にも、千鳥を体から流す術・千鳥流しなどがあり、サスケはいろいろな形に応用していた。

口寄せの術（くちよせのじゅつ）

口寄せの術は、自分が契約した魔獣や動物をその場に呼び出す術である。サスケの場合、大蛇丸が使役していたアオダという蛇と契約し、それを召喚していた。暁の一員・デイダラと戦った時には、デイダラの爆発による攻撃をアオダを口寄せして防いでいた。ナルトが契約しているのは蝦蟇（がま）で、サクラはナメクジである。

呪印（じゅいん）

大蛇丸から刻まれたもので、サスケの意に反して体に広がり、驚くべき力をもたらす。その根源は、重吾という人物の特殊な力で、大蛇丸がそれを他人に刻み込み力を与えていた。サスケは終末の谷の戦いではこの力を使用し、翼をはやしたり身体能力を向上させていた。しかし、呪印は痛むことが多く、イタチとの戦いでイタチによって呪印は解除された。また、呪印は封じ込むことが可能で、封邪法印を発動したカカシによって呪印を抑え込められていた。

獅子連弾（ししれんだん）

中忍試験の第三の試験で初披露した技である。この技は、サスケたちの一期上で忍術を扱えない代わりに体術を極めたロック・リーの表蓮華という技を真似て編み出した技だ。表蓮華は蹴りで相手を上空へ飛ばし、相手の体の自由を奪って高速で回転しながら頭から地面へ墜落させる技である。サスケは、第一の試験前にロック・リーと戦った時にこの技を見たために、真似ることができた。相手を蹴り上げるところまでは同じで、そこからはサスケのオリジナルとなっている。何発か殴ったり蹴ったりして、最後に相手を蹴り落とすのだ。この技で、サスケは第三の試験の予選を突破することができた。

須佐能乎（すさのお）

サスケに万華鏡写輪眼が開眼したことで、新たに手にした能力の一つ。最強の盾となり最強の矛ともなる術である。発動した者に化身のように現れ、弓を放ったり刀で斬って相手を攻撃する。しかし、サスケは五影会談襲撃時に、須佐能乎を発動していたが雷影からすさまじい攻撃を受け、粉砕されていた。また、水影の相手を溶かす術によって融解してしまっていた。化身は上半身しか具現化しないため、足元からの攻撃や聴覚と嗅覚に訴える攻撃などは防ぐことができない。発動した者によって須佐能乎の姿は異なっており、扱っている武器もそれぞれ違っている。