うちはサスケ（NARUTO・BORUTO）とは【徹底解説・考察まとめ】

第二の試験は予想以上の受験生が突破していたため、第三の試験に挑戦するための資格を競う予選が設けられた。それは一対一の戦闘で、第二の試験直後に行われることになり、サスケは呪印がばれると棄権になると思ったため、なんとか痛む姿を見せないようにふるまう。サスケは一戦目に戦うことになり、相手はアカドウ・ヨロイという男だった。相手のチャクラを吸収するという能力を持っていたが、サスケは獅子連弾という相手を空中に蹴り上げて連続で殴ったり蹴ることでダメージを与える技を思いついて、見事ヨロイを倒すことに成功した。予選後はカカシから呪印の暴走を抑え込む術・封邪法印により、呪印の力を封印された。しかし、呪印はサスケの意志の力を礎にしているため、サスケが相手を強く憎むことなどがあったら再び体に広がることはある。サクラは予選突破はかなわなかったが、ナルトは予選を突破することに成功した。

サスケは第三の試験の本選では我愛羅と戦うことになった。予選終了後から間が空いていたため、その間にサスケはカカシから修業をつけてもらうことになる。それは千鳥という術だった。チャクラを雷の属性に変化させて手から放出し、究極の突きを発揮する術である。本来、サスケは入院するような状態だったが、病院を抜け出しサクラたちから心配されていた。その心配は的中し、本選当日の開始時間になってもサスケは姿を現さなかった。そのため、サスケの試合は最後に回され、カカシとともにその時間に現れた。そして我愛羅と戦い、修行を成果を見せる。圧倒的なスピードを身に付け我愛羅を圧倒し、さらには千鳥を発動して我愛羅を追い込む。しかし突然、我愛羅の様子が豹変し、暴走しだす。同時に、風の国の長・風影に変化していた大蛇丸が現れ、火影を襲撃した。大蛇丸による「木の葉崩し」が幕を開けたのだ。

木の葉崩し

木の葉崩しが始まると、会場の観客は幻術にかけられていて気絶していた。サスケには幻術はかけられていなかったが、大蛇丸の部下の忍たちと木の葉の忍たちが交戦状態になっており、我愛羅は暴走状態でカンクロウとテマリとともに撤退していったことなどが同時に起きていて、サスケはその騒ぎに動揺してしまう。しかし、サスケは我愛羅を追えと命令され、我愛羅を追跡することにする。その後をサクラとナルトが追う。サスケは我愛羅に追いつき、交戦状態に入る。我愛羅は一尾という化け物が体内に封印されていた。ナルトに封印されている九尾と同じ尾獣と呼ばれる化け物である。尾獣とは一体で一国の力にも匹敵する生き物で、一から九の尾を有する九体の化け物だ。尾獣はそのまま存在していると人の力ではコントロールできず危険であるため、人に封印することで制御することにしていたのだ。その人のことを「人柱力」という。

我愛羅は一尾の力を抑え込めず、暴走状態となっていた。サスケは一度千鳥で攻撃するが、あまりダメージを与えられなかった。強大な力を有する我愛羅に攻撃され、サスケは疲弊していく。加えて、千鳥は多くのチャクラを使うため、二発が限度である。試験中に一度使っていたためもう一度発動するとチャクラが尽きて死に至る可能性があったが、我愛羅を倒すためもう一度発動した。しかし、それでも我愛羅を倒すことはできなかった。そこへナルトとサクラが駆け付けた。サスケはさらに呪印が体に広がり、戦闘不能になってしまう。ナルトは同じ人柱力である我愛羅に親近感を覚え、だからこそ我愛羅を止めるために奮闘する。そしてナルトは我愛羅に勝利した。サスケは急激に成長しているナルトを見て、それに対して自分は我愛羅にかなわなかったことに焦っていた。その間、大蛇丸は三代目火影を殺害し、里を去っていた。そして木の葉崩しは幕を閉じた。

うちはイタチの来訪

木の葉崩しから数日後、うちはイタチが木の葉隠れの里に訪れていた。イタチはうちは一族を皆殺しにし、木の葉隠れの里を去っていたため、罪人として扱われていた。よって、イタチが里に訪れるとカカシたち上忍が駆け付け、戦闘状態になる。イタチは暁という組織に入っており、この組織は尾獣を手に入れて世界を支配しようとする野望を持っていた。その組織からイタチはナルトを捕らえろとの命を受けたため、木の葉隠れの里に来ていたのだ。ナルトはそのとき、伝説の三忍の一人である自来也とともに修行の旅へ出ていた。サスケは偶然、イタチがナルトを狙って木の葉隠れの里に訪れていた情報を手に入れ、急いでイタチを追いかけた。そしてイタチを発見し、千鳥を発動して襲い掛かった。しかし、軽くあしらわれてしまう。イタチに復讐できるほどの力を手に入れられていないことを痛いほどわかったサスケは、これを機にさらに力を望むようになる。

病院屋上での争い

サスケはイタチから返り討ちに遭い、病院に入院するほどの傷を負った。サスケは自分はまるで成長していないのに対して、ナルトが急激に力をつけていることにイラ立ちを覚える。そこへナルトがお見舞いに訪れ、サスケは突然ナルトに勝負を申し込む。サクラが止めに入るも、二人は病院の屋上へ向かい、戦うことになる。ナルトは螺旋丸という新術を発動した。手のひらに高回転させたチャクラを練って球体のようなものをつくり出し、それを相手にぶつけて攻撃する術である。サスケもそれに対抗するために千鳥を発動した。二人の術がぶつかり合う直前に、サクラが止めに入り、二人は焦る。しかし、勢いがついてしまった体を抑えることはできず、サクラが巻き添えを喰らいそうになる。そこへカカシが駆け付け、その場を抑えることに成功した。ナルトの螺旋丸を見たサスケはさらに焦ることになる。

サスケは仲間に向ける術ではないとカカシに叱られる。カカシが去った後、サスケのもとに大蛇丸の手先が訪れる。大蛇丸のもとで力をつけないかと、サスケを勧誘しに来たのだ。サスケは自分の野望を果たすため、里を抜けることを決心した。

里を抜けるサスケ

サスケは大蛇丸に力をもらうため、里を抜けることを決心した。しかしサクラがサスケを待ち伏せしており、里を抜けることを止める。サスケはそんなサクラに、「うざい」と言い放ちサクラを気絶させて里を抜けた。大蛇丸の手先がサスケを待っており、その者たちがサスケを護衛しながら大蛇丸のもとへ向かう手はずになっていた。また、大蛇丸の手先は道中に、サスケの呪印の力を引き出す薬のようなものをサスケへ飲ませた。サスケはその間気絶し、樽のようなものに入れられて運ばれた。

サスケが里から去ったことで、木の葉隠れの里はナルトやシカマル、チョウジといったサスケの同期の忍たちにサスケを追いかけるよう任務を出した。ナルトは呪印の力を解放したサスケに追いつき、二人は終末の谷という場所で戦うことになる。サスケは持ち前の戦闘センスや写輪眼、加えて呪印の力を使うことでナルトを圧倒するが、ナルトはサスケを取り戻すことを諦めない。ナルトは体内に封じ込められている九尾の力を解放し、呪印の力を使うサスケに対抗する。サスケはナルトの九尾の力に押されるが、サスケも呪印で引き出された分のすべての力を使い、病院の屋上ではぶつかることはなかった螺旋丸と千鳥が激突する。その衝撃でナルトは気絶してしまい、サスケは勝利した。サスケは満身創痍の体を引きずりながら、大蛇丸のもとへ向かった。なお、『NARUTO』は二部構成となっており、サスケが里を去ったところが一部の終了となっている。

ナルトとサクラと再会

サスケが里を抜けてから二年たち、その間サスケは大蛇丸のもとで修業を積んでいた。そこへ突然、木の葉隠れの里からサイという男が訪れた。サイは、第七班のサスケの後釜として選ばれた忍だった。サイは木の葉隠れの里の上層部から送り込まれたスパイで、大蛇丸の情報を手に入れるために大蛇丸に仲間にしてくれと頼んだのだ。続いて、サイを追ってきた第七班が到着し、ナルトとサクラはサスケと再会する。サスケは一瞬で、ナルトへ接近して刀を突き刺そうとする。しかしサイが防ぎに入り、サスケは第七班のメンバーに囲まれてしまう。そこでサスケは、千鳥を体のどこの部位からも放出することができる千鳥流しを発動し、ナルトたちを吹き飛ばす。サスケはナルトから大蛇丸から離れるよう説得されるも、サスケは復讐を果たすためなら命をくれてやると言い放った。サスケは全員殺そうとするが、木の葉隠れの里の忍者には暁を倒してもらう役割があるとして、大蛇丸はサスケを止める。大蛇丸はかつて暁のメンバーだったが、抜けたために暁から追われていた。そのため、邪魔な暁の相手をナルトたちにしてもらえると考えたのだ。サスケは仕方なく言う通りにし、大蛇丸たちとその場を去った。

大蛇丸を殺害

サスケは十分に大蛇丸から力を与えられたと考え、イタチに復讐しに行こうと考えた。そこでサスケは、寝込んでいた大蛇丸を襲った。大蛇丸は木の葉崩しの際に三代目火影からダメージを与えられていた。それにより、両手が使えず、薬で延命している体になっていたのだ。その状態なら、サスケは大蛇丸を殺せると考えた。その思惑通り、大蛇丸はサスケに簡単に殺されてしまった。その際、サスケは大蛇丸の力を手に入れていた。

大蛇丸殺害後、サスケは各地にある大蛇丸のアジトに赴き、香燐（かりん）、水月、重吾（じゅうご）の三人を仲間にした。香燐は人を感知することができる能力を持ち、水月は刀を使う忍で体を水のように変化させられ、重吾は呪印のもともとの持ち主で（重吾は特殊な力を有しており、大蛇丸はその力を他人に分け与えられるようにした、それが呪印である）自分で抑えられない殺人衝動がたまに生じる忍である。サスケはこのチームを「蛇」と名付け、目的をイタチを見つけ出して殺すこととした。

暁のメンバー・デイダラとの戦闘

サスケが大蛇丸を殺した知らせは、当然暁のもとにも届いていた。暁のリーダーはメンバーたちに尾獣を捕らえつつサスケにも用心しろと命じた。メンバーの一人であるデイダラは、かつてイタチに煮え湯を飲まされたため（負けたら暁に所属するという条件でイタチと戦い、負けてしまった）うちは一族に対して恨みを抱いていた。デイダラは爆発する粘土をつくり出してその爆発で攻撃する忍で、かつて岩隠れの里に所属していた（五大国の一つ、岩の国にある里）。そのため、その知らせを聞いたデイダラはサスケを狙うことにする。サスケは蛇のメンバーを分散させてイタチを捜索していた。そんなサスケを見つけたデイダラは、襲撃を行う。

デイダラは粘土でつくり出した鳥に乗り、サスケの技の射程外から爆発で攻撃を仕掛ける。さらにデイダラは地上の辺り一帯に地雷を仕掛け、上空と地上の二つの方向からサスケを追い込む。しかしサスケは、写輪眼で相手の術が土遁であると見抜いた。土遁の術は雷遁の術に弱いため、サスケは千鳥をうまく活用して地上の地雷を無効化し、上空に飛んでデイダラを地上に落とすことに成功する。デイダラはサスケに自分の術の弱点がばれたことに気付かずに攻撃するが、サスケにより爆発する前に粘土は雷遁の術で無効化されていく。お互いにチャクラを使い切ってしまい、サスケもデイダラも窮地に陥ってしまう。そんな状況にもサスケは動揺しないが、そのクールぶった様子にデイダラは腹を立てる。そしてデイダラは、自分の命と引き換えに大爆発を起こした。サスケは術が発動する直前に口寄せの術で巨大な蛇を召喚し、それによりその爆発から身を守った。口寄せの術とは、契約した魔獣や動物をその場に召喚する術である。サスケはなんとか生き延び、チームと合流して身を休めてからイタチの捜索を行うことにした。

イタチへの復讐

サスケは体を休めた後、再び蛇のメンバー全員でイタチを捜索しついに見つけ出した。サスケは一人で戦うと言い、復讐を果たすためイタチと対峙した。イタチは万華鏡写輪眼という写輪眼の上位互換のような存在である眼を持つ。その眼は、写輪眼が開眼しているうちは一族の者に、強い精神的ストレスなどがかかると開眼するとされている。写輪眼よりも強い能力を持ち、開眼する者によって現れる能力がそれぞれ異なっている。イタチの場合は、月読という強力な幻術と、目に映るすべてのものを焼き尽くす天照（あまてらす）、あらゆる攻撃から身を守り強力な攻撃を仕掛けることができる須佐能乎（すさのお）という化身を生み出す能力の3つが備わっていた。サスケはそんな強力な能力を持つイタチを必ず仕留めるため、麒麟（きりん）という技を用意していた。これは雷を自在に操り相手へ落とす術で、必ず相手はよけられない。サスケは麒麟を発動し、イタチへ当てて殺したと思ったがイタチは須佐能乎をここではじめて見せ、麒麟を防いだ。この時点で二人はチャクラを使い果たし、ふらふらとなっていた。しかしイタチは、倒れそうになりながらもサスケへ近付く。サスケは大蛇丸から取り込んだ力を解放し、蛇が体から放出されるがイタチは須佐能乎でそれらを倒し、サスケは呪印から解放されることになる。イタチに追い込まれたサスケは、殺されると思ったが、「許せサスケ…これで最後だ」と言い残してイタチは倒れた。サスケは長年の野望である復讐を果たした。

イタチの真相

イタチとの戦いの後、サスケは疲弊しその場で気を失ってしまった。目が覚めると、サスケは面をした男のもとで寝ていた。その者はトビという男で、暁に所属している忍だった。トビはイタチの真相をサスケに語ると言い出し、仕方なくサスケはその話を聞くことにする。イタチは、争いを好まない性格でサスケや家族を愛していた。しかし、イタチはうちは一族をあまりよく思っていない木の葉隠れの里に送り込まれたスパイでもあり、逆に木の葉隠れの里からのスパイでもあったため、板挟みのような状態になっていた。木の葉隠れの里は、愛が深すぎるゆえに強い憎しみが芽生えやすいうちは一族を危惧していたのだ。それに気づいていたうちは一族は、クーデターを起こそうとしていたが、イタチは争いを好まないため、そのことを木の葉隠れの里に報告していた。イタチは木の葉隠れの里上層部のダンゾウという男に、クーデターを起こさずに穏便にことを鎮めるためには、イタチがうちは一族を皆殺しにすればよいと言い出した。イタチはそれを聞き入れ、うちは一族を皆殺しにした。それは苦渋の決断だった。しかし、愛する弟であるサスケだけは手にかけることができず、サスケに自分への復讐の思いを抱かせて里を去った。いつかサスケに殺されることを願って、演技をしていたのだ。

真相を知ったサスケは、涙を流し、蛇改め「鷹」という新たなチームの名前を付け活動することにした。イタチへの憎しみは木の葉隠れの里に向かい、鷹の目的は木の葉隠れの里を潰すことになった。また、サスケはイタチの死を目の当たりにしたことで万華鏡写輪眼が開眼し、イタチと同じ須佐能乎と天照、天照の消えない炎を消したり一部だけ発火させることができる加具土命（かぐつち）を使えるようになっていた。

八尾捕獲

鷹の木の葉を潰す目的と暁の目的の利害は一致しているとして、トビは鷹に八尾の捕獲を命じた。八尾を捕らえれば暁の目的は達成され、木の葉を潰す戦力にも使えるからだ。八尾は雷の国・雲隠れの里にいる、キラービーという人柱力に封印されていた。サスケたちはキラービーに接触し、捕獲するために戦いを挑む。キラービーは八尾と仲が良く、八尾の力をコントロールできる人柱力だった。そのため、八尾のチャクラを解放したキラービーの力はすさまじく、サスケたちは窮地に陥る。そこでサスケは、鷹のメンバーを守るため天照を発動した。消えない炎にキラービーは苦しみ、その隙にサスケ以外の仲間は逃げる。サスケは暴れまわる八尾の尻尾から香燐を守るため、その尻尾を千鳥で切り落とした。キラービーは天照から逃れらないと考え、その尻尾に本体は化けており、サスケたちは八尾の捕獲に失敗する。そのことに気付かなかったサスケは、命令通りに八尾を捕らえたと考えたため、その身を拘束してトビへ渡した。戦闘後、休んでいたサスケだが目に異変を感じる。万華鏡写輪眼は使いすぎると、視力を失うというリスクが伴うからだ。それを防ぐためには、別の者の写輪眼を移植せねばならず、これを機にサスケはイタチの眼を移植することを考えるようになった。