金木研/佐々木琲世(東京喰種トーキョーグール)の徹底解説・考察まとめ

金木研(かねきけん)とは石田スイの漫画『東京喰種トーキョーグール』の主人公。人を喰らう生物・喰種の内臓を移植され、半喰種となってしまった。自分の変化に戸惑いながらも、人と喰種の両方を理解できる唯一の存在として、捜査官や敵対する喰種と戦う。自分が喰種だと自覚して覚醒してから、真っ白な髪へと変化。その姿は「白カネキ」と称され、ファンから人気が高い。第2部ではカネキの記憶を失い、喰種捜査官・佐々木琲世として登場。かつての仲間たちと戦うが、その後カネキとして戦うことを選び、復活した。

有馬(左)とカネキ(右)の一騎打ち。

アオギリの本拠地である流島攻略にCCGの大部分の戦力が派遣された時を見計らい、有馬班に入ったカネキ。コクリア防衛の任務に就くと、事前に計画していたコクリア破りを敢行する。収容所からヒナミを救出するが、予定外にもアヤトたちが同時間にコクリア破りを敢行しており有馬に駆逐されそうになったため、彼等を守って彼等にヒナミを任せ有馬と交戦。完全覚醒したカネキは有馬を圧倒。赫子を網状にして有馬を追い詰め、喋る赫子を囮にフクロウのクインケさえも破壊した。自分を殺せという有馬の言葉に頷かないカネキだったが、有馬は破損したクインケで自殺し今際の際にカネキに殺されたことにしてくれと頼み、カネキがそれを受け入れたことに感謝し死亡した。
その後、有馬にカネキの逃亡幇助を頼まれた0番隊、平子丈(ひらこたけ)と共にコクリア脱出を図ったところ、ボロボロの姿で這いずっていたエトと遭遇。そこで有馬が隻眼の王だったこと、彼を殺せた喰種こそが本当の隻眼の王となることを告げられる。
カネキは、有馬とエトの意思を継ぎ、隻眼の王となった。

半年後、零番隊と隠れ屋に移住し、「あんていく」のメンバーと再会。不殺の喰主集団「黒山羊」を結成する。
間もなくしてピエロ襲撃戦が勃発。かつての上官だった真戸暁(まどあきら)を救うべく、Rc抑制剤を手に入れる為にスーツ組と入手組の二手に分かれてピエロを討伐。捜査官達に隻眼の王の存在を世に知らしめた。スーツ組の統率役を月山に任せた後、アヤトたちとラボに潜入し、身柄を拘束されていた半喰種と化した亜門と再会。戦闘後はRc抑制剤を入手し、亜門を連れて基地へ帰還。薬のおかげで完治したアキラ、亜門、滝沢とはここで分かれる。
新たにCCGの局長の座に就いた旧多二福(ふるたにむら)の指揮の下、喰種殲滅作戦が開始された。カネキたちは危険な地上から撤退し、地下に身を隠す。
食糧調達は難航し、殺さずに捜査官たちを無力化するという戦い方を行うカネキの身体はボロボロだった。しかし、トーカと身も心も結ばれ、幸せをかみしめる。さらに彼女の妊娠が分かり、カネキとトーカは仲間たちに祝福されて地下で結婚式を挙げた。

旧多二福との最終決戦

その後、旧多が新たに作り出した喰種殲滅部隊「オッガイ」の葉月ハジメ(はづきはじめ)の正体を見破れず、アジトへの潜入を許してしまう。
不吉な凶兆を察知し、アジトへ戻ったカネキはCCGの襲撃を受け壊滅したアジトだった。
単身で最強の捜査官鈴屋什造(すずやじゅうぞう)率いるS3鈴屋班に戦いを挑むが惨敗。両手両足を失った達磨状態にされるが、いままで何度も変貌してきた自分達との脳内会議の結果、「トーカに会いたい」という思いで満場一致し、その場に居たオッガイ達を喰らって「竜」へと変化。地上に出ると東京の街を破壊し、一般市民を大量に虐殺する。
トーカたちによる必死の捜索活動により、何とか救出され一命を取り留めたカネキ。体内に現在の研究班では説明できない謎の臓器を複数有し、もはや喰種とも違う何かと化してはいるものの、体調は良好であり、街を探索出来るまでに回復した。
自らの犯した大量殺戮という罪の意識に苛まれながらも、仲間たちの応援を励みに少しずつ立ち直ってゆく。その最中、多数出現した怪物から産み落とされた『落とし児』達による強襲を受け、自らの暴走を恐れつつも、それ以上に仲間の犠牲を恐れ強く念じた結果、羽赫のような赫子が出現、射出された弾丸により落とし児を殲滅する。
親友のヒデとも久々に再会を果たし、その凄惨な素顔を確認し、新たに町や仲間の存在を背負うことを誓う。

東京に現れた9体の怪物とそこより産み落とされるおびただしい数の「落とし児」たち。CCGと喰種の合同チームは対処に追われる。落とし児の持つ「毒」への耐性を持つカネキは本体である核を討つべく、案内役のアヤトと共に地下へと向かう。
道中アヤトと別れ、単身で最下層へと到達したカネキは旧多を発見する。その後、激しい戦闘へと発展し、赫者姿の両者が激突。カネキは複数の十字架のような剣状の赫子で旧多を圧倒した。敗北し、失意の旧多に彼の胸中を悟ったカネキは、諭すように、彼に自らの意思を伝えた。その後、カネキは、ついに『核』へと到達。そこにあったのは変わり果てたリゼの姿だった。核を破壊したカネキは竜の体液の濁流にのみこたが、辛くもアヤトに救出された。2週間もの間眠り続けたが、無事に目覚め、仲間の元へと帰還した。

その後

トーカとの間に、金木一花(かねきいちか)という名の娘が誕生する。愛する人に囲まれ、本来彼が最も望んだ家族との平穏な日々を手にしたのだ。
それからは、自らが犯した大量虐殺の罪の意識に苛まれつつも、未来のヒトと喰種のために勤める日々を過ごしている。

金木研/佐々木琲世の関連人物・キャラクター

喰種

霧嶋董香(きりしまとうか)/ラビット

CV:雨宮天
誕生日は7月1日のかに座。血液型はO型。登場時は清巳高等学校普通科の2年生。
身長156cm、体重45kg、足のサイズは22.5cm。捜査官と戦う際は、ゆるい表情をした白うさぎのマスクを着用する。
好きなものは学校生活とウサギで、嫌いなものは喰種捜査官、鈍間な奴、古文。

本作ヒロインで人と同じように高校に通い、友達もいる。愛称は「トーカ」。その実態は喰種捜査官に「ラビット」という呼称で呼ばれ、危険視されている喰種の1人。一見、乱暴でドライな性格にも見えるが、仲間思いで優しい一面もある。

羽赫らしいスピードを生かした戦法をとる。遠距離だけでなく接近戦も好む傾向にあり。弟の霧嶋絢都(きりしまあやと)とは違い、赫子は一か所からのみ出現。

芳村功善(よしむらくぜん)/梟(ふくろう)

CV:菅生隆之、楠大典
レート:SSS

喫茶「あんていく」の店長を務める初老の男性で、羽赫の赫者。温厚で優しい人物だが、感情に流されずに判断を下せる大局観を兼ね備えている。半喰種化して思い悩むカネキを人間と喰種の「二つの世界に居場所を持てる唯一人の存在」と励まし、自分たちをもっと知ってもらうためにあんていくの仲間として迎え入れる。カネキとリゼが遭遇した事故の真相を本人に隠すなどの窺い知れない一面を持つ。

かつては孤独感に苛みながらもある組織の掃除屋として、人間や同族すらも屠ってきた強力な喰種であった。しかし正体を知りながらも自らと愛を育んだ人間の女性・憂那(うきな)との出会いと死を経て、人間と喰種の共存について考え始めている。「あんていく」という店の名は、憂那と出会った喫茶店から取っている。
捜査官と戦う際は、左目の部分に引っかき傷のような3本線が入ったマスクを着用する。「隻眼の梟」を我が子であることを確信しており、CCGから庇うために自らが「隻眼の梟」に成り代わっていた。
SSS級とされる隻眼の梟に成り済ましていたが、芳村自身の戦闘力も同等。攻撃方法は近・中距離用ブレードと遠距離攻撃の2パターンあり、ショットガンやブレード、ランス状と多彩に羽赫を展開する。自分の能力をコントロールしている数少ない赫者である。

四方蓮示(よもかたれんじ)

CV:中村悠一
レート:SS

喰種・芳村功善(よしむらくぜん)の右腕的存在として、食料調達から敵情視察まで幅広くこなし、喫茶「あんていく」にも定期的に姿を見せている。愛称は「ヨモ」。寡黙で無愛想だが、カネキやトーカに稽古を付けることもあり、周囲からの信頼も厚い。捜査官と戦う際は、鳥のくちばしのような形状のマスクを着用する。
ウタ、イトリとは昔なじみで、時折つるんでいる。
有馬戦にて赫子が初現出した。 攻撃方法は遠距離攻撃。かなりの威力があるらしく、攻撃を防いだ捜査官・有馬貴将(ありまきしょう)に対してヨモの仲間が驚愕している場面があった。

入見カヤ(いりみかや)/黒狗(くろいぬ)

CV:大浦冬華
レート:SS

「あんていく」の女性従業員。優れた探索能力を備えており、遠隔地の建物内の様子も足音や律動、内部の反響などを聞き分けて様子を窺い知る力を持つ。かつては「ブラックドーベル」という喰種集団の首領で、「黒狗」と呼ばれていた。捜査官と戦う際は、黒い犬のようなマスクを着用する。単体での戦闘力、喰種集団の首領としての統率力が極めて高い。

CCG戦では圧倒的な運動性能で攻撃をことごとく回避し翻弄するも、逃げ遅れた老婆をかばい攻撃を受けて敗北したが、その後現れたカネキに救出される。

古間円児(こまえんじ)/魔猿(まえん)

CV:勝杏里
レート:SS

「あんていく」の男性従業員。気さくな性格で、コーヒーの淹れ方では定評を持つ。
かつては各区の優秀な捜査官を殺し回っていた猿面集団のリーダー「20区の魔猿」。牙が生えた猿のマスクを着用する。特等捜査官とも互角に戦う。のちにSSレートだったことが判明する。赫子の描写はなく系統は不明。

笛口雛実(ふえぐちひなみ)

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