インパクト抜群な白黒カルト映画の名作をまとめて紹介!『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』など
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本記事では視聴者に多大なるインパクトを与える名作白黒映画の数々をまとめて紹介している。記事中ではナチス占領下のプラハで死亡した、「死刑執行人」の異名を持つ総督の暗殺を巡って巻き起こるサスペンス『死刑執行人もまた死す』や、全編モノクロのゾンビ・パニック映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』などの作品を掲載した。
▽ストレンジラヴ博士、大統領、マンドレイク大佐の3役を演じたピーター・セラーズの怪演、危な過ぎる題材と表現に拍手喝采のブラックな名作!
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『博士の異常な愛情』
1963年製作のスタンリー・キューブリック監督による名作!正式な邦題は『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』。ストレンジラヴ博士、大統領、マンドレイク大佐の3役を演じたピーター・セラーズの怪演が光る!ジョージ・C・スコット共演。もはや説明不要の名作モノクロ映画。
突然発狂した将軍が、水爆を搭載した戦闘機による緊急かつ最高のソ連への報復作戦を実行させたまま死んでしまい、解除コードが分からない!残された世界の運命は...。ブラックすぎるジョークが全編に配された、キューブリック監督のモノクロ時代の挑発的とも言える名作映画。
『博士の異常な愛情』
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冒頭、「この映画に描かれるような事故は絶対に起こりえないと、合衆国空軍は保障します。」「また、ここに登場する人物はすべて架空で、実在の人物との関連は少しもない」という字幕が出るのが笑えます。
ピーター・セラーズがマンドレーク大佐、米大統領、ストレンジラヴ博士の3役を演じたことは有名ですが、当初は、スリム・ピッケンズが演じた血の気の多いコング少佐の役も彼が演じる予定であったが、足のケガを理由にコング少佐は辞退した。
宇宙的視野から見れば、核戦争も1つのジョークに過ぎないという事を描いた後、それでも人間は競争を止められない愉快な業を持っているということをヨーロッパ映画的に悲壮にならず、日本映画的に絶望感を漂わせず、笑い飛ばしているところに凄さを感じる。
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「博士の異常な愛情」のあのOPチョー好き
— たけやま (@tkym_) December 22, 2012
@yuki_saka10 あたしは博士の異常な愛情とかが、好き! それは間違いないね笑
— まりんこ (@aiganee) 2012.12.23 02:13
@ujizo 私も日本国憲法は、アメリカが正気だった数少ない時期に作り出された、傑作と思っています。他は『博士の異常な愛情』のような狂気の戦争にのめりこんでいった。冷戦後のいまも。
— 夢を食べるばく (@YumeBaku3) 2012.12.23 00:22
図書館に行った後、借りたままにしていた映画「博士の異常な愛情を観ました」スタンリー・キューブリック監督の映画は最後までドキドキさせてくれますね。あと、ドラえもん海底鬼岩城を思い出したのは私だけではないはず。
— よそイ (@yosois) 2012.12.22 16:37
なんか「博士の異常な愛情」の博士が右手でジークハイルしそうになるのを必死に抑える気持ちがわかったようなわからないようなそんな土曜の午後
— よしてる (@yositeru) December 22, 2012
▽1943年にこの題材を描いた凄さ。サスペンスとしても、人間ドラマとしても極上の名作中の名作!完全版で追加された14分はあまりにも重要なシーンだった!
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『死刑執行人もまた死す』
1943年に公開されたフリッツ・ラング監督による、サスペンスの中に、戦争の無情と反体制分子の運命も描き切った名作中の作品。
ナチス占領下のチェコのプラハで、死刑執行人の異名を取る総督ラインハルト・ハイドリッヒが暗殺されたことをきっかけに、秘密警察ゲシュタポの手段を選ばない捜査、それに晒される一般人、立ち上がるべく自由を求める市民の感情が交錯し...。元々の120分が、後に完全版として134分で公開され、この追加シーンが非常に重要な意味を持っていますので、ぜひ完全版を!決して飽きさせない秀逸な展開を持った名作中の名作!
『死刑執行人もまた死す』
タイトルからは王道のフィルム・ノワールを想像するが、実際は人が他者を信頼するための前提である「真実」とは何か、あるいは「誤解」とは何かについて深く考えさせる哲学的な物語だ。
緊張感たっぷりでリアルと娯楽のギリギリな描写バランスが絶品な作品でした。これは凄いや。
完全版で復活したカットされたシーンは、ナチスに屈しないプラハ市民の誇り高い姿が描かれている部分で、必要なものだったと思う。
フリッツ・ラングとムルナウへの愛。そしてドイツ・アメリカへの愛。映写技師を通じての映画館への愛。想い出のロックへの愛。「さすらい」にはヴェンダースの全てもつまっている。
— トリッキーリッキー・スターン (@BirmanCompany) December 22, 2012
あっ、こいつフリッツ・ラングか!!(今さら~ やっぱり一度はフリッツ先生の映画見なきゃダメよね(´ω`)「メトロポリス」とか凄い見たい。無声映画だけど。しかしBlu-rayプレミア価格という所業…(泣)
— スラガ (@ledger711) December 22, 2012
【フランケンウィニー】昔撮った短編実写映画のリメイクだが、バートンの原点に戻った感じで最近2作よりはずっといい。フリッツ・ラングや日本の怪獣映画へのオマージュも楽しい。
— マヌルねこ (@Der_Manul) December 22, 2012
あの、フリッツ・ラングがいた。本物でした。にしてもどうしてこうも監督って風貌が似るんだろうか。黒澤明にふっさふさの白髪をつけたらフリッツ・ラング。貫禄すごい。
— motoyashi (@mon845) 2012.12.19 16:48
熊本で反戦映画祭をやりたいものだ。ラインナップはキューブリックの『博士の異常な愛情』(1964)、ルビッチの私の殺した男』(1931)、ウィリアム・ワイラーの『我等の生涯の最良の年』(1946)を軸に、ヒッチコックやフリッツ・ラングなんかの映画も上映したいものだ。
— 緒方洋平 (@de_tour1979) 2012.12.17 03:08
▽表現の自由を求めた亡命映画作家、ジョセフ・ロージーがイギリス時代に撮った、暗号と揶揄に満ち満ちた挑戦的な名作中の名作!
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『召使』
アメリカ出身ながら、赤狩り(共産党員の排除)の犠牲になって活動を制限されたため、表現の自由を求めてイギリスへ亡命した魂の監督、ジョゼフ・ロージーがイギリス時代の1963年に製作した映画。ロビン・モームの原作を、ハロルド・ピンター脚本、ダーク・ボガード、サラ・マイルズ、ウェンディ・クレイグ、ジェームズ・フォックスで映画化。上流階級の腐敗と階級社会の歪み、下層階級による上流階級や階級社会に対する報復などの様々な解釈がなされる作品。
貴族出身の裕福な青年が、召使いの男の巧みな罠にはまり、主従関係が崩れ、いつしか青年が召使の奴隷になっていく。自身を失墜、腐敗させていく青年の運命は...
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ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(ホラー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』とは、1968年アメリカで公開されたホラー映画。死者が蘇り人を襲い始める事件に直面した主人公たちが一軒家に籠城して内輪で争いながらも、死者からの襲撃をから一夜を生き抜くという内容である。11万ドルの予算で製作され1800万ドルの収入を上げた。 原作はジョン・A・ルッソ、監督はジョージ・A・ロメロ。「ゾンビ」というモンスターは本作品で創作され登場した。人種、社会問題をも作品に反映しており、単なる恐怖映画を超えた名作としてロングランを続けた。
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目次 - Contents
- ▽ストレンジラヴ博士、大統領、マンドレイク大佐の3役を演じたピーター・セラーズの怪演、危な過ぎる題材と表現に拍手喝采のブラックな名作!
- ▽1943年にこの題材を描いた凄さ。サスペンスとしても、人間ドラマとしても極上の名作中の名作!完全版で追加された14分はあまりにも重要なシーンだった!
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