イエスマン “YES”は人生のパスワード(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『イエスマン “YES”は人生のパスワード』とは、2008年にアメリカとイギリスで製作されたコメディ映画。何事に対しても「ノー」が口癖で人生に消極的な男カールが、ある日参加したセミナーで「どんなことに対しても”YES”と答えることで意味のある人生を送れる」と説かれる。「ノー」と答えると災が起こるという暗示をかけられたカールは、どんな場面でも「イエス」と言うようになる。それ以降人生が好転し始めたカールだったが、思わぬ出来事が待ち受けていたのだった。
『イエスマン “YES”は人生のパスワード』の概要
『イエスマン “YES”は人生のパスワード』とは、2008年にアメリカとイギリスで製作されたコメディ映画。
主演のカールを『マスク』のジム・キャリーが演じ、監督はペイトン・リードが担当している。
仕事においてもプライペートにおいても「ノー」を連発し、あらゆることを断り続ける後ろ向きな性格のカール。ある日参加したセミナーで、初めての参加者のカールにセミナーの代表であるテレンスが「決断を迫られたとき、”イエス”と答えれば人生が変わる」と対面で説く。そして「生き方を変えないとお前はひとりぼっちになる」と脅かされたカールは生き方を変えようと決意する。
それからカールはどんなことでも、すべての場面で「イエス」を連発して行くのだった。
そして運気が上がり始めたとき、カールに思わぬ出来事が待ち構えていた。
分かりやすく、重ね合わせやすいテーマで物語は進んで行き、「イエス」と答える意味と同時に、最後には「ノー」と言うことへの大切さを見出だせる作品である。
本作は2005年にイギリス人のダニー・ウォレスが自身の経験を元に書いた『Yes Man』という本に基づいた物語。原作では「イエス」のレベル分けがされており、聞かれたことに対しての「イエス」、常識の範囲内で答えるべき「イエス」など、それぞれに段階が振り分けられてある。本物の「イエスマン」を習得するには「イエス」と言うべき事柄を見極めるということ。原作にも映画にも、同様のメッセージが見受けられる。
北米映画興行収入ランキングでは、1820万ドル(約16億38万円)の興行収入を上げ週間1位に輝いた。
『イエスマン “YES”は人生のパスワード』のあらすじ・ストーリー
”イエスマン”との出会い
主人公カールは、仕事を終えると自宅に引きこもり、友人からの誘いにも乗ることなく消極的で後ろ向きな人生を送っていた。
ある日、友人であるピーターからの誘いを「家でまったりしてるから行けない」と断っていたカールは、ビデオ屋にいる所を見つかってしまい、仕方なく友人達の集まる店に合流する。
そこにはピーター、ルーニー、ルーシーがいた。「重大発表がある」とピーターが言い、ピーターの恋人のルーシーが得意気に指輪を見せ「婚約したの」と言った。
婚約パーティーに招待すると話すピーターに「都合が合えば」と濁すカール。そして離れた席にいた前妻であるステファニーとその恋人の存在に気付き、カールはウェイトレスに派手にぶつかりながら、逃げるように店から出て行った。結婚生活が失敗に終わったカールは、すでに新しい恋人がいるステファニーに卑屈な感情と未練を抱いており、ステファニーと顔を合わせることを嫌がっているのだった。
銀行員のカールは上司であるノーマンから、昇進が取り消しになったという話をされる。元気付けるためにカールをパーティーに誘うノーマンだったが、カールは日にちを聞くこともなく「残念。先約が」と言って断る。
外で休憩していたカールの元に、ニックという男が「カール。久しぶりだな」と声をかける。「まだ銀行員なのか?今はもう頭取くらい?」とニックが聞くと「そういう話もあったけど縛られたくなくて」と虚勢を張るカール。話題を変えたいカールは「君は何してた?」と尋ねる。ニックは「世界中飛び回って人生を謳歌していたよ。秘密を教えようか?”イエスマン”になったんだ」と嬉しそうに話し、カールにパンフレットを見せた。「”イエス”で人生変わるぞ」と熱弁するニックに「いや、僕は結構」と面倒そうに答えるカール。「いつまでも銀行員でいいのか?」と、ニックは手に持っていた”イエスマン”のパンフレットを、強引にカールの背広の内側にねじ込んだ。「いいか。セミナーに来い。人生楽しくなるぞ。保証する」と言って、ニックは去って行った。
その後もカールは相変わらずあらゆることを断り続ける生活を送っていた。そんなある日の夜、ピーターがカールの家を訪ねる。
「何度も電話した」と眉をひそめるピーター。カールは意図的に無視していたのだ。そして「今夜は婚約パーティーだった」とピーターが言うと、「ウソだろ。今夜だっけ。ごめん完全に忘れてた。今度埋め合わせする」とカールはわざとらしく答える。カールの振る舞いには慣れているピーターも、さすがに「一生に一度の婚約だぞ。今夜は俺の一大イベントだったんだ」と詰め寄る。そして、ピーターの婚約者のラストネームも言えないカールにとうとう業を煮やしたピーターは「好きにすればいいさ。このままじゃ孤独死だぞ」と言い捨て、勢いよくカールの家から出て行ってしまった。
その夜、一人で死んで行く夢を見て目が覚めたカールは、ニックから渡された”イエスマン”のパンフレットを見つめていた。
翌日、セミナーに向かったカール。会場の席に着いたカールはニックと合流する。「テレンスは天才なんだ」と、このセミナーの代表のことをニックは褒め称えていた。冷やかし程度に足を運んだカールは、小馬鹿にしたように「どうだか」と嘲笑した。
盛大な拍手と歓声と共に壇上に登場したテレンスは、「人生に”イエス”を招き入れなさい。”イエス”にはその価値がある。人は”イエス”と言うとき、可能性を抱きしめる。人生のエネルギーをむさぼり、不要なものは排泄するのだ」と”イエス”の価値について語り始めた。そして「初めて来た人は?」とテレンスが会場に向かって聞く。「ここにいます!こいつが初めてです!」とニックが大声で知らせる。壇上に呼ばれたカールが「遠慮します」と断ると、テレンスは「来ぬなら私が行こう」と言って壇上を降り、カールの元へ向かう。
「私の教えを信じられるか?」というテレンスの言葉に「ノー」と答えるカール。会場中から「ノーマン!ノーマン!」という避難にも似た声が響き渡る。
「人生に”ノー”と言えば死んだも同然。自分にも周りにも言い訳ばかり。人生を謳歌出来ないから愛する人にも捨てられた」とテレンスが話す。心当たりのあるカールは目を逸らした。
「この建物を出たら決断を求められる機会があるたびに、それが何であれ君の答えは”イエス”だ。さもなくば災いが訪れるだろう」とテレンスは言った。
建物を出て車に乗り込もうとしたカールは、近寄って来たホームレスの男性に「公園まで乗せてほしい」と頼まれる。戸惑うカールだった仕方なく「まあいいけど」と答え男を車に乗せる。
それを見ていたニックは、「幸せへの第一歩だ」と嬉しそうに言った。
男は充電が切れるまでカールの携帯電話で誰かと話し、公園まで送り届ければ金を要求され、結局有り金をすべてその男にやった。
終いにはガス欠になり、連絡手段のないカールはポリタンクを持ってガソリンスタンドまで歩いて給油しに行く。するとそこに、バイクを乗ったひとりの女性がやって来た。「ガス欠?」と聞かれたカールは経緯を話し、その女性が車までバイクで送ってくれることになった。乱暴で無茶苦茶な運転をする彼女の後ろでカールは悲鳴を上げていた。
無事に給油を終えたカールがお礼を言うと、「その真っ青な顔が早く元に戻るといいけど。もう平気?」と女性が聞く。「ああ。キスしてくれたらもっといいけど」とカールが冗談めかしてつぶやくと、彼女はカールに近付き勢いよくキスをし、「おやすみ」と言った。呆然とするカールだったが、やがてほくそ笑み、「イエス」とつぶやく。これが”イエスマン”の効果なのかもしれないと感じていた。
ある日の休日、上司のノーマンから「人手が足りないから出勤してほしい」という連絡が入る。いつもなら電話にも出ないカールだったが、「喜んで」と答えた。
職場に着いたカールに、ノーマンから昇進の話が舞い込む。状況が好転して行っていた。
その夜、カールはピーターとルーニーに会い、パーティーをすっぽしかしたことを謝罪する。そして、「自分は今まで最低だった。僕はすっかり変わったんだ」と説明する。「本当に何でも”イエス”なのか?」とピーターは半信半疑だった。「すべてを受け入れたら人生が変わった」と、カールは活き活きと話していた。「引きこもりが治るなら大歓迎だ」と、ピーター達はカールの変わりぶりを喜んだ。
それからというもの、カールは様々なことに対して受け入れの姿勢をとった。以前は断り続けていた、隣人であるティリーという老婦人の頼み事なども引き受ける。少しでも濁したり、「イエス」と答えないと、その途端に犬に襲われるなど災難が降りかかることがあったため、カールは「イエス」に振り切ることに決めたのだった。
色んな習い事に参加したり、仕事面ではどんなに小口の融資の相談でも、すべてに対して「イエス」と答えていた。
以前はビラ配りのチラシを絶対に受け取らなかったカールだが自ら受け取り、書かれてあるライブハウスに足を運んだ。
サイケデリックな音楽が流れ、ボーカルとして登場したのは、ガソリンスタンドで会ったあの女性だった。ライブが終わり、再会を喜ぶカールと彼女。名前はアリソンといった。アリソンはバンド活動の他、写真を学んだり絵を描いたりと、とても多趣味の持ち主だった。アリソンは趣味である朝のランニング・フォトにカールを誘った。カメラを持って走りながら、街の景色などを撮るのだという。明日に備えて早く寝ようとベッドに入るカールに、「クラブに行くぞ。朝までオールだ」とルーニーから連絡が入る。カールは「イエス」と答えベッドから出た。
翌朝、ルーニーと、昨晩知り合ったリーという男に待ち合わせの場所まで送ってもらいアリソンと合流するカール。一睡もしないままランニング・フォトに参加した結果、カールは途中でバテて倒れてしまった。
休憩し復活したカールにアリソンは「あなたって不思議。予測がつかない人ね」と笑った。
カールとアリソンは夜、ハリウッド・ボウルに侵入する。アリソンのバンドの話をし、「僕の友達8人が1人1800人ずつ友達を誘えばこの会場が埋まる」とカールが言うと、「趣味だからいいの。写真と同じ」とアリソンが言う。そして「この世は遊び場よ。子供の頃は知ってたのにみんなわすれちゃう」と話した。カールはアリソンの感性をとても気に入っていた。そうして、カールとアリソンは距離を縮めて行くのだった。
職場では、カールに融資の相談をしたい人が列をなしていた。するとノーマンに呼び出され、「乱発している融資の件で重役が君に会いに来た」と、声を潜めてカールに伝えた。
副頭取のパーカーの元へ向かうカールとノーマン。さすがにクビかと思ったカールだったが、パーカーの口から飛び出した内容は予想外のものだった。
「初めは君が横領しているのかと思ったが調べると違う。人々は融資に感謝して、98%以上が完済している。融資件数が多いから利益も大きい。超小口融資は悪くない」とパーカー。そして「カール。上に来て我々と働かないか。よくやった」と感謝されるのだった。
ある日カールはピーターに頼まれルーシーと共にブライダル店へ行くと、外にいた人が、「部屋の窓から飛び降りようとしている男性がいる」と騒いでいた。カールとルーシーは急いで外に出る。カールはその男性の元へ向かって行った。外には人だかりが出来ていた。男のいる部屋に着いて「やあ」と声をかけるカールに「死ぬんだから止めるんじゃねえぞ」と、窓の外に立っている男性が言う。言うべき言葉が見つからないカールは部屋にあったギターを手にした。そして、Third Eye Blindの「Jumper」を演奏し、「そこから戻っておいで友よ。周りのウソとは縁を切ればいい。二度と僕の顔を見たくないならそれでもいい。僕は分かってあげる」と歌った。カールが歌の続きを促すと、飛び降りようとしている男性が続きを歌い始める。すると、外で様子を見ていたたくさんの人も、駆けつけた救急隊員も共に歌い出した。そうして男性を部屋の中に戻すことに成功したのだった。
仲を深めていくカールとアリソン
カールとアリソンは行き当たりばったりの旅に出かけていた。
ネブラスカ州のリンカーンにて、雨が突然降って来たため雨宿りをしようと近くにあった小屋に入る。アリソンは「愛しちゃったみたい」と笑顔でカールに言った。「あなたは?」と聞かれたカールは「信じられないくらい愛してる」と答える。「戻ったら一緒に暮らさない?」とアリソンが言うと、「もちろん」とカールは答えるが、そこには少し間があった。カールには結婚生活が失敗に終わった経験があったため、誰かと共に暮らすことに不安を感じているようだった。
カールとアリソンが空港に向かうと、FBIに止められ別室に誘導される。カールが最近行っていた融資、語学や飛行訓練など数々の習い事、そして花嫁紹介サイトでイラン人の女性と知り合っていた過去などからテロリスト疑惑をかけられたのだ。そこでアリソンは初めて、カールに離婚歴があったことを知る。
弁護士をしているピーターを呼び出すカール。ピーターは、怪しいとされている行動は”イエスマン”のセミナーを受けたことですべてに「イエス」と答えた結果なのだと捜査員に説明する。外で話を聞こうと言う捜査員は、ピーターと共に部屋を出た。
カールとアリソンは手錠をかけられ、一室に残される。アリソンが「ほんとなの?気が進まなくてもなんでもイエスと?」とカールを問い詰める。アリソンは、自分といるときも嘘をついていたのかとひどく怒っていた。
捜査員が戻ってきて、アリソンだけが解放される。アリソンはカールの顔を見ることもなく「さよなら」と言って去って行った。
その後カールも無事解放され、ピーターと共にアリソンを追いかける。「結婚していたことを早く話すべきだった」と反省するカール。「同棲を申し込まれたとき即決すべきだった。誓約を破ったからこんな災いが」と、宇宙的な力を盲信するカールに、「何も考えずにイエスと言い続けたせいだろ。誓約のせいじゃない」とピーターが指摘する。
アリソンに追いついたカールは「アリソン。話を聞いてくれ」と呼び止める。タクシーに乗る直前だったアリソンは一言「離れて」と言う。カールは条件反射で「イエス」と言い、来た道を戻って行くのだった。
”イエスマン”の本当の意味
アリソンと会えなくなったカールは元気の出ない日々を送っていた。
そんなある日、カールは以前ピーターから頼まれていたブライダルシャワーを開いた。ピーターとルーシーを呼び出し2人が店の中へ入ると、そこにはカールが呼んだ大勢の人がいた。感激するピーターとルーシー。カールはアリソンに電話をかけるが、アリソンが出ることはなかった。
その夜、カールが自宅に帰ると家の電話が鳴った。アリソンかと思い急いで出たカールだったが、電話の相手は前妻のステファニーだった。ステファニーは涙声で「今すぐ来てほしい」とカールに言う。
ステファニーの家に向かうカール。恋人と喧嘩をして、彼が出て行ってしまったと悲しむステファニーは、「これが運命なのかもしれない」とカールにキスをする。「泊まっていって」と言うステファニーに、「ダメだ。ごめん」とカールが言う。ステファニーが「どういうこと?」と聞くと、「ノーってこと」とカールは答えた。
ステファニーの部屋を出てエレベーターに乗ると、エレベーターが突然止まってしまう。なんとか無事に降りることができマンションを出ると一匹の黒猫が横切った。驚いたカールが飛び跳ねるとそばにあった車にぶつかってしまい警報が鳴り響く。そして自分の車は駐禁でレッカーに運ばれようとしていた。
災いが起きたと思ったカールはテレンスと話をするためテレンスの元へ向かう。テレンスが運転する車に乗り込むと事故に遭ってしまい、2人は病院に運ばれるのだった。
見舞いに来ていたピーターとルーニーに「誓約を破ったから天罰が下った」と動揺しながら話すカール。すると、隣のベッドにいたテレンスがカーテンを開けカールの前に立つ。カールは「誓約をキャンセルしたい」と申し出た。「そんなものは最初からない。君が私の教えを誤解した」と話すテレンス。意味を理解できないカールが「無理に”イエス”と言うんじゃないの?」と聞くと「最初はそうだがそれは体を慣らすためだ。自然と”イエス”が出るように。だがそのうち誓約でもなく、義務からでもなく心から言えるようになる」テレンスが説明する。合点がいったカールは「確かにそうなった。そういうことか」と理解する。自分に嘘をつく”イエス”には何の意味もない。闇雲に肯定することが正しい訳ではないと気付いたのだった。
そしてカールはベッドから飛び起き走って行く。医師や看護師に戻るよう止められるが「ノー」と言って廊下を走り続けるカール。
カールが運ばれた病院に勤めていたリーからバイクを借りて猛スピードで走り出して行った。
早朝だったことからアリソンがランニング・フォトをしているかもしれないと思い、急いでその場所に向かった。
カールが到着すると、アリソンは準備体操をしていた。カールに気付いたアリソンは「カール。何なの?」と怪訝そうに聞く。「君と一緒に住めないって言いに来た」とカールが言うと「わざわざありがとう」と呆れたように言い走り始めるアリソンを追いかけ「でも一緒にいたい」とカールは言った。「嫌よ。信じられない」と断るアリソン。カールは「全部本心だったけど同棲にはびびってしまった。でもそれが普通だ。考えずにやることじゃない」と話す。「それまでなんでもイエスと答えていたくせに」と投げやりにアリソンが言うと「本当に嫌なときは断れるんだ。この哲学には確かに欠点がある」とカールは説明する。そして「でも君に会えた」とアリソンの腕を掴む。走るのを止めたアリソンがカールに向き合う。
「昔は自信がなかった。積極的に人と関わって失望されるのが怖かった。でも今は君と分かち合いたい。以前なら出会ってもそれまでだった。君は僕と正反対だし、果敢で何も怖がらない」と、カールは気持ちを伝える。「私をなんだと思ってるの?怖いものなんてたくさんあるわ」とアリソンが言うと「じゃあ2人で怖がろう」とカールは言った。「なんて言えばいいか」と困った顔をするアリソンに「”イエス”って。本心ならね」とカールが言う。アリソンはいたずらっぽく笑い、2人で怖がろうという言葉に対し「いいかも」と言った。そして「でもあの言葉は言えない」と笑う。カールは「じゃあ”かも”でいい。”かも”も悪くない」と笑って、2人は口づけを交わした。
ある日、ホームレスを支援するボランティア活動をしていたアリソンの元に大量の服を持ってカールがやって来た。「喜んで衣服を寄付してくれる所を知ってるからね」とカールが言う。
その頃、”イエスマン”のセミナー会場は、裸の参加者で溢れていた。
『イエスマン “YES”は人生のパスワード』の登場人物・キャラクター
主な登場人物
カール・アレン(演:ジム・キャリー)
日本語吹替:山寺宏一
本作の主人公で銀行員。元妻のステファニーと半年の結婚生活後に離婚し、未練を抱いている。友人からの誘いにもなるべく乗らず、後ろ向きな人生を送っていた。
ある日友人であるピーターから「このままでは孤独死する」と言われ、知り合いのニックに誘われた「イエスマン」というセミナーに参加する。そこで、テレンスという人物から「”イエス”と言い続けることで人生が変わる」と説かれ、半信半疑でそれを実行する。何にでも「イエス」と答えるようになってからアリソンという女性と出会い、人生が好転し始めて行くのだった。
アリソン(演:ズーイー・デシャネル)
日本語吹替:浅野まゆみ
ガソリンスタンドで偶然カールと出会い、困っていたカールの手助けをする。バンド活動をしており、ライブハウスで歌っている所、客として来ていたカールと再会し距離を縮めて行く。
写真が好きでランニング・フォトを趣味としていたり、絵を描くことを好んだりなど、芸術に造詣が深い。
カールが何にでも”イエス”と答えていることを知って疑心暗鬼になり喧嘩になってしまうが、改めて告白され受け入れる。
カールの主な関係者
ノーマン(演:リス・ダービー)
日本語吹替 :いずみ尚
カールが働く銀行員の支店長。自宅でパーティを開くことが趣味でカールを誘うと断られていたが、カールが”イエスマン”になってからは休日出勤やパーティの誘いを受け入れてくれて大いに喜ぶ。
ピーター(演:ブラッドリー・クーパー)
日本語吹替:藤井啓輔
カールの古くからの友人で弁護士の仕事をしている。付き合いの悪いカールに苛立ちを覚えながらも付き合って来たが、自身の婚約パーティにも来なかったことから愛想を尽かし、「おまえはこのままだと孤独死する」とカールに告げる。
”イエスマン”となったカールに謝罪され、「人生が変わった」と言うカールの言葉に喜ぶが、何にでも”イエス”と答えるカールを心配し始める。
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目次 - Contents
- 『イエスマン “YES”は人生のパスワード』の概要
- 『イエスマン “YES”は人生のパスワード』のあらすじ・ストーリー
- ”イエスマン”との出会い
- 仲を深めていくカールとアリソン
- ”イエスマン”の本当の意味
- 『イエスマン “YES”は人生のパスワード』の登場人物・キャラクター
- 主な登場人物
- カール・アレン(演:ジム・キャリー)
- アリソン(演:ズーイー・デシャネル)
- カールの主な関係者
- ノーマン(演:リス・ダービー)
- ピーター(演:ブラッドリー・クーパー)
- ニック(演:ジョン・マイケル・ヒギンズ)
- テレンス・バンドリー(演:テレンス・スタンプ)
- その他の登場人物
- ルーニー(演:ダニー・マスターソン)
- リー(演:アーロン・タカハシ)
- ティリー(演:フィオヌラ・フラナガン)
- ウェスリー・T・パーカー(演:ロッキー・キャロル)
- ステファニー(演:モーリー・シムズ)
- ファラヌーシュ(演:アンナ・クハジャ)
- ルーシー(演:サッシャ・アレクサンダー)
- 自殺志願者の男(ジャンパー)(演:ルイス・ガスマン)
- スミ(演:ヴィヴィアン・バング)
- 『イエスマン “YES”は人生のパスワード』の用語
- ”イエス”
- ランニング・フォト
- 『イエスマン “YES”は人生のパスワード』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- アリソン「この世は遊び場よ。子供の頃は知ってたのにみんな忘れちゃう」
- 自殺しようとする男性を助けるシーン
- ステファニーに復縁を迫られるシーン
- カール「2人で怖がろう」
- 『イエスマン “YES”は人生のパスワード』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 演技に没頭するあまり肋骨を骨折
- 原作者ダニー・ウォレスがカメオ出演
- 『イエスマン “YES”は人生のパスワード』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:Von Iva and Zooey Deschanel『Yes Man』
- OP(オープニング):Journey『Separate Ways(Worlds Apart)』
- ED(エンディング):EELS『Man Up』
- 挿入歌:Third Eye Blind『Jumper』