うちはサスケ（NARUTO・BORUTO）とは【徹底解説・考察まとめ】

五影会談襲撃

サスケがキラービーを捕らえたことにより（キラービーは本当は捕まっていないが一人で自由を満喫していたため雲隠れの里は捕らえられたと思っていた）五大国は暁をいよいよ放ってはいられなくなる。そこで、五大国が協力して暁を倒すために、すべての国の長が集まる五影会談が行われた。木の葉隠れの里からはダンゾウという男が訪れており、その男はイタチに一族殺しを提唱した人物である。サスケたちはダンゾウに復讐を果たすために、五影会談を襲撃した。しかしサスケの相手はダンゾウではなく、キラービーの兄である雷影（雷の国の長）がすることになる。雷影はサスケに憎しみを抱いていたからだ。さらに水影（水の国の長）や風影となっていた我愛羅も加勢し、サスケ一人では太刀打ちできなくなっていく。その場はトビに助けてもらい、トビは五影に向かって戦争を行うと宣言した。手に入っていない八尾と九尾を捕らえ、すべての尾獣から十尾という化け物をつくり出し、その能力により無限月読という術を発動してこの世界のすべての者を夢の世界に閉じ込めると言ったのだ。その世界であれば、争いも苦痛もない本当の平和な世界を実現できるとも言った。そしてサスケは、トビとともに五影会談から去った。

ダンゾウの死

サスケは、五影会談から里に帰っている最中のダンゾウを襲うことにした。サスケの須佐能乎でダンゾウを殺しにかかるが、ダンゾウはイザナギという術を発動して自分の都合の悪い現実を消していった。イザナギは写輪眼を使用し、失明することと引き換えに起こった出来事をなかったことにできる術である。ダンゾウはうちは一族の者ではないが、うちは一族の者たちから奪っていたのだろう。現に、イタチの親友だったシスイという男の写輪眼は昔にダンゾウに奪われていた。大量の写輪眼を腕に移殖していたダンゾウは、サスケからの攻撃を受けてはイザナギを発動して自分の死をなかったことにしていった。それを繰り返すことで、サスケの能力を分析していたのだ。しかし、それにも制限があり、腕のすべての写輪眼が失明してしまえばイザナギを発動できなくなるのだ。イザナギの能力を見抜いたサスケは、ダンゾウに幻術をかけた。それにより、ダンゾウにまだ腕の写輪眼が残っているように見せかけた。実際は、すべての写輪眼を使い切ってしまっていたのだが、ダンゾウはそれに気づかずに攻撃を受けてしまった。そうして、サスケの目的の一つは達成されることになった。

カカシやナルトと戦闘

ダンゾウを殺し、疲れていたサスケのもとにサクラとカカシが現れる。木の葉隠れの里はサスケを指名手配犯とし、サクラがサスケを処分しに来たのだ。しかし、サクラはサスケへの好意を断ち切れずに殺すことをためらってしまう。その隙を見逃さなかったサスケは、逆にサクラを殺そうとする。そこへナルトが助けに来て、再びナルトと戦うことになる。終末の谷の時と同じように、螺旋丸と千鳥がぶつかり、精神世界でナルトと対話する。ナルトはサスケを説得しようとするが、サスケの憎しみは抑えられない。ここはトビたちと撤退し、サスケはナルトに次に会ったときに殺すために、イタチの写輪眼を移植することにした。また、ダンゾウとの戦いで香燐は傷ついていたが、サスケは憎しみに囚われており香燐のことを見捨てて去っていった。

イタチとの再会

トビが宣言した第四次忍界大戦がはじまった。サスケは戦争が始まる前に、トビから目の移植手術を受けていたため、戦争が始まったことを知らなかった。しかし、外へ出てみると戦争が始まっていることに気付き、単独で行動を始める。そんなときに、サスケはこの世に存在しないはずのイタチの姿を発見した。イタチは穢土転生という術でよみがえっていたのだ。この術は生贄を用意しそこに死んだ人の魂を定着させることができる。この術でよみがえった人間は完全に生き返ったわけではなく、魂のみがあるだけで、傷などを負っても自動で修復し無尽蔵のチャクラを得る体となる。トビはカブトという男と手を組み、カブトが穢土転生で過去に亡くなっていた忍たちをよみがえらせて、戦争の主力としていた。そのうちの一人に、うちはイタチがいたのだ。

イタチを発見したサスケは、イタチを急いで追いかける。イタチはこの穢土転生の術を止めるために、一人でカブトのもとへ向かっていたのだ。イタチはサスケにかまっている暇などないと言い、二人はともにカブトのもとへ向かうことになる。カブトに接触することができた二人は、穢土転生の術を解除させるため戦いに臨む。穢土転生の術を発動した者を殺害しては解除が不可能になるため、幻術をかけるなどして、カブトに自主的に解いてもらうしかない。そこで、イタチはカブトにイザナミという術をかけた。これは、同じ出来事を繰り返すことを強制される術である。具体的には、幻術のようなものの一種でその世界の中で同じ出来事を繰り返すのである。イザナミをかけることに成功したイタチは、カブトに穢土転生の術を解除させた。イタチは穢土転生の術が解除されたことにより、体がチリのように崩れ去っていく。去り際に、イタチは「お前がこれからどうなろうと おれはお前をずっと愛している」と言葉を残した。

歴代火影たちとの出会い

サスケはイタチをこのような運命に追いやった里とは、国とは何なのかを知りたくなった。なぜイタチは国の平和を守るためにうちは一族を皆殺しにしたのか、そこまでして守りたい里とは何なのかだ。イタチと別れたサスケのもとに、水月が巻物を持って現れた。その巻物には、穢土転生の術でよみがえっていなかった歴代の火影たちの魂を呼び出す方法が書かれていた。穢土転生の術は死者の魂を使うため、その魂が利用できない状態なら発動できない。サスケは魂の呼び出し方がわかっていても、穢土転生の術の発動の仕方を知らないため、大蛇丸を利用しようと考えた。大蛇丸はかつてサスケが殺したはずだが、別の人間に刻まれた呪印の中で生きていた。サスケは昔カカシからされた封邪法印の逆・解邪法印を発動し、大蛇丸を呪印の中からを引きずり出した。大蛇丸はサスケの頼みを聞き入れ、木の葉隠れの里へ向かった。木の葉隠れの里内の、あるお面を使用することで屍鬼封尽で束縛されている魂を利用できるようになると言ったからだ。そして、サスケは数年ぶりに思わぬ形で帰郷することになった。

大蛇丸は穢土転生の術を発動し、歴代の火影たちをよみがえらせた。サスケはイタチの考えを理解し、憎しみのままに木の葉隠れの里を潰すのではなく、自分で考えて答えを出すために火影たちの話を聞く。里をつくった初代火影が言うには、忍とは目標を果たすためにあらゆることに耐え忍ぶ者であり、里とは一族と一族の枠を取っ払うものだと考えていた。それが平和へとつながると信じていたのだ。サスケは、この里と里のために命をかけたイタチを無駄にしたくないと考え、戦場へ向かい無限月読を止めるために戦うことを決心した。

第七班の再集結

歴代火影たちと戦場に向かったサスケは、その場で戦っていた忍連合軍（戦争に対抗するためにつくられた各国の忍たち）とともに世界を救うために戦うことにする。暁側の戦力は、九尾と八尾が入っておらず完全体ではない十尾と、トビ、暁の一員である黒ゼツ（黒ゼツの他に白ゼツが存在しており、黒ゼツは一人のみで白ゼツはかつて人間だった人たちを改造したもので複数いたが、白ゼツは戦争で一人残さず倒されていた）、穢土転生の術でよみがえっていたうちはマダラとなっていた。マダラは昔に存在した伝説の忍で、うちは一族最強の男と言われていた。穢土転生の術は解除されたはずだが、マダラは穢土転生の術をかけた者からの束縛を逃れる術を発動していたのだ。それゆえに、穢土転生の身として残っていた。十尾は分裂体を生成して連合軍を襲うが、サスケはナルトやサクラたちと立ち向かう。再集結した第七班はそれぞれが口寄せの術を行い、サスケは蛇を召喚して十尾をたたくために進行する。マダラは初代火影の相手となり、トビはカカシと戦っていた。トビの面は割れており、その正体はカカシの昔の仲間だったうちはオビトという男だった。サスケの他で唯一、一族殺しから逃れていたのだ。カカシはオビトを追い込んだが、オビトは倒れそうな体で何か術を発動した。その瞬間に、サスケたちが戦っていた十尾は姿を消した。

十尾の人柱力となったオビト

十尾は消えたのではなく、オビトの体に封印されたのだ。オビトは自ら十尾の人柱力になる術を発動していた。サスケは九尾の力のコントロールが可能になったナルト、四代目火影、二代目火影とともに十尾の人柱力となったマダラの相手をする。しかし、オビトは特殊な術を使い、その術に当たってしまった四代目や二代目は穢土転生の体であるのに体が修復しなくなってしまう。さらに、オビトは無限月読を発動しようと、忍たちからチャクラを吸収する大木を生み出した。大木の先にはつぼみがあり、チャクラを吸い取ることで花開く。その花の中には写輪眼があり、それが月に反射することで無限月読が発動する。まだ発動には時間がかかるが、サスケたちは窮地に陥ってしまう。さらに、チャクラを失ってしまった忍たちは命を失ってしまい、ナルトは一時心が折れそうになる。しかしサスケは前を向いており、ナルトに「もう終わりか？」と問う。ナルトもその言葉で前を向き、もう一度サスケとともにオビトに立ち向かう。サスケは須佐能乎でナルトの九尾のチャクラを鎧のように覆い、オビトの十尾のチャクラを引きずり出そうとする。一瞬のスキを生じさせ、ナルトの九尾のチャクラによりオビトから漏れ出した十尾のチャクラを引っ付けることに成功する。すべての忍が集まり、チャクラの引き合いが始まる。オビトは、サスケやナルトたちの仲間の力に圧倒され、十尾のチャクラを引きずり出されてしまう。これによって、無限月読の発動を阻止することに成功した。

致命傷

オビトからすべての尾獣が抜き取られ、オビトはぐったりと倒れてしまった。オビトは無限月読で世界を終わらせようとしたことを悔い、輪廻天生の術を発動しようとした。この術は輪廻眼という特殊な眼を宿したものが発動でき、死んだ人を完全に生き返らせる術（穢土転生の術で生き返った人間は傷ついても回復するような状態で、生き返ったとはいえない）である。オビトはうちは一族であるため写輪眼を片目に持ち、もう片方の目には輪廻眼を宿していた。しかし、黒ゼツがマダラの命令でオビトの体を乗っ取り、その術をマダラへ発動した。つまり、マダラが完全に復活してしまったのだ。マダラは無限月読を諦めてはおらず、尾獣を再び手中に収めようとしていた。マダラの強力な力により、尾獣たちは次々に外道魔像という尾獣を封印するための特殊な像へ封印されていく。ついにはナルトまで九尾を抜き取られてしまい、ナルトは力尽きてしまう。尾獣を抜かれた人間は死んでしまうからだ。マダラの野望を止めるため、サスケは襲い掛かるがマダラの輪廻眼による特殊な術で体の自由を奪われてしまう。そのままサスケは刀で体を貫かれ、気を失ってしまう。戦争の主力となっていたナルトとサスケが同時に失われ、世界は再び窮地に陥ってしまった。

六道仙人との出会い

サスケは気を失い、精神世界で六道仙人と呼ばれるハゴロモと出会った。ハゴロモは忍の祖で、はじめて忍をつくった人物だ。ハゴロモの母親は大筒木カグヤといい、カグヤがかつてチャクラの実を食べたことにより、ハゴロモはチャクラを身に宿して産まれた。チャクラの実を奪われたことで十尾は怒り、ハゴロモは十尾と戦って体に封印し、十尾を九体の化け物に分けた。それが尾獣である。のちにハゴロモは、優秀なインドラと落ちこぼれのアシュラという二人の子を授かった。インドラは生まれつき強い瞳力（どうりょく）とセンスを持ち、アシュラは小さいころから何をやってもうまくいかなかったが仲間の力を借りて強くなっていった。アシュラの他人を思いやる愛が平和につながると考えたハゴロモは、忍を導く自分の後継人としてアシュラを選んだ。しかし、インドラはそれに納得せず、これより長きにわたる兄弟喧嘩が始まった。長きにわたるというのは、インドラとアシュラの身が滅んだ後も、それぞれのチャクラが時を超えて転生し、今も誰かのチャクラに取り付いているということだ。それが、ナルトとサスケである。ナルトはアシュラが、サスケはインドラがそれぞれ転生した人物だったのだ。ハゴロモは今の世界がマダラによって危機に瀕していることを知っており、ナルトとサスケに救ってほしいと思っていた。そしてそれを可能にする力を、ナルトとサスケに渡したのだった。

六道の力を手に入れたナルトとサスケは、復活してカカシやサクラとともにマダラの前に立ちはだかった。マダラは肉眼では見えない自分の分身をつくり出して対抗する。サスケが瀕死になったときに体の自由を奪っていたのは、この分身だったのだ。サスケは六道の力を得たことにより、片方の目が輪廻眼のようになっていたためそれを見抜くことができ、マダラと渡り合うことが可能になっていた。しかし、マダラは上空に飛び立ち額に写輪眼を開眼させ、それを月に投影した。ついに無限月読が発動してしまったのだ。

無限月読の発動

無限月読が発動され、サスケは瞬時に須佐能乎でナルトたちを守った。その須佐能乎は光を通さないため、サスケたちは無限月読から逃れることができた。無限月読の光は一定時間続き、その後外に出てみるとサスケたち以外の人たちは、巨大な木につるされて眠りについてしまっていた。マダラからしてみれば、サスケたちが残す敵となっており、最後の戦いが始まろうとしていた。しかし、マダラは背後から仲間であるはずの黒ゼツに心臓を貫かれてしまった。

大筒木カグヤとの戦い

マダラを後ろから突き刺した黒ゼツは、自分の意志はハゴロモの母親である大筒木カグヤと一緒だと語った。マダラは自分が生き返るためにオビトや黒ゼツを利用してきたが、なぜ自分は利用されないと思っていたのかと黒ゼツが問う。大筒木カグヤを復活させるために黒ゼツは、このときを待ちわびていた。つまり、大木から忍たちのチャクラを吸収し、マダラの体から大筒木カグヤを復活させようと企んでいたのだ。カグヤはすべてのチャクラを一つにし、自分のものにするために復活した。カグヤは一瞬にして、サスケたちをマグマのような場所に転送した。サスケとナルトは六道仙人から教わった封印の術でカグヤを封印するために、隙をつくろうと考えた。ナルトの意外性あふれる作戦で一瞬の隙を作ることに成功したが、その瞬間に今度は極寒地帯に移動した。さらにカグヤはナルトとサスケを分断しようと考え、サスケのみ極寒地帯とは別の砂漠のような場所に移動させた。

サスケは一人放浪していたが、空間の穴を見つけた。その穴は、オビトが開けていた穴だった。オビトは写輪眼の能力で異空間へ移動する術が使用可能で、十尾を抜かれ輪廻転生の術を使った後でもなんとか生き延びていたのだ。また、黒ゼツに取り付かれていたが、黒ゼツがオビトから離れこの空間へサスケたちと一緒に来ていた。サスケは再びナルトたちと合流し、カグヤをナルトと挟み撃ちにした。逃げ場を失ったカグヤは上空へ逃げようとしたが、サクラが上から殴り飛ばし、封印することに成功した。最後は、第七班のチームワークでカグヤを倒したのだ。

ナルトとの最終決戦