ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』とは、映画三部作の興行収入が全世界で3,000億円を超える大人気シリーズ『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』三部作の完結編で、2003年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『指輪物語』で架空の種族や架空の地が舞台である。すべての指輪を統べる強大な力を持つ「一つの指輪」を葬る旅に出たフロドは目的地の滅びの山があるモルドールの目の前まで来ていた。アラゴルン達は人間の国ゴンドールに加勢し、サウロン軍に勝利、とうとう最終決戦を迎える。
アングマールの魔王の拠点であるミナス・モルグルの副官。姿かたちはオークと異なり種族は不明だが、人間の国ゴンドールの東の砦であるオスギリアスを奪った時に「これからはオークの時代だ。」と言っている。映画でも原作でも生年月日は不明。ゴンドールのペレンノール野の戦いで、アラゴルンとギムリに倒される。
サウロンの口(演:ブルース・スペンス)
出典: arda.saloon.jp
サウロンの居城バラド=ドゥアの副官で、サウロンの意思を伝える役割を担う。映画でも原作でも生年月日は不明。モルドールの黒門の決戦に来たアラゴルンたちに、フロドのミスリルの胴着を見せ、フロドが死んだかのように思わせ動揺させ、怒ったアラゴルンに切り捨てられる。『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 スペシャル・エクステンデッド・エディション』にのみ登場。
その他
ゴラム(演:アンディ・サーキス)
元は川辺に住むホビットに近い種族で、本当の名前は「スメアゴル」という。映画では年齢は不明だが、原作によれば誕生は第三紀2430~2440年頃。「一つの指輪」を偶然川の中で発見した友人のデアゴルを殺し、奪って以来、長い間指輪の効果で生き続け、姿形が変わってしまった。「一つの指輪」に魅了され、「愛しいしと」と呼ぶ。フロドの養父ビルボが、若い頃冒険の旅に出た時、ゴラムが隠れていた洞窟に立ち入った際、偶然ゴラムが落とした指輪を見つけ持ち帰っていた。「一つの指輪」に執着するゴラムは、指輪を狙ってフロドを執拗に付け回し、フロドとサムに捕まった後はモルドールへ向かう道の案内役となる。長年指輪を持ち続け二重人格となり、「悪くてずる賢いゴラム」が表に出ていたが、フロドの働きかけにより、もう1つの元々の人格である「良いスメアゴル」が表に出てくる。しかし、サムに疑われ罵られたり、ゴンドールの大将ファラミアに捕まってひどい扱いを受けることで、「悪いゴラム」が「良いスメアゴル」に打ち勝ち、フロドとサムを殺して指輪を奪おうとする。モルドールの隣にあるキリス・ウンゴルの峠で大蜘蛛にフロドを襲わせるも指輪を奪うのに失敗し、その後、滅びの山の火口でフロドを待ち伏せ、指輪を奪い、火口の中へと落ち、結果として指輪を破壊することとなった。
死者の王(演:ポール・ノレル)
出典: ksl-live.com
人間の国ローハンの馬鍬谷にある峡谷から入る死者の道に住む亡霊の軍勢の王。生前、ゴンドールの北部に横たわる白の山脈付近に住む山々の人間と呼ばれる未開の民族だった。昔、山々の王はイシルドゥアに戦があれば参加すると忠誠を誓った。しかし、イシルドゥアがサウロンとの戦いのために山々の人間を召集するが、彼らは戦うことを拒否する。イシルドゥアは怒り、彼らの王に向かい、誓言が果たされるまで永遠の眠りにつかせないと呪いをかけた。そのため、彼らは成仏できないまま、死者の道にいる。王の剣アンドゥイルを持つアラゴルンをゴンドールの王と認め、誓言を果たすため、サウロン軍との戦いに参加する。
デアゴル(演:トーマス・ロビンズ)
出典: arda.saloon.jp
川辺に住むホビットに近い種族でスメアゴルの友人。映画で年齢は不明だが、原作によれば、第三紀2463年に「一つの指輪」を偶然川の中で発見する。その後、一緒に魚釣りに来ていたスメアゴルに殺され、指輪を奪われる。
木の鬚(声:ジョン・リス=デイヴィス)
出典: arda.saloon.jp
ファンゴルンの森に住む木の守護者であるエント族の最長老。映画では年齢は不明だが、原作によれば上古(第一紀以前)に生まれた。森を見回って木々を育て、外敵が森に入り込むのを防ぐ。ガンダルフに頼まれて、サルマンの手下であるウルク=ハイとオークの手から逃げ出したメリーとピピンを保護する。メリーとピピンに中つ国の現状を聞き、戦いを促されたが、長老会議で戦わないことに決まった。しかし、可愛がってきた森の木々が無残に破壊されている姿を見て、戦うことを決意。仲間のエントを呼び集め、メリーとピピンを肩に乗せたままアイゼンガルドへを攻撃し、壊滅させたアイゼンガルドを管理する。
ビルボ・バギンズ(演:イアン・ホルム)
出典: arda.saloon.jp
中つ国のホビット庄に住むホビット族。映画では111歳で、原作によれば生年月日は第三紀2890年9月22日。袋小路の屋敷で養子であるフロドと住む。若い頃ガンダルフに連れられ冒険の旅に出たが、道に迷いゴラムが隠れていた洞窟に立ち入った際、偶然ゴラムが落とした指輪を見つけ持ち帰っていた。その指輪は指にはめると姿が見えなくなるものだった。以後、肌身離さず指輪を持ち続けたが、自身の111歳の誕生日に屋敷や指輪をフロドに譲り、裂け谷に行くことを決意する。111歳の誕生日パーティにお祝いに来たガンダルフは指輪に執着するビルボの表情を見て、サウロンの「一つの指輪」ではないかと疑い、指輪をフロドに譲り旅立つようビルボに助言する。裂け谷でフロドと再会したビルボは、フロドに若い頃の冒険で手に入れたつらぬき丸とミスリルの鎖帷子を贈った。つらぬき丸はエルフが作った剣でオークが近づくと青く光って危険を知らせる。ミスリルはドワーフ族の王国モリアで産出される銀で、槍や剣の攻撃から身を守ってくれる。この2つの贈り物でフロドは何度も助かっている。フロド達が旅立って4年後、西方の神々の国に旅立つエルフの最後の船に乗って中つ国を去る。
ロージー(演:サラ・マクロード)
出典: bibi-star.jp
本名はローズ・コトン。
中つ国のホビット庄に住むホビット族の女性。映画では年齢は不明だが、原作によれば誕生は第三紀2984年で、サムより4歳下。緑竜館というホビット庄にある店で働いている。旅を終え、ホビット庄に戻ってきたサムからプロポーズされ、第三紀3020年、36歳の時に結婚する。
『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の用語
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目次 - Contents
- 『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の概要
- 『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』のあらすじ・ストーリー
- ゴラムの記憶
- サルマンの最期
- ゴンドールを襲うモルドールの軍勢
- ゴラムの策略によりサムを疑うフロド
- 死者の軍団を味方にしたアラゴルン
- ゴラムの裏切り
- セオデンの死
- 指輪の破壊
- 指輪物語
- 『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の登場人物・キャラクター
- 旅の仲間
- フロド・バギンズ(演:イライジャ・ウッド)
- サム(演:ショーン・アスティン)
- メリー(演:ドミニク・モナハン)
- ピピン(演:ビリー・ボイド)
- ガンダルフ(演:イアン・マッケラン)
- アラゴルン(演:ヴィゴ・モーテンセン)
- レゴラス(演:オーランド・ブルーム)
- ギムリ(演:ジョン・リス=デイヴィス)
- ボロミア(演:ショーン・ビーン)
- エルフ
- エルロンド(演:ヒューゴ・ウィーヴィング)
- アルウェン(演:リヴ・タイラー)
- ガラドリエル(演:ケイト・ブランシェット)
- ケレボルン(演:マートン・ソーカス)
- 人間の国ローハン
- セオデン(演:バーナード・ヒル)
- エオメル(演:カール・アーバン)
- エオウィン(演:ミランダ・オットー)
- グリマ(演:ブラッド・ドゥーリフ)
- 人間の国ゴンドール
- デネソール(演:ジョン・ノーブル)
- ファラミア(演:デヴィッド・ウェンハム)
- 闇の勢力
- サウロン
- サルマン(演:クリストファー・リー)
- アングマールの魔王(演:ローレンス・マコーレ 、声:アンディ・サーキス)
- ゴズモグ(演:ローレンス・マコーレ、声:クレイグ・パーカー)
- サウロンの口(演:ブルース・スペンス)
- その他
- ゴラム(演:アンディ・サーキス)
- 死者の王(演:ポール・ノレル)
- デアゴル(演:トーマス・ロビンズ)
- 木の鬚(声:ジョン・リス=デイヴィス)
- ビルボ・バギンズ(演:イアン・ホルム)
- ロージー(演:サラ・マクロード)
- 『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の用語
- 中つ国(ミドル・アース)
- 力の指輪
- 一つの指輪
- 種族
- ホビット族
- エルフ族
- ドワーフ族
- 魔法使い(イスタリ)
- 人間
- オーク
- ウルク=ハイ
- ナズグル
- オログ=ハイ
- トロル
- オリファント
- 『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ファラミア「万一、生きて戻れたら、迎え入れてください。」
- セオデン「立て!セオデンの騎士たち!槍を振るえ!盾を砕け!剣の日ぞ!赤き血の日ぞ!日の上る前ぞ!いざ進め!破滅を目指せ!この世の終わりを目指せ!死だ!死だ!進め!エオルの子よ!」
- オリファントに飛び乗り、乗っている南方人を次々と倒し、最後にオリファントの急所を射抜くレゴラス
- サム「指輪の重荷は背負えないけど、あなたを背負うことはできます。」
- レゴラス「友達の横でなら?」
- アラゴルン「人間の時代が終わるかも知れない。だが、今日ではない!今日、我々は戦うのだ!この大地における愛すべきすべてにかけて、踏みとどまるのだ、西方の強者たちよ!」
- アラゴルン「フロドのために。」
- フロド「おまえと一緒にいられてよかったよ、サムワイズ・ギャムジー。すべてが終わったこの時に。」
- アラゴルン「友たちよ。頭を下げなくてよい。」
- 『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ピピン役のビリー・ボイドはカラオケで歌のうまさを評価され、劇中で急遽、歌うシーンが追加された。
- アラゴルン役のヴィゴ・モーテンセンが、劇中の戴冠式で歌っている歌は、彼自身が作曲していた。
- サムの娘役をしているのは、サムを演じているショーン・アスティンの本当の娘だった。
- 『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:アニー・レノックス『イントゥ・ザ・ウエスト』
- 挿入歌:ビリー・ボイド『ゴンドールの執政』
- 挿入歌:ルネ・フレミング『薄明と影』
- 挿入歌:ルネ・フレミング『全ての終わり』
- 挿入歌:ヴィゴ・モーテンセン、ルネ・フレミング『王の帰還』